【無キャラ】を自称する主人公《サダオ》は中学卒業後、歳の離れた兄の紹介で務めることになった警備会社の現場と借り上げのアパートの往復を繰り返すだけの人生を過ごしていたある日、運命の出会いをした。
夜勤明けのサダオが信号を待っていると背後から
声をかけられる。
『お兄さん、今時間あります?』
話を聞いてみるとどうやら《地下アイドルのライブ》のお誘いで彼女はそのアイドルらしい。
が、今は午前五時。
午前と午後を間違える《おもしれー女》にサダオは生まれて初めて恋をした。
それから一年。
決して多くはない給料を貰いながら必死に働きお金を貯め、自堕落の極みだった身体を鍛え、あの日出会った地下アイドル《ゆいすん》に相応しい漢を目指したサダオは一年越しに唯一にして最推しに会うべく、ライブ兼握手会へと参加するのであった。
が、ダメ。
ライブ会場にて、イベント開始前に出会った古参オタクと揉めてしまいサダオは握手会前に会場を追放されてしまう。
ライブ会場の前、電柱の影で膝を抱えて泣きじゃくるサダオに人影が迫る。
『なんでそんなところに座ってるの?って泣いてる?!良くわかんないけど、そんなところで泣いてると他の人の迷惑になるから、ね?』
そう言って声の主は手を差し出す。
サダオは生まれて初めて女性に優しくされた。
生まれ初めて女性の手を握った。
その優しさに再度涙が出た。
その瞬間、謎のファンファーレが鳴り響く。
『おめでとう御座います!ただいま《御宅田サダオ様が全実績を解除》されました!』
訳のわからないアナウンスが脳内ではなく、辺り一面に響き渡る。
そして褒賞【ボーナス】としてサダオは《ジョブ》を貰った。
そして手違いで現実ではなく異世界に飛ばされる。
ジョブ鑑定士なる者によるとサダオに与えられたジョブは『召喚術師【調味料】レベル6』
『なんじゃこの訳分からんジョブは?!追放じゃ!追放じゃああ!!!』
ライブ会場に続き異世界でも追放されたサダオ!
どうなるサダオ!どうするサダオ?!
『なんで私もアンタと一緒に転移させられてんのよ!!!!』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-08 21:43:19
270814文字
会話率:50%
「教室で口を開くことは極めて少ない。そういえば、自分にはあだ名がなかった。」
クラスメイトはおろか、親とも上手く話せない高校生の龍生。
他人への飢餓感から配信を始め、イベントに参加する。順調にフォロワー数が伸びていくにつれ、より閉じ籠もっ
ていく。
そんな中、いつものように登校した龍生は、地味かつ凄まじい体験に逢う。
「何者かになりたい」欲と外界への恐怖を描く、暗い青春小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-06 19:31:13
17549文字
会話率:23%
やる気なし、コミュ力なし、ついでにカノジョいた歴なしのなしなし尽くし今時っ子、筵田喜一郎には二人の幼馴染みがいる。
陽キャの王と陰キャの女王。自分らしさを貫く二人に挟まれながら、いつまでも冴えない人生を送るのだろう。そう達観する喜一郎に突
然告白してきたのは、いろいろと悪いうわさの絶えない学年一の美少女――朽木氷織だった。
平穏な恋人生活も束の間。何かの間違いと自己否定を繰り返す喜一郎に衝撃的な裏切りが明かされる。そのうえ、彼女から想像を絶する過去を聞かされて。
しかし、それこそが、彼を「別れさせ屋」の道へと引きずり込む出会いとなった。
「私が別れさせるよ。――必ず、ね」
恋愛×スパイでお送りする、禁断の青春・工作物語。持ってない「無キャ」が行く先は、果たしてどっちだ!
※この作品は、小説家になろうにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-20 23:00:00
78696文字
会話率:39%
SNS、それは今の時代を生きる我々日本人、いや世界中の誰もが様々な目的を持ち利用している。恐らく、スマートフォンを持つものはどれかしらひとつは利用しているはずだ。今この小説に手を掛けた君もまた、LINEかツイッターのどちらかはやっているので
はないだろうか?通知は来ているかな?もしや、5分前位に載せた投稿にいいねが来なくてそわそわしているところかな?
SNSは心の鏡だ。日常生活と比べてやけに饒舌になる事はないだろうか?心の内を文字に変えて語ることが出来るから自分本来の姿がそこには映し出される。時には自分が思っている以上に反応があり、もしかしたら…?と時に自分の何かしら才能を信じてみたりするだろう。自信を付けるのは良いことだ。
でも気をつけてほしい。君の心の鏡は、君だけに反映されるものでは無いという事を…。
※このお話はフィクションです。実際の人物、企業、団体等実際にあった事件とは一切関係ございません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-23 13:44:43
11853文字
会話率:45%
春、出会いの季節。
私が出会ったのは
殺人経験豊富な クソニートのお兄さんでした。
最終更新:2017-05-06 22:29:46
2514文字
会話率:31%