深夜零時、消えた兄の痕跡を追って、俺は“神”の夢に堕ちた。
「あの屋上に立つと、神様に会える」
そんな都市伝説を、信じていたわけじゃない。
でも、兄がそこで——姿を消した。
陰陽師の血を引く大学生・斎 真(いつき しん)は、兄の失踪の手
がかりを追って、封鎖されたビルの屋上に立つ。
その夜から、彼の夢には“神の囁き”が現れるようになる。
巫女のような謎の少女、夢と現実を繋ぐ異能、そして“封印”が崩れていく世界。
これは、現代に蘇りつつある旧き神々と、人間たちの狂気と抗いの物語。
——その身は“ヨリシロ”として選ばれた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 02:00:00
6900文字
会話率:22%
触れた相手の“神格”を引き出し、宿す。
そんな力を持つ俺が転入したのは、神術と呪術が学問として教えられる天綜学苑。
けれどこの学園、生徒たちの中には「神になるはずだった何か」を背負った女子ばかりで……?
神社で祈っていた記憶。
名前を呼ばれたことのない日々。
そして、俺の中にある「まだ定義されていない力」――《ヨリシロ》。
共鳴するたびに、少女たちは神に近づいていく。
その代償として、俺の“像”は曖昧になっていく。
ハーレム×神格×ちょっと切ない。
恋と戦いと神話の残響が交差する、依代ファンタジー開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-09 20:30:23
7650文字
会話率:15%
中学三年の夏、謎の赤い光と共に親友の雅彦が消えた。
五魂神社の老婆の進言で半年前の試合をやり直すため、俊は時間を逆行する。猶予は三回まで。
今度は絶対に雅彦を取り戻すと心に決めて試合に挑んだが、俊の前に立ちふさがったのは古代神イツセノミコト
(五瀬命)とその命を奪ったナガスネビコ(長髄彦)だった。
神の力に翻弄される俊、勇也、和真の三人。突如迫りくるイツセ襲撃の最中、もう一人別の古代人が現代に蘇っていることを知る。
俊の魂を狙うイツセの真の目的とは何なのか。
魂の器(ウツワ)と依代(ヨリシロ)とは?
古代神に仕える守人(モリビト)の一族とは?
俊たちの中に潜む神力(ジンリキ)とは?
命と魂、古代神を巡る青春ファンタジー。
*登場人物、地名、出来事は全てフィクションです*
エブリスタ、ステキブンゲイにも同作品を掲載しています。
(元タイトル『僕ときみ、魂のウツワとヨリシロ』)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-03 23:50:35
163194文字
会話率:53%
これは、とある離島の漁村で行われていた因習にまつわるお話し。
私は一度、養子に出されそうになった事が有るの。
と言ってもそれは建前の話よ。
実際にその家の娘に成ると言う事では無いわ……。
その島に代々祭られていたシマガミ様のヨリシロとして
連れていかれたの。
これは、その時のお話しよ……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-31 17:15:57
11325文字
会話率:22%