異世界に元NPCの息子と転移して12年とちょっと。身支度の度に鏡に映るゲームキャラの顔にも大分慣れた私は、いつになく気合の入ったメイドたちに囲まれていた。なんといっても今日は、彼女の息子の一世一代の晴れ舞台、結婚式の日なのだから。
*時系
列的には、『ゲーム世界にて「息子さん」を下さい』とイケメンに頭を下げられた件』→『元女王の凡庸な願い』→本短編 です。
*せっかく異世界恋愛ジャンルを選んでいるので、砂糖分を増やしてみました。
*三作目にして、初めて主人公の名前が出てきます。
前書きは現辺境伯視点、本編は主人公視点、後書きは現辺境伯夫人視点です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-07 00:33:25
2297文字
会話率:17%
作者の勝手な私論。
読むと時間の無駄になるかも?……(ノ∀`)
最終更新:2022-08-20 10:00:00
843文字
会話率:0%
駕籠《かご》とは、人の座る客席を一本の長い棒で吊るし、それを二人か四人ほどの大男が担いで運ぶ、江戸時代のタクシーのような乗り物でございます。
ひとえに駕籠といっても、その種類は様々。最上級のものは法仙寺駕籠《ほうせんじかご》と言いまして
、漆塗りが施された美しい駕籠ではありますが、それに乗れるのは豪商や医者と言ったお金持ちぐらい。江戸の庶民がもっぱら使うのは、四つ手駕籠と呼ばれる、竹製の座席に茣蓙《ござ》の垂れ幕をおっ被せた、なんとも簡素なものでございました。
そんな四つ手駕籠でも、運賃は一里で約四百文。現代的に言いますと、まぁ大体4kmで1万円ほどでしょうか。日本橋から吉原までタクシーを走らせますと、運賃は2,500円くらいになりますので、おおよそ4倍の値段と考えてもらえればいいでしょう。なかなか気合の要る額ですね。そんなものですから、庶民が駕籠を使うというのは、よっぽど特別なことだったわけです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-06 01:09:09
4952文字
会話率:56%
ホワイトハウスの上空には巨大な宇宙船が浮かんでいた。
ホワイトハウスの周りは興奮した群衆で沸き返っていた。グレイやETなど宇宙人がペイントされたプラカードをたくさんの人々が掲げていた。ライトセーバーを振り回す人、ミスタースポックのコスプレを
する人,気合の入ったプレデターのコスプレをする人などがたくさんいた。マスターチーフとエイリアンのエイリアンが抱き合っていた。
時々USAコールが沸き上がった。群衆の後ろの方からはじまったUSAコールがまた人々を包んだ。皆が熱狂してUSAチャントを叫んだ。
突如宇宙船の扉が開き中から黄色い光の筋があふれ出した。そしてその筋の中を何かが下りてくるのが黒い影となって見えた。
いよいよ時がきた。群衆の熱狂は頂点に達した。皆が興奮してその影を見つめた。世界中の人間がライブ中継に釘付けになっていた。
大統領が前に進み出た。そして光の境界線の縁に立った。SPですら感激に手を震わせていた。
いよいよ影が地面に降り立った。光の筋が薄れ影の形が露になってきた。
その宇宙人は、なにか太いものを持っていた…それは箒だった。その宇宙人は背が高かった…いや頭と思ったものは三角棒だった。宇宙人は黄色い体毛に覆われていた…それは長い、金髪だった。宇宙人は女の子の顔をしていた…その宇宙人は、女の子だった。
宇宙人は魔女の格好をした女の子だった。
魔女は言った。「ヘッローォゥ!」
大統領は固まっていた。群衆は静まり返っていた。
「ヘッローォゥ!!!」魔女はもう一度言った。誰もこたえず静寂が返ってきた。
魔女も固まった笑顔で言った。「ヘッローォゥ!!!!!!……あれ…?通じてない…?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-26 23:45:43
691文字
会話率:16%
いつも危険な武器を作ってしまう武器職人、ラフトの武器は今日も一つも売れない。
ある日、『ドラゴン討伐軍』の武器選抜が行われる事を聞いたラフトは、起死回生と意気込み気合の入った武器を持って会場へと向かう。
案の定事故を起こしたラフトは国外追放
となり、国境沿いの荒野で倒れたところを助けられる。
ラフトを救ったのはゴーレム使いの魔女、サラだった。
辺境に住むサラは来客に喜び、ラフトをもてなす。
ラフトは技士学舎時代の技術で彼女の魔道具を直すと、彼女は喜び、ラフトとサラの共同生活が始まる。
ある日、ラフトの作った武器をサラのゴーレムに持たせると、ゴーレムはすんなりとその武器を使いこなして見せた。
職人としての喜びを味わわせてくれたサラに感謝し、ラフトは生活に張りを取り戻す。
そこへ、二人の仲を切り裂く事件が起こってしまう。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2020-05-29 21:37:29
24326文字
会話率:48%
ここは、日本最大手文具メーカーであるKOBAYASHI本社内のとある部署。
日本中がバレンタインという恋のイベントで甘い雰囲気に包まれている今日、この部
署も例外ではない。
明らかにそれと分かる本命チョコ。義理と見せかけて、実はかなり気合
の入った本命
チョコ。
女性たちも男性たちも、胸をときめかせて過ごしている。
そんな中、チーフである黒瀬 友哉(くろせ ともや)も朝から落ち着かない様子だった。
●仕事が出来る上司と、頑張り屋な部下による恋物語です。細かい設定は決まっていませんが、舞台は一応KOBAYASHIなんです。……が、これまでのKOBAYASHI作品とはまったく繋がりがありません。女帝も苺もタンポポも居場所も知らない方でも楽しめると思います。●『コンビニスイーツでI LOVE YOU』企画参加作品です。
★企画概要は、1月18日の活動報告をご参照ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-09 13:25:21
6822文字
会話率:27%
江戸物人情物に初めて挑戦いたしました。よろしくご購読願いします。
「何すんだよ!」
そう叫ぶと同時に志乃の右手が新之助の頬を張った。
新之助は能面のように表情を消して、志乃の上に覆いかぶさってきた。再び新之助の頬が激しい音を立てて鳴
った。何度も何度も乾いた音が響いた。衿からぐっと差し込まれた新之助の手に志乃の乳房が鷲掴みにされる。
「まったく娘みてぇな身体をしてやがる。親父は、この身体を抱けなかったことにまだ後悔してるんだぜ」
逃げようとしても上に乗られた新之助から志乃の自由は奪われたままである。
裾を割られて新之助の腰が志乃の中へ落ちてきた。「やめな!」と強気に応戦していた志乃の声が「やめて……」と哀願するように変わった。
新之助が力を込めた。
志乃は息を強く吸い込み仰け反った。
抗うのに無我夢中で時間の経緯がわからなかった。ただ下腹に熱いものが注がれて、志乃の体を嵐が通り過ぎた。志乃の頭が混乱し、心を殺されて放り出された。
「赤ん坊から腰の曲がった年寄りまで、深川の女という女たちを全員取り込んじまうよ! 門仲に目障りで邪魔っけな小間物屋があるけど、潰しっちまうよっ!」
大広間に集めた八十名の男達を前に志乃が立ち上がった。茜屋の五つ紋をあしらった黒羽二重を着た志乃の勢いに、臙脂の鮮やかなお仕着せ半纏の男達が一斉に野太い気合の入った返事で座敷の空気を振るわせた。
--でも、覚えているだろ? あたしゃ容赦しないよ。約束だ。あんたのこの店を潰して見せるからね。悔しかったらかかっておいで。
茜屋は、浅草は花川戸にある呉服商である。志乃はそこのひとり娘である。
法師蝉が時雨れた夏の終わり、越後から出てきた仙吉が茜屋で奉公を始めたのは、志乃が十になった時だった。
そして二人の夢は茜屋を江戸一の大店へのしあげることと一緒だった。しかし、はからずも志乃の茜屋は総力を挙げて、仙吉の深川に出した小間物屋を潰しにかかった。
それは志乃の生きてきた証にほかならなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-19 18:14:02
83102文字
会話率:36%
春エロス2008出品作品。僕の場合、「痛いもの」を書かないと納得してくれない気合の入ったお客さんが若干名いらっしゃるので、1000文字に満たない掌編を一つ。
最終更新:2008-03-20 00:49:27
977文字
会話率:39%