彼女は赤信号を渡れない子どもだった。
そして人を助けることをいとわない子どもだった。
律義なこの性格のために目の前で助けなければならない人を助けられない。
逡巡し、葛藤し、彼女は答えをだす。
最終更新:2019-01-31 03:15:47
3499文字
会話率:15%
ある時代のある国、森の奥にある洋館で暮らすリアは吸血鬼。弟分の吸血鬼・ブルーノと幼い吸血鬼ヴァシリーサと共に暮らしていた。
ある日、リアはある知らせをブルーノから聞き、小さな部屋に眠る男のもとへ向かうのだった。
「スプーン一杯のリモンチェ
ッロとレードル一杯のミネストローネ」の続きにあたる作品です。
佐倉治加さま主催『真冬に染みるくれなゐ』企画参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-28 22:06:21
3452文字
会話率:47%
今日で愛犬のベニーが家に着て一年が経つ。
その日もベニーはいつもの散歩を要求しているのを待っているを見て、私は食器を洗っていた。
冷たい水道水で洗ったら、左薬指にあかぎれができた。それを見て私は思い起こされてしまった。
同じ日に別れた彼氏
のことを……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-27 23:36:01
2828文字
会話率:18%
地球から遥か遠く――四季を持たぬ永久凍土の惑星で。銀河の平和を守る星雲特警と、悪の侵略宇宙人の死闘が繰り広げられていた。
「正義のヒーロー」が振るう凶刃に悪は斃れ、その屍が振り撒く命の塗料が、白い真冬の世界をくれなゐに塗り潰す。
果た
して、正義という業を背負う少年の世界に――季節が移ろう中に在る、「春」は訪れるのだろうか。
(本作は佐倉治加先生主催「真冬に染みるくれなゐ」企画の参加作品です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-16 19:24:08
2588文字
会話率:27%
企画を偶然見つけ、ふっと、『真冬に染みるくれなゐ』という言葉から、連想して書きました。連想の解釈というか、そのままの解釈です。あの日見た情景と合致したので思い出したというか……。
最終更新:2019-01-16 00:15:06
3500文字
会話率:5%
とある街で、とある少女が体験した不思議な出来事。
その体験が、少女の心にぽつりと小さなシミを残す――
この作品は、佐倉治加さんが主催する『真冬に染みるくれなゐ』企画への参加用に執筆した短編小説になります。
最終更新:2019-01-11 14:23:30
3583文字
会話率:20%
佐倉治加さん主催『真冬に染みるくれなゐ』企画への参加作品です。
最終更新:2019-01-10 01:28:33
3367文字
会話率:20%
第二次世界大戦中、とある雪山にて。
その男は、敵を殺したことはない。狙い撃つのは脱走兵だけだ。
いつも通りの任務の中、標的の脱走兵たちは、想定外の行動をした……!?
佐倉治加さん(月ノ杜舎)の主催企画、【真冬に染みるくれなゐ】参加作
品。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-10 01:05:18
3339文字
会話率:3%
雪に閉ざされた王国を救うため、お姫さまは森に住む狼のもとに嫁ぐことになりました。愛を知らないお姫さまと、人間に仲間を殺されたひとりぼっちの狼。彼らはひと冬をともに過ごし、やがて本当の家族になるのです。ところがある時、彼らに予想もしない出来事
が訪れ……。愛する家族を守るため、お姫さまと狼が選んだ道とその結末とは。
※この作品は、『月は夢など見るはずもなく』(NコードN7322FE)の第7話「十三夜」の中で、ヒロイン月玲(ユエリン)がヒーローに聞かせた昔話です。
※この作品は、佐倉治加様主催による「真冬に染みるくれなゐ」企画に参加しております。タイトルにあります「暁の国」は、この企画タイトルから連想いたしました。
※この作品はアルファポリスにも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-07 06:04:11
3459文字
会話率:0%
佐倉治加様「真冬に染みるくれなゐ」企画の参加作品です。途中からしか冬になっていませんがお許しを!
禁断の片思い。シクラメンと雪でお題を表現してみました。
ちょっとエッセイっぽくなってないか心配ですが、自然に全力を尽くしました。少しでも箸休め
くらいになれれば嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-07 05:04:04
3474文字
会話率:25%
佐倉治加様「真冬に染みるくれなゐ」企画の参加作品です。
「心の中に染み入ってくる炎(くれなゐ)」を連想して話を組み立てていますが、どうでしょうね。
思ってたのと違う作品になった感はあります(笑)
慣れない作風と、慣れてるけど読者的にはどう
だろうと思えるような文体で書いてますのでこんなことを言うのもなんですが、楽しんで頂けたらな、なんて思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-04 18:00:00
3372文字
会話率:14%
ある夏の日、担ぎ込まれるようにきたあの人は、目をさますと私の方を見た。
ゆらりと立ち上がったあの人は、縁側にある草履をひっかけて、しゃり、しゃりとゆっくり歩いてくる。
私に優しく触れたあの人。
その指先は時に、ある色に染まった。
私はそ
の残り香を、かさりと受け止めた。
白侘助という椿と新撰組・沖田総司との逢瀬の物語です。
*本作は、佐倉治加さま主催
『真冬に染みるくれなゐ』企画の参加作品です。
無断転載を禁じます。
(c) なななん2018折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-04 15:09:01
2414文字
会話率:28%
仕事に不満を持つ美晴は、気分転換のための旅行で紅花資料館を訪れた。真冬にもかかわらず、ガラスハウスの中で鮮やかに咲く紅花。紅花を通じて出会った青年・爽太が、美晴の疲れた心を温めていく。
佐倉治加さん主催『真冬に染みるくれなゐ』企画作品
です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-04 14:46:01
3254文字
会話率:44%