入院した後すぐに介護施設に入るという顔も見たことがない祖母の家を片づけるため、夏休みの一ヶ月間その家に泊まることになった高校二年生の茂木三矢(もてぎみつや)。夫婦喧嘩ばかりの両親から離れてすごせることを喜んでいたそんな彼の前に、千代と名乗る
モンペ姿の少女が現れる。話を聞くと、千代は一九三二年生まれの十四歳。本当であれば戦争時代を生き抜いただろう彼女を見て、タイムスリップしてきたのだと三矢は気づく。その日から、三矢と千代の奇妙な暮らしが始まった。
祖母の家を片づけ、夕方五時になったら散歩がてらスーパーに行く。そんな生活の中、まっすぐに自分を見つめて欲しい言葉をくれる千代に三矢は好意を持ち始める。
ある時、三矢が美術部だと知った千代に自分の似顔絵を描いてくれとせがまれ完成した絵を渡す。しかし数日後、なぜか祖母の家に飾られていた額縁から同じ絵が発見された。それを見た三矢は、タイムスリップしてきた謎の少女が誰なのかを理解するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 20:10:00
14078文字
会話率:41%
まるでホテルみたいだ……。静かに開いた自動ドアをくぐり、エントランスに足を踏み入れた瞬間、その圧倒的な光景に、思わずそんな月並みな感想が浮かんでしまった。もっとも、ホテルなんてものも、おれにとっては縁遠い存在だ。ましてや、こんなタワーマン
ションに住むなんて夢のまた夢……。
足元には艶やかに光る大理石の床。壁には金の額縁に収まった巨大な抽象画。そこにあるソファなんて、見るからに高級そうで、何十万、いや百万円くらいするかもしれない。むやみに触るのも憚れる。まるで、美術館の展示品みたい――
「ちょっと、そこの人」
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最終更新:2025-05-13 11:00:00
3682文字
会話率:62%
喧騒の校内
同級生達と他愛無い会話をする、休み時間の廊下
窓辺に佇む彼は丸で一枚の絵画のようだった
寄り掛かる窓枠を額縁に
窓硝子に架かる中庭の木木を背景に
其処だけ、彼だけ、全てが止まっている感覚
そんな時間の中で彼は一体、何を思って
いたのだろうか
※ 本来の古の設定とは大きく逸脱している事をご了承して頂ければ幸いです折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-04 18:51:43
96612文字
会話率:44%
喧騒の校内
同級生達と他愛無い会話をする、休み時間の廊下
窓辺に佇む彼は丸で一枚の絵画のようだった
寄り掛かる窓枠を額縁に
窓硝子に架かる中庭の木木を背景に
其処だけ、彼だけ、全てが止まっている感覚
そんな時間の中で彼は一体、何を思って
いたのだろうか
※ 本来の古の設定とは大きく逸脱している事をご了承して頂ければ幸いです折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2021-12-14 22:48:09
109169文字
会話率:34%
秀は外出するのに抵抗のない半端なひきもりである。
堕落した生活でも生きていけるせいでそうして生きてきた素人小説書きである。
ある夜アライグマと出会い秀の生活は変化する。
アライグマのコロニスとの奇妙な共同生活をしながら小説をどうや
って書いていこうかということを秀は模索していく。
作中にショートショートやエッセイなどの短編をちりばめた、長い話書けないやつが無理矢理10万文字に到達するために色々詰め込んだ枠物語。
※「枠物語」とは本編のストーリーの合間に短い物語が差し込まれたものをいいます。
この作品では▼から▲までの間がその挿入された物語となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-21 14:39:22
102950文字
会話率:62%
青い瞳を持つ絵画の少女と、その友達との日々を少し覗くだけ。
絵画だって外に出たいんだよ。
最終更新:2024-05-30 18:44:06
630文字
会話率:20%
起
女子高校生の想田光は美術の補修をしに美術室へと向かった。
そこで同学年の「カガミ」と出会うことになる。
カガミの絵を見たことがきっかけで、絵を通じて二人は仲良くなっていく。
承
カガミは全色盲であることを想田光に打ち明けた。
自身の知
らない世界に戸惑いながらも、カガミにできることはないかと想田光は奔走する。
転
ちょっとした手違いで入手した絵の具は全色盲のカガミにも色を認識できるものだった。
その絵の具を使用して絵の作成を続ける二人だったが、完成を前にして絵の具が切れてしまう。
途方に暮れる想田光の前に、アスモデウスと名乗る悪魔が現れる。
結
アスモデウスによって、想田光の色覚を代償に再び絵の具を手に入れた。カガミと想田光は納得のいく形で絵を完成させる。
するとアスモデウスが二人の前に現れ、強い想いが込められた絵画をおさめれば、奇跡を起こせる魔法の額縁を勧めた。
完成品を額縁に収めると奇跡は起こり、カガミと想田光は色彩を取り戻した。
完成品はアスモデウスに持っていかれてしまったが、晴れて二人は恋仲となるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-17 19:45:36
22598文字
会話率:39%
ナトゥアとは、歴史上において、突如として300年前に現れた詳細不明の生物である。
森の奥から現れる動物をかたどったこの黒い存在は、人類を長きにわたって苦しめてきた。
首から先が切り落とされたかのように存在せず、その「切り口」から、ひたすら
に人工物や人を飲み込み、消滅させる。
帝国は300年の間に少しずつナトゥアに蝕まれ、緩やかな消滅への道を歩んでいた。
そんな状況で、小さな額縁の中に「部屋」と呼ばれる空間を有し、圧倒的な力を行使できる四つの家柄、通称「四ツ窓(よつまど)貴族家」は、帝国のナトゥア抵抗の象徴として、それぞれが額縁を用いて戦っている。
10年をかけてようやく奪還された故郷、ヴルカーンハウゼンに左遷された四ツ窓貴族家のイーナ・ヴルカーンハウゼンは、同じ四ツ窓貴族のヘレナ・エドラーと出会うが、今までにないナトゥアの異変に気付く。
ナトゥアとは一体何なのか。
何を目的としているのか。
どうして突如として現れたのか。
ナトゥア学者であり、優秀な額縁の使い手だった父の遺志を継いで、イーナはナトゥアの謎を解明しようと試みる──
カクヨムに投稿したものです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-18 11:00:00
100712文字
会話率:31%
歌詞書きます
依頼、受け付けてます
キーワード:
最終更新:2023-09-17 21:24:47
209文字
会話率:20%
ある日、家に帰ったら、小説投稿サイトから荷物が届いていた。
開けてみると、入っていたのは黒い額縁で、一見シンプルだが、実はとんでもない額縁だった。
おかげで私は、額縁と旅する男になってしまう。
(「カクヨム」でも掲載しています。「声
」「額縁」「部屋」というお題の三題噺で書いた短編です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-31 12:08:40
5142文字
会話率:41%
平凡な男爵令嬢アン・イルドゥースは、隣国皇帝に『額縁姫』として求婚される。
才色あふれる妹と弟のために尽くしてきたアンにとって、その求婚は寝耳に水だった。
◇◇◇
アン・イルドゥースは長女だった。
嫡男であり家を背負う弟が何より優先され
るのは自明の理で、
愛らしい末っ子であり美貌の金髪の妹が愛されるのは当然だった。
──貧乏男爵家の長女。
即ち、それは家の為の供物である。
供物、それすなわち世界の主人公にはなりえない存在。
誰かの幸福の脇役であり、添え物であり、世界が潤滑に回る歯車の一つだ。
彼女は自分のことを、それ以外の何者でもないと思っていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-08 22:18:14
8490文字
会話率:28%
「俺と別れてくれ」
「はい? 母国語喋ってもらっても?」
とある国の貴族の娘、トワ・クルス・ラベンディアは、魔力が欠片も無い女の子。彼女は、ある日とつぜん婚約者に婚約破棄を言い渡される。しかも婚約者は「聖女」に浮気をしていた!
聖女
とはこの世界にとって人気も人気のつよつよ存在。そんな聖女が浮気の相手だなんて、魔力無しのちんちくりんが勝てるはずもなく……。
その後、なんやかんやあって犯罪者に仕立て上げられ、追いかけられ、家は燃え、絶体絶命の大ピンチに陥ってしまう。泣き叫ぶも助けはこないし魔力が無いからどうにもできない。燃え尽きるのを待つのみ。
――そんな時、トワの耳が声を拾った。
「おじょーさん、俺が助けてあげよっか?」
これは額縁に囚われた男と魔力なし少女の、国と国を渡り歩く旅の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-10 17:00:00
82108文字
会話率:58%
たとえこの目に光が灯らなくても
見えるものがあるの
どうか、それを信じて
私を見ていてください
産まれて間もない頃からの全盲で、色のない世界で生きてきた少女、前田郁恵は病院生活の中で、年齢の近い少女、三由真美と出合う
。
ある日、郁恵の元に届けられた父からの手紙とプレゼント。
看護師の佐々倉奈美と三由真美、二人に見守られながら開いたプレゼントの中身は額縁に入れられた砂絵だった。
砂絵に初めて触れた郁恵はなぜ目の見えない自分に父は砂絵を送ったのか、その意図を考え始める。
砂絵に描かれているという海と太陽と砂浜、その光景に思いを馳せる郁恵に真美は二人で病院を抜け出し、砂浜を目指すことを提案する。
不可能に思えた願望に向かって突き進んでいく二人、そして訪れた運命の日、まだ日の昇らない明朝に二人は手をつなぎ病院を抜け出して、砂絵に描かれていたような砂浜を目指して旅に出る。
諦めていた外の世界へと歩みだす郁恵、その傍に寄り添い支える真美。
見えない視界の中を勇気を振り絞り、歩みだす道のりは、遥か先の未来へと続く一歩へと変わり始めていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-23 11:44:05
8220文字
会話率:24%
産まれて間もない頃からの全盲で、色のない世界で生きてきた少女、前田郁恵は病院生活の中で、年齢の近い少女、三由真美と出合う。
ある日、郁恵の元に届けられた父からの手紙とプレゼント。
看護師の佐々倉奈美と三由真美、二人に見守られながら開い
たプレゼントの中身は額縁に入れられた砂絵だった。
砂絵に初めて触れた郁恵はなぜ目の見えない自分に父は砂絵を送ったのか、その意図を考え始める。
砂絵に描かれているという海と太陽と砂浜、その光景に思いを馳せる郁恵に真美は二人で病院を抜け出し、砂浜を目指すことを提案する。
不可能に思えた願望に向かって突き進んでいく二人、そして訪れた運命の日、まだ日の昇らない明朝に二人は手をつなぎ病院を抜け出して、砂絵に描かれていたような砂浜を目指して旅に出る。
諦めていた外の世界へと歩みだす郁恵、その傍に寄り添い支える真美。
見えない視界の中を勇気を振り絞り、歩みだす道のりは、遥か先の未来へと続く一歩へと変わり始めていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-13 18:25:09
33488文字
会話率:28%
「君、クビ」
「えっ」
芸術の国と称される、とある小国。
絵描きを夢見て、男社会の中でようやく掴んだ就職先である、画廊の額縁職人。しかし、些細な理由から、主人公は4日でクビになってしまった。
オーナーから見限られ、失意の中で宿屋に戻ると、
一人の魔術師の男が声をかけてくれて……。
3話完結。ちょっぴりサスペンス風味、恋愛ほんのり控えめな、サクサク読めちゃうお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-17 12:00:00
18157文字
会話率:47%
バスケが嫌いなバスケ部顧問とその生徒のお話。
最終更新:2021-08-09 22:19:09
3063文字
会話率:32%
穏やかな川と閑静な住宅街の中にある駅「先河原駅」
この駅で勤めている駅長は普通じゃない。太ってるわけでもなく、痩せているわけでもない。行動というか、性格が普通じゃないのだ。サイコパスというわけでもないが。。。。
最終更新:2021-03-26 19:32:03
7311文字
会話率:40%
「ガタンゴトン」
この言葉は、誰もが幼少期に口にしたと言っても過言ではないだろう。
公共交通機関でありながら、男児のほとんどが一回は好きになる鉄道。
それに、中学を卒業しても、まだ魅力に取りつかれている「豊中 御堂」がいた。
彼と友人が日本の鉄道を堪能するお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-11 22:22:31
5817文字
会話率:47%
佐藤君へ・・・・・・
キーワード:
最終更新:2021-05-22 18:59:44
16413文字
会話率:53%
中原中也が大好き!
明治大正の世界観大好き!
そんな私は旅行先でゲリラ豪雨に遭遇した。
雨宿りで入ったのは、明治時代に建てたであろう旧邸で雨宿りすることにした。
その旧邸に入ると、私大好きな豪華なお屋敷でそして、額縁に飾られたお嬢様の絵画が
私とそっくりで!?
その絵画と目があった瞬間、視界が歪んで気づいたら煌びやかな世界が広がってた。
タイムスリップした私が出逢ったのは、憧れの中原中也だけど、何かが違う?片目が青い瞳の中也はまるでサーカスの道化師のような悪役の錬金術師だった!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-26 07:00:00
365文字
会話率:10%
私はとある精神異常者が書いたという
小説という名の小説を読んでいる
私は椅子に座り
小さなテーブルに紙と万年筆と縄を用意し
これでさいごのコーヒーを味わいながら
小説を読んでいる
なるほど
そして私は縄をかたずけ
友に終われと書いた手紙を送
り
紙には万年筆で作者と読者を呪うと書き
額縁で飾っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-02 20:32:49
2103文字
会話率:0%
四角い窓にある風景は、最高の芸術作品。
最終更新:2020-06-06 04:00:00
381文字
会話率:0%
週に一度、練習を兼ねて400字詰め原稿用紙一枚前後で短編小説を書いております。長編のワンシーンを切り取ったようなイメージで書いているので、様々な世界を覗き見ていただけたらと思います。こちらは、過去作になります。
はてさて、今回は、絵画を前
にした“私”の物語――――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-09 18:00:00
410文字
会話率:0%
二人の不死者シリーズ。ドライフラワーの額縁を眺める回。
世界観は『類似者との遭遇~』をご覧ください。これだけで読んでも問題ありません。
最終更新:2020-03-18 10:24:03
5875文字
会話率:13%