北条徳子はごくごく普通に女子高生。都下立東村山高校に通う東村山をこよなく愛する乙女だ。ある日突然未来へと飛ばされてしまう。そこは八千年経った世界、巨人が生活している特殊な社会だった。
徳子と仲がいい浪人生の神宮寺祥太郎は、徳子が失踪した事を
知り、行方を追い始める。そしてある組織の所為で徳子が未来へ飛ばされたと確信し、行動を起こす。
徳子は未来でもがく。翔太郎は現代でもがく。その糸は繋がる事はあるのだろうか?
最近流行りのウィルス、戦争、タイムスリップ等盛りだくさんなストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-23 18:35:56
94289文字
会話率:61%
僕の田舎の夏祭りは数年前から8月9日に行われる。高校を卒業して都内の会社に就職して働いている僕は毎年その日に帰省している。平日ならば有休を取ってだ。何せその日は幼馴染の徳子の命日なのだから。18歳の時に徳子は神社の階段から転落して亡くなった
。警察の捜査の末に事故死として処理され、その事に僕は何の疑問も持たなかった。とにかく悲しくて寂しくてやるせなかった事だけを覚えている。今年もその日がやって来た。今回は有名配信者とのコラボという事で当日の朝に特別仕様のポスターを新たに貼っていた。とにかく大盛り上がりの町だったのだが、そのポスターを切っ掛けに5年前の真相が明らかになるとは、作った者以外は思っていなかった事だろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-07 14:53:36
1000文字
会話率:39%
"清水蓮子(きよみずれんこ)"は霊能力者である。
と言うのは、真っ赤な嘘で、彼女は霊なんて見えないし、テレパシーだって使えない。
それどころか、蓮子本人が超常現象なんてものを全く信じていないのだ。
でも、
蓮子の職業は霊能力者だ。若くして、池袋で霊能事務所を営んでいる。
しかも、顧客満足度は驚異の100%だ。
なぜ霊能力のない彼女が、これまで仕事をこなしてこれたのか?
答えは単純。依頼の実態が心霊現象じゃなかったから。
悪霊に憑かれて肩が重い?それは連日の仕事疲れだ。
夜中にポルターガイストが鳴る?ちがう、屋根裏にネズミが居るのだ。
でも、蓮子は決して真実を明かさない。
依頼者にとっては、悪霊こそが原因であり、真実なのだ。
ならば蓮子のやることは、除霊と称して、肩こりを解消、ネズミを駆除してやることだ。
蓮子の顧客は皆、満足げに帰る。蓮子はそれが嬉しかったし、これからも嘘を続けようと思っていた。
しかし、蓮子には悩みがあった。
蓮子の事務所は先代の"三峯徳子(みつみねとくこ)"から引き継いだ。
実は今の顧客も、ほとんど彼女から引き継いでいる。
つまり、蓮子自身は新規開拓できていない。
仕事は解決してしまえば、そこで終わり。
肩こりはいずれ治る。ネズミもそろそろ戻ってこないだろう。
これでは先細る一方だ。
そこで、蓮子は考えた。
(心霊スポットで除霊のライブ配信したら、面白いんじゃない?)
これは名案だ、事務所の知名度も上がるし、投げ銭とか臨時収入にも繋がるかも…なんて夢みたいなことを、蓮子は妄想していた。
しかし、この安易で罰当たりな計画をはじまりに、蓮子の運命の歯車は大きく動き出す…
これはそんな嘘つき霊能力者の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-19 23:22:12
26790文字
会話率:50%
加賀国原村で打ち捨てられていた女童。
孤児の女童の前に、ある日身形の良きをんなが膝を着いて話しかけた。
「我とともに都へ行きませぬか」
その者の名は、後に白拍子として清盛入道に寵愛賜りしをんな【祇王】。
祇王は元服もまだな女童に、芸を仕
込む。字は基本、雅楽・今様・無論舞なども授けていった。
祇王と血の繋がりし大母御刀自、妹御祇女にも可愛がられ育つ中、祇王とともに清盛入道の前へと召される。ともに舞、たまに笛を吹く。
そして女童は祇王とともに清盛入道より寵愛賜ることとなる。
その際に名付けらる――――名を原村にある花山天皇植わえし松に準え【小松原童子】。
くしくも後に、【仏御前】として清盛入道に寵愛さる白拍子の出身であった。
そして、小松原童子と祇王を割く出来事来る。
かの仏御前、祇王の引き立てにより清盛入道の御前にて今様披露す。これ境に仏御前は召し抱えられ祇王は捨てられた。
小松原童子は祇王が見出すほどの、その優れた見目により継続で寵愛された。屈辱を受けしは祇王のみ。祇王はその後、仏御前と小松原童子の慰め役となりて程なく出家す。
その幾年後、仏御前もまた出家す。恩ありし祇王の坐嵯峨往生院にて妹御と大母御とともに。清盛入道の下おりしは小松原童子のみとなりはつる。
小松原童子、以前より清盛入道に囲われたる琵琶引きのめしひ男童【浮舟】とともに舞い踊る。
ある日清盛入道の下にやってきたのは、入内していた中宮徳子であった。
彼の者、この頃夫高倉院病臥す日々。
そこなに起る不穏な話。徳子を後白河法皇の後宮侍らすとのこと。
思うところありようで、最初の清盛入道への反意はこの小松原童子と浮舟を取り上げることであった。
「きっと、沙羅双樹のようなこの二人の舞と琵琶を聞けば、帝もお元気になられるはずです」
強引に囲いて徳子は二人の舞と琵琶を高倉院に聞かせたり、小松内府や後白河法皇に聞かせてあげることとなる。
その後、高倉院崩御と清盛入道逝去により院号宣下を受け徳子は建礼門院と名を改める。
そして来たる都落ち。小松原童子と浮舟はともに建礼門院へと付き従う。
日増しに強まる平氏討伐の声、あゝ無常なり
驕り高ぶりの行き過ぎ故に起りし不満が花開く。
西国にも見放され、仲間の入水・討死も相次ぐ。
維盛、清経、敦盛、師盛、忠房。
平氏はついに定る。この海原を母と。
壇ノ浦である――――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-31 21:33:43
3713文字
会話率:11%
【夏のホラー2021×古典】江戸時代に書かれた怪奇小説『雨月物語』より『吉備津の釜』を現代ホラーとして蘇らせた話。聖太郎と徳子という二人の男女が契りを交わすが、そこには不穏な予感があって――
最終更新:2021-07-12 19:12:13
6188文字
会話率:34%
こんにちは。
私は【ツィーナ・デフレット】。成金子爵家の一人娘です。こんな成金子爵令嬢ですが、私には実は前世の【小路 繢亜】という女性の歩んだ人生の記憶があります。
ここは乙女ゲー+SRPGをかけあわせたちょっとレトロくさいゲーム···【
Prince Dark Knight】···日本語では黒騎士の王子(ダークは闇だけど黒騎士の方が解釈的には近いとの日本人らしい判断で)と呼んでいた。そんなゲームの世界らしいのです。
前世の一部の界隈では♔♞←こんな絵文字で略されていたりもしました。
そんな私が乙女ゲープリナイ屈指の屑+馬鹿+一応ボスキャラの小物臭漂うウェイド・カニンガム伯爵子息と婚約を!?
しかも、私はモブ令嬢ですと!?え!?死ぬの!?
最悪ぅ────!!!
とか思いつつ私にまちうける運命はいかに!?(爽やかな笑顔)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-24 08:41:55
41008文字
会話率:32%
平家物語の一幕。高倉院と平徳子の宮島での一夜。
旧サイト風待ちの湊(現在閉鎖)より転載。
最終更新:2013-09-19 21:48:23
3413文字
会話率:22%
歴女サークルのメンバーである、由紀子、佳子、早苗、恵美、浩介、健一に、ワンダーフォーゲル部の部長の敏雄を加えた7人は、鳥海山の山麓に夏休みの隠れ里の探検旅行に出かけた。由紀子達が、鳥海山の山頂を目指して歩いていると、霧が漂い始めた。霧が晴
れると、目の前にトンネルが出現した。トンネルを抜け出るとそこは別世界であった。由紀子達は、徳子に仕える平宗明とその息子の宗盛に捉えられ、四面京へと連れて行かれた。徳子が右手に持った勾玉を振り下ろすと、浩介は、白く濁った瞳になり、安徳天皇の記憶になってしまった。徳子は四面京から元の世界に戻り、京を取り戻し、元の世界を再び治めることを企んでいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-23 22:56:41
104962文字
会話率:1%
バブル崩壊後から早や5年。不景気は未だ出口の見えず、閉塞感に覆われる世紀末JAPAN。中堅商社、菅(かん)コーポレーションに勤めるOLたちが会社再建の為に繰り広げる、恋と権力闘争の群像劇。義理姉妹の契りを結んだ玄田徳子・関長子・張本翼と、彼
女らのライバルにして社内改革の急先鋒、操猛美、智謀の後輩、諸井亮子らの熱く切ない生き様を描く、行者BUSYOU渾身の【近過去小説】、第一部完!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-10-17 05:35:37
83371文字
会話率:45%