村田健三郎という男子高校生の青春行脚を描く。人生を山登りに例えるならその行き着く先は、到達すべきは無論頂上である。高みに上るほど来し方をふり返ることができるし、そもそも頂上に立つことが山登り(=人生行路とすれば)の目的なのだから当たり前の話
だ。しかるに往々にして人は易きに流れるで如何な上り始めようとさえしない。ふもとをウロチョロするばかりで「辛いことは嫌だ」とばかり山登りを始めないのだ。換言すれば人生を歩まない、拒否することとなる。もしそれで許されるなら、済めばいいが生憎とそのようには人生はできていない。循環を停止した水がいつか濁って汚れてしまうように人も沈滞し切って汚れてしまうからだ。もし山登りでピンと来なければ山を「自ら」に置き換えてみればいい。小さく、低くて、了見のせまい自分を人は誰でも超え行かねばならないのだ。それは子供が大人にならねばならないこととまったく同じことである。ところが先天的・後天的な業、すなわち性癖に染まってしまって、ここが住みやすいとばかり、如何な努力もせずにふもとで群れてばかり、山登りを始めない人間があまりにも多い。強い者なら怒りの性癖のままに、弱い者なら鬱屈の闇の中に、そのまま人生を送ってしまいがちだ。もしこの愚かさと無明に気づくなら、気づいた者からきっと上り始めるだろう。そして上り始めるなら実はその登坂こそが楽の道であったと悟ることだろう。本小説はその山登りの緒に就いたひとりの男子高校生の物語である。ここで云えることは無為と怠惰の悪の道には悪の輩が、行動と精進の光の道には必ず、必ず、良き仲間が現れるということだ。その道行き如何をどうぞ読者の方はお確かめください…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-22 20:23:18
8983文字
会話率:0%
公立 西和泉高等学校2年の間宮 智紘は、放課後に寄った図書室である女子生徒と出会う。
その女子生徒は、3年図書委員の翠月 璃玖だった。
智紘は、璃玖に“ちーくん”と呼ばれながら行動を共にしていく。
ある時、智紘は璃玖に“私の嘘カレになって”
と頼まれて──?
“出会い”から始まる、優しい青春小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-07 12:32:55
6704文字
会話率:61%
「教室で口を開くことは極めて少ない。そういえば、自分にはあだ名がなかった。」
クラスメイトはおろか、親とも上手く話せない高校生の龍生。
他人への飢餓感から配信を始め、イベントに参加する。順調にフォロワー数が伸びていくにつれ、より閉じ籠もっ
ていく。
そんな中、いつものように登校した龍生は、地味かつ凄まじい体験に逢う。
「何者かになりたい」欲と外界への恐怖を描く、暗い青春小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-06 19:31:13
17549文字
会話率:23%
かつてスケート少女だったかもめは、大学二年生の春休みにロシアの親戚の家に訪れる。湖に張った氷の上を滑りながら、過去と向き合う青春小説。
※この物語にはロシアが登場しますが、私はロシアの文化にのみ憧憬を抱くのであり、戦争によって苦しんでいる人
々への救済を願っています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-13 20:35:35
12950文字
会話率:45%
パチスロに挑む若者3人の姿を描いた青春小説。
ガチで専業や立ち回りを描き、ホールや業界側の視点もバッチリ押さえたギャグも恋愛もバトルもあるエンターテイメントです。
最新話はパチンコ・パチスロを楽しむための情報サイト「パチ7」内で公開されてい
ます。
「マーベリック ─ホールの異端児たち─」ポータルサイト
https://pachiseven.jp/articles/detail/17344
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-12 00:00:00
219194文字
会話率:46%
僕の日常を描いた青春小説!!
最終更新:2023-10-15 23:01:34
999文字
会話率:0%
きみはスポーツを主題にした青春小説なんて聞かされると、どうせ最後にインターハイを優勝する、みたいなラストを想定してるんじゃないか? とんでもない。このお話の主人公はそれどころかインターハイ予選にも出場できなかった意気地なしだ。
けれどもちょ
っと待ってほしい。だからと言ってこの主人公が見るに値しない人物とは限らない。思い出してもみたまえ。どんな競技においても、優勝できるのはひとりだけ。ただのひとりでたったのひとりなのだ。それ以外はどこまで行っても敗者でしかない。ということは、いかに勝ったのかではなく、いかに敗けたのかこそが、青春小説の本質なのではないだろうか?
第一、敗けたいと思って敗けるやつなんかこの世にひとりもいない。勝ちたいと思うからこそ敗けるんだ。勝負に乗らないやつは敗けもしない。だからほんのちょっとだけ、古傷が疼くのを我慢して、この主人公の行く末に付き合ってやってくれないかな。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-01 19:09:36
112035文字
会話率:26%
バスケ部の特待生として入学した雪見岳斗。しかし故障もあり、なかなか実力も出せず、部でも浮いていた。そんな彼を何故か気にかけて、色々と世話をしてくれる憧れの先輩・野村。
これはそんな二人の不思議な関係を描いた青春小説。
最終更新:2023-09-16 10:57:21
39996文字
会話率:54%
グールと呼ばれる化け物を退治するために組織された、火を扱う消防官ーー特殊消防官。国と人々を守るために命を賭けるその職を目指し、日夜訓練の日々を送る者達の青春ドラマ。
かつてグールによって左腕を失った少年ーー片瀬賢一。彼が目指すのは、かつて自
分を救ってくれたような、強く優しい消防官になること。
夢を追い、そして入学した頸城高校で、個性的な仲間達に出会い、成長していく。
目指すはグールの完全殲滅。自分がそれを成し遂げるんだと、熱い決意で突き進む。
「お前ロリコンだったのかよ」
「違うし。たまたま好きなのがロリなだけだし」
熱い……青春小説の筈なんだがなぁ……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-30 13:17:46
32961文字
会話率:48%
母親が信奉する新興宗教「聖神救世会」の教祖を殺してしまった此原直樹は真夜中の公園で現在に至るまでの経緯を思い返していた。カルトとサイコホラー要素のある青春小説。
この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。全て作者
の妄想によって構成されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-25 17:00:00
59100文字
会話率:28%
本書は『アイダシャフト』という概念を提示する哲学書です。
私の人生で感じてきた全てを、スクールカーストの物語の中にぶちこんでいます。
物語のあらすじは、
超イケメン陽キャラ高校生の時舛君が、超モテモテライフを送っていると、
ひょんなことか
ら、なぞなぞクラブと風紀委員会にダブルブッキングで入会してしまい、
それが原因で、風紀委員長のDQN女子先輩にボッコボコにされ、更にリアルスクールカーストの陰キャラガチ勢の女の子にボッコボコにされ、
それでも翌朝には健気に立ち直る時舛君でしたが、学校はこの時舛君ボッコボコ事件をきっかけに、世界大戦さながらの大論争に発展する。
というお話です。
また、本書では普通の青春小説にはないような概念を取り扱います。
例えば以下のようなトピックです。
・学校の中の笑いと舞台の笑いの違い
・リアルな空気感を加味したうえでのコミュニケーション
・体育会系と不良系のスクールカーストの違い
・陰キャラという言葉の真実
・硬派恋愛主義に対するヤリチンの弁明
・スクールカーストになぞらえた天皇批判
・性を見せ合った男女は対等の関係でいられるか
・組織の目を通した時の高校生キャラクターの幼さ
・指導者として政治をする人の精神
このように本書では様々な話題を取り扱いますが、それらの根底にあるのは『連続性VS超越性』の構図です。
本書は人の世には決して超越の力はありえず、あらゆる局面で連続性が優位とした上で、
『連続性VS超越性』の中に、新たに『アイダシャフト』という概念を提唱します。
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本作は2023年春の星海社FICTIONS新人賞の落選作品を微修正したものです。
またカクヨム様にて同一内容の作品を投稿しております。
(https://kakuyomu.jp/works/16817330659490406369)
長い作品ですが読んでいただけると嬉しいです。
皆様から率直な感想をいただけると更に嬉しいです。
作者の気持ちなど考えなくてもよいので、めっためたに批判してください。
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664361文字
会話率:39%
止まない雨は無い。失恋した時などによくかけられる励ましの言葉。しかしそれは本当にそうなのでしょうか?これは主人公が雨を題材に幼なじみのあすみとの高校生活を振り返る青春小説です。
最終更新:2023-08-16 13:23:06
2143文字
会話率:0%
中学生の頃に受けた苦い経験から、殻に閉じこもってしまった高校生、佐藤優希は登校中クラスメイトの女の子に落とし物を拾われる。その少女はここ最近、かつての明るさと社交性を失い、暗い人へと変わりつつあった。少女、中野色葉は佐藤を放送部に誘った。佐
藤はいやいやながらも交換条件をつけて放送部に入った。それから佐藤は失敗を重ねながらも中野と親睦を深めていく。そんなある日、中野は血を吐いて倒れた。その時、佐藤は彼女が余命幾許もないことを知る。その病気は喋ると寿命が減るというものだった。佐藤は中野と会話することをやめるため、彼女から逃げた。しかし、中野がプールで自殺を図るところを目にし、たまらずもう逃げないことを決断する。そのまま二人は時を過ごし、中野は修学旅行先で命を落とす。中野の死を受け止めきれない佐藤であったが、留守電に隠された中野の遺言を見つけ、かつての苦い経験を克服し、前を向いた。
余命を皮切りに正反対の性格を投影し合う、高校生二人の青春小説
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-11 00:38:45
61109文字
会話率:41%
いわゆる泣ける系の高校青春小説が書きたかったです。
違ったらごめんなさい。
最終更新:2023-05-28 00:28:01
9028文字
会話率:56%
友達の居なかった主人公と、足に病を抱えながらも、この世界を見て回り小説を書きたいと願う彼女を描く青春小説。
最終更新:2023-05-09 12:00:00
80293文字
会話率:40%
「昨日物語」あらすじ
ハタチになった
大学生、森川チロに
転機が訪れる。
世界的演出家、品川由紀夫の
舞台にデビューが
決まったのだ!
チロの、不器用でいてそれでも
ひたむきな演劇への
情熱が今ほとばしる!
「ファンタジー系」
「高校珈
琲」
「独りーミングスノー」
「話は香るけど」に続く、
森川チロ暗黒青春小説シリーズ
第五弾。
全四話。
(この小説は、小説家になろう、星空文庫、カクヨム、ノベルアッププラスにて掲載しております)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-06 09:45:33
11603文字
会話率:7%
どうしようもない主人公森川チロの暗黒青春小説。
今度の舞台は北陸地方。
雪かきボランティア。
この作品は星空文庫、カクヨム、ノベルアップ+にも掲載しています。
最終更新:2021-05-29 09:16:21
5847文字
会話率:12%
主人公の「僕」は他愛のないモラトリアムを過ごしていたが、訪れた南国でサーシャという女性と出会う。サーシャは去ってしまうが、10年後に再び会うと、僕をめぐる世界は一気に変わっていき、理解し難いものになる。ロック・ミュージックのエッセンスが散り
ばめられた異色の青春小説。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-20 18:14:01
42626文字
会話率:32%
競馬が趣味の元大手社員現無職の34歳、青空慎二は、生き延びるために1番人気のスプニングスターに単勝5万を賭けた。が、結果は5着。生活に行き詰まった慎二は、競馬場から出る途中、倒れてしまう。だが、その前に慎二が放った言葉によってか否か、伝説
のダービー馬、シンジストライプの産駒として、新たな命として静岡牧場に降り立った。そこで馬主や厩務員、調教師の東海剛や、ジョッキーの林勇とともに成長し、ライバルを超えるため、G1を取って、賞金で豪遊する(牧場の経営難も救う)ため、努力に努力を重ねる王道スポ根青春小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-10 20:22:28
219619文字
会話率:56%
「私は透明になりたい・・・」
肉体を不浄と捉える少女の日常と、少女とは価値観が異なる友人との交流を描くことで、人間の美意識やその転換点を瞬間的に捉えようと試みた青春小説です。
この作品は、私の個人用エンタメサイト「かえる文学」(http
s://kaerubunngaku.com/)にも掲載されてます。
オリジナル小説の他にも、本の考察なども行っているので是非、足を運んでみて下さい♪折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-09 12:16:35
11646文字
会話率:19%
15歳の夕香子が満月の夜に出会った不思議な少年、ツムギ。
彼とはすぐに離れてしまうとわかっていながらも、恋心を抱いている自分に困惑する夕香子。
少女の複雑な心境を綴った切ない青春小説。
最終更新:2023-03-03 03:15:45
39886文字
会話率:18%