コンコン
「これが、ね」
コンコン
「これが、な」
透明板を、打つ。
厚手の、プラ板様の物を、打つ。
クリアパーツの様に、輝いている。
打つは、デュム。
もう一人、打つは、ログ。
グラフが描かれた透明板を前に、デュムとログは、駄弁
っている。
透明板の上方片隅には、【F】と、刻まれている。
もう一面には、【B】と、刻まれている。
デュムとログは、【F】側に立って、話している。
透明板自体は、大きくない、
デュムとログの上半身ぐらい、しかない。
上下左右七十センチの正方形、と云ったところだ。
厚さは、ちょっと、厚手。
一ミリくらいはあるかも、しれない。
それが、アルミらしきポールに嵌められ、固定されている。
透明板が、透明板に描かれたものが、眼の高さに来る様に、固定されている。
「これが」
「わが社に伝わる」
「伝説の」
「透明板、か」
デュムとログは、改めて、透明板を、見る。
しげしげ、見る。
何も、他の、アクリル板やプラ板と、変わったところは無い。
【F】と【B】の刻印が、刻まれているだけだ。
それ以外、特異な点は、無い。
ちょっとばかし、厚手なくらい。
が、この透明板が、伝説化しているのは、理由がある。
この透明板に、描かれたグラフは、現実化する。
業績予想、営業成績予想、売上・利益予想などを、グラフに、示す。
この透明板に、右肩上がりのグラフにして、描き込む。
その予想は、きっかりグラフ通りに、推移する。
最初は、オーナーが、持って来た。
家の押し入れに有ったので、持って来る。
大きさと云い形と云い、プレゼンに便利に使えそうなので、持って来る。
その頃、社の業績は、だだ下がり、どん底行き、だった。
そもそも、透明板を家から持って来たのも、費用削減。
費用削減で、新しくアクリル板等が買えないから、だった。
そんな透明板であるが、ギブ・アンド・テイク、等価交換、エネルギー保存の法則。
利を得るためには、取り扱いに、充分注意しなくては、ならない。
でないと、手酷い損害を、こうむる。
【禁忌三項】と云うものが、ある。
透明板取り扱いの際、犯してはいけないこと、だ。
一.ものを描くのは、【F】(表面)と刻印された側。
二.直接、光を、当てないこと。
三.直接、××を、加えないこと。
以上の三点、だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-23 10:28:34
13701文字
会話率:22%
それは、当に、光の道。
光は、そのまま、本堂の弥勒菩薩像を、捉える。
光の軌跡を追う様に、カメラの目線は、弥勒菩薩像を、捉える。
弥勒菩薩像は、横顔に日の光を受けて、輝いている。
くすんだ色合い。
木造。
外側の、塗りも装飾も、ほとん
ど、剥げている。
であるにも関わらす、「輝いている」としか言い様の無い佇まい。
光を浴びている横顔は、語り掛ける。
決して、上向くことは無い。
決して、眼を開けることも無い。
こちらを、向くことも無い。
が、確実に、語り掛けて、語り続ける。
会いに来た人々に、参拝に来た人々に。
興味本位で覗く人々に、ただ同行しただけに人々に。
コウタに、タカギに、その他の人々に。
コウタが、頷いている。
いつの間にか、うんうん、頷いている。
話し掛けられたかの様に、うんうん、頷いている。
タカギは、デジビデを注意して覗くが、コウタの他に、誰もいない。
コウタが対しているのは、弥勒菩薩像のみ。
レンズ越しに、弥勒菩薩像を見ていたタカギは、デジビデを下ろす。
レンズ越しでなしに、直で、自分の眼で、弥勒菩薩像を見る。
‥‥‥‥
うんうん。
頷く。
心と頭に、暖かい気体が、流れ込む。
それを動力源に、走馬燈が、廻り出す。
今までの記憶が、廻り出す。
その走馬燈は、『死』とは真逆の、『生』に拠ったもの。
廻っているだけでも、なにか、『うわあ!』とか『パアア!』とかの、好ましい感じがする。
幼き頃の、メリーゴーランドを、思い出す。
山門から、弥勒菩薩像へ、光の道は、伸びる。
伸びて、在り続ける。
その途中に、コウタとタカギは、佇む。
光の線は、みんな諸々一切合財包んで、輝く。
課長と課員、阿吽の呼吸の、喜び共有である。
仲が良くて、ノリがいい。
「はい、キチンと並んで、並んで」
課長の声に合わせて、課員が、動く。
ガヤガヤ喜びながらも、整然と、動く。
一列に、改めて、並ぶ。
列が、整う。
その時、窓から。
窓から、光が、射し込む。
日の光が、鋭く優しく、射し込む。
射し込んだ光は、列の上を、滑る。
課員の頭の上を、滑る。
一人一人の頭で、スキップし、加速を付けて、滑る。
加速を付ける毎に、滑らかさを増し、滑りゆく。
それは、当に、光の道
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-14 09:44:51
20271文字
会話率:20%
召喚され聖女と呼ばれ、調子に乗り恨まれたあげく、呪いで石化され100年。
聖女を石にした呪具を作成した呪術師が現れ、呪いを解くと言う。けれども聖女は呪いを解かれることに消極的で……
Thanks20thへの参加作品です。
ファンタジーか異
世界恋愛か迷いましたが、恋の話なので異世界恋愛にしました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-02 18:32:52
6365文字
会話率:32%
戦国時代の日本を背景に、織田信長の若き日の物語を語る。荒れ狂う風が尾張の大地を駆け巡る中、夜空の星々はこれから繰り広げられる壮絶な戦いの予兆のように輝いている。この混沌とした時代において、信長はまだ無名であったが、彼の野望はやがて天下を揺る
がすことになる。信長は、父・信秀の治世に疑問を持ちながらも、独自の力を蓄え、異なる理想を追求し、反逆者とみなされることもあれば期待の星と讃えられることもあった。彼の目標は、乱世を統一し平和な時代を創ることにあった。物語は信長の足跡を追い、若き日の友情、父との確執、大名との駆け引きを描く。信長の人生は、斎藤道三、明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康、伊達政宗といった時代の英傑たちとの交流とともに、一つの大きな物語を形成する。この物語は、信長の未知なる野望の軌跡を描くものである。
この作品は下記サイトにも掲載しています。
■アルファポリス:
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/960437777
■ほっこりファンタジー小説
https://dream-eagles.com/fantasy-novel
■YouTube
https://www.youtube.com/@zundamon_fantasy折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-19 17:00:00
11653文字
会話率:0%
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。
情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。
アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていない
が、なぜかこいつのことはよく覚えている。
物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。
それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。
その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。
そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。
それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。
これが、悪役転生ってことか。
特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。
あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。
これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは?
そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。
偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。
一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。
そう思っていたんだけど、俺、弱くない?
希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。
剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。
おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!?
俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。
※カクヨムでも掲載しています。完結済みです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-16 18:00:00
144047文字
会話率:27%
橋本 千明は全てにおいて無気力で、ほぼ空気のような存在だった。
高校生活においても何事も適当に過ごし、常に死んだ目をしていた。
そう、彼は全てを諦めていた。
人生の全てをかけて夢中になっていた事をとある事情で強制的に奪われた彼は絶望し、全て
において興味が一切なくなってしまったのだ。
その日からただ惰性に生きていた彼の前に、転校生がやってくる。
名は桜庭 奏。
グラビアもこなすプロゲーマーとして一躍有名人で輝いている彼女は、千明の過去を知っていた。
その事を告げた奏と敵意むき出しで衝突する千明。
だがこのファーストコンタクトこそ、絶望から這い上がろうとするきっかけとなるのだった。
恋愛要素より、かなり現実的な話が多い内容となっています。
カクヨムでも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-22 10:14:08
85146文字
会話率:32%
推しはいつでも輝いている。
以前「伊藤園お~いお茶 新俳句大賞」に応募したものの、入選が叶わなかった作品です。
最終更新:2023-11-09 17:54:43
213文字
会話率:0%
ぼくにしか見えないあの惑星はいつも薄橙色にぼんやりと輝いている。
最終更新:2023-11-02 07:13:08
1706文字
会話率:0%
「聞きました?"あの"ご令嬢がまた婚約者のいる男性を誘惑したんですって…」
「あら嫌ですわ…言うほど見目も良いかしら?こじんまりとはしてますけど…ねぇ?」
男爵令嬢レティシア・ヴァンルークは令嬢の間で"小動物
系悪女"と呼ばれ悪い噂が絶えなかった。
桃色がかった淡い茶色の柔らかい髪はふわふわと緩くウェーブし、丸く大きなアクアマリンの瞳は常に潤んでいるように輝いている。華奢な体と平均よりも小さい身長はその容姿の可愛らしさと相まって、男性の庇護欲をかき立てる小動物を彷彿とさせた。
「僕の婚約者も令嬢みたいに可愛らしい方だったら良かったのに。」
「君は僕が守ってあげるからね。」
令息たちからは一方的な好意を受け、それにより令嬢からは一方的な敵意を受ける。レティシアは、この状況に嫌気がさしていた。
『誘惑なんかしてないわよ!勝手に婚約者さんと比べないで!守ってもらわなくて結構!あー!もう!何もかも嫌!』
そんな巷で噂の小動物系悪女がひょんなことから一人の男性に一目惚れし籠絡しようと試みる。
『すすすすすす!!…す!…すすきが…見頃の季節になりましたわね…』
「…用はそれだけか?」
恋に超奥手な小動物悪女が、一目惚れした冷徹公爵を籠絡するまでのお話
処女作になります。アルファポリスでも連載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-01 22:00:00
2285文字
会話率:44%
朝だって、星は輝いている。
最終更新:2023-06-24 22:00:00
233文字
会話率:0%
輝いているのはあなたのため
空に輝くあの月のように
優しく慎んでくれたあなたのため
本作はカクヨム様にも投稿しています。
https://kakuyomu.jp/works/16817330658197739834
最終更新:2023-06-04 07:00:00
225文字
会話率:0%
愛しいあの人は
誰よりも輝いているから
私もそれに恥じぬよう
自らを輝かせたい、と思うのです
周りがどれほど妬もうと
あの人さえ見てくれるのなら
他には何もいらないわ
キーワード:
最終更新:2022-10-17 07:00:00
354文字
会話率:0%
朝、教室に来ると、君はいる。
教室の窓側の席に、君は座っている。
そして、その隣が僕の席だ。
いつでも君は、輝いている。
君の視線に入りたいけれど、それは叶わない。
いつも君は、なにを見ているのだろう。
いつも君は、なぜそんなにも輝いて見え
るのだろう。
君は、謎だらけだ。
でも、そんな所に僕は、惹かれてしまったんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-24 20:12:37
637文字
会話率:0%
沖野海は21年間輝いている奴の陰の役割をし続けていて死ぬまで陰で居続けるとまで思っていた。
(明日の朝になったら別世界の巨乳美女になって一日中美女になった俺の裸を眺め続けられないかな。)
と願いまた今日みたいに陰で居続け這いつくばる明日に
絶望をし眠りにつく。
しかし、目を醒めると中世ヨーロッパ風の部屋に沖野海はいた。
それも昨日願っていた巨乳美女になって。
でも、どうしても裸が見れない。
裸を見るために異世界を救う異世界冒険ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-20 12:25:28
6169文字
会話率:31%
五線譜を踊るような君の歌。
その世界は透き通り輝いているのにどこか曇っているようだった。
そんな君に、僕は何ができるだろうか。
最終更新:2023-04-21 22:50:05
7818文字
会話率:6%
心折れた世界はまだ輝いているかい?
最終更新:2023-04-10 00:14:57
585文字
会話率:0%
目立たなくても、それは輝いている。
輝きを見失えば、周りは暗くなる。
最終更新:2023-01-27 21:01:15
522文字
会話率:0%
完全没入型VRゲーム──意識ごともう一つの世界へとその身を送るが発達した現代、その中でも圧倒的人気を誇り、全世界にプレイヤーが居るとされる【ブレイブダンジョンオンライン】通称BDO
そんな大人気ゲームで最強プレイヤーとされる蒼色の騎士
【Aoi】その正体を知るのは同じクランの者でも数少なく謎に覆われているが……?
最強プレイヤーを取り巻く現実と仮想空間の2つの人間関係が織りなす【日常✕VRゲーム】の爽快ストーリー! 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-23 12:35:11
9444文字
会話率:45%
学生時代は上手くやってきた私も社会に出ればミスばかり、そんな私を助けてくれる先輩は有能で明るくて輝いている。
最終更新:2022-11-22 01:35:52
3214文字
会話率:57%
17歳の春。
世間は満開の桜につられるように期待感に溢れ、きらきらと輝いているように見えた。
そんな中、心が荒み、何に対しても希望が見出せない私。
どうしてこんな私になったのだろう。私に生きる意味はあるのだろうか。
思春期の孤独な葛藤を
、今ここに記す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-06 00:33:34
289文字
会話率:0%
伊達眼鏡は彼女にとって、世界と自分を隔てる小さな境界。
それを踏み壊した私は彼女の手を引いて外の世界へ。
ハンバーガーショップに眼鏡屋と、二人の女子高生はきっと青く輝いている。
以前投稿した「レンズ」の続編です。
最終更新:2022-09-24 20:05:12
2204文字
会話率:59%
モブである令嬢の独白。
学園の輝いている人達の取り巻く環境を整えるモブ。
そんな輝いている人達の周りをキャーキャーと飛び回る羽虫。
常に輝いている人達のフォローをしていた公爵令嬢。
こうして平穏とバランスは保たれていた。
平民の女が学園に
通い出す。独自の価値観を言う女。
女の言葉に感銘を受ける輝いている人達。
バランスは崩れて行く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-22 16:51:50
3236文字
会話率:2%