人々は魔物を恐れ,自分達を守るために壁を築き上げた。
壁は町を囲み,人々を囲む。彼らは壁の中でしか生きては行けない。壁の外は魔物の世界。壁の内側のみが,彼らにとっての世界だった。
壁は全てを囲む。あらゆるものが詰め込まれた世界。カルタカの町
も,そうした世界の一つであった。
その町に一人の少女が居る。名はマリー・ホークス。あらゆる関係が生まれては消え,閉じられた世界を作るこの町で,彼女は探偵をしていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-02-29 17:17:50
21352文字
会話率:59%
人生なんて、大嫌いだ。
何故、自分には空腹を満たすだけの生活が出来なかったんだろう。どうして、自分を繕えるだけの才能が無かったんだろう。
過去の人生なんて、振り返りたくもない。思い出すことすら吐き気を催す。無くせるのなら、犯されたって
構わない。
逃げて逃げて逃げて。
ひたすらに何処までも逃げ続けたいと。でも、そんな事をしても変わらないって知っていても。
頭の中が割れそうで、それでも簡単には壊れてくれなくて。
壊れたいと泣き疲れた自分と、壊れたくないと無理矢理生き抜こうとする自分が反発しながら、体の内側を蠢き合う。
そんな、ただ堕ちて逝く自分を変えたのは、彼だった。
うずくまる自分に彼は、声をかけたのだ。とても温かい声だった。
唐突に彼は、一つの可能性を提示してきたのだ。
それは、一人分の戸籍とその後の人生。
これは夢?いや、夢でも何でも良い。だから、けして覚めないでと心の奥底から渇望した。
そんな頭を支配していた物を、彼の声が粉々に叩き潰していく。
例え嘘だったとしても、何も変わらないのだから、簡単に受け入れる事ができた。
ソレを受け入れた途端、涙がほを伝う。枯れ尽くしたとばかり思っていた物が、巡り廻る感情と共に溢れだした。
これで、変われる。
新しい自分が。
新しい人生を。
新しい世界で。
新しい未来に。
新しい存在と。
そして、私は世界を羨むのを止めた。
人生なんて、これからだ。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2012-01-20 02:37:55
579文字
会話率:0%
内側から見える<世界>ものと
外側から見える<世界>ものは違う
それは其々の世界で成り立つ
とても危ういものだった。
日本に存在する小さな離れ島「御ヶ守島」
そこは、携帯もインターネットも通じてない閉ざされた世界
だったのかもしれない・・・
しかしそこには、1つの世界があった。
若き少年と少女達は知りもしない・・・・
世界では、<浄化>が始まっていた。
人の過ぎたる力により、内側から
世界の行く末を知るものはまだ居ない
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-12-07 13:26:37
697文字
会話率:16%
四神獣記外伝。金環山の内側、有情の住まぬはずの黄の地に集い暮らす者たちがいた。彼らは何から逃れるためか生まれた地を離れ、仙を目指し、修行する。その一人である青年ウォンは仲間に明かせぬ、ある秘密を持っていた。ある日、昇仙郷と呼ばれたその郷に、
不思議な旅人がやってきて――
【中編】
※自サイト「鳶の旋回軌道上」と同時掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-09-02 10:00:00
17596文字
会話率:47%
───人は、自己の内側に『もう一人の自分』を包容している。
ある日、一人の少年が、ふとしたことから、自身の内側に宿る天才的な頭脳を持つ”彼”と出会った。
「もう一人のお前は”探偵”としての素質を持っている」
”彼”からそのような事実を聞
かされた少年は、彼らの街を脅かす連続殺人事件に立ち向かっていく───。※この作品はルーラーの館で公開している彩桜学園物語『Sense of Reality』の続編というような位置づけとなっております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-02-10 04:40:25
17838文字
会話率:36%
これから寝ようとしたていいたところに友人から久しぶりの電話がかかってきて。
日常のなんでもない時間の断片を描いた小説です。
最終更新:2010-11-30 23:09:32
3649文字
会話率:48%
アルバティア帝国内で最強と認められた騎士十人に与えられる特別的な地位――『蒼の騎士』正しい事、正義を貫こうと、若くして蒼の騎士にまで登りつめた少女。腐った世界の真実に絶望し、明るい世界を切り開こうとする少年。お互いに正反対の道――内側と外側
からの革命を起こそうする二人の少年少女の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-10-31 17:07:51
9198文字
会話率:26%
戦争の影が見え隠れする外側の世界。両親のいないキオトとワタルが二人で生きる内側の世界。つつましくも穏やかな生活を続ける二人の成長の物語。
最終更新:2009-08-22 11:35:27
3364文字
会話率:52%
駅のホーム。白線の外側と内側に二人の男女。
最終更新:2009-04-09 08:28:23
546文字
会話率:55%
何処にでもいる、よくいる女のよくある日常。世間に見せる表側と、誰にも言えない内側の話。
最終更新:2008-01-26 07:05:59
4925文字
会話率:2%
短い詩が3つあります。一つは「光りの雫」。私の昔の実話を元に作りました。2つめは「哀しき一輪の花」。愛される事を忘れた花の物語です。3つめは「仮面舞踏会」。いつも笑っている、その内側に秘めている思いは…?
最終更新:2007-05-02 07:20:54
766文字
会話率:50%
いじめ抜いた、赤い自分の髪。はかないくらい生まれたままの、幼馴染の髪。私たちは正反対で、それは髪だけじゃない。喧嘩に明け暮れる毎日の中、一点だけぽっかり明いた、病院へ通う時間。病室で暮らす幼馴染が私に見せた、懐かしい『白い笑み』。私の内側か
ら染み出てくる記憶に、揺れているその笑みが、彼女との約束を思い出させたんだ。なのに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-04-07 01:15:28
5361文字
会話率:7%
今まで穏やかだったハズの俺が豹変してしまったように凶悪な人格へと変わっていった。
最終更新:2006-02-21 19:21:40
2874文字
会話率:4%