昔々、小さな村にそれはそれは美しい娘が住んでいました。
娘の瞳は大きく栗色をしており、それは娘の美しさを際立たせていました。
誰からも好かれた娘は数多くの求婚を受けましたが、決して承諾しません。
「心の綺麗な人に私はお会いしたい。」
そ
の村の外れにはそれはそれは醜い怪物が住んでいました。
村へ出るたびに疎まれ、酷い仕打ちを受けました。
そんな怪物でさえ、美しい娘のことを知っていました。
「一度でいいから会ってみたい。」
ある日、娘は怪物が村人に囲まれているのを見つけました。
どうにか村人を怪物から離れさせると、そっと傷だらけの怪物に寄り添います。
「どうしたのですか。」
「あの人たちが花を踏みつけたので注意したのです。」
そういう怪物に娘はぽろりと惚れてしまいました。
怪物もまた、娘の美しさに胸を高鳴らせました。
一緒にいるうちに何時しか恋仲になりました。
「綺麗なひと。」
「あなたこそ、こんな奴には勿体無い。」
すると、怪物は自分を見つめる美しい瞳に耐えかねて、
その両目を食べてしまいました。
娘は痛みと悲しみで怪物との記憶を失いました。
「それみたことか。」
村人は怪物の家を焼き、村から追い出しました。
怪物は何も言わずに出ていきました。
やがて、娘は村で一番の富豪に嫁入りしました。
怪物はそれを聞いて、泣きました。
たった一人で泣きました。
三日三晩泣き続け、やがて大きな岩になりました。
その岩は怪鳴岩《かいめいいわ》と呼ばれ、今もまだ怪物の泣き声が聞こえるそうです。
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最終更新:2014-05-19 00:24:20
379文字
会話率:25%
泣き声が聞こえる。どこからともなく。そのとき僕は。
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最終更新:2014-05-05 03:53:00
1326文字
会話率:10%
女の子は、走っていた。
みんなと遊んだ次の日に、男の子の泣き声が聞こえたのだ。
だから、女の子は走っていた。
最終更新:2013-12-12 12:41:06
873文字
会話率:48%
【ノスタルジア番外編】
深い森の家から貴族のグリーシュ家に貰われたエルレアは、養父母と義弟セレンと静かに暮らしていた。
ある嵐の夜、エルレアが養母の泣き声を辿っていった先には、開かずのロング・ギャラリーとも呼ばれる「時止まりの回廊」があって
……!?
過去と現在、未来が交錯するノスタルジアシリーズ短編・番外編。
※自サイト「夢幻の城Wisteria」の小説を、こちらでも公開する事にしました。順次公開予定です。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-17 19:00:00
10115文字
会話率:33%
面白くも何ともない、ご近所さんのお話。
最終更新:2013-09-22 22:00:00
282文字
会話率:0%
ある日小さな泣き声を聞いたエコはその声の主を探すために歩き始めました。
最終更新:2013-06-19 13:43:40
2010文字
会話率:23%
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城下で噂の「妖の巣食う屋敷」。
今日もそこから、赤子の大きな泣き声が山中に響き渡る!?
妖物語シリーズ第二弾!
最終更新:2013-06-10 21:33:26
2940文字
会話率:50%
突然泣き始めた少女。
絶えることのない泣き声。
ここから人類は衰退の道を歩み始める。
人類への地球の復讐を描いたSFストーリー。
最終更新:2013-05-06 22:06:58
956文字
会話率:0%
ある農村に生きる少年、エギルはその村唯一の嫌われ者だった。日々謂れのない誹謗中傷や理不尽な雑務に追われる日々の中。彼はたった一つの『友人』に会いに行く。
友人の待つ洞窟の中、エギルはある少女の泣き声を聞く。まるで今正に産まれ落ちたかのように
、自分の存在を告げていた。
神々の戦いにより、一度滅びかけた世界。それを防いだ、反転の女神の伝説が残る大陸にて、嫌われものは剣を取る。
物言わぬ友人との約束と、少女の願いを携えて。
それこそが、嫌われものなりの、世界の守り方。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-28 21:22:11
143900文字
会話率:51%
郊外にある、名も無き小さな喫茶店。
そこに静かに暮らす姉妹には、それぞれに不思議な能力が備わっていた。
ある日、妹が突然息を切らせて玄関を開け放ち声を上げる。
――てるてる坊主、見つけた!
妹の手の平には何も見えない。
けれど姉は、その
耳で小さな声を確かに聞いた。
それは、さめざめと悲しみに暮れる少女の泣き声――
作者オリジナルの、ふんわりと、しっとりした短編ファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-04-01 23:11:05
7403文字
会話率:60%
ある日、学校の宿題をしていると後ろから泣き声が。話しかけてみるとその子はどうやら”死”という存在そのものらしい。沢山の生き物から嫌われて痛んだココロを持った”死”と友達になった榊 淡海《さかき おうみ》の名前のない一日
最終更新:2012-03-09 21:23:14
1141文字
会話率:50%
満員のバスに泣き声が響く。
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最終更新:2011-12-25 18:38:36
200文字
会話率:50%
皆、平和に暮らしていたんだ。
時には子どもの泣き声や同族同士の喧嘩なんかにも驚かされたりしたけれど、とても幸せだったんだ。
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最終更新:2011-08-30 04:52:32
551文字
会話率:5%
告白する日、こんなときに限って地震が起こり、俺は死亡、いまでも彼女の泣き声が聞こえる。目をさますと、ただっ広い草原、混乱しながら歩きだすと魔物に出会い、追いかけられる始末。城がみえ、救いかと思えば、魔物が背後にいる所為で敵かと勘違いされ、や
けくそになって戦ってみると、自信が意外と強いことを知った。この体はなにものなのだろう、なぜ俺はここにいるのだろう、そう疑問を感じないわけにはいかない。混乱しながらも運命に身を任せ、俺は歩いていくことを決心した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-03-06 15:00:00
58284文字
会話率:34%
定職に就かず、一日中ぼーっとしている独身男が、ある日、真夜中のデパートの屋上で、聞こえるはずのない子供の泣き声と子守唄を聞く。それは、現実か夢かわからなかったが、その男の生き方を変える重要な意味を持っていた。
子供嫌いだったはずの男の、
心の奥にある本当の優しさは、この世のものではないものによって引き出され、影に触れることでしか、見ることのできない光をも見出す。
この物語の現実と、その真実は悲しみに満ちている。悪夢に匹敵するほどの悲しみに折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-08-07 17:00:00
5769文字
会話率:46%
ごく普通の成人男性で独身である南咲洋平。新聞記者である彼はいつも通りの生活の中、仕事に向かった矢先突然の事故に遭う。気がつけばそこは病院の一室。しかし、この場所の何かがおかしな事を彼は直感的に感じ取るが遠くの方から誰かの泣き声が聞こえて・・
・・。弱気な新聞記者とそれ支える心強い少女が描く小さなサバイバルホラー。目指す目的は病院からの脱出と、少女、藤咲里枝の母親を探すことに・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-03-16 22:03:25
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会話率:7%
居間でひとりでテレビを見ていた加奈は、突然聞こえてきた泣き声に仕方なく二階に上がった。家には加奈と弟の良太しかいなはず。不思議に思いながらも大切なことを思い出した加奈は急いで泣き声の元へと駆けつけた。
最終更新:2008-11-22 06:33:26
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会話率:46%
小学六年生のあかりはお父さんの転勤で明日今まで育ってきた街を出て外国へ行くことになった友達にあいさつ回りもして何時来れるかわからないこの町を見納めの為に一日中回っていた思い出のある場所をすべて回り、残ったのは竹藪のみとなった。「このフェンス
の先にはいったい何があるのだろう?」好奇心のみで入ってしまったあかりは【穴】に落ちてしまう小さな2つの泣き声が穴の奥から聞こえて……………合成獣と少女の非日常的な物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-04-14 18:03:44
1604文字
会話率:44%
高校生になって初めての夏休み。その朝は平凡には始まる。蒸し暑さと蝉の泣き声に起こされ、目覚める。でも、何かが確実に、変わり始めていた。
最終更新:2007-08-08 11:07:35
8424文字
会話率:28%