卒業パーティーが開かれる王立セントワーズ学園の舞踏ホール。
卒業パーティーに限らず公式の社交の場では、婚約者がいる者は婚約者にエスコートをされて入場するのが通例なのにも関わらず、アスティナ・ダストンは今日、一人で入場した。
たった一人きりで
立つアスティナとは対照的に、目線の先には複数の令息に囲まれ幸せそうに談笑する女性、ダリア・ラビットソンが立っている。
ダリアは元々は孤児院育ちで、16歳となり成人してからはリンカーン修道院で生活していたダリアは、ある日突然強い癒しの力に目覚める。
それを知った王室が、ダリアの強い癒しの力を国で保護するためにラビットソン男爵家の養女として、この王立セントワーズ学園に転入させたのがちょうど一年前。
他の貴族令嬢とは違う、市井育ちの天真爛漫で心優しいダリアは瞬く間に学園の男子生徒を虜にした。
そう、今私の目線の先のダリアの隣で穏やかな表情を彼女に向けている───アスティナの婚約者、ラルフォンス・エーベルハイトもその一人だ。
卒業パーティーが進むうち、ダリアを取り囲む令息のうちの一人である第二王子ロベルトが、皆の前でアスティナと自身の婚約者であるジャクリン・タウンゼンを呼びつける。
ロベルトの隣には、腕をべったりと組んで立っているダリア、その隣にはラルフォンスと、宰相の子息、騎士団長の子息、魔法師団長の子息が並ぶ。
そしてロベルトとラルフォンスは、アスティナとジャクリンに向かって、こう宣言する。
「私、ロベルト・ジョースターはジャクリン・タウンゼンと───」
「私、ラルフォンス・エーベルハイトはアスティナ・ダストンと───」
「「婚約を破棄する!!」」
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※一話が短編並みに長いですが、続編があるので連載形式にしています。
※一話が長いため不定期連載。恐らく3〜4話で完結予定。
※貴族制度などはオリジナル設定でふんわりしています。細かい部分はお目溢しください。
※一応魔法がある世界線ですが、ファンタジー要素は薄め。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-28 07:00:00
46737文字
会話率:39%
【約150話執筆済】人間の国には魔寄せ体質の王子がいた。どこにいても魔物を引き寄せる第一王子フェルノは王城の敷地の端にある小さな屋敷に黒騎士リオンと白騎士ライオット、そして魔法使いのアノンという護衛三人と共にくらしていた。この度、弟の第二王
子が十二歳となり、正式に王太子となることが決定した。邪魔になったフェルノは勇者という称号を与えられ、三人のお供と一緒に魔物の国へと、魔王討伐という名目で追放されるのだった。
魔物の国には第一王子が来ることは伝えられていた。魔王城には魔王の他、四天王と人間の国より名づけられた魔王の娘が四人いた。そのうち一人が勇者たちに接触する。魔寄せの体質の王子が魔物の国の住人である魔人が住む街道を歩き、魔物が街道を襲うことを恐れた四天王たちは、名ばかりの勇者一行を異世界へと飛ばすことを決定した。
魔王城には、すでに人間の国から宰相の子息と魔術師が協力者として赴いていた。
四天王四人と魔術師は、魔王城に入る橋の上で、魔法使いアノンの裏切りを得て、異世界へと四人を飛ばすのだった。
飛ばされた四人は、二人一組に分かれていた。さらにフェルノとアノンは性別も変わってしまう。
魔法使いアノンと白騎士ライオットは、大樹がそびえる森に飛ばされ、そこに暮らす森の民に出会う。突然女の子になってしまったアノンは呆然自失。ライオットは保護者のような役回りとなり、森の民の元で厄介になることにした。
その頃、第一王子フェルノと黒騎士リオンは、砂漠にある環の国に召喚されていた。国と宗教に召喚されたフェルノは、身の危険を感じ、相手の望むままに、妹姫を模して女性を演じることに徹する。召喚されたフェルノを彼らは聖女と呼び、近々復活する世界を滅ぼした魔神の切り札であると告げるのだった。
※二つ名小説:ユーザーが自身のユーザー名を元に二つ名をつけて楽しむなかで、希望者の二つ名を小説の登場人物として書かれた小説になります。
(構想期間:2021年10月日24~30日:執筆期間:2021年10月30日~執筆中:(C)柚祈)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-16 07:00:00
633730文字
会話率:36%
神崎唯(かんざきゆい)はごく普通の会社員。彼女は特別な存在になりたいと願っていた。ある日近所の神社でお参りをした直後交通事故にあい、目を覚ましたときには唯が参拝した神社の神様だと名乗る光(こう)がいた。
「転生させてやるよ。そのかわりお前に
は乙女ゲームの世界に転生して無双してもらう。」
彼は神々のゲームに挑んでおり唯が乙女ゲームの世界で無双することが勝利条件。
異世界転生の定番といえば特別な能力に恵まれた容姿、生まれたときから特別な人生が決まっているはずだと喜んで転生したけど転生したら平凡令嬢。
魔力は平均。容姿は中の中。特別な能力なし。
想像してた異世界転生と違うんですけど!
しかも魔法学園に入学したら希少属性のヒロインに第一王子と宰相の子息。登場人物は特別だらけ。
「なんで私だけ特別じゃないの?!」
特別を望む唯が転生し特別の意味を知る物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-29 06:51:04
10733文字
会話率:34%
教養や淑女としての膨大な知識を持って生まれたユリアーネは、非常に優秀な子供だった。真面目なユリアーネは自分の中にある知識に相応しい人物になろうと奮闘するも、周囲と上手く付き合えず社交界で浮いた存在になってしまう。自分と同じように浮いた存在で
ある宰相の子息エリアスと出会い、自分を見つめ直す機会を得たユリアーネは少しずつ成長していく。そんなユリアーネが、自分の中にある知識の謎や、亡くなった王妃様の死に関わる陰謀に巻き込まれ、解決していくお話です。
戦闘シーンなどはありませんが、血が流れる描写があります。お気を付けください。完結しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-28 19:39:59
134156文字
会話率:36%
“赤の魔術師”アイシス・オルコット。
17歳にして、当代最高の炎魔術師だ。王国陣営として、激戦区のバルト戦線に勤務していた。
しかし、ある日。辺境伯のズラを燃やしてしまい、転属を命じられる。新しい勤務先は、なんと王立魔術学院だった。
そして
、第2王子やその婚約者、“光の乙女”と呼ばれる平民の少女、宰相の子息たち…と同じクラスになってしまう。
厄介事の臭いしかしない。内心うんざりしながらもアイシスは日々学院に通うことになる。
自由を謳いつつも貴族主義の学院。身分を笠に着る子息たち。
“赤の魔術師”は何を考え、何を見るのか。
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初投稿です!
ゆっくり、ちまちま書き進めていこうと思っています。
宜しければ高評価や感想等々お待ちしています!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-08 17:31:13
2350文字
会話率:43%
私、ルビー・アルマローレは乙女ゲームの悪役令嬢。
兄の女装を見たときに、そのゲームをプレイしていた前世の記憶が甦ったの。そのことを思い出してから、ゲーム内で断罪してくる王太子や、双子の兄、それに宰相の子息と、豪商の息子、敵対する攻略対象者と
はいい関係を築くように努力したわ。もちろん悪事も働かなかったわよ。
その甲斐あってゲームエンドの卒業式には何も起こらず、断罪回避に成功。
さあ、これから自分の人生を楽しもうって喜んでいたのに……。
悪役令嬢がなるはずだった辺境伯の後妻に、ヒロインが決まったですって!?
私のせい? そうだとしたら救わなくちゃ。
攻略対象者を引き連れて、ヒロイン救出にいざ辺境の地へ。
でも、このヒロイン、なんか行動がおかしくない?
本編完結済みです。
ブックマーク、評価、誤字脱字のご報告ありがとうございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-07 08:06:16
203106文字
会話率:46%
幼いころにここは乙女ゲームの世界だと気づきました。
なので自分が破滅しないようにいろいろと工作します‼
バカな人。自ら破滅の道へ進むなんて。
全て予想通り‼
最終更新:2015-12-02 17:55:15
2474文字
会話率:32%