熱海 憧(あたみ しょう)は主人公(ヒーロー)に憧れていた。
怪人を倒す仮面のヒーローは良い。
怪獣を倒す巨人のヒーローも良い。
剣を片手に鎧を纏い、魔物を倒す王道のヒーローなんて格別だ。
時に闘い、時に救い、時に助けた美少
女に好かれて、悪に挫け、道に迷い、意義に嘆き……
それでも前へ未来へ邁進する、そんな王道を往く主人公(ヒーロー)に、ショウは憧れていた。
けれど彼の一度目の人生は、輝かしい未来を歩む事なく幕を下ろした。
「今回の手違い、誠に申し訳ありませんでした」
「お詫びとして、次なる生は貴方が望む世界に。はい。え、はい……はい?」
「ええと、とりあえずヒーローになりたい、ですか?はぁ……変わった考えをお持ちですね」
「分かりました。では、貴方が次に生きる世界ではそのように、はい」
「では、逝ってらっしゃいませ」
「ふぅ。一時はどうなることかと……んぇ? なんですか。え、彼が言ってたのはヒイロという名前のキャラクターじゃなくて、ヒーロー。つまりは主人公だと?」
「…………え、うそ。彼の次の人生、主人公どころか、悪人寄りのモブキャラなんですがそれは。どどど、どうしましょう……」
これは、俗に言う"鬱ゲー"と呼ばれた、とある剣と魔法のコマンド式RPGの世界にて。
噛ませ犬貴族の取り巻きキャラクターに憑依しながらも自分を主人公と思い込んだ精神異常モブキャラが「でも俺主人公だから何とかなる!」の精神で、悪役故の周囲の低評価やら鬱展開やら黒幕の思惑やらを無自覚にお構いなしにぶち壊していく物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-15 00:10:00
398079文字
会話率:39%
ふじわらしのぶの放つ本格派SFロボットアクション。三度の世界大戦によって荒廃した未来に誕生した奇跡の二大発明。平和へのかけがえない祈りを守る為に一人の戦士が立ち上がる。その名は大河サトルとスカイ座0P(PHENIX)。はたして彼は地獄の運
命を変える事は出来るのか?
連載を視野に入れたパイロット版です。よろしければご覧ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-23 02:13:07
4579文字
会話率:45%
「世界を救いなさい。
君の想いが本物なら、きっと変身できる」
歴代最年少、15歳という若さで特撮ヒーロー番組の主演に大抜擢された少年、志村ヒデオ。
芸能人として華々しいデビューを飾ったはずの彼は、2年後、警察の生活安全課に保
護されマネージャーに怒鳴り散らされていた。
自分が正しいと思ったことはやり抜かないと気がすまず、頭に血が上ったら後先考えずに行動してしまう性分のヒデオは、芸能界でも街中でもトラブル続き。
すっかり落ちぶれた生活を送っていた彼の前にトンボ眼鏡の奇妙な女が現れる。
自分のファンを名乗る彼女に言われるがまま、手渡された変身ベルトを腰に巻いたヒデオは、なんと剣と魔法と魔物がひしめく異世界に飛ばされてしまった。
辿り着いた世界でヒデオが手にしたのは、かつて自分が演じた変身ヒーローの力。
力なき人々を助けるために。
自分の信念を貫くために。
空回りばかりだった正義を、本物の「何か」に変えるために。
ヒデオの『マスクド・ストライダー』としての冒険が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-26 17:00:00
42266文字
会話率:36%
ある日《剣士》リュウは、幼馴染みで恋人である《拳聖》サヤを所属していたパーティーのリーダーである《剣帝》ギルに寝取られ、追放されてしまう。
失意の中、それでもサヤが自分を裏切っただなんて信じられなかったリュウは、ギルが邪神の力を借りてサヤを
操っているのではないかという疑念を抱き、再び彼女に会おうと決意する。
しかしその時、街を邪神の尖兵エビルオークの群れが急襲した。
果たしてリュウはエビルオークを倒し、サヤと再会出来るのか?
突如現れた謎の仮面のヒーロー、ヒロインマンの正体とは?
今、新たな英雄の伝説が刻まれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-09 22:37:26
13365文字
会話率:26%
正義感の強いヒーローオタクの中年ニートの士郎は変質者に襲われている女性を助けて命を落とし、異世界の覇道を突き進む大陸最強の軍事国家エヴェルオベート帝国の公爵ペーター・ヴァルトシュタインの長男レオンハルトに生まれ変わる。
父親のペーターは
平民出身の祖母に似ていて、正義感の強いレオンを疎ましく思い、自分に似ている次男のヨアヒムを跡取りにしたいと考えている。またヨアヒムも正義感の強いレオンハルトを馬鹿にし見下す。
ただ祖父のテオは、レオンハルトを溺愛。
16歳の時、レオンハルトは馬車に轢かれそうになった平民の子供を助けて自身が轢かれ、瀕死の重傷を負ってしまう。
テオはレオンハルトを助けるため、封印していた禁断の魔導手術で改造を施す。
テオは魔導手術の悪用を恐れて自ら命を絶つ、表向きは病死。
結果、無敵の改造人間になったレオンハルトは自作の仮面とスーツを着込み、正体を隠して人助けを行う、果って憧れていた仮面の改造人間ヒーローの様に。
喫茶店『フロイント』のマスターのイーヴォはテオの親友であり、元傭兵、レオンハルトのいい相談相手。
そんな中、平民が行方不明になる事件が起り、その影にはテオが自らの命を絶ってまで封印したはずの魔導手術があった……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-02 20:50:15
62838文字
会話率:28%
正義感の強い高校生・辨野洩雄(べんのもりお)は、ある日突然「この町を守れ」というお告げを受け、不思議な力を手に入れる。
ところがそれは、大変不本意かつあまりにしょうもない能力だった!
とまどいながらも襲い来る脅威に立ち向かうため、仮面
のヒーロー「ビッグ・ベン」として数々の敵と戦う洩雄。
その裏では、日本を"クソ"まみれにしようと企む謎の組織が暗躍していた......。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-29 17:52:51
10810文字
会話率:55%
1920年代から30年代初頭のアメリカでは禁酒法によって力を得たギャングたちが、都市の夜だけではなく昼間にまで勢力を伸ばしていた。
汚職と癒着によって警察機構も市民の頼りにならなくなったとき、人々は現実に叶えられなくなった正義をフィクション
の世界に求めた。
パルプ雑誌では、ザ・シャドウを始めとするブラックバッド、ファントム・デテクティブ、クリムゾンマスク、ザ・スパイダーなど、正体を隠しギャングに立ち向かう仮面のヒーローが活躍した。
ラジオドラマの主人公として人気を集めた。
1938年にスーパーマンがコミック誌に登場する前夜のことである。
その頃、日本では江戸川乱歩が「蜘蛛男」「一寸法師」「黒蜥蜴」などの通俗長編小説を書いて人気を博していた。
エロ・グロ・ナンセンスの時代、人々が猟奇をもてはやした時代である。
これは当時日本にパルプ雑誌があったなら書かれていたかもしれない物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-12 11:00:00
31719文字
会話率:36%
かいつまんで言うと、女の子で仮面のヒーローをやるようなお話です。拙い文章力ですが、お楽しみいただければ幸いです。
全5話予定…のつもりでした。TINAMIとカクヨムにも投稿しています。
最終更新:2016-10-05 03:51:27
59412文字
会話率:41%
物語などでよく登場する仮面をつけた凝った衣装のヒーロー。
彼らは何故、いい年をしながら、あんな変な格好で正義の味方なんて真似をしているのでしょうか?
そして、そんな行為の裏側で、彼らがどんな事で悩んだり苦しんでいたりするのか。
これ
は、そんな仮面のヒーローの内側を描いてみた物語です……。
※この作品は冬童話2015への参加作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-28 03:32:23
11865文字
会話率:30%
最先進国アイゼンでは、富裕層が貧困層を虐げるという格差社会が確立していた。苦しむ貧困層を救うため、仮面のヒーローが奇抜な手段をもって社会に反旗をひるがえす。
最終更新:2012-08-17 17:27:56
126378文字
会話率:25%