かん子の後ろに立っていた染矢が「亮治」と薄寒い声で止めに入るや、スルリとする視線を染矢に向けた赤松は「染、亮治やないぞ、赤松や」と被せる。なおの赤松が「俺がお前を拾ってきた。それでもお前は俺の側じゃなく、今は代行とやらの側近や」とかん子目
掛けて顎をしゃくり、切れ目なく「今頃なんや、お前が俺になんか言えた義理か!」ギラギラと黒光する赤松の言葉に、染矢の顔が朱に染まる。
愛してしまった相手が悪かった。一生報われるはずの無い相手。それでも愛し方はあるはずだと探す男の物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-25 16:43:08
63163文字
会話率:1%
20年前、大陸を統一した『朱棣林(シュ・ディリン)』。その後宮で、序列2位の貴妃として尊ばれる淑華(シューホア)。
美しく可憐な少女だった彼女は、かつては帝の寵妃であった。
時は流れ、35歳になった彼女は帝との夜伽も途切れ、後宮であ
りがちな女たちとの諍いからも身を引いていた。
皇后が没した半年後、彼女は皇后の仕事である後宮の差配(運営)を任された。それは皇后と同じように、女として帝の興味は終わったことを意味している。
秋の定例宴を監督する淑華。
その宴で流刑地から戻った、いわく有りの第二皇子と出会う。
彼の名は朱威龍(シュ・ウェイロン)、18年前、皇太子毒殺に関与し、謀反を企てたとして処刑された貴妃を母にもつ彼は、その巻き添えで北の凍りつくような寒い流刑地に送られた。
威龍が流刑に処されたのは、わずか7歳のころ。
皇后が没してから、皇子は許されて都に戻ってきた。彼は心のうちに謀反の真実をあばき、母の無実を証明することを誓っていた。
彼は、絶世の美女だった母の生き写しで眉目秀麗、後宮の女官たちの注目のまとになった。
淑華は後宮六部局の最高責任者であり、後宮の資料を読める立場にある。
皇子は彼女に事件当時の記録を調べることを頼んだ。
それが二人の関係を縮めることになる。10歳の年齢差にもかかわらず、目に孤独を讃えた美しい皇子に、淑華は徐々に惹かれていく。
それが、彼の策略と知りながらも、少しづつ彼を愛するようになっていく。
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※本作品は完全なフィクションです。実在の人物・場所・団体・事件とは一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-24 09:16:25
15193文字
会話率:36%
ビルの窓から眺める風景。
真正面に見える街路樹の枝は、夏には力強い青々とした葉をつけ、秋には淡い黄色い葉になります。冬は葉の代わりに霜や雪で化粧をして、そして春には、淡いピンクの花びらをつけます。
それは、こんなコンクリートの建物が並
ぶ都会の中でも、四季を感じられ、情緒があります。
東京という土地は、周りの街並も慌ただしく姿を変え、形を変えてとしていくけど、この事務所はコンクリートや配線が剥き出しで、昔の姿のまま、時間が止まっているようにも感じます。
あくまでも、原色の赤いソファを除いてですが。
そう、ここは、アルクィン拝み屋探偵事務所です。
所長と、職員が二人だけの、総本山からすれば小さな小さな祓い屋です。
わたしは窓から外を眺め、彼女に色んなことを教えていきます。
「あれ見て、渡り鳥だよ。あの方向は臨海の方に飛んでいくのね。まだ少し寒いから、夏に成ったら見に行こうね。それより、八重洲口の桜がもうすぐだから、先にそっちを見に行こうね」
そう言うと、彼女は心なしか喜んでいる様子でした。
わたしは鼻歌を交えながら、その窓から、変わりゆく街並みを眺めていました。
そこで足音が聞こえ、わたしは慌てて彼女を消します。
古びれた音を立てて扉があき、所長が戻って来ました。
「おい、今、あれを出していただろ!」
そう怒り声を上げる所長の脇をすり抜け、わたしは逃げていく。
所長は長い黒髪をなびかせながら、追ってきました。
必死に逃げる、わたしの名は、折坂………、うわっ、捕まった!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-22 12:17:47
44417文字
会話率:26%
校舎裏で出会ったのはまだ肌寒い風が吹き荒れる春の中異様に汗をかいた幼馴染の少女だった。幼馴染の少女と繰り広げる非現実的青春ラブストーリー。「ねえ、清水くん。」キミが最後に思う事とは。
最終更新:2025-01-21 23:57:01
7365文字
会話率:54%
きみと歩く川べりの道 まだ少し寒いけど 日の光は春の陽気
もう桜の花が咲いていて 春風が花びらを散らしていく
最終更新:2025-01-21 14:20:00
1382文字
会話率:0%
【matataki】シリーズ
「星を見るのが好き」という彼女に騙され極寒のキャンプ場に連れていかれた話。
キーワード:
最終更新:2025-01-20 17:16:47
801文字
会話率:16%
”母が死んだ”
冬の寒い夜、敷島の元に、付き合いの長い友人である南島深咲からメッセージが届く。
敷島は南島の家に行き、南島の話を聞く。
「母がもうこの世にいないってことが、良く分からない」
と南島は言い、それに対して敷島は「良く分からなくて
も……良いと思う」と言う。
時々、無理しているように笑う南島に敷島が「無理しなくても良い」と告げる。
南島は泣きながら母に対する自分の思いを話す。
敷島は南島を抱き締め、自分に出来ることはないのだろうかと考える。
翌日からの三連休を一緒に過ごすことに二人は決めて、眠りに就く。
俺に出来ることなどないのかもしれないと思いつつも、
俺は南島の傍でずっとそれを探して行くと敷島は思う。
※本作品は、note、カクヨムでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-17 17:59:10
4765文字
会話率:63%
雪の降る寒い冬。山に囲まれた小さなむらに、各地をさすらう音楽隊がやってきました!
最終更新:2025-01-16 23:50:36
3140文字
会話率:26%
寒い冬の朝、東京のオフィス街のカフェでひとときを過ごしていた香織は、同じ会社で働く同期の新井恭介と再会する。大学時代の元彼であり、今は微妙な関係を保ちながら日々を過ごす二人。しかし、香織は恭介との間に未練や複雑な感情を抱えていた。
そんな
中、突然現れた見知らぬ男性が香織の心を掻き乱す。都会的で落ち着いた雰囲気を持つその男性に、香織は強く引かれる自分を感じるが、その理由が分からないまま不安定な気持ちを抱えることに。男性は香織たちの隣の席に座り、しばらく静かにカフェラテを楽しむが、その存在は香織にとって予期せぬ影響を与える。
過去と現在、複雑な心のうねりの中で香織は自分の気持ちと向き合うことになる。新たな出会いが、香織の心にどんな変化をもたらすのか。そして、恭介との関係はどうなるのか。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-01-14 22:48:17
2493文字
会話率:34%
北海道の小さな集落に住む村上タズはある朝、女の子を見つける。
最終更新:2025-01-14 20:00:00
2363文字
会話率:49%
《第1部~第3部・完結》《第4部・連載スタート》眠って起きたら全裸の幼女に大変身!? おまけに傍では、三人の美形さんとおじさん達がこっちを凝視中。寒いので、とりあえず誰か布をください! シリアスも不安もなんのその、桃子は異世界をのんびり楽し
むことに。*頭を空っぽにして読むと、幸せになれるかもしれません。*追記、書店アプリ『まいどく』様より配信! 現在1300万PV&150万ユニーク突破中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 12:28:48
815071文字
会話率:65%
ある寒い夜、外では雪が降っていました。
それはだんだん積もって、辺り一面雪景色に。
すると、とある家から女の子が出てきました。
女の子の名前は、カルネ。
カルネは雪に喜び、雪だるまを作ります。
やがて夜になり、雪だるまの元へ妖精がやってきま
した。
しかし、この妖精はいたずら好きでした。
そして、雪だるまに魔法をかけてしまい……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 06:12:15
1035文字
会話率:32%
寒いのがイヤになって来たなぁ
キーワード:
最終更新:2025-01-09 08:48:10
274文字
会話率:0%
目覚めたら寒いなぁと感じる
キーワード:
最終更新:2024-04-02 07:16:14
317文字
会話率:0%
またもや寒い朝からの始まりとなる
キーワード:
最終更新:2024-03-21 09:34:35
254文字
会話率:0%
「ねえ、おじいちゃん。私は人間じゃないの?」
少女は老人に尋ねる。
「そうだなぁ・・君は私と妻がこの家に越してくる前からこの家にいるだろう?」
「この家は好きよ。ずっとずっと昔の家主さんは、私の事見えなかったみたいだけど。私にとって
は、ここが私の居場所だもの」
ーー・・・
そう、私は『座敷わらし』。この家に古くから住む妖。
おじいちゃんは亡くなってしまったけれど、私はこの家を守り続ける。
そう思っていたのに・・
ある寒い日の昼間、おじいちゃんの孫である彼がやってきた。
彼を見た瞬間、私は今までに持ったことの無い感情を知る。
怖い、泣きたい、震えが止まらない。心臓が叫んでいる。・・・体が熱くなる。離れたいのに、触ってみたい。声を掛けられたい。私を、見て欲しい・・・?
(私はきっとこの人によって祓われる)
恋を知らず、持ったことの無い感情に襲われる座敷わらしと、霊感のある無気力系大学生の、不器用な恋のお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 22:38:49
1621文字
会話率:20%
夜って怖いなあ、雪は冷たいなあ
子供の時に思ったことです。
子供は街から家へと帰ろうとします。
ただ歩いていく作品です。
最終更新:2025-01-05 19:08:50
262文字
会話率:0%
高校生の衣緒里は生まれた時に決められた婚約者がいる。名前も顔も知らない婚約者とは十六歳になったら会えると聞かされて育った。十六歳の誕生日、たまたま街で助けられたイケメンにときめき、前々から考えていた婚約破棄を婚約者に言い出す。しかし当の
婚約者はそのイケメンでしかも近所の氏神様だという。氏神様は名を雪矢と言った。
衣緒里は生贄として氏神様に捧げられたのだと聞かされるが納得がいかない。しかし氏神様は衣緒里を気に入り溺愛する。それでも衣緒里は雪矢に心を開ききれずにいた。二人の両想いはまだまだ先が長い。
店街の夏祭りの季節が近づいた頃、神様の一人スサノオがやってきて雪矢に相談をする。なんと、浮気者のスサノオは衣緒里を新しい嫁に迎えたいと言ってしまったがために、妻であるクシナダヒメに出ていかれたのだ。雪矢も協力して探し出すことに。
夏祭り当日、花火が美しく舞った瞬間、クシナダヒメが現れて衣緒里に呪いをかける。夫を誑かした罰だと言い残して消えたクシナダヒメに衣緒里は……。
衣緒里の学校では学園祭の準備が始まった。そんな中、雪矢はというと年に一度の神様大会議に出席するため不在中。雪矢の不在に寂しさと恋しさを自覚する衣緒里。雪矢のいたお白様の神社に戻ると、そこには雪矢の兄・玄矢がやってきていた。
雪矢が弟の紅矢によって拐われたと言う玄矢。衣緒里は雪矢を取り戻すため、玄矢と神獣のコンと共に急いで天界に行く。そこにいたのは紅矢に捕まった雪矢。しかし拐われたわけではなかった。兄弟三人が企んだのは……。
衣緒里に好意を寄せているのは雪矢だけではない。幼馴染の晴臣も衣緒里のことが気になっている。なかなか進展しない二人の関係を進めるべく、晴臣は衣緒里にアプローチする。そこに恋愛の女神・ククリヒメが晴臣の味方に加わり、晴臣は急速に衣緒里との距離を縮める。雪矢は何とかして邪魔をするが、ククリヒメも負けてはいない。
雪矢が衣緒里に執着するのには理由があった。衣緒里が中学生だった頃の出来事を思い出す雪矢。初めは氏神として興味がなかった娘であったが、この時の出来事がきっかけで一気に衣緒里が気になる存在となった雪矢だった。一方、衣緒里はククリヒメの一件で寒い倉庫にいたため風邪を引いてしまった。看病をする雪矢は微熱で意識の朦朧とする衣緒里に告白をする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-05 11:22:28
86060文字
会話率:49%
寒い冬の朝は起きるのが辛いです。
最終更新:2025-01-04 21:49:08
718文字
会話率:13%
いつも私を守ってくれてありがとう。そんな私からのプレゼント!
最終更新:2021-01-10 17:50:41
250文字
会話率:0%
毎年冬に大活躍のぼくのお話。朝の寒い様子をぼくの視点から観察しました。
最終更新:2019-11-24 19:40:37
655文字
会話率:3%
貴方は何故か此処に来て居ました。
吐く息も凍る様な寒い冬です。
辺り一面まっしろです。
樹木が氷の衣装を身に纏っています。
無音の世界です。
命の気配が在りません。
引き返さないといけない。
そう思っているのです。
ですが足は自分の意思とは
反対に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 21:08:02
1069文字
会話率:0%
冬の寒空を見上げ僕と姉はアイスを食べていた。
糞寒い外で。
[参考・引用サイト]
ウィキペディア フリー百科事典
参考URL:ja.wikipedia.org/wiki/
最終更新:2025-01-03 21:01:26
2213文字
会話率:34%
寒い街角と街路樹と私
最終更新:2025-01-03 19:23:46
206文字
会話率:0%