平安朝、末期。
藤原氏によって古代以来より、ばらばらだった日本は完全統一され、日本の長きにわたる豪族時代は終わりを告げ、大和朝廷による一国支配がはじまる。
朝廷の中でも、特に活躍した貴族である藤原氏は、藤原道長の時代にその隆盛を極め
るが、度重なる出兵と重税に疲弊した民衆は、その支配に対して不信感を募らせるようになる。
そんな民衆の態度を敏感に察知した藤原道長は、やがては密告制度を導入した圧政を行うようになり、その支配を盤石なものにする一方で、民衆の反感を増々買うようになっていく。
やがて、道長の死とともに民衆の怒りと憎悪は爆発し、各地の勢力は相ついでを反乱を起こし、やがては三つの勢力にまとまっていく。
平清盛を当主とする平氏。
源義朝を棟梁とする源氏。
橘義賢を首魁とする橘氏。
平安朝の終わりとともに現れたこの三家による生き残り合戦は、熾烈を極め、やがて後の日本の形成にまで深く関わる影響を残すことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-21 15:42:33
832文字
会話率:0%
――これは物語だ。万物(おんなのこ)が太陽(イケメン)とベッドインするだけの為にプロットが練られている。それが真実なのだ。真に実りを得る女性の為の世界――
吸血鬼であるアリシア・ブラッドリーの城に鉄仮面を被った大統領が現れた。
世界は恐竜
(レザードムゥ)の侵攻によって混乱し、日系テロリストのオーバーテクノロジーが氾濫している。
全ての元凶は日本の考古学者である芦野明日香氏の残したとある日記。
古城で、列車内で、航空基地で、……あるいは天空に浮く厳島神社で、人類は真実に辿り着くのだ。
登場人物
アリシア・ブラッドリー:父親を待ち続けてきた女吸血鬼。アレックスに協力する。
シン・ユリウス:アリシアの下僕である少年。
アレックス・エンジュリア:鉄仮面を被った大統領。
土蜂(ドバチ):仮面で顔半分を覆った凄腕の爆弾魔。
ミステリア:特殊な戦闘服に身を包んだ凄腕のハッカー。
カトル・ブラッドリー:消息を絶ったアリシアの父親。
ピョートル・ヤーコブレヴィチ・エイゼンシュテイン:ロシアの大統領。
平清盛:厳島神社に身を置く老人。
カリギュラ:平清盛に同伴するエルフィアン。
芦野明日香:本作の鍵となる日記の著者。故人。
とある学校の文芸部員として書いた作品の転載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-07 21:31:55
52034文字
会話率:45%
(編集のうちに、この物語は『夢幻犬鏡』の一部となりました)
将門を失った狐女は人の世のまにまにただよいます。
愛する男を忘れるため、狐女はさまざまな男たちと付き合いますが、彼ほどの男と出会うことはあいませんでした。その一方で、狐女は短
命の人間の男を本気で愛することを恐れていました。
そして、二百四十年後の平安末期――
狐女は官女ゆかり子となって後宮に住みつき、そこで知り合った平清盛の息子、重衡の愛人となっていました。
彼はこれまでの男とはちがいました。ゆかり子は重衡との関係は遊びと割り切ろうとすしますが、美しく才に長けた彼に魅かれていきます。
しかし、日本国中に反平家の機運が上がり、重衡も武将として戦闘へ向かわねばならなくなります。狐女として妖力を使い、重衡を守ろうとするゆかり子でしたが、やがて彼との愛人関係に疲れ、男を見限ろうとします。
一方、武将として天賦の才能をもつ重衡は常勝不敗、平家の大軍勢を率いますが、頼朝が派遣した義経軍との戦いで敗れ、囚われの身となります。
鎌倉の頼朝のもとへ送られることを知ったゆかり子は重衡を救い出そうとしますが、彼の子を身ごもったことで霊力を失っていました。
本作は、狐女と平将門の悲恋を描いた過去作『星の夜明けに流れゆく』の続編となります。
※今回は恋愛がメインで、合戦シーンは少なめですが、相変わらず人がいっぱい死にます。いつものくせで警告タグに『残酷描写あり』とは入れてません。(作者が本サイトに掲載した物語は血飛沫やら生首やらが飛び交いますが、合戦物なのにわざわざ警告もないだろうということで)しかし、今回はさずがにタグを入れようか迷いました。合戦シーンは淡泊でも、非戦闘地域での幼児の首ちょんぱとか、その髑髏を母親が抱いて歩く場面(元ネタ:源平盛衰記)があります。
残酷かどうかは読者の方々にゆだねたいと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-27 19:05:36
30470文字
会話率:15%
祗園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
娑羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらはす
奢れる人も久しからず
唯春の夜の夢の如し
猛き者も遂には滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ
『平家物語』より
【もしも人魚が実在していて、もしも龍が存在していて。
『悪鬼羅刹』の類が存在していて、黄泉が存在していて。
ひっそりと人間と共存しているのならば、願わくば姿を見せ給え。
平清盛】
人魚、龍、九尾の狐、鬼―。平安の都よりいたとされる妖怪達。現代では信じられず、伝説とされてきた。だが、存在するとも言われている。どちらが本当なのかは、愚かな現代人に知る術は、もうない。
果たして現代に妖怪は存在するか、否か。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-10 23:24:00
2016文字
会話率:66%
むかしむかし、二大勢力の源氏と平氏が国を分けた争いをおこしていました。父親でもある源氏の総大将の源頼朝を平清盛から殺されてしまった牛若丸は、鞍馬山の鞍馬寺へとあずけられてしまいます。そこで修行と勉強の日々を過ごしていたある日、牛若丸は天狗と
遭遇したのでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-24 03:04:52
4681文字
会話率:43%
征け、武士(もののふ)共。
野心に満ちた男の駆け抜けた三十年間
平氏と名を連ねる武門・源氏の男子として誕生した源義仲(駒王丸)は、僅か1歳の時に父を失い、木曽へと落ち延びる。そこで今井兼平や巴たちと出会い、義仲は自分が生まれてきた意味を知
っていく。やがて、義仲は源氏再興を誓い挙兵する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-01 00:00:00
1470文字
会話率:46%
平家物語を、本好きな小学生なら読める程度に文章の量と背景知識を調整しながら、現代語で抄訳・再編・加筆しました。本来の物語を尊重しながらも、話の筋、登場人物、背景知識を整理し補足して、読みやすくなるよう工夫しています。
内容は必ずしも史実に
忠実ではなく、また原文に忠実でもなく、適宜脚色が入っています。
記述は現代語を使いますが、敬語の使い分けは原文を意識し、語彙も現代語で違和感がなければ、原文で使われているものも使います。
<あらすじ>
平家物語は、日本で初めての武家政権である鎌倉幕府ができるまでの過程を、日本で初めて武家として政治の頂点に上り詰めた平清盛とその一門を中心に描いた、歴史物語の古典です。
武家としては名門でも貴族としては身分が低かった清盛が率いる平家一門は、政治の混乱の中急速に権力を拡大し、最高権力者にまで上り詰めます。しかし、清盛の死と源氏の反乱によって一門の運命は大きく変わってしまいます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-17 09:28:47
98484文字
会話率:4%
平安後期、平家が栄華を極めた頃。平家打倒を狙い企てられた「鹿ケ谷の陰謀」に加担し、平清盛により鬼界ヶ島に流された僧「俊寛」。浄瑠璃や歌舞伎、古典に数多取り上げられた彼を題材に、先人の創作に取材し、三篇の短編をものしてみました。
最終更新:2007-08-15 04:41:54
6189文字
会話率:35%