【異世界ポン酢戦記】
――この一滴が、世界を変える。
アニメイベントでの爆発事故のあと、
目覚めた場所は、調味料が信仰され、味覚が武器となる異世界――“クッキングワルド”。
神々が支配する味の世界で、彼を呼び寄せたのは――ポン酢の女神・
ポンヌ。
「あなたには、ポン酢の加護があるわ!」
「いや、もっと他に強そうな加護あったよね!? 醤油とか味噌とか!」
ツッコミ不在の異世界で、だし男は酸味と旨味を武器に立ち上がる。
襲い来るマヨネ神の陰謀、ドレッシング教団の狂信、
伝説のしゃぶしゃぶ神器「ポン斬丸(ぽんざんまる)」をめぐる戦い――
そこに秘められた、女神たちの悲しき因縁と、“失われた究極の味”とは?
これは、世界をさっぱりさせる勇気の物語。
異世界×調味料の味のある物語が今、はじまる――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 23:15:11
10047文字
会話率:51%
異世界召喚―――それは実際のところ、『何』を犠牲にしているのだろう?
嘗て、賢者<オルクル>と呼ばれた少年は滅びゆく都を前にして嗤った。
それは『聖女』を失った世界の代償。
それは『彼女』を救えなかった嘆きの風。
それは『少女』を見殺し
にした、凡てに対する報復。
今はもう、失われた物語と。
<死灰の風>によって紡がれる“あの人”の為の鎮魂歌。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-19 23:37:09
3445文字
会話率:6%