小さな森での優先生とその仲間の助手が数々の診療をしていく医療連載小説。
最終更新:2015-06-21 12:00:00
653文字
会話率:42%
翌年に日華事変がはじまるとは、誰も想像もつかなかった昭和11年は、戦前最後の平和な年であった。その年の五月、県下有数の名門校である浜松一中では、恒例の大運動会が開催された。校長はのちにサッカー王国静岡の礎を築いた錦織兵三郎であった。名校長と
して生徒や教職員からも深く慕われていた。
運動会が終了すると、全生徒や教職員に紅白の大福もちが土産として配られた。製作した菓子司は浜松で有名な人気店であった。ところが翌日から、その大福もちを口にした生徒や、浜松に駐屯する兵士の間で、食中毒の症状が現れる。市当局の必死の調査にもかかわらず、食中毒の原因や病名が分からない。県や内務省の名立たる研究者や衛生技師が調査に当たるも、感染経路や原因は不明のままである。二日目になると、生徒たちやその家族から、続々と死者が報告される。浜松市内は恐怖のためにパニック状態となり、医師会や看護協会が巡回診療を始めるも、統一した組織を作ることができず、行き当たりばったりの施策は、ますます混乱を深めていった。
一方で、陸軍軍医学校防疫教室の石井四郎軍医正を中心としたグループは、事件発生当初から、サルモネラ菌(当時の言い方ではゲルトネル氏菌)による集団食中毒事件と判断し、早め早めに感染拡大阻止と、患者治療にあたっていた。そのために軍人の患者からは一人の死者も出すことなく、また二次感染も起こることなく収束していった。それに反して民間では、名古屋帝大法医学の教授が解剖を行うも原因が判明できず、食中毒説、薬物中毒説、果ては人為的な毒物混入説まで現れ、恐怖と不信感は浜松全体に及び、当局の対応が後手後手に回ったことにより、二次感染、三次感染と犠牲者は増加する一方であった。
最終的に、陸軍の提供した血清によって、この大惨事がサルモネラ菌による食中毒ということが立証されたが、市民の間には行政機関に対する不信感が深かった。患者総数二千人以上、死者四十四名を数えた浜松毒大福事件は、こうして六月近くになって、ようやく終息したのであった。
この作品は重複作品です。本文は小荷田歯科医院のホームページにあります。http://www011.upp.so-net.ne.jp/konita/kouhakunosaturikusha.pdf折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-09 16:39:50
44705文字
会話率:2%
これは異世界で放射線科としてはたらく新米医師の診療録である。
最終更新:2015-04-13 00:38:25
755文字
会話率:36%
薬学を大学で専攻している栗花落 美鶴。
突然黒い穴の中に落ちたと思ったら落ちた先は森林でした。
ついでに『リュックが落ちてきたぜやったね!』と開けたら、以前自分が使っていた大量の教科書と参考書のみ。
わけもわからないまま探索していると、どう
やらここは東北地方で、時代は戦国時代だと判明。
どうしようもなくなった美鶴はとりあえず、拾ってもらった薬師のおじいさんに弟子入りし、生計を立てていくことを決めたものの……。
気まぐれな薬師とそれを取り巻く人々の御伽噺。
※注意
初心者が趣味で書いているものですので、誤字・脱字や、その他おかしなところがあるかもしれません。
また、この物語は戦国~江戸時代の日本をもとにしていますが、日本史に忠実なものではありません。フィクションも多々あります。
医療面の知識もWikipediaを見たくらいの知識しかございません。
参考にされませんようお気を付けください。
専門用語だと思われるものはなるべく使わないようにしておりますが、わからない単語等あればメッセージやレビューで伝えていただければ幸いです。
上記をご理解いただいた上でご覧ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-12 01:20:58
12021文字
会話率:34%
短編作品です。
とある町の診療所のお話。
最終更新:2015-02-12 10:00:00
2252文字
会話率:41%
春の深夜、記憶をなくした少年は、不思議な精神科医にその身を保護されるが…
以前、青空文庫に掲載したものです。
最終更新:2015-01-31 01:46:16
53448文字
会話率:50%
閑古鳥の鳴く診療所の医者は人の言葉を話す不思議な虫を見つける。
最終更新:2015-01-08 21:05:15
637文字
会話率:43%
雪の中で倒れていた記憶喪失のリサは自分の記憶が戻るまでか親族が見つかるまでの間、リスファリア国で有名な診療所『グローニャ』で働くことに。天然なのか策士なのか分からない基本、優しいお医者さまや責任感が強い騎士さまに囲まれ過ごす1週間のお話。魔
法あり!密着あり!色気あり?【本編7話、後日談1話の計8話でお送りします。そして、このお話はナツさま主催の企画『共通プロローグ企画』参加の作品です】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-31 01:00:00
25192文字
会話率:56%
とある事故で視力をうしなったコレットは、太陽の瞳をもつノイの治療を受け、銀の瞳により光を取り戻した。毎日彼の診療所に通い診察を受けていると、コレットの弟・ニールが腰の痛みを訴えて診療所にやってくる。コレットの銀の瞳が見せたのは、弟の腰にまと
わりつく得体のしれない影だった--。
2014年ノベル大賞選外でした。自HPとあわせて、こちらでも公開します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-06 18:33:33
35606文字
会話率:53%
魔法と多種多様な種族の世界“アスタニア”
世界人口の半数以上が人間のこの世界では、人間以外の種族、【エルフ】や【獣人】等といった者を総称して【亜人間】と呼ぶ。
街外れに建つ、孤児院兼診療所“日向の里”にて保護された少女・アランは、
出自不明の元奴隷。
日向の里に住む三人の青少年・レン、ハルト、ユキは、死霊使い《ネクロマンサー》と亜人間の混血児だった。
アランは日向の里で暮らすうちに、死霊使いを追う三人の事情に巻き込まれてしまったりしなかったり──
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-02 09:41:20
42284文字
会話率:43%
通称として、魔術医師と言われている。
最終更新:2014-08-29 00:00:00
982文字
会話率:15%
国境付近に存在し、近くに砦があることしか取り柄のない田舎の診療所の娘は、ある晩、鬼気迫る顔をした騎士に誘拐同然に砦に連れて行かれる。隊長であり、救国の英雄でもあるその人に連れられて向かった砦で目にしたのは、隊長含む騎士達が悶え苦しむ姿だった
。
そこに従軍医師の姿はなく、厳しい鍛錬を日常とする騎士達が啜り泣くように助けを求める姿に、23歳行き遅れ娘は心を決めた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-21 17:20:04
18866文字
会話率:48%
城周辺の森を警備していた兵士ローク。ある日、轟音が響きそこへ向かうと何者かに襲われた。
目を覚ますと城の診療所に、その時のことを報告するために王に謁見するが――
最終更新:2014-07-27 18:00:00
150473文字
会話率:57%
日常的に死闘が繰り広げられている戦乱続きの世
大陸随一の規模を誇る城塞都市国家”エレオスブルグ”に存在する巨大病院が多くの患者の命を救う中、街の隅っこで省エネ診療をしている超小規模診療所『デア・サブマ(女神の奇跡)』で働く看護師と勇者や魔法
使いの様な一癖も二癖もある患者様たちとの治療の日々を描いたコメディー系ヒューマンファンタジーです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-16 19:15:09
176445文字
会話率:60%
いきなり診療所にやって来た奇怪な少年と医師とのやり取り。
テスト投稿です。
キーワード:
最終更新:2014-07-06 13:45:47
1231文字
会話率:58%
冬の海で女性の遺体が発見された。ただの自殺のような事件が、実はいくつもの事件と複雑に絡み合う。地方にとばされた刑事大槻。診療所の医師翔冴。エリート刑事の金谷。三人の男たちを取り巻く事件と深い闇、SCAPEGOATは誰なのか
最終更新:2014-06-06 14:52:46
76363文字
会話率:41%
潮風と花の香りが吹き抜ける街トッケルトにて、ナガミミ族の少女リコリスは診療所を営んでいる。虚弱体質の古竜や独身貴族の商売ギツネ、しまいには執行猶予つきの死刑囚まで、とにかく濃過ぎる患者どもに翻弄されながら、ついでにやたらと脱ぎたがる助手のケ
トルに手を焼きながら、彼女は今日ものんびりだらりと生きていく。ほのぼのしんみり系なんちゃってドクターファンタジー、ゆるゆると開業中。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-14 21:17:49
6336文字
会話率:41%
彼らは苦悩を治すプロ。
キーワード:
最終更新:2014-03-08 22:29:40
761文字
会話率:37%
もしもある日突然、何の準備もなく異世界へと来てしまっていたら…あなたはまず、何を必要としますか?「基礎化粧品です。」
現代日本から突然異世界の泉に落とされた女性、森村里緒。彼女の悩みは肌荒れ、そして慣れない異世界生活。町の小さな教会に保護さ
れ、シスター見習いとして働く彼女に、あるとき思ってもみない光明が――――回復魔法?もしかしてそれ、肌荒れ、治りますか?
真面目な女性が肌荒れと戦いつつ、異世界で居場所をみつけていくお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-08 20:40:13
54704文字
会話率:31%
主人公洋一は大津に住む淳子と年に何回か行き来して、島での悠々自適の生活を堪能する。
アマモの再生も軌道に乗りかつての豊かな漁場が戻りつつあり、島の人たちの中に溶け込んで行く。
やがて島の出身の老医師が診療所に帰って来て、妻の淳子も安心
して大津から島にやってきた。そして釣りの面白さを味わい、病みつきになっていく。
二人の人生はこれからだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-26 18:05:26
64094文字
会話率:80%