ある小春日和の日、僕は一人、終着駅へと向かった。『東京』を見学することが目的だ。 東京は『汚染』によって、人の住める土地ではなくなった。
やがて、列車は走り始める。
最終更新:2017-01-13 11:00:00
2393文字
会話率:0%
ごくり、と飲み込む三ツ矢サイダーの味は、ほろ苦い。…どうしてだろう…。
初恋を経験した私が飲んでいたのは…『アクエリアス』だったはずだ。
…そう…だったよね?
車窓から、あの懐かしい風景が、近づいてくる。
エメラルドグリーンの海が陽光にき
らめいていて、空を見上げれば尾道大橋が視界に入る。
海が見える、海が見えた。
何年かぶりに見る尾道の海は懐かしい……っていうのは、林芙美子だったっけ。
私は今日、お嫁に行く。
…ああ!私の大好きな、あのまばゆいばかりに輝く海、光の洪水へと、私の麦わら帽子が吸い込まれて行く。
風に…ひるがえり…そう、私自身の屈託のない笑い声とともに…ひるがえりながら…、
その帽子を、前を歩いていた少年の手が、しっかりとつかむ。
笑いながら振り返る少年の顔は、いつしか私とともに大人へと成長し、そして…。
私は今日、お嫁に行く。
いくつものあの人との想い出を、心という名前の宝石箱にちりばめながら。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-25 10:37:47
159752文字
会話率:35%
『ゆきのまち幻想文学賞』なるものがある事を知って、ためしにとテーマに沿ったものを作ってみる。
400字原稿用紙10枚だから思ったより難しいので、応募はせずにとりあえずこっちに投稿。
最終更新:2016-11-17 18:25:28
2267文字
会話率:20%
私は私が嫌いだ。
この先平凡、平坦、安定な人生しか送れない。
つまんない私が嫌いだ。
そんな時、車窓から見えたのはあの愛おしくも非凡な影だった。
最終更新:2016-11-13 13:33:12
3548文字
会話率:5%
「出てく!」
そう言って彼女は、彼女名義のアパートに、俺を残して出ていった――。
ヒモ生活をしていた無職のヒロトは、家賃も払えず遂にはアパートを解約されて実家に戻ることになる。
引っ越しの日、今までの自分の所業を思い返して激しく後悔。
「彼
女に謝りたい。」
そう願った矢先、ヒロトは車窓から、彼女の姿を発見し、慌てて車を降りて走って行く。
「久しぶりだね! 元気だった?」
笑顔でそう言われ、ほっとしたヒロトだったが、彼女を見て重要なことに気付いてしまう。
「私、死んじゃったんだよねー」
彼女はもう、故人になってしまっていた――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-03 14:40:17
21468文字
会話率:44%
ガタゴト、ガタゴト。
揺れる車体、流れ行く車窓の景色。
走り抜ける青々しい木々の合間から覗く、キラキラと仄かに暗く輝く黒い水面。
ぱちり、瞬きをひとつ。
あの色を、あまり観てはいけない。吸われ、吸い込まれる。意識を刈り取られてしまう。
私は
もう一度だけ瞬きをして、前に向き直った。ボックス型の席の真向かいに、相席者はない。
そもそも、この列車と呼ぶにもおこがましいモノに乗り合わせる者などの数は知れていて、対外が顔見知りであり、赤の他人である。
そんな彼女の、たわいない日常の話。一話完結型。不定期連載。あまり怖くない、はず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-09 00:07:06
2391文字
会話率:19%
車窓さんとジェネッタの話
最終更新:2016-04-16 13:41:07
928文字
会話率:56%
電車の中で、おじさんと女の子。
窓から空を眺めている。
最終更新:2016-04-15 23:36:55
1064文字
会話率:69%
四季折々、車窓、祭り。
急行電車が導く不可思議で浮いたような詩集。
最終更新:2016-04-06 15:14:19
3479文字
会話率:63%
私の記憶より、引き出しました。
キーワード:
最終更新:2016-03-14 17:43:00
201文字
会話率:0%
ヘッドホンの中の無音に溺れる省吾はある日、車窓の中だけで舞う無音の少女に出会った。
最終更新:2015-11-27 22:44:25
9375文字
会話率:11%
トンネル通過中、車窓に映った自分の顔。
鏡で見るものと違うことに気付いたことはありませんか?
これは、窓の向こう側の世界の女に恋をした男の話。
「窓の向こうの彼女」/「差簿楊」の小説 [pixiv] http://www.pixiv.ne
t/novel/show.php?id=5537356折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-12 09:23:56
2443文字
会話率:21%
揺れる車窓から見える世界は、目まぐるしく変わり続けていく。
最終更新:2015-09-06 09:14:43
304文字
会話率:0%
高校に通い始めた「僕」は電車に乗るようになった。しかしその電車には決まって白いワンピースを来た「彼女」がいた。二人の想いはやがて交錯するーーー。
最終更新:2015-04-01 00:24:42
2019文字
会話率:8%
タイトルはちょっとだけ遊びました。
キーワード:
最終更新:2015-03-26 18:16:49
345文字
会話率:0%
帝都へ赴任している楓は、循環線の車窓を眺めながら、帝都についてのあれこれへの思料にふける。
※本作は『第二回文学フリマ大阪』で頒布しましたペーパー『蒸奇都市倶楽部通信 弐』掲載の掌編を改稿したものです。
最終更新:2015-01-10 22:30:48
4496文字
会話率:19%
異世界召喚された主人公が、魔女と一緒にのんびりと最果てを目指す話です。
旅情×チートの途中下車ぶらり旅。
※のんびりと更新していきます。
最終更新:2015-01-08 01:47:26
723文字
会話率:39%
関西から関東に帰る娘に、とある有名企業の役員である父親は指定席の新幹線をプレゼントする。自由席の方が良かったのにと荷物を運んだ先は、サラリーマンの楽園だった。
最終更新:2015-01-06 12:43:57
546文字
会話率:10%
電車の車窓から、意味もない与太話。
最終更新:2014-10-30 23:34:10
2501文字
会話率:6%
やるせない日常、棺桶みたいな電車。
少女は溜め息をこぼして、車窓を見ました。
重複投稿になります。
最終更新:2014-10-29 20:26:39
1526文字
会話率:14%