ビビ太は生まれてこのかた彼女ができたことがない、さえない大学生。
そんな彼の元へ突然現れたのは、自らを「ネコえもん」と名乗り、猫型ロボットだと思い込んだ美しい女性だった。
彼女は海外路線の客室乗務員として働きながら、英語や中国語、スペイン
語を自在に操る才色兼備。
さらに「未来から君の歴史を変えに来た」と言い放ち、ビビ太の部屋に転がり込む。
最初はあまりの唐突さに戸惑うビビ太だったが、ネコえもんは明るく世話好きで、一緒に暮らすうちに部屋には笑いが絶えなくなる。
ポケットから取り出す不思議な道具や、行き届いた気配りが彼を支え、これまで閉ざされていた外の世界へとビビ太の興味を広げていく。
ところが、使命を果たす時が来たと告げ、彼女は未来へ帰る決断をする。
別れの間際、涙するビビ太が感じたのは、確かに変わりはじめた自分自身。
ネコえもんとの思い出は、彼の寂しかった部屋に新しい一歩を踏み出す勇気を残していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 17:15:08
3537文字
会話率:21%
―――――空を自由に飛びたい――――
―――――魔法を使ってみたい――――
――――異世界に遊びに行ってみたい――――
幼いころから、少年、沖原聡太(おきはら・そうた)はネコえもんというアニメに夢を見続けていた。あのロボットのあ
んな道具を使ってみたい。あんな夢を叶えたい。だが、これは絶対に叶うはずのない有り得ない妄想だ。高校生が見ていい夢じゃない。
そうして無理やり自分を言い聞かせて、客観的には普通の日常を送っていた聡太に、奇跡が!?
「はじめまして!私はミーニャK‐12901号です!未来からやってきたロボットです!とつぜんですが、居候をしに来ました!」
青髪青ワンピース姿の幼い猫耳少女型ロボットと織り成す、未来日常系エンタテインメント!ここに開幕!
――――忘れかけていた夢を、もう一度、広げてみよう――――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-31 18:05:56
23305文字
会話率:54%