凶悪な魔物を相手にしても、恐れず無手で戦う女。自分よりも何倍かという大きさの敵ですら、理を手に掴んで投げ飛ばす。背中には切先の無い折れた剣。かつては、神聖な力を宿した伝説の神器。現在は聖なる力も失い、ただ丈夫なだけのモノと成り果てている。彼
女が素手で戦うのも、折れた聖剣を背負っているのにも、理由があった。瞳には罪と罰を宿し、その眼差しは贖罪への道を辿る。見据えるは長く険しい魔王討伐という道程。
「セツ子さん、どうして勇者でもないアナタが抜こうとしたのよ! 本気で抜けると思ったわけ!」
「そう、やれそうな気がしたんで、本気だしたら抜けた」
「抜いてねーよ! 折れたんだよ! つい折ったと言えば許されると!?」
「え、違うよ。ちゃんと折るつもりでやったよ。どうしても抜けないもんだから最後に我慢できなくて」
「駄目よね、無理矢理なんて。ちょっとは考えなかったわけ?」
「うん、私とんち系のクイズって苦手だから、考えても分かんなかった」
「諦めろよ! 封印は頓智じゃねーよ、資格の問題でしょ」
「だって勇者なんていつ現れるか分かんないじゃん。ならワンチャンあるかもって」
「そのふざけた一回のせいで未来永劫に失われたのよ…聖剣と女神の加護がなければ魔王に勝てない。人類はおしまいよ。どうするつもり?」
人は皆、なんらかの罪を背負い生きていく。
伝説の聖剣を折りし、彼の者の名は白柳折子 “シロヤナギ セツコ”
勇者(便宜上そう呼ぶしかない)セツ子。
彼女には、償わなければならない、やや大きめの過ちがあった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-25 20:11:52
57626文字
会話率:41%
聖剣に選ばれた勇者は懸命に闘い、魔王を倒す。
最終更新:2017-11-20 16:54:43
1804文字
会話率:0%
伝説の聖剣を引き抜き、勇者になってみたい?
覚悟有ります?
それは、幸せへのトリガーか?
それとも・・・
ややダークかな?
最終更新:2017-10-31 03:04:17
2846文字
会話率:43%
あるところに、聖剣に選ばれた勇者がいました。
その地位と栄誉故に女性に群がられた勇者は、ある時、女性恐怖症を発症してしまいました。
次代の勇者誕生の為には彼に結婚をして子供を作って貰わねばならない王様達は、愛を司る女神様に連日祈りました。
その祈りは聞き届けられ、ある少女が異世界より遣わされました。
これは、そんな少女と勇者の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-20 18:00:00
15681文字
会話率:26%
これは、異世界に召喚された少年の物語だ。
大切なものと引き換えに聖剣は勇者を召喚する。
選ばれたのはただの少年だった。
聖剣の担い手となるべく召喚された少年は王女であった少女に一目惚れの恋をする。
魔王に脅かされた世界。
少年は少女の為に魔
王を討伐することを決めた。
辛く厳しい戦いの最中、勇者として希望となることを強要され摩耗していく心。
それでも少年は魔王を倒すべく剣をとる。
全ては愛する者の為に――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-05 17:45:11
181317文字
会話率:35%
不思議な聖剣に魅入られた考古学者、シェラガ=ノン。
遺跡の探索をし、異種族と交流し、古代帝国の技術を学び習得する聖剣の勇者、『聖勇者』へ成長する。
※前回は端折って完結させていましたが、今回は伏線回収及び新章を加え、もう一度全体的に見直し
ていきます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-24 22:09:29
359625文字
会話率:21%
小さな村に住む双子の兄妹。何気ない日常がずっと続くと思っていた。
だが一振りの聖剣と一篇の詩を手に入れた時、二人の運命は変わる。
聖剣と世界を巡り、詩を紡ぎながら旅する定めへと。
物語は動き出す……聖剣と詩が彩る物語が。
最終更新:2017-03-03 00:50:32
4231文字
会話率:37%
『決戦前夜。遂に辿り着いた恐怖の象徴を前にして、さしもの英雄たちも不安を隠せない中、ただ一人輝きを失わない勇者ショウセイは決然とした面持ちで告げた。「皆、聞いてくれ。泣いても笑っても、明日が最後になる。世界の全てが俺たちには掛かっている。…
…だが、俺は負けない、絶対に」はっとして顔を上げる面々に、勇者ショウセイは余裕すら感じさせる笑みを浮かべ。「俺はきっと、近い内にこの世界から消えるだろう。だけど、今まで俺たちが歩んだ道のりと、これから成す偉業が消えることは決してない。だからどうか前を向いて欲しい。俺たちだからできることがある。それだけだろ?」それはいずれ訪れる別れと、それを知っていてなお人々の為にあろうとする男の顔だった。「勇者様……」聖女フィリィの目に涙が浮かぶのを見て、勇者ショウセイはそれを優しく拭う。仲間たちがそっと離れる中、そこは月明りに照らされる二人のための舞台だった。「きっと、きっと、またお会いできると信じております……」「ああ、信じていてくれ、フィリィ。君の想いがあれば、俺は例え神だろうと打ち倒してみせる」交わされる愛。死闘は、すぐそこまで迫っていた――』ショウセイ記~伝説となった勇者~より抜粋折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-28 15:36:51
17348文字
会話率:15%
聖剣・・・・・・
それはガルムレイドの平和を脅かす魔王に対抗する唯一の剣。
聖剣の勇者・・・・・・
それは過去幾度と無く選ばれ魔王を封印し世界の平和を守って来た存在。
だが、今回選ばれた勇者はその聖剣を要らないと言った変わり者の勇者だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-13 14:50:10
43259文字
会話率:54%
かつて”魔王“だったミーちゃんは、いまは元『聖剣の勇者』の娘としてお城で暮らしています。王様が作るおいしいごはんを食べ、お勉強して、おいしいお菓子を食べ、街を「しさつ」したりお店を手伝ったり、なにかと忙しい毎日。
そんなフェンネル皇国に、あ
る日『サーカス』なるものがやってくることになりました。その団員である踊り子と出会った時から、ミーちゃんのまわりがなにやら騒がしくなりはじめ――
――これは、元魔王のミーちゃん(7)が「お友だち」のために奮闘したり、そのあげく無邪気に周囲を陥落させまくる物語。
前作『いやだってお菓子あげたらついてくるっていうからさぁ!!』の続編になります。そちらをお読みになってからの方が(作者が説明をめんどくさがったせいで)理解しやすいおそれがあります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-07 22:37:29
19227文字
会話率:36%
少年は、不治の病に苦しむ少女のため、不死の果実を捜して森へと入った。魔物が跋扈し、魔女が住まうという魔の森へ。その奥で、彼は森の魔女に出会う。不死の果実を手に入れんがため、少年は魔女と契約した――。
少女は、行方不明となった少年を捜すた
め、聖剣の勇者の力を借りて魔の森へと立ち入った。最強の騎士と、聖女と呼ばれる魔法使いの少女は、森の奥で王と呼ばれる魔物に出会い――。
ふたつの視点が交差する、愛と祈りの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-26 04:14:24
49868文字
会話率:29%