ピンクのブラウスに黒のスカート。地雷系ファッションに身を包む桜庭メルは、心霊系の配信者。ある日幽霊が出ると噂の廃寺を訪れたメルは、倒れている地蔵を発見する。メルがその地蔵を元に戻すと、気が付くとメルは見知らぬ森の中にいた。その森で空を飛ぶド
ラゴンの姿を目撃したメルは、自分が異世界に転移してしまったことを確信する。何故か繋がったままの配信のコメント欄で視聴者からのアドバイスを受けたメルは、ひとまず街を目指して歩くことに。道中襲ってきた巨大な熊を返り討ちにしたメルは、その戦いをたまたま通りかかった騎士風の男性に目撃され、それを切っ掛けにメルは魔物を狩って生計を立てる「狩猟者」に勧誘される。メルは狩猟者として魔物を狩る傍ら、何故か異世界でも使えるスマホでその様子を地球の視聴者に配信する。
これは異常な身体能力を持つ配信者が、狩猟者と配信者、二足の草鞋を履く物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-23 18:00:00
215189文字
会話率:57%
とある高校に新任教師として赴任してきた都司結(つじむすび)の正体は、高校の裏手にある「裏山様」を鎮めるために祓師協会から派遣された祓い師。
身分を隠して教師と祓い師の二足の草鞋を勤めて数ヶ月。精神的にも肉体的にも追い詰められていた結に、絶体
絶命の危機が訪れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-30 20:00:00
82974文字
会話率:43%
酒に溺れた大学生の主人公が月見酒をきっかけに月の神様に気に入られて転移の能力を授かる。
転移の能力は月のある世界を行き来できる能力だった。
その能力を使い、地球より文明力が劣る月のある異世界で商人を始める主人公。
ついでに地球では異世界の物
を販売する会社を建てた。
『大金持ちに俺はなる!』地球では金を、『冒険王に俺はなる!』異世界では浪漫を求めて二足の草鞋を履く。
主人公は地球と異世界を行ったり来たり。大金持ちや冒険王の前に『異世界間貿易で軍資金稼ぎます』。
魔法も出ます!銃も出ます!
商売もします!経営もします!
旅もします!旅行もします!
是非色々な展開を楽しんでください。
1話3,000〜5,000文字です。
たまに文字数オーバーします…
月の公転周期が長くなったり短くなったりしていますが物語の都合上です。
公転周期を考えると少しあれ?と思うことと思いますがどうかお許しください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-24 20:16:37
1239794文字
会話率:44%
アイドルグループ『雪月花』で活動する『雪宮 唯』はずっと憧れていることがあった。
それは普通に学校の友達を作り、行事に参加をして思い出を作ること。
グループのメンバーや事務所に迷惑を掛けることはわかっていたけれど、一生に一度の高校生活を普通
の高校生として過ごしてみたい、青春してみたいという願望を抑えきることができなかった。
そこで事務所から提示された1つの条件。
卒業まで絶対に正体を知られてはならない。
俺、『雪宮 唯』は本名である『白鳥 唯』として無事に卒業まで正体を隠し通すことを決意したのだが、そこで出会った役者を志すクラスメイトの女子、『風祭 絢』に正体がバレてしまった。
お互いに隠し事がある2人。
唯は正体を隠し通す手伝いをすること、絢は夢を叶えるための手伝いをすることを条件に手を組んだ。
普通の学生生活を全うし、絢の夢を叶えることができるのか。
アイドルと高校生、二足の草鞋の青春が今幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-28 19:00:00
353786文字
会話率:44%
41歳白ねぎ農家、幾度かのテレビ出演や新聞での紙面に登場し、なんやかんやで地元で有名になってしまいました。
そして今日、地元小学校に呼ばれ、課外授業の講師を頼まれました。
畑でのねぎ掘り体験やこれまでの苦労話、そして“食育”。
白ねぎ
農家 兼 料理研究家の二足の草鞋を履く男、小学校に出陣します!
《短編エッセイ 5500字》折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-13 19:16:48
5548文字
会話率:3%
とある雨の日に異世界にトリップしてしまった主人公、レイニー。
森の小屋に住むおじいさん、ザルドが助けてくれこの世界に来た理由を告げれる。涙を流しながらも食べたザルじいの料理に感銘を受けたレイニーはこの世界でも自分たちのいた世界の料理の味を
知ってもらいたいと思った。
そんなある日森で行き倒れている青年を発見し助けるとその青年は冒険者という職業に就いていた。冒険者に興味が湧いたレイニーは助けた青年、リトと共に冒険者に。
冒険者として頑張る中やはり前にいた世界の料理を色んな人に知ってもらいたい気持ちを捨てきれず、ザルじい提案のもと、喫茶店を立ち上げることに。
リトの手伝いもあり、3人で喫茶店を始めた。
冒険者と喫茶店、二足の草鞋で今日も頑張って開店します!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-16 21:15:49
330944文字
会話率:63%
女性アイドルトゥエニーのランと肉体がある日突然入れ替わってしまった!?
どうするどうなるとなっているけれど、それだけじゃない!
異世界の神から召喚されて、異世界に交易をして貰いたいってどういう事!?
元の肉体を探すのと同時に、私は異世界の交
易を命じられてしまったの。
異世界ではあまねと真二と三人で、異世界交易。
そして現実世界では居なくなったランの代わりにアイドル活動の二足の草鞋を履くことに!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-28 10:00:00
54360文字
会話率:38%
異世界から漂流してきたクオンという少年がいた。
この世界に迷い込んできた時は、若干5歳であった少年も今や成人し、世界で3本指に入る冒険者に成長していた。しかし、漂流者と言うこともあり、知己の友人が少ない(友人の居る場所が限定されている)ため
、ソロの冒険者として活動していた。
「生活に役立つ遺物を見つけるのが俺の役目!」
と言う口癖の元活動していることもあり、人気はあるのだが・・・。警戒心が人一倍強い人間でもあった。
「まぁ・・・こっちに来て直ぐあんなことがあれば・・・ね・・・」
そうは言っても、色々な騒動に巻き込まれていくクオン。
めげずに、挫けずに自分の意思を貫けるのか?
「───ククク・・・クオンには何足も草鞋を履いて貰わねばな」
「───っ!なんか悪寒が・・・」
彼の忙しい毎日が幕を開ける・・・。
基本的に週1回の更新を予定しています。完全新作です!エルフの息抜きにと考えて投稿しました!
文字数は少なめで行きたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-07 12:00:00
46110文字
会話率:67%
名前は森こうきと佐々木ミサ。2人は幼なじみだった。高校の時付き合っていたが、卒業を機に離れ離れになってしまった。7年後2人は再会する。しかし、見た目も何から変わり2人はお互い変わってしまっていた。ミサは秘書の仕事とホステスの仕事をしていて
二足の草鞋を履いていた。こうきは、経済学の大学を出て子会社ではあるが、大手の製薬会社の敏腕社長をしていた。こうきは同一人物であるミサと会うたびに同一人物であると言うつじつまがあっていく。2人の運命とは…⁉︎折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-01 20:39:58
3278文字
会話率:0%
聖国、帝国、皇国、連邦、共和国の5国でひしめき合う世界。
そのうちの帝国首都の一角でBarと傭兵業の二足の草鞋を履き活動している団体、
「嵐の傭兵団」の副長兼バーテンダー「赤髪」である雪宮千冬は何を思ったか、
業務日誌という名の日記を書き
始めることにした。
全身甲冑の団長兼オーナー、お姉ちゃんになりたがりの女性、黒猫の獣人等、
色々な人々に囲まれた日常(?)を綴っていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-07 11:00:00
30164文字
会話率:45%
ある日、公爵令嬢ユリア・ヴェッケンシュタインは思い出した。
自分がかつて、19歳の女子大生であったこと。
そして、自分は乙女ゲーム『メサイア・イン・アビス』の死亡確定悪役令嬢であることを――!
「いやでもわたし『インアビ』ミリしらなんだよ
な~~~!」
前途真っ暗な転生をしたにもかかわらず、原作知識はゼロ!
しかもなぜか憲兵情報部の凄腕スパイである叔父に自分の特異性(転生ゆえの精神年齢の誤差)を気取られ、ほぼ無理矢理スパイ機関に突っ込まれてしまう!
クソみたいな状況が連続する中、同僚スパイ・クルトの協力を受けつつ、ユリアは処刑ルート回避のために動き出すが……。
「あ~~~! 人生クーリングオフした~~~~~い!」
スパイと悪役令嬢。
二足の草鞋を履いて、ユリアはハードモードな人生に挑む――!
※この小説はカクヨムにて既に完結しております。(ただしこちらに再投稿する際、再推敲しております)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-10 19:00:00
114145文字
会話率:39%
色々な事があった。とある国の側室と親達のイザコザに巻き込まれ死にそうになった嫁さんを助けるため死を肩代わりしたり、命を繋ぐために色々な世界を旅したり。とある国の内乱騒ぎに巻き込まれたり……それでも何とか今年16歳を迎えられた。そんな私は今
はのんびり下町に雑貨屋を営んでいる。さて、今日はどんな人間が店に来るのかな?そんな紅蓮さん一家?のほのぼのなのか何なのか……そんな日々をお送りします。
妖怪とか色々と出てきますがほとんどが創作妖怪ですので注意。
この作品は「フラグ?知らないなぁ…」の続編です。中間の番外編「元の世界に戻るために神をお供に異世界を旅することになった~私は不安だ~」を挟まなくても読めます。時間軸的には「元の~」が先ですが無くても読めると思います。更新速度は遅めです。
作者の他の作品とコラボするとこも有ります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-21 17:00:00
346742文字
会話率:40%
日本ではしがないパート勤めの平凡な主婦、異世界では世界最高峰の創造士として一級品の腕前を持つ美人の魔女。
異世界に永住してしまえば余生は安泰だと分かっているけれど、幼少期から抱いてきた「書籍化してプロのラノベ作家になる」という夢はどうし
ても捨てられない。
そんな彼女は、今日も日本と異世界を往来する二足の草鞋を履く生活を送っている模様です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-13 22:52:38
6344文字
会話率:19%
家族を失い生家を追われた果て……。
俺に与えられたのは大国の第一王女護衛の任と、抱えきれないほどの愛情だった。
護るべき主の大切な妹君、一緒に逃げ延びた弟分。
それだけで良かった。
けれども夢物語は続かない。
後の世で【桜流し】と呼ばれ
る、ある大国の悲劇が起きる。
妹のため、主人は一人で逝ってしまった。
襲撃者に王宮を焼かれ、“彼女”の好きだった桜も火の粉が蝕んでいく。
もう俺の生きる理由なんて一つしかない。
燃え盛る王宮の廊下で貫かれ、眼下の桜へ突き落とされた。
それでも主人は、死後に得たという時を操る力で、俺たちを様々な時代に投げ入れた。
最期の命令を遂行するため、最初の世界で輪廻が繋がった術者達とともに、晴は終わりの見えない転生を続けていた。
全ての記憶を背負ったまま、迫り来る敵を薙ぎ払って生きてきた。
もう何度目か分からない転生で生まれ落ちたのは、全てを失った【あの場所】だった。
高校生と神職の二足の草鞋で、春は最後の世界をやり直しはじめる。
これまでの記憶は無駄にしない。今度こそ絶対に4人で生き残る……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-05 22:31:10
3225文字
会話率:41%
不動産会社に勤める主人公は昼は営業マン、夜は動画投稿サイトでゲームなどの実況をしながらメロウボイスをぶん回す中堅配信者。
最近収益化に成功し貯金の目処も立ってきて、すっかり二足の草鞋にも慣れてきた頃、業務連絡しかした事がない女性社員から声を
掛けられて・・・?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-11 00:24:23
5203文字
会話率:32%
大門 大吉は魔王討伐のため、異世界に召喚されてしまった。
しかし魔法の有無で評価される国に呼ばれてしまったがために、なんの魔法も使うことができなかった大吉は戦力外通告をされてしまう。
それでも何とか戦争を生き延びた大吉は、未知の世界から流
れついたパワードスーツと出会う。
様々な世界が入り混じる異世界ダストボックスでようやく力を手に入れた大吉は、理想の自分を追い求め、雑貨屋の店主とヒーロー、二足の草鞋を履いて奮闘する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-05 12:00:00
770713文字
会話率:41%
ショートショートです。ある博士と助手は、研究者と強盗の二足の草鞋を履いていた。ここ数年で、防犯セキュリティシステムを搭載した家も多くなり、街のいたるところに防犯カメラが設置され、強盗業を生業にしている者にとっては働きづらい世の中になってしま
った。そんな危機的状況を打破する為に、博士は透明人間の薬を発明した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-28 12:35:00
5859文字
会話率:92%
吉野涼は文学部に所属する平凡な高校生だ。顔だけはいいがバカな男友達の増川と、文学部の部長にして残念系美少女の藍先輩。そんな少し濃い面子に囲まれながらも自身はいたって普通に暮らしていた。しかし高校二年の春、正門に突然現れた金髪王子に出会うこと
で事態は一転する。誰だこいつと思いながらも、思い出した記憶を辿ると異世界で共に戦った仲間だったらしい。まあ、それはこの際良い。しかし金髪よ。婚約者とはどういうことだ。そんなことは事実無根である!押しかけ女房ならぬ、押しかけ旦那に遭遇した私は、自宅に居座る金髪に帰れと言えば、自分まで異世界に再び転移してしまった。
転生して世界を救った後、再び転移を繰り返えす異世界と現実世界を行ったり来たりの毎日。高校生と世界を救った英雄の二足の草鞋生活がここに始まる!正直言っていいですか?まじキツイっす。
一度異世界転生した後、異世界から帰還し、再び異世界へ今度は転移をするお話。押しかけ旦那は涼を手に入れるため暗躍しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-15 23:00:00
17535文字
会話率:32%
高見沢春子三十九歳。会社員として働きながら、俳壇でも活躍中だ。二足の草鞋を履きこなし、傍目には何不足なく見える彼女にも悩みがある。同世代の俳人は次々と結社の主宰となり、弟子の指導で俳句に恩返ししているが、マイペースで忍耐力のない春子は、俳
句を作ることは好きでも、結社で弟子を教えるなどということには全く興味を持てない。そういう自分はエゴイスティックなのかと後ろめたさを感じていた。そんな折、カルチャーセンターから俳句教室講師の依頼があった。カルチャーで教えるだけならば結社を運営するより遙かに気楽だ。新しい才能を育てられるかも知れないと即座に引き受けたが、やる気のない生徒達にキレた春子は、生徒の句の記された清記用紙を破り捨ててしまった。教室は崩壊し、春子はクビになったが、春子の厳しい指導に惚れ込んだ五人の生徒に頼まれて個人的に教えることになった。
当初、才能なく春子をうんざりさせた五人だったが、禅寺での花見吟行句会で心の悲しみを詠んだ秀句が見られるようになり、変貌していく。春子も、五人がつらさや切なさを乗り越えて生きるための杖として俳句にすがり純粋な気持で向かい合っていることを知り、辛抱強く教えようと決心した。
一方、春子は見合いに失敗し、会社の仕事にも生きがいを感じられなかった。四十歳を前に、芭蕉の「つひに無能無芸にして只此一筋に繋る」のように俳句に賭けるしかないと、思いを強めるのだった。
やがて五人の勧めで春子は「デネブ」という結社を立ち上げ、主宰となった。弟子も増え順調に発展していく「デネブ」だったが、最も熱心に結社を勧め、身を粉にして働いていた木村編集長が失踪し、「デネブ」を退会してしまう。
時ほぼ同じく春子の未発表大作『桜八景』がAMIという若い美女によって勝手に『夜桜お七』と改題され、有力総合誌『俳句群像』新人賞を射止めた。春子は『俳句群像』の永山編集長に盗作だと抗議したが、AMIを広告塔としたい編集長に、未発表の『桜八景』をどうしてAMIが盗作できるのかと反論され、証拠のないことを理由に相手にされない。
だが、春子には思い当たるふしがあった。編集長を説得し、桜の名所の霊園でAMIと一対一で会うことになった。満開の桜に牡丹雪が降り、やがては月が昇るのでは、と思われる三月の夜。が、待ち合わせ場所に現われたのはAMIではなく思いがけない人物だった……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-25 00:00:00
44526文字
会話率:37%
高見沢春子三十九歳。会社員として働きながら、俳壇でも活躍中だ。二足の草鞋を履きこなし、傍目には何不足なく見える彼女にも悩みがある。同世代の俳人は次々と結社の主宰となり、弟子の指導で俳句に恩返ししているが、マイペースで忍耐力のない春子は、俳
句を作ることは好きでも、結社で弟子を教えるなどということには全く興味を持てない。そういう自分はエゴイスティックなのかと後ろめたさを感じていた。そんな折、カルチャーセンターから俳句教室講師の依頼があった。カルチャーで教えるだけならば結社を運営するより遙かに気楽だ。新しい才能を育てられるかも知れないと即座に引き受けたが、やる気のない生徒達にキレた春子は、生徒の句の記された清記用紙を破り捨ててしまった。教室は崩壊し、春子はクビになったが、春子の厳しい指導に惚れ込んだ五人の生徒に頼まれて個人的に教えることになった。
当初、才能なく春子をうんざりさせた五人だったが、禅寺での花見吟行句会で心の悲しみを詠んだ秀句が見られるようになり、変貌していく。春子も、五人がつらさや切なさを乗り越えて生きるための杖として俳句にすがり純粋な気持で向かい合っていることを知り、辛抱強く教えようと決心した。
一方、春子は見合いに失敗し、会社の仕事にも生きがいを感じられなかった。四十歳を前に、芭蕉の「つひに無能無芸にして只此一筋に繋る」のように俳句に賭けるしかないと、思いを強めるのだった。
やがて五人の勧めで春子は「デネブ」という結社を立ち上げ、主宰となった。弟子も増え順調に発展していく「デネブ」だったが、最も熱心に結社を勧め、身を粉にして働いていた木村編集長が失踪し、「デネブ」を退会してしまう。
時ほぼ同じく、春子の未発表大作『桜八景』がAMIという若い美女によって勝手に『夜桜お七』と改題され、有力総合誌『俳句群像』新人賞を射止めた。春子は『俳句群像』の永山編集長に盗作だと抗議したが、AMIを広告塔としたい編集長に、未発表の『桜八景』をどうしてAMIが盗作できるのかと反論され、証拠のないことを理由に相手にされない。
だが、春子には思い当たるふしがあった。編集長を説得し、桜の名所の霊園でAMIと一対一で会うことになった。満開の桜に牡丹雪が降り、やがては月が昇るのでは、と思われる三月の夜。が、待ち合わせ場所に現われたのはAMIではなく思いがけない人物だった……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-25 00:00:00
43400文字
会話率:31%
高見沢春子三十九歳。会社員として働きながら、俳壇でも活躍中だ。二足の草鞋を履きこなし、傍目には何不足なく見える彼女にも悩みがある。 同世代の俳人は次々と結社の主宰となり、弟子の指導で俳句に恩返ししているが、マイペースで忍耐力のない春子は、
俳句を作ることは好きでも、結社で弟子を教えるなどということには全く興味を持てない。そういう自分はエゴイスティックなのかと後ろめたさを感じていた。 そんな折、カルチャーセンターから俳句教室講師の依頼があった。カルチャーで教えるだけならば結社を運営するより遙かに気楽だ。新しい才能を育てられるかも知れないと即座に引き受けたが、やる気のない生徒達にキレた春子は、生徒の句の記された清記用紙を破り捨ててしまった。教室は崩壊し、春子はクビになったが、春子の厳しい指導に惚れ込んだ五人の生徒に頼まれて個人的に教えることになった 当初、才能なく春子をうんざりさせた五人だったが、禅寺での花見吟行句会で心の悲しみを詠んだ秀句が見られるようになり、変貌していく。春子も、五人がつらさや切なさを乗り越えて生きるための杖として俳句にすがり純粋な気持で向かい合っていることを知り、辛抱強く教えようと決心した。
一方、春子は見合いに失敗し、会社の仕事にも生きがいを感じられなかった。四十歳を前に、芭蕉の「つひに無能無芸にして只此一筋に繋る」のように俳句に賭けるしかないと、思いを強めるのだった。
やがて五人の勧めで春子は「デネブ」という結社を立ち上げ、主宰となった。弟子も増え順調に発展していく「デネブ」だったが、最も熱心に結社を勧め、身を粉にして働いていた木村編集長が失踪し、「デネブ」を退会してしまう。
時ほぼ同じく、春子の未発表大作『桜八景』がAMIという若い美女によって勝手に『夜桜お七』と改題され、有力総合誌『俳句群像』新人賞を射止めた。春子は『俳句群像』の永山編集長に盗作だと抗議したが、AMIを広告塔としたい編集長に、未発表の『桜八景』をどうしてAMIが盗作できるのかと反論され、証拠のないことを理由に相手にされない。
だが、春子には思い当たるふしがあった。編集長を説得し、桜の名所の霊園でAMIと一対一で会うことになった。満開の桜に牡丹雪が降り、やがては月が昇るのでは、と思われる三月の夜。が、待ち合わせ場所に現われたのはAMIではなく思いがけない人物だった……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-25 00:00:00
19114文字
会話率:31%
社会人5年目 アイドル1年目
「アイドルになってくれませんか」
アラサー会社員である和久津響はその日、人事部の同僚から思いもよらない言葉をかけられる。
(半強制的に)アイドル活動を始めることとなった響。
同じく広報アイドルとして声を掛け
られていた雅楽川和奏とともにアイドルデュオ・ダブルワーカーズとして会社員とアイドルの二足の草鞋を履くことに…
はたしてその先にあるものとは!?
広報アイドルとしての活動の日々が始まったばかり!
頑張れ アラサー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-15 01:29:05
2672文字
会話率:52%