「其方が雨水《うすい》の孫か、よう来たな」
開いた口が塞がらない...とは誇張した言い回しだと馬鹿にしたことがあった。でも、実際目の前に真っ白の子供がまるで自分の部屋だと言わんばかりに迎えられたら驚くしかないだろう...
「雨水の孫にし
ては大きいのぉ、時雨《しぐれ》はもう50手前か、なら妥当か...お主、知っとるか。時雨が赤ん坊の時はずっっっと泣き止まなんで雨水と若葉が必死に機嫌取っての、特に...」
子供が急に近づいたかと思えば、じいちゃんとばあちゃん...そして父親が子供の話を延々と早口で話し始めた。小さい体を必死に動かしてる姿は女が見たら可愛いと言うだろうが、今は25時だ。
都内から県を跨いでの長旅で体力を使い果たしたからか、じいちゃんとばあちゃんの長話に付き合ったからか、頭がぼんやりしてきた。
子供が布団の上から移動した隙を見計らい、横たわる。
ゆっくりと瞬きすると、まだ熱中して話してる真っ白の子供の姿が映った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-29 23:58:51
48058文字
会話率:60%
世の中には、対抗するものが必ずある。
光と闇、火と氷、天と地、善と悪、生と死etc……。
おそらくそれは、どこの世界にも存在する。
これは、そんな“どこか近い”、しかしながら“限りなく遠い世界”の物語。
ある、特別視された一族が
いた。
それを知る者と知らない者が、同じ大地の上で生きていた。
皆、家族を持ち、愛すべき者を持ち、友を持って。
築かれる物には長い年月が必要だ。
だが壊れるのは、瞬きするよりも刹那的で儚い――。
それが、自分の身の上に起こるなどと考える者は少ない。
目の前にした時、人は初めて気付かされるのだ。
恐ろしい事実を突きつけられて果たして、正常でいられる者はどれくらいいるだろうか。
その一族の末裔は、居場所を失い長い時間を旅して生きてきた。
過去の現実から、目を背けるが如く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-24 16:30:29
831159文字
会話率:46%
星の瞬きが語りかける夜、私たちはいつも何かを願う。願い事が叶うという奇跡を、心のどこかで信じているからだ。
この物語は、星の国から降り立った小さな男の子と、希望を失いかけた女の子の出会いの記録である。彼らの出会いが、互いの運命を大
きく変え、夢と光の新たな扉を開く。
星々が見守る中で、彼らの心はやがてつながり、暗闇に射し込む一筋の光となる。涙がこぼれる夜も、いつか笑顔に変わると信じている者たちへ——これはそんな奇跡の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-24 12:39:32
34426文字
会話率:33%
不思議な世界のお話です。
この世界では、魔力で星が瞬きます。
まれに、他の世界から生まれ変わった人が、小さな子どもになってくることがありました。
冬童話2025、冒険に出かけようの作品です。
最終更新:2025-01-13 02:51:44
1478文字
会話率:27%
赤倉へ出掛けた正次はそこで、出会う二人の少女と一人の男と仲良くなる。それは一瞬きりの仲なのである。
キーワード:
最終更新:2025-01-07 10:46:29
11485文字
会話率:32%
学校の帰り道、瞬き一つで知らない光景が広がっていた。異世界転移というものに突如として巻き込まれたのだ。状況もつかめないまま、また知らない光景が広がる。明らかな血の跡、訳も分からず異世界転生を果たす。訳も分からずただ『強欲の魔女』を頼りに異世
界生活が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-02 20:10:00
64798文字
会話率:47%
僕は伏見大吾、高校一年生。時々、不思議な厄介ごとに巻き込まれることがあるけれど、それ以外は、毎日、部活と読書三昧の日々を過ごしている。
人によっては、僕をイケメンと言ってくれる人もいるが、同じ地学部のメンバーからは、眠そうな子犬みたいだと
言われることも多い。人に(人以外でも)頼られると、あまりいやとは言えなくて、ついつい振り回されてしまいがちな性格だ。
今朝も、通学途中に何やら不思議な気配が、僕の後ろをスキップしてついてくる…。
※同作品をカクヨムにも投稿中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-22 13:02:31
75512文字
会話率:42%
『瞬きの終わる前に』番外編です。
本編を読んでからご覧いただく方がいいと思います。
※カクヨムにも同作品を投稿中。
最終更新:2023-02-11 18:32:49
5239文字
会話率:26%
京都で一人暮らしを始めることになった大学院生、伏見大吾。
彼が暮らすことになった部屋には、実は前の住人で、その部屋で急病で亡くなった野上 麻が
魂となって住み続けていた。
1人暮らしのような、2人暮らし?の日々。
毎日交わす会話を通して、2
人はすっかり意気投合する。
やがて、2人の間には温かな思いが芽生えて・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-23 12:30:23
124275文字
会話率:30%
――忘れないでください、星々の瞬きとその罪を
仲間たちが強いから、俺は強くならなくても良いし、強くなる気もない!
普通の男子高校生、田仲伊吹。
下校中の彼を襲ったのは不運な出来事!?
助けてくれたらしい少女ノジャと、強すぎる仲間たちと異
世界で大冒険!最初から、強くてニューゲームしてる仲間たちの心配はしなくて良いみたい。
「どうやったら、元の世界に帰れるんだよ! 家に返してくれ!」
この作品は、「イマジン〜私たちが共存するための100の方法〜」の準備号です。本編とは違う所もあるので、本編を読む予定がある方は頭がごちゃごちゃする可能性があります。
「イマジン」本編から30人以上のキャラが登場!?キャラがわちゃわちゃしてる小説が好きな方向けです。短期連載。
※イマジン本編の内容とは関係ありません。
※本編とキャラの設定が違う場合があります。
※本編開始までの肩慣らしです。
「イマジン」本編は、田舎者ファンタジーで、異種族恋愛モノです。たまにBL表現があります。
本編はバトル要素、グロ表現がありますが、準備号にグロ表現はありません。たぶん。
〜イマジン本編の予定のあらすじ〜
1 杏奈編
山の近くにある村に住む猫耳族の少女、杏奈。
弟の皐月、父の友人のチィランと暮らしていたが、とある出来事により、皐月と共に村を出ることになる。その時に出会った少年、アキラに着いてこられつつも、生活をするために旅をすることになる。
2 リチャイナ編
火星のとある国のとある村に住むリチャイナ。幼なじみと穏やかな日々を過ごしていたが、ある日、旅に出ていた父親から助けて欲しいという手紙が届き、父親の元へ行くことになる。幼なじみや、途中で出会った仲間たちと、旅をする中で、世界を救うために奮闘する。
3 カルメ編
とある世界のとある村に住むカルメは行方不明になった父親を探すために一人で旅に出る。その途中で出会ったみゆうと、リンと共に、頼れる仲間を集めて、世界を揺るがす敵と対峙することになる。
「イマジン」本編には、他にも主人公はいますが、主要の主人公はこの3人です。
※キャッチコピーは友人に依頼して考えてもらいました。
カクヨム、アルファポリスでも連載中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-18 08:06:28
105649文字
会話率:53%
震えながら殿下の腕にしがみついている赤髪の女。
怯えているように見せながら私を見てニヤニヤと笑っている。
あぁ、私は彼女に完全に嵌められたのだと。その瞬間理解した。
口には布を噛まされているため声も出せない。
ただランドルフ殿下を睨みつける
。
瞬きもせずに。
そして、私はこの世を去った。
目覚めたら小さな手。
私は一体どうしてしまったの……?
流血場面が何度かありますのでR15にしております。
Copyright©︎2024-まるねこ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-16 11:30:00
168347文字
会話率:39%
夜崖どこかで瞬いた、遠い遠い異国の地。子供の上で瞬いた。
最終更新:2024-11-19 00:03:25
333文字
会話率:0%
この世界には、古くから存在し世界の繁栄に尽力した国に国王を、あるいは魔力の発展に関して類い稀なる功績を成し遂げた魔法使いすらも、瞬きのうちにその姿を飲み込み崩壊させてしまうといわれる禁足地──世間一般的には異界と呼称される場所が存在する。
過去に起きたとある異界消失事件の影響で、他者よりも少しばかり異界からの影響に耐性がある少女シナは、雇い主であるバーのマスターからの一言で自分の相棒となることとなった心配性の青年ケイと共に、世界中に蔓延る異界の脅威を一つでもなくすべく、今日も各地を渡り歩くのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-26 23:10:00
61418文字
会話率:32%
封印されていた魔王の魂は、一人の少女、アンジェリカの体を乗っ取り復活を果たした。
悪逆と非道の限りを尽くしたアンジェリカ、否、魔王に対し立ち上がったのは一人の少年、アルガリア。彼は、アンジェリカの実の兄であった。
戦いの果て、ついにアルガリ
アの手によって討たれた魔王。その最期の時になって、アンジェリカの意識は再び浮上するも、瞬きする間に肉体と共に死んでしまった――。
はずであった。
アンジェリカが目を覚ますと、そこにあったのは、久しぶりに見た青々とした植物、魔物ではない普通の動物、美しい外観を保ったままの城、そして五年前の姿をした兄だった。
過去に戻ったことを自覚したアンジェリカは、今度こそは魔王に乗っ取られてしまわないよう、そして兄に殺されてしまうことの無い様に、冷め切っている兄妹仲を熱々に取り持つことを決意する。
――私とお兄様の年齢差は五歳であり、五年後の私であるならば、誕生月の早い私の方が年上では?
そんな妹(姉)が過去の家族との形に訣別を告げるべく奔走する一つの奇跡が起こした物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-03 12:00:00
134462文字
会話率:31%
「完成だ! これできっと生き返るはずだ!」
年若いと僕らをバカにして虐げ、毎日魔力を奪う憎いおっさん。なので天才な僕は、この場の支配を目論んだ。
「禁呪法発動、蘇れ白い子熊よ!」
僕は他の人の止めるのを聞かず、おっさんに剣で切
られて血塗れで倒れている小熊を助ける為に、禁呪を使った。
急いで魔方陣を描いたので、生け贄にしたおっさんの近くにあったバッテリー付き小型駆動列車も巻き込んでしまったらしい。
復活をさせる際、
《白い小熊 + おっさん(悪辣科学者)の魂 + 小型駆動列車》
と言う組み合わせが出来上がった。
本当はおっさんの魂を消費して、小熊が完全復活するはずだった。
けれど、おっさんの一番お気に入りの小型駆動列車が混ざったことで、おっさんの意識が踏ん張りを見せたのだ。
「ぬおぅーーーーーーー!!!!! |我が友《列車》が壊れそうなのに、成仏して堪るか!!!!!」
すぐに怪我の修復をする代わりに消失するはずの魂が、中途半端に意識だけ残ったらしい。それは僕らがいる古い棟に響く程の怒号だった。
術が失敗して僕は焦った。
「小熊は生きてる? ねえ、目を開けて」
声をかければ、僕の腕に抱かれた小熊は弱々しく鳴いて瞬きする。
「くぅ~ん」
僕が助けたのを解っているようで、頬を舐めてくれたのだ。
「………良かった、生きてた。君が生きてて良かった」
なんて喜びもつかぬ間で、その後におっさんの声も聞こえてきた。
「なんだこれ? どうなった俺? もしかしてクモハと合体? ヤッホー!!!」
ク…運転台がある車両(制御車)
モ…モーターがついている車両(電動車)
ハ…普通車
の略である。
子熊からその姿が成り代わり、おっさんの声がする小型駆動列車が姿を表したのだ。
「な、なにこれ? きもちわるい! そしてぼくはどうなったの? もしかしてちぢんだの? うそぉ!」
そう僕は、禁呪を使った罰で、肉体が10才から3才へ遡っていた。ちなみに小型駆動列車は、その後に小熊に戻って一安心だ。
2、3日様子を見ていたら、きっちり1時間だけ小型駆動列車になっているようだ。それが限界らしい。
そもそもおっさんと言う名の悪辣科学者は、拐って来た僕らから魔力を吸い取り、魔力で動く電車を完成させようとしていたのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-27 00:09:24
6961文字
会話率:22%
何か、下に引かれる様な感覚にくらりと眩暈を覚えながらも居住いを正した時、パチリっと瞬きの間に世界は一変していた。
魔術が存在する世界に落ちてしまった少女は魔力が無い代わりに霊力がフルカンストしていたので、これで無双して己の望みを邪魔す
る者は全て凪払ってやると決めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-18 18:30:53
11713文字
会話率:41%
そうだね、たしかにそうみえちゃうかもね
最終更新:2024-07-27 20:00:00
479文字
会話率:0%
瞳の中の星がキラキラと瞬きますように
キーワード:
最終更新:2024-07-07 17:56:53
319文字
会話率:0%
…てことはありません。
あくまで過去詩です。
星ほど遠くはない過去の瞬き
キーワード:
最終更新:2023-03-25 08:23:45
369文字
会話率:0%
星の瞬きを邪魔しない新月の夜にだけは
あなたに…
キーワード:
最終更新:2022-03-22 23:08:56
313文字
会話率:0%
親と生き別れた子ザルの冒険譚
最終更新:2024-07-07 12:18:00
3031文字
会話率:0%
ある晩、自分の部屋で眠っていた男はむくりと体を起こした。
自分が今、なぜそうしたのか自分でもわからない。寝惚けた目とぼんやりとした頭。しかし、何度も瞬きを繰り返すうちに、その理由が自然と分かった。そして、眠ってなどいられないのも当然だと
思い、笑いそうになったが、込み上げる緊張感に口を強く結んだ。
彼の目の前には眩い光を纏った老人が座っていたのだ。
「神様……?」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-06-23 12:00:00
1019文字
会話率:35%
――カッチコッチカチコッチ
野田は壁に掛けてある振り子時計の音を妙に懐かしく思った。
夢の中にいたせいだろうか。何の夢かは覚えていないが、旅をしていたような気がする。ともすればこの安堵感もそのせいだろうか。
野田は何度か大きく瞬き
をし、そしてまた目を細めた。
自宅の食卓。ぼやけた視界。その中、一部分だけ眩く感じるのは寝起きのせいか。
……いいや、目の前の鮭の切り身。その潤沢な脂が部屋の照明によって輝いて見えるのだ。
それに気づくと野田の鼻の中、肉壁を押しのけ、また滑るようにして香りが脳へと流れ込み、唾液の分泌を促し、喉を鳴らせた。
「おぉい、母さんや」
「え、あ、はーい。えっと、まずはお茶ね。はいはいどうぞ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-05 10:50:00
2574文字
会話率:40%
そう、そこだ。
そこのコンクリートの壁から突き出て垂れ下がる雑草の一群。
逞しい、生命力の象徴。
しかし転じてそれは
私が近づけば瞬きの間に
髪の毛垂らす女の顔上半分に変わり、私を睨みつける。
――そう、ただの・・・・・・
最終更新:2022-06-03 11:00:00
1068文字
会話率:6%
いつも通りのキミとの帰り道。
突然なんの前触れもなく普通に瞬きをして目を開いた瞬間、古びた暗い洋館の中にいて――?
脱出アドベンチャー……?みたいな感じのお話です。
作者が見た夢を小説化した作品なのでこの先はないです。
最終更新:2024-05-24 20:00:00
14524文字
会話率:17%
宇宙への移民計画が進む中、人類はある問題に直面する。
『スペースデブリ』
地球に周回軌道上に無数に放置された、手袋やネジ、ナットなど、過去の打ち上げ実験などで打ち上げられた衛星などのパーツ。
人類が宇宙に移り住むにはあまりにもスペースデブリ
が多い為、宇宙移住計画の初期段階として、この数多くのスペースデブリを宇宙用作業マシーンで回収分解解体廃棄をする事になった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-08 00:00:00
27572文字
会話率:35%