大阪東心斎橋にある会員制クラブ「ディオゲネスクラブ」そこに集う人々の物語。
最終更新:2023-07-02 11:00:00
46427文字
会話率:34%
樽の中の哲人、ディオゲネスのどうということもない話。
この作品は破滅派にも掲載しています。
最終更新:2022-12-05 02:48:11
1232文字
会話率:20%
志花は小説を書いている。あるいは、小説みたいなものを。
それは、高校時代からの話だ。僕が文芸部ではじめて出会ったときから、それは今でも続いている。彼女が意味を見いだせるのは、それだけだからだ。
大学を卒業して、いったんは就職して、でも
結局、志花はそれを全部やめてしまう。もともと、そんなことは無理だったのだ。クジラが陸にあがらないのや、ペンギンが空を飛ばないのと、同じくらいに。
かといって、彼女が職業的小説家になれるかというと、その可能性はかぎりなく低かった。そこには輝かしい未来があるわけでも、捨てられない過去があるわけでもない。それは、どこにも行きつかない、あるいは、どこにも向かっていない、そんな道でしかなかった。
それでも、彼女の書く文章には時々、はっとするほど〝きれい〟なところがあった。波に洗われて丸くなったガラスや、光に透けて緑色になった木漏れ日みたいに。
どちらかというとそれは、僕を悲しい気持ちにさせたけれど――
(15/10/25~15/11/11)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-26 00:00:00
50765文字
会話率:27%
淋代大輔(さびしろ だいすけ)は田舎から飛び出し、東京に着の身着のままやって来た。
住み着くと決めたのは、お洒落な街『代官山』。
築四十年のボロアパート。
手元にあるのは『五億』。
誰も知り合いのいないこの街で、自分は生まれ直すのだ。
二
十歳を過ぎても友達のいない孤独な過去を捨て、自分は自分になる!
密かな決意を胸に、慣れない都会で暮らし始めた大輔の元に、一通の奇妙な手紙が届く。
インゴット様。
謎の手紙に従い行動してゆく大輔は、知らず知らずのうちに周りを事件の渦に巻き込んでいたのだった。
インゴット。白銅貨。ニコラ。
手紙によって出会う代官山の住人たち。
彼らが織り成す濃くて厚くて不可思議な人間関係の歯車に、大輔はゆっくりと組み込まれてゆく……。
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複製を禁止します折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-16 23:41:02
68592文字
会話率:41%
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キーワード:
最終更新:2018-05-06 19:00:00
2901文字
会話率:54%