志花は小説を書いている。あるいは、小説みたいなものを。
それは、高校時代からの話だ。僕が文芸部ではじめて出会ったときから、それは今でも続いている。彼女が意味を見いだせるのは、それだけだからだ。
大学を卒業して、いったんは就職して、でも
結局、志花はそれを全部やめてしまう。もともと、そんなことは無理だったのだ。クジラが陸にあがらないのや、ペンギンが空を飛ばないのと、同じくらいに。
かといって、彼女が職業的小説家になれるかというと、その可能性はかぎりなく低かった。そこには輝かしい未来があるわけでも、捨てられない過去があるわけでもない。それは、どこにも行きつかない、あるいは、どこにも向かっていない、そんな道でしかなかった。
それでも、彼女の書く文章には時々、はっとするほど〝きれい〟なところがあった。波に洗われて丸くなったガラスや、光に透けて緑色になった木漏れ日みたいに。
どちらかというとそれは、僕を悲しい気持ちにさせたけれど――
(15/10/25~15/11/11)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-26 00:00:00
50765文字
会話率:27%
ネットマンガを読むために借りた妹のタブレットだったけど、
オンラインで更新される妄想日記小説みたいなものを見つけてしまった。
好奇心から中身を見ると、妹とは似ても似つかない内容が……
これは妹が書いたものなのか!?
そして、妄想なのか、
現実なのか、次第に明らかになる。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-28 11:12:21
6642文字
会話率:30%
わお!ぼくは葉月なのだよ!
なぁに!他者からの評価?作品の芸術性?そんなもんカンケーないね!
これは実験小説みたいなものだ!
これはただの自己満足の、手抜きの、ふざけた小説ならざる小説なのだよ!
一つだけ言うと、これは”真面目”に書いたおふ
ざけ文学なのだよ!
読んで嫌気がさしてしまう人や、意外と面白いと感じる人とか出るかもしれないけど、
感想は読む人の自由なのだから、ぼくは気にしないのだよ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-10 14:10:43
7303文字
会話率:32%
大学生の男の子がちょっと変わったアパートでちょっと変わった女の子を好きになるお話です。時間もの的なファンタジー要素を含みます。
恋愛邦画の原作小説みたいなものをイメージして書いて、今年の電撃小説大賞の一次で落選したやつです。でも読み返したら
さくっと読めて面白かったので、よければどうぞ。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2020-08-08 15:13:09
95335文字
会話率:41%
宇宙飛行士養成学校の試験旅行。これを無事に終了すれば卒業となり、宇宙で生きていく資格持ちになるはずだったのだが。
ジョージの乗る小型宇宙船は事故のため漂流することになった。
孤立無援の宇宙漂流から生還出来るのか、ジョージ。
あまり
高度な設定はありません。1970年代に書かれた少年少女向きの空想科学小説みたいなものが出来ないかな、という動機で書いています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-23 00:08:08
24757文字
会話率:23%
身体、感情、理性の側面から接続という言葉で愛や幸福について考える話。ちょっぴり神話っぽい、男の恋愛小説みたいなものになる予定。
最終更新:2014-07-17 09:31:30
6058文字
会話率:3%
部活の文集に書いたものの一部としてくみこんだ小話。私小説みたいなものです。
最終更新:2012-06-07 23:10:13
1283文字
会話率:0%