先日、73歳の父が逝去した。片手で数える程しか本屋がない南国の離島に住む父は、わざわざ飛行機に乗って都会の大型書店に本を探しに行くほど無類の本好きだった。
そんな父の遺品整理をしていると、山積みの書籍の中から萌葱色をした無地の古びた本が出
てきた。どうやら父が27のときに書き、手ずから製本したものらしい。
タイトルは『人生論』。いわゆる父の黒歴史だが、その中身は非常にまっとうで、父なりの哲学で綴られた文章がとても美しかったため、これを家族だけで消化するのはもったいないと思い、私の独断でネットの海に放出させていただく。
親愛なる父へ、恨むなら自身が小説家の息子を持ってしまったこと、そしてネットが存在する「時代」を恨んでほしい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-20 21:17:53
4799文字
会話率:0%
主人公、レンは所謂本の虫である。
図書室で本を読もうにもバレンタインデーが近い事から浮かれた空気に気が散り、町の図書館へと足を向ける。
その図書館で無地の表紙の本、二月の旅という本に出会う。
最終更新:2024-10-10 18:00:00
11017文字
会話率:36%
祭りに行こう。
友人に誘われて、気合を入れて浴衣を着てきた梨沙だったが、まさかの友人は蒼色無地の地味な浴衣でやってきた。
町一番といっても過言ではない美少女がいったい何故?
不思議に思う梨沙だったが、友人は一向に応えない。
だが、
その彼女、神社での参拝の後、とんでもないことをお願いしてきて――!?
※「カクヨム」「Nolaノベル」にも掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-21 21:44:52
4784文字
会話率:28%
矢野峻《やのしゅん》、享年25歳。
小学生のころから、勉強はできないし、運動もできない。太っていて、片付けも苦手。
ただ、彼には世界を創造するだけの想像力はあった。
毎日、毎日、無地の学習ノートに汚い字と、下手くそなイラストで世界を創り
あげていた。
唯一の理解であり友人ができ、彼はゲームの存在を知る。
「僕の世界がゲームになったら、楽しいのに」
その思いでベンチャー企業を立ち上げ、ゲーム「千年王国記」がリリースされた。
ハックアンドスラッシュのオープンワールドは自由。
スローライフを過ごしたり、商人になったり、旅人になったり、世界を滅ぼしてみたり。
評価もそこそこで、登り調子の中、彼は志半ばで突然死してしまう。
しかし、女神の采配で異世界へと転生することになる。
転生先は、矢野峻《やのしゅん》自身が作った世界を模倣した世界。
彼の作った世界にはなかった「召喚魔法」を使える存在として。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-01 17:00:00
43536文字
会話率:46%
いつも通りにいたって普通の朝を過ごす僕こと冴澄鷹揚は、道場に下宿する高校生だ。
変わったことと言ったら、クリアするまで続く、死に戻りみたいな夢を見る事くらい……これって異常なのか?
自分以外の生物がいない空間で、フルフェイスの男に
襲われたり、ツナギの集団に拉致られそうになったり……お前が欲しいって、ちょ、言い方! フの方々向けではないですよ!
色々あって目を覚ませば、って今度は人外転生かよ! どう見てもグールじゃん! 夢だよね? 夢だよね?
やっと、いつもの場所へ戻ってみれば、え? 真祖? 誰が? 僕が?
元の世界への帰還後、自身に起こった事態の因縁が二千年前に起因することを知る。
それは、長い時間の中、それぞれの陣営に刻まれた因果が交わった結果であった。
それって、僕関係ないよね? ってか被害者なのでは?
二千年の眠りから覚め、どこにも属さないことを選んだとき、ようやく僕の現実の時間が動き出す。
といった感じのモノを、遠い未来を舞台に、ロボットあり、魔法あり、亜人種も宇宙人もありでやってみたいと思います。
さあ、心の準備がまだなのに、能力だけは準備万端になっていた少年の明日はどっちだ?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-09 17:03:13
113279文字
会話率:29%
冴澄《さえずみ》鷹揚《たかのぶ》は体格に恵まれただけの高校生……だったはずなのに。
日常に差し込まれた小さな異常。それが実は自身に仕掛けられた思惑によるものであると気付かされた時には、いくつもの勢力の思惑にどっぷり巻き込まれていた。
高校二年の夏、突然崩れた日常に本人の心の準備だけが置き去りにされた少年が、思いもかけない運命に取り込まれながら、自分が何者であるかを知らされ、何ができるのかを知り、進むべき方向を決める。
そんな話です。
時代劇にSFと魔法を混ぜ込んだ感じのストーリーを目指します。
ロボは大好きなので、できるだけ出してゆきたいです。
戦いのシーンがあるので、暴力の描写はあります。残虐な描写と性的な描写は匂わす程度に抑えるつもりです。
稚拙な文章で恐縮ですが、楽しんでいただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-01 12:12:38
85371文字
会話率:29%
私の高校受験体験談です。受験に失敗した人間の暗い話なので、元気や勇気が欲しい方は読まない事をオススメします。
最終更新:2022-11-06 17:44:07
1071文字
会話率:0%
手に取れば重くてズッシリとその存在を誇示するような重量。
厚みもそれなりの厚みで、中身を包んでいる表紙は本の中身を守るかのような厚み。
表紙の色はやや暗い茶色。
そして不思議なことにその本の表紙と裏表紙、さらには背表紙までに何ひと
つ記載がない。
本来あるはずの本の題名、作者の名前である著者名すらない。
しかも、図柄も模様も一切存在しない。全くの無地。
その本を手に取りペラリと表紙をめくる。
一枚目は白紙。
その一枚目の裏面である二頁目も白紙。
そして、次の頁を見るために視線を動かす。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-10 12:31:55
177110文字
会話率:11%
育ての親の仇である悪の組織と戦う変身ヒロイン、遥(はるか)
それを、ひそかに助けてくれたのは、なんと、その組織のプリンセス
正体を知らぬまま、悪のプリンセスを「お姉さま」と慕う遥は
最終決戦で互いに刃を交え……
組織の壊滅に巻き込まれ、消
滅するはずの二人が
いろいろあって異世界で、二人っきりの冒険生活!
しがらみから解き放たれた、二人の明日はさぁどっち??
(2021.01.12 1話の『お姉さま』のイメージを無地背景に変更しました。
イラスト作者のg-than様が、お手元にあった無地ver.をお送りくださいました
経緯などは活動報告にて)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-03 10:00:00
175617文字
会話率:30%
ある雨の日、女子高生の花蓮に傘を貸してくれたのは見知らぬ若い男性。ろくにお礼も言えないまま、借りっぱなしの傘が気にかかる。一見地味な無地の傘は、開くと内側に『I LOVE YOU』の文字がたくさんあり、とてもメルヘンな仕様だった。
最終更新:2022-04-09 14:29:19
3970文字
会話率:52%
伝えたいのに、言葉は霞んでいく。
最終更新:2022-02-12 01:26:22
304文字
会話率:0%
学校の人気者の西園寺春香と、そんな彼女とは対照的な水上蒼は、彼女の突然の愛の告白から二人の関係は急接近することになる。住む「世界」の違う二人が出会うことにより、お互いに影響し合い、子どもから大人へと成長していく物語。
最終更新:2021-10-11 17:26:50
1261文字
会話率:15%
その日、日本人:片沼駿太はたまっていた有休を消化するために電車で遠出をすることを決めた。
しかし電車に乗ったらハイジャック犯の初動の獲物にされて理不尽に殺される。
そして気がつくと見知らぬ場所に倒れ伏していた―――トカゲになって。
そんな
悪運が高い元人間の【新龍】はこの【無地のキャンパス】にどのような軌跡を描くのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-12 03:38:58
76487文字
会話率:22%
これは迷い人が何らかの偶然で導かれるとくべつな部屋。
そこには揺り椅子に腰掛け本を読む凛々しい女性が居る。
長くしなやかな茶髪に、パフスリーブの折襟シャツ。リボンは無地、キャミソールのワンピース姿で。
最終更新:2021-05-24 01:03:01
1489文字
会話率:40%
乙女ゲーム「ロマノヴァ」は、ロシア帝国が滅び、ボリシェビキに追われた皇帝一家が、樺太で|無地領主《Landless Lord》と呼ばれて、再興を図ったことで描かれていた。日露戦争に勝利した日本が、世界大戦中に起きた、ボリシェビキ革命の中で
、国を追われた皇子皇女達を助けて、樺太道敷香郡に迎えたことが描かれていた。庶民の娘で特待生で入学した主人公は、ロマノヴァの血を引く橘和哉と高等科で出会い、恋をして二人が結ばれるという話である。
問題は、上之宮玲華として生まれた、あたしだ。
金髪碧眼の公爵家令嬢として生まれた上之宮玲華は、同じ金髪碧眼の雅哉に憧れて恋をして、主人公との仲を邪魔する悪役として登場する。最後まで邪魔をしたことで、橘和哉に上之宮財閥を潰され、父は逮捕され、あたしは犯罪者の娘に落とされた。
乙女ゲーム「ロマノヴァ」の上之宮玲華には、悪役としての破滅が待っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-01 20:00:00
9964文字
会話率:46%
南無地獄大菩薩の唄 作詞 夢見坂 鬼秋
キーワード:
最終更新:2020-05-14 08:05:36
383文字
会話率:0%
南無地獄大菩薩 白隠禅師の言葉 闇の中 落ちて、落ちて、その行く先は南無地獄
キーワード:
最終更新:2020-05-13 07:01:13
3074文字
会話率:4%
もしもの話。
とある日、あなたは目を覚めて、見知らぬ天井を見えた。
ベッドシーツも、好きなキャラクターではなく、無地なシーツになった。
いつもベッドに置いてるぬいぐるみはなくなって、
その代わりに最新のスマホがある。
あなたが時計を探し
てみたけど、いつもの場所には置いてなかった。
スマホを見ると、もう10時以降だった。
あなたの記憶に、我が家のルールとして、9時になると全員も起きないといけない。しかし、今日は9時まで寝ても親に起こされなかった。
あなたは、自分の左手の手首を強く握ってみた。
痛みを感じたから、ここは夢じゃなく、現実だったとわかった。
昨日寝る前の光景を思い出し、目の前にある見知らぬ景色を比べてみた。
全然違うんだ。
こんな時、あなたは、
昨日の自分と今日の自分は、同じだと信じるでしょうか。
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この作品は「ノベルアップ+」「ノベマ」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-23 22:28:25
65214文字
会話率:39%
『万年Fランルーキー"フォグ"』
16歳の頃に田舎を飛び出して冒険者となった彼は、10年が経ってもFランクのルーキーを卒業出来ないでいた。
力も無い、金も無い、ルーキーを卒業出来ない。ないない尽くしのフォグだが、彼
には唯一無地の特別なスキルが備わっていた。
『ランダムスキラー』
それが、彼のスキル。唯一無地のスキルとして特殊性SSSランクの評価を受けるほど珍しいスキルのランダムスキラーだったが、スキルが判明してから10年が経っても、その力を開花する事がない欠陥スキルだったのだ。
そんなスキルを持つフォグは、冒険者となって10年目のある日、ルーキー専用の下宿所を追い出されてしまう。
宿屋に泊まるどころか、飯を食う金も無い。しかも今年Fランクを卒業出来ないとクビになってしまう。追い詰められたフォグはある決心をする。
『どうせのたれ死ぬなら、最後に足掻いてやる!!』
決死の覚悟を決めたフォグは、ルーキーの卒業条件であるポイズンウルフを倒すため、聖域の森へ向かう事に。そこでフォグは、運命の出会いを果たす。
「私、転生して来たんです!」
不思議な服装をした女性──"ユメノキョウカ"と出会う事で、フォグの落下人生は急上昇していく?
※アルファ様、カクヨム様でも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-03 20:38:57
82849文字
会話率:48%
いつも迷っている。
でも私は生きてる。
私を問い続けてる。
最終更新:2019-04-28 03:49:37
376文字
会話率:0%
疑問に感じたことはないだろうか?
日本各地には様々な都市伝説や妖怪、オカルトな存在がある。その規模や知名度、同じ物でも内容が少し違ったりとするわけだが、少なからず色んなお話にて、"その姿を見て生き残った者はいない"
とか"知ったら最後、必ず死ぬ"といったものを散見する。
不思議ではないだろうか?
なぜ生き残った者はいないはずなのに、そういうものには大抵その駄目なものの詳細まで伝わっているのだろうか。なぜ知っただけで必ず死ぬと書いておきながらその噂が存在するのだろうか。
色々と意見はあるのかもしれない。だけど言わせてもらおう。
口が耳元まで裂けた女性が言う
「あ。ソウ君、このコ気絶シちゃったかラ後処理お願イ 」
顔面に目、口が存在しない男性?が喋る
「ソウ。ちょっと驚かすの手伝って。この無地の仮面をいいタイミングで被るだけでいいから」
うごめく肉塊がどこからか音を発する
「「ねー、お願いされたから出てあげたのに出たら出たで悲鳴あげるの、ひどくなーい?」」
「……ここはコンビニであり相談所や何でも屋ではないのですが」
――科学では証明できないようなオカルトな存在は実在するが、その逸話のほとんどが大きな尾ひれに背びれもついたような話しであると。
これはオカルトな存在と関わりがある、コンビニの夜勤のバイターで、自称"少しだけ特殊"な青年の日常的な感じがしなくもない話し
※当然ですがコンセプトの関係上、元ネタの妖怪や怪談、神話から大幅に改変・独自設定の追加が行われています。怪談や妖怪は恐ろしくなきゃいけないんだ! 神様は敬うべき存在だ! と思われる方は読まないことを推奨致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-22 18:04:34
4691文字
会話率:64%
2008年制作。
自作サイト「無地ノート」より転載。
本作は「春の詩企画」参加作品です。
企画の概要については下記URLをご覧ください。
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/
1423845/blogkey/2230859/(志茂塚ゆり活動報告)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-31 17:52:21
372文字
会話率:0%
2003年~2008年のいつかに制作。
自作サイト「無地ノート」より転載。
本作は「春の詩企画」参加作品です。
企画の概要については下記URLをご覧ください。
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/v
iew/userid/1423845/blogkey/2230859/(志茂塚ゆり活動報告)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-31 17:49:45
227文字
会話率:0%
2004年の冬に制作した詩。自サイト「無地ノート」から転載。
最終更新:2018-10-14 02:48:17
260文字
会話率:0%