「なあなあ、これからみんなでカラオケでも行こーぜ」
「「「いいねー!」」」
とある放課後。
今日も陽キャの坪井が、同じく陽キャの連中をカラオケに誘っている。
まったく、なんで陽キャはこんなにカラオケが好きなのだろうか?
「ねえ、音
霧さんも一緒に行こーよ」
――!
坪井が音霧さんのことも誘いやがった。
だが――。
「ごめんなさい、私これから、用事あるから」
「――! そ、そっか」
フッ、ほらな。
やっぱり断られた。
音霧さんは男女ともに魅了する、絶世の美貌を誇っていながらも、誰に対しても常に冷たい態度しか取らないことから、『氷の女王』と呼ばれている孤高の存在。
お前みたいなチャラい男の誘いになんて、乗るわけがないだろう。
さて、と、こうしちゃいられない。
俺も今日は、大事な用事があるんだ。
鞄を手にした俺は、鼻歌交じりに教室を後にした。
「よし」
自転車でわざわざ隣町までやって来た俺は、とあるファンシーな店の前で自転車を停めた。
この店こそが、俺の目的地である、猫耳メイド喫茶の『ニャッポリート』。
俺はニャッポリートの常連なのである。
今日から新しくバイトで入ったという、新人猫耳メイドのプリンちゃんを指名した俺は、どんな娘が来るかワクワクしながら待つ。
すると――。
「ニャッポリート! ご指名ありがとうございますにゃ! 新人メイドの、プリンですにゃ~。にゃにゃにゃにゃ~ん! ………………あ」
「――!!!」
席に現れたプリンちゃんを見て、俺は思わず絶句した。
何とそれは――氷の女王こと、音霧さんその人だったのである――!
なにィイイイイイイ!?!?!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 21:02:15
7843文字
会話率:42%
「よっしゃあああああ!!!!」
画面に表示された『00:04:58』というクリアタイムを見て、思わず雄叫びを上げた。
遂にずっと目標としていた5分を切ることに成功したのだから、さもありなんといったところだ。
大作アクションRPGであ
る『ニャッポリートクエスト』――通称『ニャポクエ』のやり込みプレイを始めて早や半年。
普通にプレイしたらクリアまで50時間は掛かるニャポクエを、ここまでの短時間でクリアした猛者は、世界で俺だけではないだろうか?
そりゃ雄叫びの一つや二つ、上げたくもなるってもんだろう。
「――ん?」
その時だった。
テレビ画面から突如、目を開けていられないくらい眩しい光が発せられた。
な、なんだこれは!?
「う、うおおおおおお!?!?」
そして俺の身体は、その光に吸い込まれていった――。
「よくぞ参った、勇者タツロウよ。どうかお前の手で魔王ニャボステートを倒し、この世界に平和をもたらしてくれ」
「…………は?」
光が収まると、目の前にカイゼル髭を蓄えた王様風のオッサンが立っていた。
こ、この光景は、親の顔より見たニャポクエのオープニングシーンじゃないか――!
つまりこれはあれか?
俺はニャポクエの世界に、プレイヤーキャラとして転移したってわけか?
……ククク、燃える展開じゃねーか。
神様もなかなか粋なことをしやがる。
つまりこれはあれだろ?
今度は自分の身体で、『00:04:58』というタイムを更新してみろってことなんだろ?
――その挑戦、受けて立つ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-09 21:04:38
4997文字
会話率:26%
みなさんどうもこんにちは。
『突撃! 隣の婚約破棄』のお時間がやってまいりました。
リポーターのヨネーケです。
本日私が訪れているのは、ここ、ニャッポリート王国でございます。
いやあ、緑が豊かで、本当にいいところですねー。
それ
では早速行ってみましょう。
おお、これまた随分ご立派なお屋敷ですねぇ。
さぞかし名のある貴族のお家に違いありませんよ。
おやおや、どうやらお庭でホームパーティーの真っ最中みたいですね。
ちょっと覗いてみましょうか。
「オリヴィア、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」
「そ、そんな!?」
あー、やってるやってる。
案の定婚約破棄が繰り広げられてますよ。
すいませーん、お取込み中失礼します。
「む? なんだ貴様は。どこかで見た顔だな……」
いやー、これは恐縮です。
『突撃! 隣の婚約破棄』、リポーターのヨネーケです。
「き、貴様があの!? ええい、今は忙しいんだ! 帰ってくれ!」
まあまあそう仰らずに。
少しだけお話を伺ったら帰りますから。
「クッ、ほ、本当に少しだけだぞッ!」
へへ、ありがとうございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-25 21:05:52
2412文字
会話率:38%
肘川北高校に通う田島勇斗はごく普通の高校生……のハズだった。それがどういうワケだか本来の主人公を差し置いて、なんと千葉で開かれる五輪大会に出場する事に!?
だが彼はその展開に疑問を抱きもせずに了解し、さらには同じバスケットボール部の先輩
である樋口椋真、そしてNBA所属の日本人選手にして、その活躍ぶりからシンデレラボーイ(※女体化しません)と称される事になった九狼城も日本代表チームに加わって、目指すは優勝あるのみ!!
しかし五輪大会の裏側では、壊滅した新興宗教【救国の光】の残党や伝説の呪術師、そして正体不明の令嬢の影がちらついて……?
ニャコロウィルスを乗り越えた肘川市に今、新たな嵐が巻き起こる!!
この作品は「N7783FL」の二次創作です。作者より許可を頂いています。
この作品は「N2528GF」の二次創作です。作者より許可を頂いています。
この作品は「N7968GF」の二次創作です。作者より許可を頂いています。
この作品は「N9294GA」の二次創作です。作者より許可を頂いています。
この作品は「N4947FG」の二次創作です。作者より許可を頂いています。
この作品は「N9592GG」の二次創作です。作者より許可を頂いています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-20 09:00:00
3819文字
会話率:26%
【肉マッスルフェス2】参加作品。
間咲正樹さまの作品『俺の彼女は魔女、しかも重度のヤンデレ』の二次作品となっております。
原作者や原作などを御存じない方には、少し理解の難しい作品となっております。
誠に申し訳ありません <(_ _
)>
この作品は「n1090em」の二次創作です。作者より許可を頂いています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-09 00:00:00
251文字
会話率:72%
長岡更紗様主催『造語IFA誕生、三周年記念祭り!〜顔も知らない大切なあの人に、似顔絵を贈ろう〜企画』への参加作品です。
最終更新:2020-08-20 00:00:00
547文字
会話率:25%
千葉県肘川市。
そこは多種多様な人物が生息し、交差する人種の坩堝とも言われる街。
そんな数え歌です。
サカキショーゴ氏主催【みんなで紡ごう、肘川叙事詩!!】参加作品
肘川©︎ 間咲正樹氏
最終更新:2020-12-30 09:43:12
735文字
会話率:0%