時は明治。
山奥の寺『正怪寺』の住職、清正。彼の本職は、怪病治療師である。
怪病治療師とは、人の医療では治せない怪奇を祓う、怪異専門の治療師のことだ。
武力面が不得手な清正は、鋏を武器とする和裁士の実正を相棒に、寺に訪れる患者を日々
治療していた。
ある日、清正の元に「咳をするたびに煤が出る」という女性が訪れる。
清正は彼女を治療するが、その病は自然に発症するものではなく、意図的に仕組んだ者がいるのではないかと疑う。
調査のために町に降りる清正と実正。そこで出会ったのは、銀髪の神父だった。
神父の名はクリス。果たして彼の目的とは――。
和風×バディ×怪異奇譚!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-30 20:20:00
103045文字
会話率:48%
この世界の裏側には、人間のいない世界がある。
——この街をすべる鬼、酒呑童子様が、ある時からおかしくなってしまった。狂気に染められた童子様が執着するもの……それは、万能の妙薬・アルビノの紅眼であった。
貴方にピッタリの言葉を売る言霊硝子
屋
対象を一生の狂気に染め上げる狂気染め師
影を縫い相手を操作する影縫い和裁士
あらゆる香りを調合する恋愛調香家
あなたに幸せな復讐を 幸復堂の女亭主
そしてこの町を統べる鬼 酒呑童子
個性豊かなキャラが織りなす、迷宮横丁でのとある一幕。どうぞお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-30 18:29:59
23331文字
会話率:3%
小学館文庫キャラブン!より書籍化しました。
突然、着物雑誌の編集部へ異動をすることになった編集、鷹野陽菜子。専門的な知識もなければ、着物すら着たことはない。そんな彼女が取材先で出会ったのは、いじわるなイケメン和装男子。
慣れない仕事に四苦八
苦しながらも、持ち前の根性で乗り切るが、問題は次から次へと現れて――。
マニッシュ系編集者(※中身ゴリラ)と空気読めない和裁士の、お仕事と恋の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-04 15:42:50
121563文字
会話率:46%
守屋の家には、あやかし――化生(けしょう)が伝わる。
実の父母も、育ててくれた祖父母も亡くし、天涯孤独となった和裁士の為斗子(いとこ)は、その化生が共に在ることを望んだ【化生守(けしょうもり)】として、彼女自身が《イチシ》と名付いた彼と共に
静かに暮らしている。
この化生の望みは、ただ共に在ること。為斗子の望みも、一人でいないこと。
お互いに執着しながら、お互いにその腕に捉えることをどこかで怖れる二人。そんな彼女と彼の、静かで甘く、残酷で不自然な、幸せの日々のお話。
■『和の歳時記』をイメージし、各季節の行事などに合わせた登場人物二人の生活を綴る、連作短編形式の作品です。季節ごと、歳事ごとの不定期連載です。
■作中、地歌箏曲(いわゆる「お琴」と「三味線」)や和装(着物や和裁関係)の用語が頻出します。各用語については、各話の後書きなどで一部フォローしていますが、不明な点はお問い合わせください。
■章構成(章名)について
[第○話]とあるものが本編で為斗子視点です。[故話ノ○]とあるものはイチシ視点です。[余話・○]とあるものは、本編とは直接関係しない番外編です。(主に企画やイベント合わせの話を掲載する予定です)
【 】内が[話タイトル]その後は[雑節など/七十二候]が続きます。作中季節の目安にして下さい。
■2017.09.12--諸事情により冒頭話【参考資料】作中邦楽用語の紹介[地歌箏曲]を削除しました。そのため、話数が繰り上がっております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-22 13:30:55
145657文字
会話率:34%