妖しい鏡にあふれる世界ガライヤ。その中に存在する小国、ジラルド公国に転生を果たした彼女、日本人の柳玲は、マジックミラー商会を率いる子爵ベル・ミラージュの娘、レイ・ミラージュとして第二の人生を歩むことになった。
世間からは「ヤマアラシ令嬢」
と揶揄されることもある個性的な髪と、貴族らしからぬ奔放な性格を持つ。そんな彼女が何よりも望むのは恋心でもない、野望でもない、「私が私であるためのあふれる〝冒険〟」だ。
しかし、十六歳を迎えたレイに父から命じられたのは、ジラルド公主催の宮中夜会への出席だった。滅多に公の場に姿を現さない彼女だが、不本意ながらも、尊敬する父の熱意は止められずレイは渋々、夜会の扉をくぐることになった。
煌びやかな第二宮殿内の夜会会場では、彼女はチキンを片手にむしゃむしゃと食欲旺盛に頬張るなどの気品と真逆の奇行に励み、事実上の婚活イベントは失敗に終わったかに見えた。
しかし、彼女の〝冒険〟を望む秘めた心と、どこか掴めそうで掴みどころのない魅力は、国の重要人物であるおかしな宮廷魔術師の男や、誠実で面倒なミラーナイツの端くれの興味を引き寄せていく。
それでも、過去彼女の苦い恋の経験から「好きになられちゃいけない」「好きになってもいけない」と恋心を閉ざす子爵令嬢レイ・ミラージュは、はたして真の冒険なるものを見つけられるのか?
奇妙な出会いが、公国と鏡の世界の外にまで新たな波乱を巻き起こす!
道ゆく先に映り立ち塞がるいかなる困難や破鏡をも打ち砕くために、マジックミラー商会の子爵令嬢レイ・ミラージュは父から貰ったミラーウェポンをその手に、強く、果てまで、未知の冒険の旅へと挑むのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 22:02:04
75912文字
会話率:39%
百合小説です。精神病者のように愛を盲信して、自分と彼女だけの世界に生きたい林 明季(はやし あき)と、体表に覆われた鋭い針毛が退化しても弱みを隠すのがお得意なヤマアラシにそっくり下原 風夕(しもはら ふゆ)とのお話です。
最終更新:2025-03-24 02:26:37
15666文字
会話率:29%
人外が人間社会に進出した世界の話。
〈ヤマアラシ症候群〉を治療する鬼女の話。
彼女は人外専門医。同僚は化け猫と多椀族の混ざりもの。病院にやってくるのは数多の悩みを抱えた患者たち。
目まぐるしい日々の中、ある日街で〈ヤマアラシ症候群〉が流
行り始めた。
――優しさは、優しい人にしか伝わらない。
――――――――――――――――――――
ノベルアップ+様、カクヨム様にも同作品を掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-07 18:00:00
21963文字
会話率:49%
友達が欲しくば〇くなれ――。
本作は『カクヨム』様にも掲載しております。
最終更新:2023-03-30 21:17:24
1298文字
会話率:36%
――ヤマアラシのジレンマ
触れれば傷つけると言われる元名門貴族シレジレア家の当主ジレンマ・シレジレア。
男装の麗人として騎士団見習いが通うレガリア学園一の剣の使い手として成績も優秀、眉目秀麗で、誰からも憧れ愛されるはずの人生であるが……彼女
の傍には一人の幼い顔の幼馴染エミールだけ。
兄を失ったジレンマと許嫁を失ったエミール、その二人が踊る舞踏会場で出会ったのは、
兄と許嫁にそっくりの英雄サジタリウスだった――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-10 19:35:10
13580文字
会話率:31%
ぼくの幼馴染瑞希はある冬の日、殺人鬼『レディ・ジャック』に殺害された。
復讐に燃えていた、けれどどうすれば良いのか分からなかったぼくは、その直後、『レディ・ジャック』と出会う。
しかし、『レディ・ジャック』から聞いたのは、信じられない言
葉だった。
「ありゃ、贋作だ。……クオリティが低すぎて、こっちが困ってるぐらいのね」
復讐者≪ぼく≫は瑞希を殺した犯人を捜すために、
殺人鬼≪レディ・ジャック≫は贋作を見つけるために、
短い時間かもしれないけれど、チームを組むことにしたのだった。
◇作者サイト、カクヨムでも連載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-13 08:00:00
60695文字
会話率:41%
主人公の風凛岐山大和(フウリキザンヤマト)が恋人であり幼馴染の湯坂森美玲(ユザカモリミレイ)に進められ一緒にVRMMOに手を付ける
最終更新:2022-01-01 01:00:00
1104文字
会話率:72%
星の降る夜、君と、丘の上で。
最終更新:2021-12-16 00:04:06
2554文字
会話率:58%
月に一度開かれる街の市の端、全身黒尽くめの怪しげな店主が営む薬店の前に一人の青年が現れる。彼は茣蓙の上に手を突いて、突如として弟子入りを志願してきた。勿論店主はすぐに了承しなかったが、青年の奇策により弟子にすることになってしまった。
それ
から始まった奇妙な共同生活。青年は大切な人を救うために特別な薬を必要としていた。そのために弟子入りを志願したのだ。青年の人柄に触れる度に揺れ動く店主の心。実は自身にも大きな秘密を抱えていた。彼女の背には――ヤマアラシのような無数の針が生えていたのだ。
その針を目にした青年は、どうするのか。
また、彼の望み通りの薬は完成するのか。
偶然の出会いから始める二人のモダモダ切ない系のラブストーリーです。最後は安心のハッピーエンドとなっております!
※この作品はアルファポリス、pixivにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-25 20:24:13
77479文字
会話率:48%
ヤマアラシのジレンマ、とは違います。
やさしい二匹のものがたり。
最終更新:2020-04-29 00:00:00
1382文字
会話率:29%
俺は異世界に転生したが、大根だった為に何も出来ない。出来ることは周囲の音を聞き取るのみで土の中から出られない。
大根になったという精神的ショックのせいで、オレノココロハボドボドダ!
そんな苦痛な毎日を過ごしていた時、事件が起こった。
突如現れた、自分の事をカピバラだと思っているヌートリアの力により、動ける体を手に入れたのだ。
大根畑の他の大根も同様に動きだし、ヤツらは好き勝手にはしゃぎまわっている。アイツらを見てるだけでイラッとするがここは抑えよう。
同じ畑から生まれた兄弟だもんげ!
とりあえず、俺は心から感謝した。
動ける体をくれた恩人が例え、アホみたいな面構えのカピバラモドキだとしても、感謝した。
そんな彼に仕えることにした俺たち大根は彼の命に従い、ここネスノ村で暴れることにしたのである。
暴れると言ったな?あれは嘘だ。
ネスノ村のとある少女の悲しむ姿に心を痛めた俺は、他の大根を蹴散らした後、気分的にカピバラ風ヌートリアに反逆する事にしたのである
大根vsげっ歯類の熱き戦いがここに勃発!
カピバラ、ビーバー、ヌートリア、マーモット、ヤマアラシ、ハムスター、ハダカデバネズミなどなど、俺は数多くのげっ歯類に命を狙われる事になる!
多分!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-10 12:24:48
665349文字
会話率:26%
高校生の貴子と弘樹は付き合い始めて半年ほど。
最近、貴子は弘樹の自分への態度がおざなりだと感じて不満顔。
貴子はふとある言葉について弘樹に訊ねる。
最終更新:2017-05-07 00:57:24
2043文字
会話率:46%
円らな瞳。
身じろぎする時の音。
小さな体躯。
その棘一本に至るまで。
見つめてあげれば、美しいのに。
それを、見ないで、外観だけで判断する。
沢山の、ヤマアラシたち。
最終更新:2015-04-17 21:00:00
344文字
会話率:0%
『押し付けたようで申し訳ありません』
絵を描いて送ってくれたフォロワーさんにお礼のコメントを送ったら返ってきたその言葉に、香織は困惑する。理由を尋ねれば答えが返ってくるが、それは香織には理解しがたい内容で――。
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SNSで創作をやっている方に多そうなトラブルかなー、と思いながら書いたお話です。ハッピーともバッドとも言えない微妙なエンド。
※他所掲載:自サイト折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-26 22:14:42
2349文字
会話率:34%
禁断の男同志の恋愛。
ただのクラスメイトだったはずなのに・・・
やんちゃイケメン男子×クールイケメン男子
「僕はクラスメイトに恋をした。」
最終更新:2014-09-19 20:53:34
2880文字
会話率:61%
この学校には変なルールがある。好きな男子に彼女が居る場合、その彼女に決闘を挑むことが出来る。その決闘の勝利者が、学校内での彼女となる。というものだ。
今、生徒達が恋の距離感を探って、青春をぶつけ合う!
最終更新:2014-04-12 22:25:48
17902文字
会話率:29%
近づきたいけど近づけない『ヤマアラシのジレンマ』
最終更新:2012-02-10 00:00:00
200文字
会話率:25%
この世に不定義なモノは数在れど、彼ほど歪で造形不可思議摩訶不思議。そんなモノがあっただろうか。少し不思議な短編集。
最終更新:2012-01-18 00:00:00
148403文字
会話率:21%
「とある寒い冬の日、ヤマアラシは寒さを凌ごうと、もう一匹のヤマアラシと抱き合って互いを暖めようとする。だけど、そこで問題が生じるんだ。わかるか?」
「……針が邪魔するの?」
「正解」
「そこで、二匹のヤマアラシどうしたと思う?」
「……痛み
を我慢して、抱き合った」
「残念、不正解。それじゃ痛みと寒さで、温かさなんか感じられないだろ」
「……じゃ、正解は?」
「正解は、抱き合ったり離れたりを繰り返した、だ」
「……どういうこと?」
「まぁ続きを聞け」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-21 02:45:34
5510文字
会話率:51%
俺(井上英二)と小川奈緒は、一〇年来の遠距離恋愛を続けていた。旅先の高原にあるペンション「天(あま)の星(ほし)」で初めて出逢って、一寸森を入った処にある「野草の丘」で夜の星空を見ながら、一夜共に語り合った。その後ハイティーンから三〇歳近
くになるまで即かず離れずの関係を続けた。手位は握っても、性交渉までは行かない微妙な関係のまま。
出逢って九年目の記念日に、この「ある種の束縛」に限界を感じていた俺は、この関係に結末を付けようと提案した。一年間一切会わずに考えて、翌年の同じ日に想い出の野草の丘に二人共が来たら、その時は「結婚しよう」と。
約束の日、俺は迷いながらも高原へと向かう。奈緒も来ていた。でもお互いに決心はまだ付いていない。雨の野草の丘からペンション「天の星」まで歩いて、ご主人の天野さんの計らいで一夜のモラトリアムを得ることになった。一緒に夕食をとって、天野さんと三人で和みながらも、夜は更けてゆく。
ツインの部屋に戻っても、やはりいつものように、「あなたは必要だけれど近付きすぎないで」とダブル・バインドなメッセージを送ってくる奈緒。それに合わせてしまう苛立たしい自分。夜中についに抱き寄せて口吻を交わすと、「ありがとう」と奈緒は意外な言葉を発した。でも彼女は体をほどいて「そろそろ寝ましょう」と笑った。
翌日、旅立って三度(みたび)野草の丘に立ち寄り、二人はもう恋人ではいられないけれど、でも一生関係を切らないで置こうね、と約束する。そして単線の終点駅で別れた。
その後インターネットの時代になって、奈緒とはメールで簡単にやり取り出来る様になった。でも二人は「ヤマアラシ」同士、近付きすぎればお互いの針が体に刺さる。二人には二人の距離感があるのだ……。
この春、奈緒から結婚した事を聞かされた俺は、一人また想い出の野草の丘へ行こうと思い立った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-01-06 04:44:45
13205文字
会話率:41%