ソアリスは、お城に勤める22歳。
結婚したのは10年前。
とにかくお金が欲しい伯爵家と
名誉が欲しい成金の子爵家の契約結婚である。
結婚当時、夫のアレンディオは15歳の伯爵令息。ソアリスは12歳の子爵令嬢。
「なんで君なんだ」
「……
……そうですよね、私もそう思います」
会話は続かず、黙ってお茶を飲むこと数回。互いのこともよく知らぬまま、わずか3か月後にはアレンディオは騎士として戦地へ旅立った。
「跡取りだからお金さえ払えば兵役を免除されるのに、そんなに私との結婚がイヤだったの……?」
そして10年間、形式的な手紙が半年に一回やってくるだけで、相変わらず互いのことは何も知らない。
成金だった実家の没落により、ソアリスはお城勤めを開始して22歳になっていた。
ところが、まさかのまさかで夫のアレンディオは大活躍し、将軍として数々の武功をあげる。
そして長らく続いた戦に勝利し、凱旋するという噂が。
結婚していることをふと思い出したソアリスは「これで離婚できる」とほっとする。
この10年、城で王女さまの金庫番として確固たる信頼を得た彼女は、
もうそろそろ自由になってもいいのではと思っていた。
「英雄になった彼には、もっとふさわしい相手がいるはず」
しかし現れた彼は、ソアリスに会うなり「早く結婚式を挙げよう」と言い出した。
握りしめていた離婚申立書を渡す暇もないままに、報奨金の一部だという巨大な邸へ連れ去られ、予想外の溺愛生活が始まる。
「君は10年前と変わらず可愛らしい」
「旦那様、戦で目をやられましたか」
立派になりすぎた夫と、どうにかして離婚したい妻の攻防録です。
★第7回アイリスNEOファンタジー大賞にて、金賞をいただきました!書籍化予定
★本編2020/11/15完結
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-04 00:00:00
565293文字
会話率:38%
【書籍化予定】芋令嬢と名高いエヴァは、ある日、子爵家次男の元へ輿入れすることになったものの、待っていたのは仏頂面の旦那様。出迎えもない、侍女もない。あるのは汚れた屋敷一つだけ。
(彼女がエヴァさんか。申し訳ない、女性にこのような態度を取る
など、本当に申し訳がない! 許してくれ、いや、俺を許さないでくれ!!!)
なのに心の中では彼はたいそう頭を下げていらっしゃるご様子で!? すれ違いそうですれ違わない、ほのぼのラブなお話です。
※カクヨムにも投稿させて頂いております、日刊異世界恋愛ランキング1位、総合ランキング5位ありがとうございました!
※第7回アイリスNEOファンタジー大賞にて銀賞を受賞しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-27 23:02:17
146785文字
会話率:31%
【書籍化予定】 王子と可憐な男爵令嬢、そしてその仲を引き裂く悪役令嬢役の公爵令嬢。そんなありふれた乙女ゲーム風の世界を切り裂くように、一人の絶世の美少女が降臨する。「おだまりになって」圧倒的な存在感を放つ美しい少女はどうやって事態をおさめる
のか? お花畑ヒロインである男爵令嬢を、扇子で顎クイしながら少女が語る道理とは?
クローディアの前に立ちふさがるのは砂糖菓子令嬢や泥棒猫。それらを薙ぎ払いながら進み、彼女が手に掴みたいものとは何なのか? グリーク帝国皇女であるクロ―ディア・グリークの進撃は止まらない!!
R15、残酷な描写ありタグは保険です。
本編完結しました。番外編をぽつりぽつりと投稿予定です。 ☆第7回アイリスNEOファンタジー大賞にて、銀賞をいただきました。書籍化予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-11 23:14:04
267941文字
会話率:55%
様々な種族が生きる世界で公爵令嬢として生を受けたライラ。平穏な人生をおくるとばかり思っていたのだが、六歳の精霊との契約の儀で闇の精霊王、ダークと契約することに・・・・・・。
精霊王と契約したことだけでも大騒ぎだったのに、闇の精霊王ダークにラ
イラはノワール大陸の竜王ナディア・ノル・クラウンの生まれ変わりだと宣言されてしまう。
あれよあれよという間にノワール大陸の学び舎に進学する事が決まったライラ。そこで待っていたのは彼女の前世の子どもだという翼竜に、さらに前世の夫達まで現れ再求婚!?
子どもたちと触れ合ううちに、ライラの前世の記憶まで蘇ってきて‼︎?
公爵令嬢として生きるか・・・・・・それとも?
公爵令嬢のライラが前世の記憶を取り戻しつつ前世の子ども達と共に元夫達にざまぁしていきます。
前編からではなく後半からざまぁは始まる予定です。
※一応R15指定にしています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-15 17:15:31
77377文字
会話率:30%