剣と魔法のファンタジー世界。しがない冒険者の**水無瀬(ミナセ)**は、ある日、自分が「小説家になろう」系の物語の登場人物であると自覚してしまう。ラノベ知識を元に「死亡フラグ」や「ご都合主義」を正確に予測できる彼は、物語を盛り上げるために消
費される運命を拒絶し、徹底して目立たない「モブ」として生きることを決意する。
しかし、神(作者)の「物語の強制力」は彼を逃さない。ミナセは意思に反して、テンプレ設定の塊のような銀髪エルフのヒロイン・ルナを助けてしまう。「これはハーレム要員だな」と絶望したミナセは、お約束の「主人公とヒロイン」という関係を破壊するため、ルナを生活費稼ぎのための「荷物持ち」として雇用する。
ダンジョンに潜れば、ボスの長々とした登場口上を「ムービースキップだ」と一蹴し、問答無用で奇襲をかけて瞬殺。ギルドに戻れば、受付嬢からの称賛や感動的な決まり文句を「フレーバーテキストは不要」とぶった切り、報酬の金貨だけを無心に奪い去る。
これは、神(作者)の筋書きに「NO」を突きつけ、平穏なモブライフを勝ち取るため、あらゆる王道展開と感動シーンを破壊し尽くす一人の男の、予測不能な物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 21:40:00
13249文字
会話率:36%
前世で婚約破棄された悪役令嬢とその相手であった皇子の二度目の出会いの話。
人生の終わりを迎え眠りについたはずの令嬢は気づけば二度目の人生へ。けれど彼女は前世と全く同じ姿のまま、時を繰り返したかのように再び皇子と出会ってしまう。今度は婚約破
棄を先に仕掛けようと意気込んだものの、まさかの皇子も記憶持ちだったことにより二人は前世よりさらに拗れた関係に…?
執着と溺愛の塊の上に激重感情まで兼ね備えてしまった皇太子×もう皇太子に恋なんてしたくない公爵令嬢のラブコメディーです。
※作品の都合上“前世”と書いてますが傾向は“死に戻り”、“やり直し”に近いです
※そこそこ物騒なシーンやシリアス展開もあり折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 20:00:00
22459文字
会話率:43%
神に生み出された美女は使命を持って星に降り立った。彼女の使命とは、愚か者を喰らう事。
その神の目的を遂行するは、神に抗えぬ肉の塊。
それでも肉の塊は躍動する、自らの本能を満たす為。
前回に書いた物と違い、今回はエロを極力排除した作
品として書いていきますので、宜しくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 19:26:47
1307523文字
会話率:62%
何処かで生まれた肉塊は、殆ど生きる事もなく消された。されど別の世界にて新たに生み出された。ある目的の為に……。
最終更新:2024-11-07 19:57:22
1540516文字
会話率:43%
異世界に転生したものの、なぜか肉の塊のナニカになってしまった主人公は固有スキルを駆使して魔物蔓延る広大な森を突き進む。
肉の塊からゴブリン村の村長。
苦難を乗り越え、そして彼は王になる?
彼ははたしてどんな存在になってい
くのだろうか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 19:26:17
25647文字
会話率:25%
渡辺明(わたなべあきら)は4人の不良にイジメられていた。そんなある日の放課後、イジメられている最中に足元に魔法陣が現れた。異世界に転移した5人は、奴隷として売られる事になる。馬車での移動途中に魔物に襲われ、囮として置いて行かれた主人公と不良
の一人。その戦闘中に、主人公は見えない塊を拾ったのだった。
カクヨム同時掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 18:53:13
164072文字
会話率:69%
若くもなく年老いてもいないが、未来への展望もない男が転がりながらジタバタする話。堕ちた先では、カエルが竜を空へ還していた。竜はカエルにとって災いであった。炎の塊と共に、突然に竜は空から降ってきた。絶望が降ってくる国には、光を。カエルの王はそ
う考えていた。そして隣の国では、ゴースト達が世界から色を失わせていた。色と光を奪われる世界で、それでも愉快に生きるカエル達。迷い込んだ男はその明るさに魅せられ、個性的な他者との出会いを通じ、少しずつ生きる力を取り戻していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 18:00:00
49535文字
会話率:34%
才能の塊で、これまで何一つ努力せずに生きてきたレズビアンの女性があることがきっかけでこう願った――『才能なんていらないから中性顔美少女にしてください。』すると彼女は、本当に“才能ゼロ”の中性顔美少女として異世界に転生してしまった――そんな話
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 12:50:25
129745文字
会話率:27%
「こんな世界があったらいいのに」
子供の頃から“つくる”ことが好きだった青年・ダイチ。
模型、ゲーム、仮想空間——現実に傷つきながらも、
自分だけの世界を創り続けてきた。
ある日、過労と孤独の中で目覚めた場所は、
何も存在しない虚無の空間。
彼は“創造神”として転生し、ひとつの光を手にする。
最初は試行錯誤の連続。思い描いた理想とは程遠く、
できたのはただの岩の塊。
それでもダイチはあきらめない。
頭の中のイメージを頼りに、
少しずつ世界に命を吹き込んでいく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 08:46:34
56271文字
会話率:14%
「死後の魂は、どこへ向かうのか」――その一説に、ブラックホールという説がある。
あらゆるものを飲み込むその闇から放たれた、負の感情の塊。
それは漆黒の隕石となり、グランドリオン領・サンライズシティ近郊へと墜ちた。
大地にぽっかりと穿たれた
その巨大な穴こそ、今ではこう呼ばれている――【奈落】。
奈落の深層には、人々の「希望」が具現化し、
未知の秘宝、万能の薬、究極の食材、最強の武器など、
数多の奇跡が眠っているとされる。
冒険者たちはその希望を手に入れるため、絶望に挑み、奈落を目指す。
それは、命と運命を賭けた、終わりなき旅の始まり。
・25話ごとに簡単なあらすじを用意しているので、長編が苦手な方でも安心して読めます。
・本作は私teikaoがアルファポリスにて掲載中の小説です。最新話(125話)に到達するまで毎日投稿します!
――あなたも、奈落の深淵に挑んでみませんか?
希望と絶望の狭間で、冒険は始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 06:00:00
45903文字
会話率:48%
傭兵団の下っ端……のさらに下、戦場漁りのカナタは子供ながら生きるために戦場で金目のものを漁り続ける生活を送っていた。
そんなカナタの唯一の楽しみはたまに落ちている魔術の残りかす……魔術滓と呼ばれる小石を拾う事。魔力の塊ではあるが残りかすなた
め何にも使えず、時間が経てば消えてしまう何の意味もないそれを眺めるのが好きだった。
カナタの生きる場所で綺麗なものはそれくらいしかなかったから。
しかし、その残りかすからカナタは魔術の欠片、痕跡を徐々に見つけていく。
地道に。一つ一つ。そうして、彼はついにチャンスを掴む事になる。
無駄、無意味と言われ続けた積み重ねによって彼を成り上がっていく。
選び取れ。自分の道を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:28:35
999722文字
会話率:44%
この世界には幻のスナイパーと呼ばれる、最強のSランカーが存在していた。しかし、彼は2年前を境に突如姿を 消してしまったのだ。沢山の憶測が立てられていたが、ある噂が信憑性があると沢山の人に評されていた。
それが「パートナーから逃げる
為に姿を消した」というものだった。
一部はくだらない噂だと否定していたが、大半の人はその噂を信じていた。何故なら
幻のスナイパー「アヌビス」と超S級ガイド「ルミナス」のイチャイチャっぷりは思わず、周りが顔を赤らめてしまう程のものだったから。
2年前を境に姿を消したアヌビスは現在、ルミナスから逃げる為にギルド「ワンダー」への加入を考えていた。
しかし、ルミナスがギルドへの加入を許すはずもなく…!?
戦闘×愛の作品です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 20:55:50
5853文字
会話率:40%
植物を愛し、静かに生涯を終えた老人。
彼が次に目覚めたのは、剣と魔法、そして鉄の帝国が支配する異世界。
……それも、動くことも話すこともできない、森の片隅に生きる一塊の**『苔』**として。
ただ、静かに、穏やかに。
前世で望んだ通りの静
寂な日々を過ごしていただけなのに、彼の存在そのものが作り出す不可侵の**「聖域」**には、いつしか訳ありの者たちが集い始める。
国を追われた王女、鎚を捨てたドワーフ、人間を憎むエルフ――。
神にも見捨てられた者たちが、最後の安らぎを求めてたどり着く場所。
これは、大きな力も野心も持たない、世界で最も無力な主人公が、その優しさと存在だけで、凍てついた世界を静かに、だが確実に温めていく物語。
――鉄の帝国が、その聖域の価値に気づく、その時まで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 20:12:05
181338文字
会話率:40%
アレイン: 女騎士 プライドの塊 美女 貴族の令嬢
トット : 雑兵 アレインの部下 美少年 田舎育ち
最終更新:2025-07-23 19:37:25
46701文字
会話率:32%
俺は潟梨翔平(かたなししょうへい)大学生。
毎日無気力に生きて、年の瀬のバイト帰り、除夜の鐘をたまたま突くことになるが、その時に何かが体から解脱する感覚を得る。
特に意識もせずに家に帰った元旦の朝、そこには赤褐色の肌を持つギャル鬼の羅璃(ら
り)がいた。
ぶっきら棒でガサツで喧しいそのギャル赤鬼は、自分の煩悩が分かれて生み出されたのだと語る。
煩悩を受け止めて昇華しないと消えてしまうという羅璃がオレのことを連れまわすことになるのだが…果たしてその煩悩の塊である彼女の行動に振り回される俺はこの問題を受け止めて解決することができるのか?
波乱の年明けから起きる青春破天荒コメディ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 19:00:00
126310文字
会話率:22%
冴えないアラフォー弱者男性が寝室の扉を開けた瞬間、人生は激変した。 謎の博士から超技術の塊である宇宙船兼コロニーとビーム特化型ロボットを託された。究極のAIにサポートを任せ、地球連合やコロニー同盟の戦争を利用して目的を遂行。気に入った姫の完
璧なクローンを作り、誰にも侵されない楽園で暮らすことを決意する。ビームソードで敵を薙ぎ払い、ゲームと紅茶とソーダを楽しみながら、誰にも縛られない人生を謳歌する。交渉、暗殺、動画をバズらせて遊ぶ、この世界なら何でもできる。アラフォーおっさんが宇宙を蹂躙!最強ロボで無双開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 18:38:50
54260文字
会話率:72%
ハイエルフを祖先に持つ人間の国トラフェリアと、隣国のダークエルフを祖先に持つ魔族の国ナザガラン。
ある日ナザガランから炎の塊がトラフェリアに落ちて来て被害が広がった所から幼馴染だった勇者と魔王の再会劇が始まる。
人を食べてしまう闇竜の
出現を巡る内に暗躍する影の目的を知ってしまい、命懸けで密かに大切に思っていた勇者を護ろうとする異能で孤独な魔王、ヴェイル=ヴォルクリアが奮闘する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 18:00:00
68082文字
会話率:45%
鉄塊の国は、一本の鉄塊が興した王国である。 人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり。
力が支配する世界から王国民を護る大きな力である。
最終更新:2025-07-23 07:00:00
87513文字
会話率:23%
鉄塊の国は、ある日Days AIがリヒトフェケンを描いた時から始まりました。
AIがあったからこそ作者の妄想がスパークできたのです。
今回は、超実験的作品です。
最近、プロット相談等でお世話になっているAI先生こと、Glok3
に、私がアイディアや創作のモチベーションを保つためにしている遊びを公開します。
AIイラストのような感覚で、ほーってな感じで見てください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 07:00:00
10648文字
会話率:10%
ヴァルグラン王国一の蔵書量を誇る図書館。
鉄塊の国にまつわる資料集です。
鉄塊の国を楽しむスパイスとして読んでいただければと思います。
最終更新:2025-06-05 13:19:31
10057文字
会話率:20%
「私は、一人。」
父は死に、母に捨てられ、現実世界に居場所のない少女。それを哀れに思った神様と共に、彼女は実際に生命の芽吹く仮想世界を作り上げた。
過去、少女を救った、正義心の塊である矢巾素空(やはばそぞろ)は、少女の願いと共に、仮想
世界で数奇な運命へと誘われていく。
人が人であるために、人生を幸せに生きるために、模索し、足掻き、考え、話し合っていく。
そんな仲間たちの異世界冒険ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 02:29:00
124399文字
会話率:51%
「この場所は、地下深くのダンジョン核です。地上に出る為には、ダンジョンオーナーとして、死んだこのダンジョンに冒険者を誘い込み、多くの魔力や栄養で満たし、”蘇らせて”ください。」
ある日、現世で戦闘機盗を追い詰めた天才探偵とその助手は、僅か
な所で犯人を逃がし謎と後悔を残したまま死んでしまう。
探偵助手が目を覚ましたその場所は、モンスターすら近寄らない異世界の廃ダンジョン。そこで出会ったダンジョン付きの精霊は、最深層に謎の生体反応があることをほのめかし、探偵助手にダンジョンオーナーとしての権限を与える。
「師匠はきっとそこにいる。」
土塊だらけの異世界で、地上と師匠を探すためなら何でもする探偵助手の、とんでもダンジョン経営が始まった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 21:39:46
114933文字
会話率:30%
ワールドシーカー「ノアの旅人」
~底辺クランが最強キャラバンで超高難易度ダンジョンやクエストを無双している譚~
※
「ダンジョンとは、人が死ぬところである。」
とある御人がそう言った。
それは例えば海の底で、あるいは流れる
激流の中で、あるいは地が迫るばかりの空中で、あるいは神の住まう宇宙の御胸で。そこで人が生きられぬように、ダンジョンでは人が死ぬ。しかしそこには幸がある様に、あるいは秘宝が眠る様に、あるいは自由が舞う様に、あるいは神秘が待つ様に、人はその恐るべき場所に魅入られる。
やがて人は魔法を持ち、海を泳がせ空を舞った。
やがて人は魔術を使い、数多の障害《カベ》を跳ね除けた。
そしてやがて人間は、ダンジョンですら手玉に取った。
そんな世界でそれでもなお、人が触れえぬ聖域の未練。
超高難易度ダンジョン特別指定領域、――シーラ。
そこでは魔法が通じ得ない。あるいはそれは死人の世界か、あるいはそれは神人の社か、あるいはそこは霊魂の淀みか。崇高な神秘が漂うその地は、無限に人を拒絶する。
そんな死地に挑み行く変人ら、あるいは高級で特別なダンジョンの専門家がいた。
開拓の最前線、肉塊の死地、生死の境、そんな生命の吹き溜まりで、それでも神がかりの先導を見せる彼らを人はこう呼ぶのである。
――『探索士【シーカー】』と。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-10 00:20:59
801文字
会話率:100%
ワールドシーカー「ノアの旅人」
~底辺クランが最強キャラバンで超高難易度ダンジョンやクエストを無双している譚~
※
「ダンジョンとは、人が死ぬところである。」
とある御人がそう言った。
それは例えば海の底で、あるいは流れる
激流の中で、あるいは地が迫るばかりの空中で、あるいは神の住まう宇宙の御胸で。そこで人が生きられぬように、ダンジョンでは人が死ぬ。しかしそこには幸がある様に、あるいは秘宝が眠る様に、あるいは自由が舞う様に、あるいは神秘が待つ様に、人はその恐るべき場所に魅入られる。
やがて人は魔法を持ち、海を泳がせ空を舞った。
やがて人は魔術を使い、数多の障害《カベ》を跳ね除けた。
そしてやがて人間は、ダンジョンですら手玉に取った。
そんな世界でそれでもなお、人が触れえぬ聖域の未練。
超高難易度ダンジョン特別指定領域、――シーラ。
そこでは魔法が通じ得ない。あるいはそれは死人の世界か、あるいはそれは神人の社か、あるいはそこは霊魂の淀みか。崇高な神秘が漂うその地は、無限に人を拒絶する。
そんな死地に挑み行く変人ら、あるいは高級で特別なダンジョンの専門家がいた。
開拓の最前線、肉塊の死地、生死の境、そんな生命の吹き溜まりで、それでも神がかりの先導を見せる彼らを人はこう呼ぶのである。
――『探索士【シーカー】』と。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-06 02:01:59
1045文字
会話率:84%
音痴な兄ケンタとカラオケ好きな弟ハルキ。二人はミサキに憧れるも、いじめっ子たちの嘲笑に苦しんでいた。特に去年のカラオケ大会での屈辱が、ケンタの心に影を落とす。
ある日、デンモクで見つけた謎の曲**「クリア」**を選曲。歌い始めるとカラオケ
ルームの映像が歪み、光に包まれた二人は意識を失う。
目覚めると、そこは巨大な空間。メロディーの白い横棒が足場となって迫り、背後からは不気味な壁が追い立てる。歌声のピッチが重なれば足場は黄色く安定するが、外れると赤く点滅し、崩壊の危機に。ケンタの歌声が不安定な足場を作れば、ハルキが精密な歌声で安全な足場を繋げる。双子の協力プレイが始まった。
道中、ドット絵の動物たちが楽器を演奏し踊る「ハチャメチャパレード」に遭遇。「隠し音程」で**「音符の結晶」**を獲得し、パワーアップ。しかし、いじめっ子を模した不協和音の「音の塊」が立ちはだかる。
やがて空間の奥に、いじめっ子の顔を模した巨大な**「最終ボス」**が出現。ブレスのような不協和音で足場を揺らす。絶望しかけたその時、ミサキに似た光り輝く女性のシルエットが現れ、澄み切った歌声で応援する。ミサキの声に励まされ、二人は再び力を振り絞る。
曲は最後のサビへ。テンポが急加速し、足場は複雑な迷路と化す。ハルキの繊細なビブラートとケンタの力強いシャウトがボスを打ち破り、音の監獄は浄化される。自分たちの内なる「ノイズ」が消え去ったことを実感した二人は、ゴールに到達し、「フルコンボ達成!」の文字と共に現実世界へ。
達成感に満ちた二人の歌は明らかに変わり、いじめっ子の言葉はもう届かない。ケンタは翌日、ミサキに「おはよう」と声をかけ、微笑み返してもらうことに成功する。
自分たちの歌声が世界を変えることを知った二人は、文化祭の合唱コンクールでの活躍を誓う。歌による無限増殖は始まったばかり。いつかミサキが彼らの歌を聴いて微笑んでくれる日を夢見て、練習は続いていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 17:16:37
21364文字
会話率:4%