溺れている少女たちを救ったあと、愁児(しゅうじ)は海水からあがってこなかった。長男の死に沈む間家根(まかね)家だったが、中学三年生のツノミだけは違った。
兄はまだ生きている!自分の心が、兄との血の絆が、死んでいない、と言っている。彼女はその
想いを、信じることにした。
新天地へと引っ越した間家根家の一行は、そこで真っ白なペンギンと出会った。
ツノミとペンギンのコンビ、そして、ツノミが所属する飼育部メンバーが、さまざまな事件を解決して行くことになる。
双頭の牛事件――街中を徘徊する牛頭の人々。ひとり(一匹?)だけ出現する頭部がふたつある牛人間。その目的と正体とは!
猫叉事件――クラスメイトがネコのお化けに悩まされているという。真相を探るべくツノミたちは捜査を開始するのだが、そこで怪現象に遭遇し、さらに、人命を左右する大事件へと巻き込まれることになる。
ツノミはいろいろな出来事を経験し、ペンギンと兄との類似点に気づくことになる。
やっぱり兄は、死んでなんかいない。でも、たましいだけが浮遊し、ペンギンにのりうつっているのだ。そう信じた。
太陽消滅事件を解決し、ツノミ、ペンギン、飼育部メンバーの冒険は、これからも続く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-05 18:46:31
97064文字
会話率:35%
「愛とか恋とか、別に興味ない」
他人に無関心で部活以外に情熱を燃やせるものがなかった少女はある日、花屋の前で薔薇を見てひっそりと涙を流す美少年に出会う
夢のように美しく絵本のように非現実的なその姿に一瞬で心を奪われた彼女は、やがて燃えるよう
に熱く悲しい初恋に溺れていく折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-16 20:18:50
15386文字
会話率:41%
溶接工として働いていた角見修次。
親の仕事を受け継ぐために修行をしていたのだが、流れる日々の中で確かな実感を得ることが不十分になっていた。
当初、自信喪失のためだと思い込んでいたのだが、やがて引きこもるようになり両親の進めもあって心療内科に
訪れた。
診断結果は統合失調症の疑いがあるということであった。
彼は自宅と通院との日々にやがて世界の収縮と終わりを感じ始め、
いつしか収縮の終わりは点となり、消え行くことだろう。と考え始める。
修次は想像した。自身の自殺現場を。
首をつるロープを用意し、両親に宛ててのメモ書きを用意し、さっそく事にあたる風景……
すると修次は涙が溢れていることに気づいた。一体、何に対しての涙なのか彼にはわからない。その涙は想像よりも大きく流れ落ち一瞬にして海となり修次を包み込んだ。
修次は釣り人、順平によって釣り上げられた。
気づけばいつか修次は海で溺れていて、自室ではない別の空間におり、その場所は空に大きな月が浮かんでいる場所であった。
彼の人生はこうしてまた広がりをみせた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-03 00:03:10
293文字
会話率:0%
抱きしめた腕からこぼれる夏の思い出
上下左右不覚の宙がえり 魔へ溺れて
永い刻かなわぬ願いを散らしながして
いとおしいわたしの身体はいずこ
最終更新:2014-10-12 14:38:09
668文字
会話率:0%
私立オベルジーヌ学園、全国のエリートが集まるこの学校で妙な噂が回っていた。エリートたちの中に薬に溺れているものがいると――。そんな中、Cクラスの魚沼とAクラスの優等生賀茂は無残な姿の同級生を発見する。
うりぼう杯参加作品。
最終更新:2014-10-11 02:01:39
15507文字
会話率:43%
世界にほんの一握りの才能を持ったヤツらがいた。
その能力とは、言葉によって他人を操作できる能力であった。
能力者たちは、それとなく社会に溶け込んで暮らしている。
そして、私たちの社会を牛耳っているのもまた彼らである。
能力者の一人であるラ
ンは、高校2年生の能力者だ。
彼は自らの能力を封印して暮らすため、今までの学生生活で一言も言葉を発することが無かった。
ある日、彼のLINEに見知らぬ友達申請が届いていた。
それは同じく能力者のカインで、同じ高校の1年生カインからのものだった。
カインに出会うことで、ランは自らの居場所を感じ始めていた。
そんなカインは、あることをキッカケに自分の能力の"使い方"に気づいてしまう。
カインの中で、何かが少しずつ変わっていく。
徐々に自らの力に溺れていくカイン。
彼を救うべく、ランはついに自らの能力を使う決心をするのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-24 21:54:02
1577文字
会話率:4%
拝啓、姉上殿。 この度私は死にました。 金ヶ崎衛人(かねがさきえいと)は氾濫した川で溺れている猫を助けたが、その後岸に落ちていたバナナの皮に滑って流され死んでしまう。 死んでしまった彼が閻魔様と話した後に連れていかれたのは、天国でも地獄でも
なく「たかまがはら」。 そこにいた女神に話を聞くと自分は地獄の最下層か、別の世界に観光、どちらかに行かなければならないらしい。 即答で異世界観光を選んだ衛人。しかも異世界に入る前に神様がひとつなんでも願いを叶えてくれるらしい。 異世界生活に必要なものはなんぞや。 これは衛人がどんな異世界チートを繰り広げるか、ではなく衛人が異世界で生きるために何を選択するか。そんな残念な物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-18 08:00:00
34917文字
会話率:45%
わたしは変わってなんかない。少しもね。でも、この世界はつまらないことばかり。だから、はやく迎えに来て。わたしが孤独に、寂しさに溺れてしまう前に・・・
最終更新:2014-08-22 20:15:01
10266文字
会話率:51%
純血の日本人であるあたしは、中小企業に勤める父と、パートに勤しむ母を持ち、文武両道の姉がいて生意気な弟がいた。背中の真ん中あたりまで伸びた艶やかな黒髪が自慢のどこにでもいるような子供のあたし。そんなあたしの日常は、あの日川で溺れてから大きく
変わってしまった。
※前作の「依代となった少女」の続きになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-15 20:00:00
2466文字
会話率:36%
純血の日本人であるあたしは、中小企業に勤める父と、パートに勤しむ母を持ち、文武両道の姉がいて生意気な弟がいた。背中の真ん中あたりまで伸びた艶やかな黒髪が自慢のどこにでもいるような子供のあたし。そんなあたしの日常は、あの日川で溺れてから大きく
変わってしまった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-13 19:00:00
3104文字
会話率:45%
「もし明日で世界が終わるならどうする?」
「世界は、そう簡単には終わらないんじゃないかなぁ。」
主人公、要 空 (なかめ そら)
空は自分にどこか似た少し変わった少女、詩織に出会い自分の世界を変えていく。
幸せとはなんなのか。愛と
はなんなのか。
現実が重くのしかかる、そんな世界でみつけた、安らぎ。
何が大切なものなのか、確かなものなのか。
もう、一度考えてみよう。
寂しさを寂しさで埋めて。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2014-06-30 22:47:47
1152文字
会話率:11%
ファンタジー短編(ショートショート)。
溺れて海底に沈んだ「僕」が出会う不思議な少女。彼女は「海が卵から生まれるのを手伝うのが仕事」だと言う……。
※自サイトで公開済みの作品です。また、発刊済み個人誌(短編集)「Level17」に収録して
います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-19 18:00:00
4723文字
会話率:34%
ある日少女は気づいた。
そこが乙女ゲームの世界だということに。
シナリオ通り、死んでいった両親。
彼女は狂い、やがて愛に溺れていく。
(これは、狐と鏡と私の憂鬱の番外編、出てこなかったリョウくんとヒロインちゃんのお話です。本編未読可です。
ヤンデレにご注意ください)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-08 22:38:44
3168文字
会話率:31%
主人公『白金(しろがね) 春人(はると)』は部活の帰り道、橋の上で女子高生が身を乗り出してるのを見て、慌てて止めに入る。何故そんなことをしていたのか聞いても彼女は分からないという。そして彼女を見送った次の日、『春人』は彼女の事が気になって見
に行くと彼女は同じ場所にいた。そして『春人』は毎日同じ場所で彼女と合っているうちに親しくなる。そして最初のデートで『春人』は彼女に『ミサンガ』を買う。そしてその後、幾度か彼女とデートを重ねた後、彼女の記憶を取り戻そうとして、彼女の最後の記憶のある場所に向かう。そこは温泉宿で『春人』はそこで彼女と記憶探しを始めた。。そして宿に戻った『春人』は布団が一つしか敷いてない事に驚くが、彼女とそこで一宿を過ごす。そして『春人』は図書館に置いてある新聞を見て驚く。そして彼女がふいに声を掛け、『春人』は咄嗟に持っている新聞を後ろに隠す。そして彼女は、話があるといって、いつもの橋の上に春風を呼ぶ。そこで彼女は全てを話す。その内容とは、彼女はここで溺れている子供を助けて意識不明の重体に陥っていると言う。そこで『春人』は彼女が皆に無視されている事や、宿の布団が一つしか敷いていないことを思い出す。そして彼女はもう自分の体に戻るという。けれどそうすれば、彼女は二度と目覚めないかもしれないという。『春人』はその場に泣き崩れる。それを見て彼女は『春人』の頬を優しく触る。そして彼女は『春人』に『私は春人といれと良かった。私は春人の事をす……』それ以上彼女は言葉を発せられない。そして彼女は一息ついて『春人……私の事は忘れて素敵な人を見つけてください……』そう言って彼女は消える。そして病院で彼女は目覚める。そこで自分の腕を見て見覚えのある『ミサンガ』をみて答える。『夢じゃなかったんだ……』そして彼女は、春人に会いに行く。そこで『春人』は彼女見てまたもや泣き崩れる。そこで彼女は『又泣いているの? 泣き虫さん』と答える。こうして二人の物語はつづいていくのである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-10 10:00:00
19296文字
会話率:69%
主人公はネットで幸せに暮らす主婦という虚構のブログを公開していた。でも実際は売れない作家との極貧結婚生活。夫はほぼヒモで、酒に溺れていた。ゴミのような男との生活に嫌気がさしいていた主人公は・・・。
最終更新:2014-04-07 22:43:24
2747文字
会話率:11%
今、自分の目の前にある現実に満足してるだろうか? 高校2年、刃館山荘太は16歳にしてこの人生を見限っていた。
ゲーム三昧(ギャルゲー)の毎日に溺れていた。
だが、その荘太の前にある少女が現れる。
「君は、この世界に満足しているか?」
その
少女の、まるで魔性めいた声の赴くまま荘太の日常は、変化していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-25 23:04:19
284文字
会話率:40%
優しくて、ふわふわしていて、かっこよくて、もう視線があうだけで、1日が幸せなの。どうしたら、私のこと見てくれるの?
『先輩のことが好きなんです。』
とろとろと、溶けてしまいそうなくらい甘やかされているの。堕落して、堕落して、何も考えるこ
となんてできないの。
『優しくされすぎて、いなくなってしまいそう。』
俺は本当は優しくなんてないよ。あいつのこと知るたびに、なんか辛くなる。けど、距離なんてとれない。
『お前なんて嫌い。』
ただ、かわいいだけのバカ女だと思ったけど、中毒みたいに溺れていく。麻薬みたいな女。儚くて、気がついたらいなくなってしまいそうな。
『いいよ。もう俺だけ見ていなよ。』
純粋な恋愛がうまくいくわけでも、
屈折した恋愛がうまくいくわけでも、
計算された恋愛がうまくいくわけでも、
何も考えていないようで、考えていて、
難しくて、苦くて、美味しくないの。
そんなお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-20 22:23:09
1359文字
会話率:29%
少年幹兎は、川面で眠りから覚めた。 溺れている幹兎を、幹兎の知らない魔法で助ける少女神奈。 それが二人の出会いだった。 しかしそこは幹兎の知っている、科学の世界ではない。 魔法のはびこる素敵な世界。 何が原因か誰にも分からないが、魔法世界の
転校生になってしまった幹兎。 しかし、魔法世界からすればイレギュラーな存在である幹兎には、イレギュラーな能力が宿る。 これは魔法技術高等学校、通称「魔技高」の転校生ともなった幹兎の、素敵で奇っ怪な話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-17 19:15:06
6524文字
会話率:26%
そのまま布団の海で溺れてしまうくだらない想像が浮かんだ───
ややアングラ傾向ありな、一~二行詩や雑文置き場。
また、雑文にて、同性同士の恋愛表現(ボーイズラブ/ガールズラブ)を含む作品を投稿する場合があります。苦手な方はご注意下さい。
※すべての作品は、例外を除きあくまでもフィクションですので予めご留意下さい折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-05 18:48:01
2987文字
会話率:6%
「いかんせん僕は自分が一番最強だと思っていますよ」人を見下す事で快楽を覚え、嘲笑う青年「トオル」。ある些細な事を原因に、孤立してしまう彼はある日、「時を停止出来る」という超能力を持っている事に気が付く。それを機に、他人とは違う優越感が招く自
惚れへと溺れて行くトオル。そんな彼は、超能力者が集まる裏業界の存在を知る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-20 23:55:12
70807文字
会話率:20%
【本編完結・番外編営業中】バイトからの帰り道、不幸にも水たまりを踏んでしまったら、そのままどこかへ落ちていき、気が付いたら異世界の泉で溺れていた私。居合わせた現地人たちに「泉の女神様を召喚したら貴女さまが現れました」と言われたけど、私、なん
の変哲もない人間なんですけど・・・?
異世界に召喚された、何の変哲もない一般人・美華≪みか≫が、自分の持てる知識をフル活用して、異世界で「自分は一般人」だということを認めさせようと頑張るお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-16 21:56:14
209761文字
会話率:34%