少し前から流行ってる婚約破棄物を書きたかったんだけどちょっとイメージと違った。
最終更新:2024-11-10 07:00:00
812文字
会話率:6%
ある日の病院で二人は出会った。同じ高校の二年生だが、クラスが一緒になったことはなく、話したこともない。共通の友人もいない。
もしかしたら、一度くらい学校の廊下ですれ違ったことはあるかもしれない。どちらかが相手を意識して、「ちょっといいな
」と思ったことがあるかもしれない。その程度の繋がりで、二人の人生が交わることはない。そう思っていた。あの時までは……。
「まさか、あなたと付き合うことになるなんて思わなかったな」
学校を抜け出し、公園に来た彼女が笑いながら言った。
「ま、成り行きだけどね」
「でも、あの日、病院であなたが声をかけてなかったら、こうはなっていなかったんだろうなあ。不思議だね、人生って」
「ババくさいな」
「おいっ」
「いてっ、ははは、でもさ、声をかけてきたのは君だろ?」
「え、そうだっけ?」
「そうだよ。君のせいで僕は不良になってしまったよ。優等生だったのに、学校を抜け出して公園でダラダラしてるなんてさ。人けがないからいいけど、補導されたら嫌だよ」
「よかったじゃない。私に染まってきたってことだね」
「まだまだだよ。君みたいな不良には追いつけないよ」
「ふふふっ、ちなみに私のほうが成績いいって知ってた?」
「嘘だろ」
「テストの順位、私のほうが圧倒的に上だからね」
「へー、気にしたことなかった。もしかして、前から僕のことが気になってたの?」
「そういう自惚れは女の子を引かせちゃうよ。今後のために気をつけたほうがいいよ」
「今後って何さ。ないよ、そんなの」
「わっ、今のはいいね。加点します」
「え?」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-11-07 11:00:00
3356文字
会話率:93%
とあるアパートの一室。ソファに座っていた女は、インターフォンが鳴ると立ち上がり、ゆっくりと玄関に向かう。
「はい、いらっしゃい。わっ、お花? ふふっ、どうしたの?」
「はははっ、理由がないと彼女に花を贈っちゃダメかな? あ、ケーキもあ
るよ」
「ふふふ、ありがと。さ、入って」
「お邪魔します。あ、線香を上げてもいいかな。仏壇とかある?」
「あ、うん、ありがとう。でも大丈夫」
男は彼女の返事に対し、「そうか」と言い、優しく微笑んで、カーペットに座った。
「さてと、それでどう、元気?」
「うん。まあまあかな……あの子を失ったのは、やっぱり、つらいから……」
「そうか……」
「……でも」
「うん?」
「最近は、こう思うようになったの。あの事故は、あなたと出会うきっかけになったって……」
「そうか……」
「ふふっ、あなたったらあの時、救急隊員の人に『関係ない人は乗れません』って言われて『恋人です! 恋人なんです!』って、必死に言ってたよね。まだ付き合うどころか、お互い、名前も知らなかったのに」
「あ、あれはそう言わないと一緒に乗せてもらえないと思って……やっぱり、聴こえてたんだね。意識がないように見えていたけど」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-08-03 11:00:00
2828文字
会話率:97%
「どういうことだい……? もう、ここには来られないって」
おれは彼女に手を伸ばした。しかし、おれたちの間にあるコーヒーカップに指が当たり、ガチャッと音を立て、彼女が身を強張らせた。
「あ、ああ、この店が嫌なんだね? 確かに、最近汚くな
ったなぁ。いや、ははは、毎日来ているとわからないものだね。匂いもあれかな、ははは……」
おれは自分の声が震えていることに気づき、情けない気持ちになった。
「ごめんなさい……」
「あ、こうしよう。次からはエレベーターの前で会うんだ。そうすれば君も――」
「ごめんなさい……やっぱり、あなたとは……ごめんなさいっ」
彼女はそう言うと同時に席を立った。
「なあ、待っ――」
「ははははははっ!」
「……おい」
おれは隣の席との間にある仕切りに腕を乗せ、友人の松田を睨んだ。
松田はコーヒーカップに口をつけながら、おれを見上げた。額に皺が寄り、眉が上がったそのいやらしい顔が腹立たしい。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-06-19 11:00:00
7492文字
会話率:43%
心に傷を負った女性、沢井エリナは記憶が曖昧なまま気が付くと、誰もいない見知らぬ街に一人立ち尽くしていた。街の反対側に見かけた森の大きな洋館に辿り着くやいなや、突如ティー・タイムに参加することになる。
執事服をきたクマの準備のもと、二
足歩行ネコのタマラ、シャルロッテという貴族風の少女、ラウラと名乗る不思議な女性。
彼らとテーブルを囲み、お茶を嗜みながら、それぞれの視点から見た、それぞれの世界について話を聞くことになる。
洋館に滞在することになったエリナは、日々かわるがわるやってくる訪問者たちとの交流を通し、彼らの語る、全く知らなかった職業、価値観、存在、世界にふれる。
また、エリナ以外にも何度も洋館を訪問する者たちがおり、エリナは彼らと友人関係となる。時間をかけた交流を通し、それぞれが「自分」を強く意識しはじめ、しだいに関係性にも変化があらわれはじめる。
そのうちの一人、カルロと会話を重ねるにつれて関係を深める中で、エリナはやがてこの洋館の世界、自分たちに関する真実に気がつく。
「森の洋館」
ここはいったいどういう場所なのか。
そして「自分」とは、
この「世界」とは、いったい何なのだろうか。
カップを片手に、好きなものをいただこう。
世界には、いろんなお茶の楽しみ方がある。
今日のあなたとの出会い、あなたとの話し合いの中に
私の真実へのカギは眠っているのかもしれない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-07 00:10:59
132332文字
会話率:52%
エレニカ・アーレントには前世の記憶がある。そう、この世界が乙女ゲームで、自分が悪役令嬢だという記憶が!悪役令嬢?そんなの待ってるのは大体破滅しかない!どうするか?そりゃ回避一択でしょ!
まずは、乙女ゲームの中でエレニカを破滅に追いやる兄から
なんとかしなければ!実はこの兄、元々アーレント家の養子で、エレニカとは血が繋がっていない。そのうえ父母にとんでもない扱いを受けていた。それならもしや、仲良くなれれば破滅回避一直線では?あとは攻略対象と関わらなければ万事解決!と、いうことでエレニカは早速、ブラコン作戦を開始するのだが……?
「どうして俺から逃げる?」
「僕は、あなたと一緒にいたいのに……」
なんのかんのと攻略対象たちと関わりを持ってしまい、最終的には兄が。
「エレニカはずっと、僕の傍にいて」
一体、どうなってるの……?!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-06 00:47:30
34075文字
会話率:39%
ー私は今も後悔している。
その後悔を胸に私は貴方と出会うあの夏の日に戻る。
「あなたがいなければ違う人生が歩めた」
「あなたと出会えたから違う人生が歩めた」
すれ違う2人の恋愛。
最終更新:2024-11-05 00:10:46
797文字
会話率:24%
ありふれた恋を、あなたと一緒に。
代り映えのない無難なバニラ味のような、そんな恋を。
最終更新:2024-11-04 03:31:40
2959文字
会話率:21%
「私は、なぜ死ぬことができないのだろう――」
人類が姿を消して200年。不老不死の青年アシモフは、忠実な家事用ロボット・メアリーと共に、廃墟となった東京で静かに暮らしていた。彼の唯一の使命は、人類の記憶を守り続けること。
ある日、神秘
的な少女型ロボット・イヴとの出会いが、彼の永遠の時間に波紋を投げかける。彼女が語る「希望の箱」の存在。そして、もう一人の少女リリスの出現。
人類は本当に滅んだのか? 永遠の時を生きることは、本当に呪いなのか?
眠りし記憶が目覚めるとき、新たな進化の序曲が奏でられる。
これは、最後の人間と、二人の人工生命が紡ぐ、希望の物語――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-02 07:18:34
12222文字
会話率:45%
「一人になりたくない。」
「でも、大好きなあの子を奪ったあなたとだけはともだちになりたくない。」
3人グループの関係性、孤独への恐怖、女子同士の闇。
きっと神様は私たちに終わりが無い試練を与えたのだ……。
キーワード:
最終更新:2024-10-28 18:45:12
9181文字
会話率:36%
乙女向けスマホゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学して
も婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
悪役令嬢リシェリアの未来はどうなる――!?
※一年ほど前に投稿した短編の連載版になります。短編とは題名、設定等に差異があります。
短編版→https://ncode.syosetu.com/n1334ie/
更新は不定期の23時ごろです。
完結まで感想欄は閉じさせていただきます。
よろしくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-25 23:18:43
130718文字
会話率:37%
あなたとならかまわないから
キーワード:
最終更新:2024-10-25 17:50:12
280文字
会話率:0%
あなたと同じ
あなたと一緒に ひとり泣いている
キーワード:
最終更新:2024-07-02 00:08:10
281文字
会話率:0%
笑いのツボってどこなんでしょうか、、
ひとそれぞれでしょうね。
壺として
ドツボにはまっちゃいました。あらま。
大好きなあなたと笑い合っていたい
水無月から文月へ
キーワード:
最終更新:2024-06-29 21:21:13
252文字
会話率:0%
わたしたちを見て誰もが悲しいって顔をするけど、これってそんなに不幸なことかな?
終わりを迎えるその日まで、小さな約束は重ねられていく。
穏やかに収束を待つ、あなたとわたしの日常。
最終更新:2024-10-23 23:34:59
1525文字
会話率:38%
アン・ロックフェラー公爵令嬢は、諦め人生を送っている。王子との運命の婚約に結婚。そして、離縁。将軍であるクレイグ・マッキントッシュ公爵に下賜された再婚。しかし、彼女は息子を得た。最愛の息子レナード(レン
を。国境警備で不在のクレイグに代わり
、マッキントッシュ公爵領でレンとすごす日々。この束の間のしあわせは、クレイグが国境警備から帰ってきたことによって打ち砕かれることに。アンは、ふたたび諦めることを決意するのだった。その方がラクだからと。しかし、最愛の息子のため最善を尽くしたいという気持ちと葛藤する。
※ハッピーエンド確約。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 21:12:14
24816文字
会話率:21%
静電気と電流、どちらに見えるかは、あなたと電荷の相対速度によります。
最終更新:2024-10-13 19:10:00
348文字
会話率:0%
ある日婚約者である王子様から『エリーをどこにやった?エリーを返せ!エリーを偽装するな!』なんて罵倒されて婚約を破棄されたのですが、意味が分かりません。
私はあなたとの逢瀬の思い出、王妃教育による知識、婚約した時の嬉しい気持ち、そしてあなた
が別の女を愛した悲しい記憶の全てを持っています。
ただ、この半年。
私は聖女に選ばれ、神殿で祈りを捧げてきました。それによって成長もしたし、雰囲気も変わったかもしれませんね。
でもそれで"偽装"とは酷いですわ。
私は国のために頑張ったのです。それなのに待っていたのは婚約破棄。そして国外追放とは。
わかりました。私は私を愛してくれる方の居場所に行きます。
もうお会いすることはありませんわん。それではごきげんよう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 18:04:04
4946文字
会話率:39%
アリシアには、前世の記憶がある。
それを活かして、旅行系ユーチューバー的活動をしていた彼女に訪れた奇跡。
最終更新:2024-10-13 01:23:15
2972文字
会話率:20%
あれっ!?私今、死んだ気が、、
私エリーゼは、超チョー希少な治癒魔法が使えちゃう天才令嬢なのよ!(ドヤッ)
素敵な婚約者も出来てほんと幸せって思ってたんだけど、、、
ええええ嘘、、
まさかあなたに殺されるなんておもってもみなかったわ
もう一
度生き返って、あなたとのハッピーエンドを遂げてみせるわ!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-10 00:17:11
8806文字
会話率:24%
莉央が命をかけてまで助けた子猫のような小人は、今とても流行っているネット小説の世界――『星降る夜にあなたと永遠の愛を』、通称『ホシアイ』の世界担当の神様だった。
「助けたお礼に、僕担当の世界に生まれ変わらせてあげる」と、恩返しとしてリオナ
・バーリスとなった莉央は、今まさに命尽きようとしていた。
目覚めて気づく。
リオナは、『ホシアイ』のヒーロー、ハインツの婚約者だ。
――いや違う。『元』婚約者だ。
ハインツは過去に幼馴染の婚約者を亡くしている。
それがリオナである事に間違いはないだろう。
身体が辛すぎて、『なんかもうダメかも』と気弱になりかけて、莉央は自分の置かれた立場にハッとする。
莉央でもあるリオナは、『ハインツは元婚約者を思い出し、夜空を見上げた』と小説の中でサラリと書き流される、名前も出ないほどのモブ以下の存在だったのだ。
『冗談じゃない!』
リオナは裕福な侯爵家の一人娘だ。
なんの贅沢もしないままにこの生涯を終えたくはない。
リオナは「出来る限りの贅沢をしたい」という一心で、消えかけた命の炎を再び燃え上がらせた。
転生したと思ったら、もう話が終わっちゃうところから始まるハッピーエンドストーリーです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-07 19:18:10
13135文字
会話率:30%
「あなたのことが好き」
でもこの思いはきっと、きっと叶わない。
だってあなたは違う人を愛しているから。
女主人公ミナは親友であるリナリアの傍に居ながら、親友兄のヘリオスに恋心を抱く。しかしヘリオスには既に想い人がいて…。
あなたに切ない
恋愛ストーリーを。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-04 18:00:00
5404文字
会話率:30%
《BL作品です》
高校時代の淡い片想い。
2歳年上の彼が卒業してからこの恋を捨てたつもりだった。
でもなんの因果か、神様のいたずらで再会したんだ。
だから俺は、この恋をまた拾うことにした。
そしてあなたとの恋は運命だと、そう思
ったんだ。
年下英語教師 × 年上国語教師
「でも、朝霧先生ってDomですよね――?」
「おれがいつ、Domだって言ったの?」
やっぱりあなたは、俺の運命なのかな。
※話が進むにつれてR15描写アリ
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 13:30:00
109688文字
会話率:60%
ド田舎貴族のルルーシア・ヘイローには負けたくない相手がいる。アルドラーシュ・シシリだ。学園の試験において、大体はアルドラーシュが1位でルルーシアが2位。ルルーシアが努力を重ねてもなかなか越えられない高い壁。そんなアルドラーシュの不思議な行動
を偶然目撃してしまい……?
※ちょっと貧乏で、ちょっと負けん気の強い主人公です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 03:03:34
215301文字
会話率:45%