彼が感じたのは潮の香り。
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最終更新:2024-12-12 13:15:25
528文字
会話率:0%
死というものに初めて触れたとき
不思議と冷たさは感じなかった
別離は哀しいことだけど
感じたのはかすかな温もり
最終更新:2024-09-26 07:00:00
614文字
会話率:0%
「ワタシタチヲ、カエシテ!!」
高校入学から二週間目の朝。見知らぬ人物から呼び出しを受けた主人公・橘 瑠璃は雨粒に浮かんだ女の顔を見る。そして次の瞬間、目の前に現れた血塗れの女面は瑠璃に怨嗟の叫びを上げた。
「私達を、還して!!」
恐怖に慄
く瑠璃の身体が宙に舞う。
屋上から突き落とされ死を覚悟した瑠璃が感じたのは衝撃ではなく、潮の匂いと水の感触だった。
水の力が勢力を誇る異世界帝国「ヌドマーナ」にて、力なき少女は生き抜いていく。
シリーズ「まほろばの娘たち」第一作。
#「火の海」歌詞
還りたいと叫んでも 声は届かず
生きることを選んだら ただ苦しくて
沈む日は海に落ち 火はまた起こる
赤く燃ゆる水から ヒトは産まれる
波間から懐かしい声が聞こえる
もう戻れないと 零した涙は海へと還り
ふたたび雨として 貴方の肩を濡らす
還りたいと叫んでも 声は届かず
故郷は遥か遠く 果てしなく遠く
※予告なく内容の変更、改稿が入ります。ご注意ください。
※地震の描写があります。ご注意ください。
※胸の悪くなる表現があります。自己責任で御覧ください。
一部十万字程度の四部構成。割と大きな話になる予定。
書きたかったものを、書きたいだけ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-24 12:20:00
101370文字
会話率:28%
ある春の日、全人類が蛹になった。と言うと、少し語弊があるかもしれない。なぜなら、おれは蛹になっていないからだ。となると、もしかしたら他にも蛹になっていない人がいるかもしれないが、おれにはそれを確かめる術がない。インターネットは苦手で、定年
退職してからのおれの世界はこの町だけで完結していた。スーパーや近所の商店、図書館、自宅。これだけで十分だと思っていたのだ。
今、そのおれの世界はすっかり静まり返っている。テレビはどの局も映らなくなり、駅まで歩いても誰一人いない。ただ、人間がいた唯一の証拠として、蛹が電柱のそばや車、店の中に点々とあるだけだ。蛹の色はそれぞれ異なり、白い壁のそばにあるものは白く、道路に横たわるものは灰色と、保護色になっている。大きさはドラム缶くらいで、形は少し枝豆に似ている。触ると少し硬かった。
長年連れ添った妻も、何も言わずに蛹になってしまった。いったいどうしてこんなことになったのか。人類の進化の一環なのだろうか。だとしたら、なぜおれは蛹にならないのだろう? 思い返しても、ただ一つ不自然だと感じたのは、普段食の細い妻がやたらとよく食べるようになったことくらいだ。
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最終更新:2024-09-20 11:00:00
3027文字
会話率:13%
「んー、あなた、よくない霊に取り憑かれてるわねぇ。詳しく言うと、昔の……そう、お侍さんね」
「やっぱりそうか!」
と、おれが思わず声を上げたところ、占い師はビクッとして、少し身を引いた。
え、まさか正解? といった顔を一瞬見せたので
、やはりこの占い師はインチキで適当なことを言ったのだろう。しかし、我ながら都合がいいもので、おれは占い師にそう言われたことで確信めいたものを抱いた。
おれは幽霊に取り憑かれている。
異変を感じたのは一ヶ月くらい前だ。当初は、体に纏わりついているこの倦怠感は仕事の疲れだろうと思っていたのだが、一人なのに周りに誰かの気配を感じる瞬間があったり、ふと死にたいという希死念慮を抱いたり、ある夢を見たりと、最近では感じたその人の気配というのがどうも男であるようだと徐々に明らかになってきていたのだ。
そして、占い師に幽霊が取り憑いていると言われたことをきっかけに、その幽霊の姿が夢の中に色濃く現れるようになった。
髷を結い、白装束を着た男。侍の霊だ。しかし、おれに取り憑いたその理由がわからなかった。当然、墓を蹴り倒すなど罰当たりなことはしていないし、肝試しに行った覚えもない。質の悪い風邪を引いたと思ってひとまずは理由は置いておくにしても、この状態のまま放置して治る、つまり成仏するかどこか他に行ってくれる保証はない。
だから、おれは夢の中でその幽霊に話しかけてみることに決めた。何か未練があるのかもしれない。
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最終更新:2024-08-14 11:00:00
2909文字
会話率:65%
「なあ、今、少しいいか……」
キッチンで洗い物を終えたタイミングを見計らい、彼は妻にそう声をかけた。妻は「え? なに?」とシンクの上で手を軽く振り、水を切りながら彼のほうを見る。
椅子に座り、リビングのテーブルに肘をついている彼。妻に
声をかける前から喉が渇き、手がわずかに震えていた。自分のことながら遅れてそれにハッと気づいた彼は唾を飲み、手をテーブルの下へ隠した。
「どうしたの?」
タオルで手を拭き終えた妻が彼と向き合う形で椅子に座った。
ああ、と気づいたようにテレビを消す彼。静寂。リビングに重たい空気が流れる。尤もそう感じたのは彼のみだろう。まだ。彼は練習すべきだったかな、と思った。先程も声が上ずってしまいそうだった。
が、練習など御免だ。こんなこと人生で何度も口にしたくはない。
「なあ、君……浮気してないか?」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-03-31 11:10:00
3410文字
会話率:53%
舞台は東京、下町。一人暮らし現業公務員の24歳と、シングルマザー42歳がスナックの客として出会い、歳の差があるとはいえ、人生の価値観や性格が似ていることから惹かれあった二人だが、歳の差という現実の厳しさと人生の価値観における虚しさを味わう
ことになる。
そんな2人の求め合うが故に展開していく騒がしい日常には勿論、壁が存在した。
幸せなのはほんのひと時だったと感じたのは男の方が先だった…。
愛と現実の厳しさのどちらが勝つのか。
趣味か恋愛か。生活の安定か一緒にいる時間か。金か愛か。
愛か、君か。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-14 11:56:20
14099文字
会話率:42%
かつては平和だった王都が、内紛や他国との戦争、魔王の侵略により無残な姿となった。全てを失い、復讐心に燃えるジェイド・アストレイは、最強の魔術師として成長し、全てを滅ぼす。しかし、勝利の後に感じたのは虚無感だけだった。数十年にわたる時間魔法の
研究の末、ついに過去に戻る力を手に入れる。彼は10歳の自分に戻り、再び全てを守るための旅を始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-12 21:11:22
5057文字
会話率:39%
聖女殺害未遂でテンプレの如く婚約者である王太子に断罪された公爵令嬢フルール。このまま国外追放かと思いきや、天才魔術師の兄・ノクスがキレてまさかの世界滅亡に!炎で国中が燃え人も建物も燃え尽きる中、フルールが最後に感じたのは兄の口づけ。えっ、お
、お兄様…!?
そのまま息耐えたかと思いきや、気付いたら断罪から1年前の世界だった。どうやら時が巻き戻ったらしい。
これは…平和な未来を目指すチャンスでは?
兄のヤンデレ化なんてごめんだ!処刑エンドもごめんだ!わたくしは平和に普通に過ごしていきたいのです。そのために、今度こそ立派な王太子妃を目指します。
ということで、品行方正、謹厳実直に兄を刺激しないように過ごすことにしたフルールだったが…あれ、もしかして兄にも逆行前の記憶が…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-10 07:36:10
66022文字
会話率:48%
「無限に広がる大宇宙」
銀河鉄道999の冒頭のナレーションです。
私はこの言葉を聞いて、とてもワクワクしました。
短く纏められたこの言葉に、夢や可能性の広がりを感じたのは私一人ではない筈です。
ですから、宇宙が実は有限だったと聞いた時は
軽くショックを受けたものです(笑)。
私の作品は理想論に走る嫌いがありますが、それはハーロックや999を見た影響が大きいと思います。
それらの作品から感じた、夢や希望といったものが根付いているのです
そんな素敵な作品を数々生み出した、松本零士さんが亡くなられたそうです。
享年85歳でした。謹んで、ご冥福をお祈りします。
さて、本作では999をメインに触れていきたいと思いますが、松本零士さん(面識はありませんが、以降先生と呼ばせて頂きます)を偲ぶ飲み会のような趣きで進めます。
アルカディア号の乗員でハーロックの友人でもある、ドクターの佐渡先生が日本酒の一升瓶を、ミーメがワイングラスを、鳥さんは???を片手に先生を偲ぶというイメージをご想像ください。
後、ミーくん(先生が幼少の頃に飼われていた猫。999にも登場)も呼ばなくてはなりませんね。
では、皆様も飲み物を片手に駄文におつき合い下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-21 06:31:58
2228文字
会話率:0%
彼の名は、本多 宗茂、38歳。
職業、とある武術の師範。ときどき傭兵業。
趣味、ラーメン作りとラーメン屋巡り。
傭兵として参加したテロリスト殲滅作戦にて、アクシデントが発生し、部隊は退却を決める。
部隊員を逃がすために、彼はし
んがりを務めることになった。
孤立無援の中、ちょっとしたトラブルの結果、彼は追い込まれることとなる。
だが彼は、自身に宿る武を見せつけるかのように躍動、包囲してきたテロリストたちを次々と葬り去っていく。
しかし、多勢に無勢。
あわやテロリストを全滅かというところで、彼は力尽きてしまった。
おぼろげな意識を鮮明にし、目を開いた彼が見たものは――大きい豚の顔。
同時に彼が感じたのは――殺気。
意識を完全に覚醒、同時に思考を戦闘用のそれに切り替えた彼は、すかさず豚顔の大男を討ち取った。
困惑している彼は周囲を見渡し、気づく。
――ここは何処だ?
元いた世界では秘境と呼ばれそうなほどの密林を、戸惑いながら散策する彼の耳に届いた女性の悲鳴は、彼の身体を勝手に走り出させていた。
そして、運命の出逢いを果たす。
この物語は、異世界に連れてかれてもブレることのないラーメン大好きなおっさんが、自身が培ってきた武と傭兵業で身に付いた生存能力を発揮して、異世界で双つと存在することの無い偉業を成し遂げる、喜劇的な英雄譚。
今日も彼は異世界の素材を眺め、満面の笑みでどんなラーメンを作るかを考えていた。
※ この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-23 21:00:58
626978文字
会話率:21%
男が目覚めたのは檻の中だった。
男が感じたのは「不幸せ」ではない「不自由」だった。
最終更新:2022-10-18 08:00:00
1071文字
会話率:3%
これは平たくいうと、『映画を早送りで観る人たち』の読書感想文です。
この本を読む中で私が一番感じたのは、「早送りで観る人はみんな、『スパイダーマン:ノーウェイホーム』を劇場で観なかったんだなぁ」 という事だ。
最終更新:2022-08-17 01:00:12
4904文字
会話率:18%
最初に断りを入れますが、私には霊感というものがまったくないです。
そんな私が幽霊を見たのは二回、幽霊を感じたのは一回です。
霊体験と言うには怖くないかもしれませんが、古い記憶を掘り起こしながら、それぞれ書き出してみました。
一つ一つが短い
です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-06 13:53:55
2202文字
会話率:0%
高校二年生の現役高校生は、代わり映えのない日常に嫌気がさしていた。いつも通りに登校していると、事故に遭って死んでしまう。死ぬ前に感じたのは、深い後悔の念だった。ただ自分は、周りに期待していただけだと、、。目が覚めたら、彼は吸血鬼として異世界
に転生していた。
自分の人生すら変えられなかった男が、世界最強の白髪の吸血鬼となり、世界に大変革をもたらす物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-27 00:41:41
2386文字
会話率:9%
大学生の浜松裕斗に起こった一つの出来事。それは、死んだはずの彼女が目の前に現れた夏の「奇跡」であった。しかし、生き返った彼女は自分の知っている彼女とは全く違うような人物で・・・
そこから始まる彼女との日々、そこで裕斗が感じたのは・・・
恋
愛×現代ファンタジー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-24 22:38:35
85452文字
会話率:47%
母子家庭で育った青年の名は大石良雄は19歳になった。
10代最後を迎える年になっても変化が以前よりも希薄して生きがいを見出していなかった。
そんな彼の誕生日の帰り道にたまたま寄った神社に変化をもたらす。
視界が歪んで変化して、鮮やかな緑のタ
ブレット。
その異変を感じたのは刹那。元に戻ると、これは夢だとあまり深くには考えずに至る。
そして帰宅した彼の家に居たのは緑の髪をした女の子であった。
別世界から突如として現れた不思議な女の子とほのぼのと暮らしていくラブコメの幕が上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-12 22:33:13
4329文字
会話率:22%
今日はクリスマス。町はクリスマスツリーや装飾でお祝いムード一色だ。
そんな光に包まれた明るい道をどんより一歩また一歩踏みしめる女性が私だ。
こんなにもこの町を住みづらいと感じたのは今日が初めてだった。
最終更新:2021-12-11 19:25:50
972文字
会話率:47%
世界の色が薄い、、物心ついた時から僕は、そう思っていた。唯一色を感じたのは、小学生のある夏、孤児院の近くの神社で一度だけ会ったあの女の子を見た時だけだ。しかも僕はそれ以来その女の子には、一度も会えていない、、、。
高一の夏、 突然異世界
に召喚された僕は、3人呼ぶはずだった勇者、、、のおまけ?!ステータスの表示も訳がわからず職業は文字バケしてる始末!
そんな僕が異世界を満喫してるとき…黒い羽の生えたやつと袴姿の女の子が戦っているところに遭遇し女の子を助けることに!しかもその子女神さまだった!女神さまから話を聞き色々な問題に巻き込まれて行く、、
異世界でバトルありハーレムあり、なんでもありの物語です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-12 23:42:29
10041文字
会話率:50%
純粋にただ何となく寂しいって感じたのはその人だけで、それは勝手な思い込みなのかもしれません。
寂しいって事はそこに誰かがいたからそう思うのだから。
主人公は「 」
名前はありませんが確かにそこにいます。普通に働いて普通に過ごし、普通に人
生を過ごしています。
しかしいつも寂しさを感じています。理由は本人にもわからないようです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-12 03:21:24
770文字
会話率:7%
「あぁ、異世界転生したいなぁ、異世界召喚とかトリップでもいいけど…」
いつからだろう、こんな夢物語を本気で願うようになったのは。
いつからだろう、現実と向き合うのをやめたのは。
いつからだろう、現実を味気なく感じたのは。
い
つからだろう、リアルで生きていくことに飽きたのは。
働きたくない男が、働かなくてもいい環境に置かれていくお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-12 10:00:00
477987文字
会話率:44%
※完結しました。ありがとうございました!!
※本作はPixivにも掲載しています。
目が覚めた時、私は洞窟のような薄暗い場所にいた。
真っ先に感じたのは、下半身から伝わる強烈な違和感。とりあえず下半身の状態を確認しようと思って、左手で自
分の足を触ってみた。ひんやりとした感触があった。
……蛇?えっ、なにこれ?どういうこと?
これは、『ラミア』として異世界に転生してしまった女子大生が、同じ異世界に『アラクネ』として転生した親友と仲直りしたり、新居を探したり、友情とか愛情とかを育んでいったりする、大変ニッチな物語。
※鬱展開などは一切ありませんので、お気軽に楽しんでいただければと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-09 19:27:12
35236文字
会話率:31%