商業都市『ファンブル』の孤児院に住む修道女見習の孤児「クリス」は、少し魔力を持つごく普通の少女。魔力を使い、また『火』の精霊に協力してもらい、孤児院の運営費を稼ぐためマッチを売っている。大きな炎で長く燃え尽きない「加護」のついたマッチを売
るクリスは、街では『マッチ売りの聖女』などとよばれていた。
ある日、大聖堂の司教からとある口のきけない少女の面倒を見るよう頼まれる。口のきけない少女は「クラーラ」といい、元は人魚であるということが「心の声」でクリスには伝わってきた。
クラーラは海で見かけた「王子様」に一目惚れをし、家族の反対を押し切り、その舌を対価に魔女から薬を貰い受けたという。人魚から人間に変わることができるものの、歩けば激痛が走り、王子と結婚できず、他の女性と王子が結婚した場合、その翌朝の朝日と共に泡となるというのである。
王子ハンスは、以前海岸に倒れているところをクリスが見つけ、『火』の精霊の力を借り蘇生措置を施したのであるが、その前に、海で遭難してクラーラが海岸まで運んだため助かった事を知る。ハンス王子は、海で溺れていた時の記憶があいまいであり、クラーラとクリスが同一人物だと信じクリスに求婚する。
クラーラを助けるためにクリスがとった行動とは。
このお話は、『妖精騎士の物語』の三百年後の世界であり、魔術や精霊の存在が廃れ、忘れ去られつつ科学が生活に広がってきた時代となります。
香具師のような聖女クリス、元人魚のクラーラ、そして王子ハンスとの三角関係とプラトニックな腐れ縁、遥か西の国に続く巡礼街道を旅する中で、クラーラの呪いを解くためにクリスとクラーラが頑張るお話になります。
恋愛要素は薄めですが、女性同士の友情と恋愛を描ければと考えています。女の子が二人旅するお話になるでしょうか。
アンデルセン童話などの登場人物をモチーフに二人と取り巻く人物を描いていきます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-06 12:00:00
403146文字
会話率:50%
#21世記のうかつで、うろんで、まぬけな犯罪集
キーワード:
最終更新:2020-01-28 01:32:21
646文字
会話率:0%
甲州街道の宿場の一つである勝沼宿に、一人の侠客がやってきた。
不動の仁助を名乗るその男は、とある賭場に足繁く通い始める。
どうにも薄気味悪いその客が気になる、賭場の元締めで香具師の柏尾の紋造。
紋造はある日その正体を掴む為に、若い
子分の三平に仁助の後を追わせる。
尾行に気付いた仁助の口から三平に明かされた、本当の目的。
それは親の敵である、須藤 甚五郎を見つけ出し討つ為だった!
この物語はフィクションです、実際に起きた出来事ではありません。
また架空の人物名を使っていますが、万が一同じ名前の方が居た場合ご容赦下さい。
初めて書く短編作でもあるので、読みづらい部分もあるかと思います。
細かい指摘についても、架空のお話という事で許して下さい。
この作品はノベルアップ +でも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-08 07:00:00
6436文字
会話率:40%
夏休み、お盆に行われる地域のお祭りに、ひろしは、最近転校してきた、たかしを誘う。
ひろしにとって、そのお祭りは小さい頃からおなじみの、楽しいもので、過去の自分の体験、お祭りの思い出を、楽しそうにたかしに話す。たかしも、その様子を楽しそうに聞
き入っている。
日常では、感じ取ることの出来ない開放感、そういったハレの日の特有の産物を、子供であるふたりも、しっかりと感じ取っていて、このお祭りの日は、二人にとっても、かけがえのない、思い出の日となった。やがて夏休みが終わり、2学期が始まる。ひろしは、また、いつもの日常に戻っていくのだが・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-07 18:20:51
3360文字
会話率:50%
渡辺優子(わたなべ ゆうこ)二十九歳・彼氏ナシは地下鉄のホームから特別な理由もなく自殺を図る。優子を助けたのは黒衣纏(くろえ まとい)という男性。自殺理由を聞いた黒衣は優子に仕事の斡旋と自分が恋人になると言い出し優子はその提案を受け入れる
。
黒衣と新しい職場に向かった優子。そこはニュータウンのマンションの一室『小林家』だった。仕事内容はここに住む十二歳の少年、佐藤透(さとう とおる)と小学校低学年くらいの少女、名無良子(なむ りょうこ)の話し相手になることと言われ最初は断ろうとする優子だが黒衣に説得され承諾することに・・・・・・・・。
この作品は『第10回スーパーダッシュ小説新人賞』に応募したものを修正して『第4回富士見ラノベ文芸大賞』に応募し、また、自分のサイト『生き方迷子が叫んでます。』にも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-23 21:25:18
23443文字
会話率:50%
香具師に連れられたあの人魚の後日談のつもりで書きました。
最終更新:2015-01-28 21:12:48
1065文字
会話率:0%
地方から上京した宇治葛羽は今ではちょっとした有名人。定期市で披露していた芸がたちどころに都人の間で噂となったのだ。しかも都人の目を楽しませるだけではなく、都の闇に潜む妖(あやかし)達までもを手懐けている始末。害をなせるほどの強い妖怪ではない
ので葛羽も彼らと仲良く暮らしていた。
そんなある日、いつもの定期市の帰りに、葛羽は山から都に降りてきた大妖と遭遇。命からがら逃げ出した葛羽の助けに応じたのは、稀代の陰陽師・賀茂実胤であった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-28 13:00:00
8209文字
会話率:31%
鋭く刃のようなパーツを携えた顔、茶色の髪、高い身長。誰もが恐れる校内の恐怖の代名詞、月光の悪魔。それが俺、唐沢(からさわ)幸人(ゆきと)。フン、だからなんだ。言いたい奴には言わせておけ。あああともう一つ。女は大嫌いだ。吐き気がする。こんな感
じの主人公がある日、一人の銀髪の女に出会う。そして何だかわけの分からない事態に巻き込まれていく。見た目と性格にギャップ有りまくりの幼馴染や、王子と呼ばれる腐れ縁の連れなどいろんなやつも出てくる。そんな感じの少しファンタジックな学園恋愛?物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-05-28 23:54:36
19792文字
会話率:35%