十年前に起こった災厄によって大勢の民が死に、帝国は荒れた。
その災厄を引き起こしたとされる人物の娘であるシャーロットは、聖女候補にもかかわらず、あらゆる人々に嫌われていた。
日頃から修行には精を出さず怠惰で、男漁りばかりしている、そ
んな噂を流されては虐げられる日々だが、彼女には裏の顔があった。
紅月の騎士ーー私腹を肥やし、己の欲を満たそうと暗躍する貴族たち。騎士団でも手を出せない彼らの罪を暴く、それが彼女の裏の顔であった。
シャーロットは、父の無実を信じ、帝都に救う悪徳貴族の罪を暴きながら、災厄の真相を追っていた。
そのために、ひたむきに邁進する姿は、それまで噂だけで彼女を判断していた人々の心を少しずつ動かしていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 22:00:00
8949文字
会話率:29%
魔獣の森と国境の境目の辺境領地の領主、シリウス・レングナーの元に、ある日結婚を断ったはずの聖女サラが、隣の領からやってきた。
これまでの縁談で紹介されたのは、魔獣から国家を守る事でもらえる報奨金だけが目当ての女ばかりだった。
ましてや
長年仲が悪いザカリアス伯爵が紹介する女なんて、スパイに決まっている。
しかし豪華な馬車でやってきたのだろうという予想を裏切り、聖女サラは魔物の跋扈する領地を、ただ一人で歩いてきた様子。
「チッ。お前のようなヤツは、嫌いだ。見ていてイライラする」
追い出そうとするシリウスに、サラは必死になって頭を下げる「私をレングナー伯爵様のところで、兵士として雇っていただけないでしょうか!?」
ザカリアス領に戻れないと言うサラを仕方なく雇って一月ほどしたある日、シリウスは休暇のはずのサラが、たった一人で、肩で息をしながら魔獣の浄化をしている姿を見てしまう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-29 08:30:20
31488文字
会話率:33%
アドリス公爵家は代々、光の魔法を使う聖女の家系
アドリス家に双子の女の子が生まれた。一人は聖女の家系に相応しい魔力を有し、アニスと名付けられた。
一人は魔力が少ない、欠陥品として名前をつけられず、万が一のスペアとして生かされた。
アニスは傲
慢で我儘な性格だった。みんなから嫌われていた。そんなアニスが事故で死んだ。
聖女の家系として今まで通り権威を振るいたいアドリス公爵家は残った妹にアニスの身代わりをさせた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-07 09:00:00
37985文字
会話率:35%
聖女とは、神から授かった癒しの力で怪我や病気を治療する存在。民の信仰を集める尊い存在──のはずが、当代の聖女リシアの評判は悪い。お布施を積まないと動かないとか、見捨てられた村があるとかもっぱらの噂だ。
癒しの力を持たず、知識と薬に頼って治療
を施す医術師のシャムエルは、そんなリシアの本当の姿を知っている。聖女を糾弾してその地位から追い落とす企みを知った彼は、リシアのもとに向かうが──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-08 10:09:39
11545文字
会話率:51%
アルビノ小説のアイリーンは、呪われし聖女として世界を生き抜いてきた、そんな聖女に魔王が恋をする(予定)
最初は嫌われ描写のため長いです。
最終更新:2017-06-03 20:28:25
2329文字
会話率:28%