高校二年生の笠貫恋乃丞は、ひたすら存在感が薄い凡庸な外観の青年。
死んだ魚の様な目つきで周囲をぼーっと眺めているだけで、クラスの中ではいつもひとりで浮いている。
一方、幼稚園から高校までずっと一緒のクラスで過ごしてきた最上級の美少女、桜庭陽
香は常にその周囲にひとの輪が出来る華やかな存在。
このふたり、幼い頃は一緒によく遊んだ仲で、小学校時代もお互いに助け合う親友同士だった。
しかし中学二年の頃、陽香に告白してきた上級生をストーカーと勘違いした恋乃丞が叩きのめしてしまった時から、ふたりの間には目に見えない溝が生じてしまった。
そして現在、高校二年生に進級したふたりは今回も同じクラスになったものの、お互いに言葉を交わすことも無く、赤の他人として振る舞い続けている。
陽香の初恋を台無しにしてしまったという悔恨を抱き続け、今に至る恋乃丞。
心の内に居座り続ける懺悔の思いを掻き消すかの如く、彼は古式殺闘術『我天月心流』の修練にひたすら励み続け、いつしか学内最強の暗殺拳士として成長を遂げていた。
★R15と残酷描写は念の為につけてます。
★本業微妙に忙しかったり、PBWのマスター業やライター業で時間取れなかったりで、かなり不定期な更新になるかと思いますが、良かったらお付き合い下さいませ。末永く読んで頂ける物語を目指します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-18 20:49:05
157539文字
会話率:27%
厄落としを兼ねて、巡礼を開始していた時のこと。
主張の強い直属の神様から、お恵みがあった。
何もかも落とし尽くす、雷雨、豪雨。
それでも……この清々しさが晴天のよう。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いま
せん。
注意事項2
綺麗な描写がかけたので(わたしなりに)、幻想奇譚の番外編にしようと思います。
本当、悪くねぇですよ。たまの豪雨も。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-16 15:28:25
1015文字
会話率:37%
「あなたが好きです」
噎せ返るような熱波とあらゆる音を掻き消す蝉の大合唱の中で、彼女の声だけがクッキリと聞こえた。
※昔書いた全8章の短編からなる小説です。
※名前を間違えたまま投稿していたので修正しました。
最終更新:2020-05-01 21:15:43
14387文字
会話率:10%
「こんなのがウケてるのか」
そんな事を呟いてしまった上に不注意からのガス吸引による中毒死。
しかし目覚めると、とある部屋で目を覚まし、一緒にいた男から一言。
「この力を使ってガキ共を潰せ、生かすも殺すも自由だ」
しかし男は不殺を考え異世
界に降り立つ―。
チートを掻き消す能力を使ってやりたい放題の転生、転移した青少年、少女達にお灸を据えろ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-07 18:54:30
14909文字
会話率:60%
「折々の記」
「現在の過去」
地球の自転を感じる日がある。戸棚のガラスに映った太陽が、寝場所を替えてまもなくまた私の顔の上に差してくる。戸棚のガラスには、黄ばんではきたがまだしっかり枝に付いている山桜の葉が映り、その
背景には流れる雲がある。その濃淡のある景色を見て過ごす時へ、太陽が突然進入しガラス戸の世界を掻き消す。五分もしないで太陽はそこから出て行くのだか、一瞬にして掻き消された世界のことを思う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-09 01:57:53
12629文字
会話率:37%
男は、夜の街が好きだった。
人工の灯りに照らし出された、タバコの煙が揺らめくカウンター。BGMを掻き消す程の声が響いている。見知らぬ男や女が、日常を忘れようとするように、グラスを傾けている空間。
そんな喧騒の中に身を委ねるのが、理由も
分からず、男は気に入っていた。
何時からか、ある店に出入りするようになっていた。そこは、不思議な女が、ママをやっている店だった。
随分と年月が過ぎたが、あの店に行っていた頃の事が、男は、今でも忘れられない。カナと言う女の子の事も。
◆◆◆
この短編は、一応、ホラーと言う事で書きました。
「男」とは、作者の事なんです。
書き終えて、何度も、自分で読み返してみたのですが…これが、怖くない!
ノン・フィクションとか実話と言われる物は、体験者が、自分で文字を起こすと、怖くない文章になってしまうのだろうか?
作者は、起こった不思議な出来事よりも、ある人物が、怖かったのです。
20代の前半に経験した、ほんのりホラーで、恋の話しです。
あの頃の事を、起・承・転・結に置き換えると、起は省いて、承と転で構成された小説です。結については、未だ見えて来ていないのが現実ですので、書き加えてはおりません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-26 11:33:26
9877文字
会話率:31%
この物語はフィクションです。
登場する人物、団体名は全て架空です。
――――――
本作は魔法少女モノではありますが、少々過激な描写が含まれることがあります。
――――――
時代は200XX年。
人は何度も戦い、殺し合い、愛し合
って、文明を此処まで広げた。
しかしその影で、不思議な事が幾つも起きていた。
行方不明の少女。変死体で発見される女の子。突如自殺した|娘《こ》。決して少なくない筈なのに、世界と言う大きさが、彼女たちを掻き消す。
この物語は、そんな世界の影で、誰にも知られること無く“セカイ”と戦った少女たちの物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-27 22:46:13
251文字
会話率:0%
19th 雨の日は事象さえも掻き消す 宜しくです。
最終更新:2011-12-12 03:58:38
283文字
会話率:50%
ある日、母に連れられて一人の少年がコンサートホールに来ていた。そのコンサートホールではクラシックが演奏され、会場に来ていた人達もうっとりと、その雰囲気に酔いしれていた。だが、絶望はすぐそこに座っていた。静かにオーケストラに含まれる演目ヴァイ
オリンのソロを聴いていた時、繊細で美しいヴァイオリンの旋律を掻き消す爆発音が起こった。テロだった。誰を狙ったのかは分からない。このコンサートホールには世界に名だたる資産家たちが招待されていたのだ。中には悪名を轟かせている人物だって何人もいる。この絶望(テロ)が一人の少年の家族を奪い、復讐という名の紅い悪魔を産み落とした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-05-21 12:03:03
1920文字
会話率:30%
暖かい日差しの午後絵の具の独特な臭いのする教室彼等はいた「いつも見てるね」時を刻む音を掻き消すように響
最終更新:2009-03-30 19:55:36
1218文字
会話率:50%
真夏の熱帯夜。意味もなく焦りと衝動に駆られ、わけもなく自殺を図ろうとしたおれがビルの屋上で出会ったのは、かつてそこで命を落としたと言う、『自称幽霊』の少女だった――。息抜きにサクっと三時間で書いた短編小説です。
最終更新:2008-08-01 05:48:48
9201文字
会話率:37%