良い花の条件とは見た目の美しさのみならず人間に従順である事。良血花の妖精として生まれたシュシュは、幼い頃より育ての親の人間たちにそう言い聞かされて育った。シュシュは信じていた。美しい女主人フェロニエールに高値で買われ、未来を約束された自分
は幸せなのだと。けれど、そんな日々はフェロニエールの死によって突然終わりを告げた。遺産の一部としてフェロニエールの妹バレッタに引き取られたシュシュは、初めてその立場に違和感を覚えるようになった。優しく愛してくれたフェロニエールと新しい主人バレッタは違う。姿の似た姉妹であっても。心あるものとして接してくれないバレッタに懐くことが出来ず、過ぎ去りゆく時間の中、シュシュは亡きフェロニエールの思い出にすがりながら、悲しみと苦痛を抱いて過ごしていた。
ちょうどその頃、巷では妖精買いの人間たちを脅かす存在が現れていた。良血花の妖精ばかりを狙う女怪盗カチューシャである。分かっているのはその名前と仮面で素顔を隠す妖艶な容姿だけ。人間とも魔女とも呼ばれるカチューシャは、次々と花の妖精たちを攫っていくらしい。カチューシャに攫われた花たちがどうなってしまうのかは不明のまま。シュシュはそれを恐ろしく感じていたが、新しい主人との暮らしが続く中、段々と願うようになっていった。
この身がどうなろうとも、いっそのことカチューシャに攫われてしまいたいと。そんな願いが通じたのか、シュシュのもとにカチューシャは現れた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-12 13:12:47
11740文字
会話率:24%
ダーシャ・ゼレナの手記より。
スカーレット・クラウディア・エーベルクレインの身に起こった悲劇と、破滅的な結末について。
これは彼女の遺書である。
「耳で聴きたい物語」コンテスト応募のための再投稿です。細かい修正はしましたが内容自体は以前と
変わりありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-12 12:04:44
10995文字
会話率:3%
大正時代。
ある洋館での夏の一日。
行き詰まった関係の二人……どうしようもないこの現実を変えることが出来るのか。
『僕の追憶 ~過去のあやまちと彼女たちとの生活~』を書く切っ掛けになったお話です。
以前、こちらにあげていたと思っていたの
ですが、整理する時に間違って消してしまったか、最初から上がっていなかったのか……^^;
再度、上げます。
気に入っている短編なので読んで頂けると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-12 12:00:00
2411文字
会話率:30%
僕は高校生活を過ごしていく。僕は大切な友達の高橋君と楽しい高校生活を送っていたけど、ある日佐藤さんというとても魅力的な女性が高橋君の彼女として出会った。僕はそんな高橋君と佐藤さんの仲睦まじい様子が羨ましくなって、付き合いたいと思ってしまう
。
そして予期せぬ形で彼女が出来上がったものの、初めての恋愛で失敗してしまう。そして突然の高橋君が退学することになり、佐藤さんは独りぼっちになってしまった。
僕は佐藤さんとお付き合いしたかったけど、彼女とはお付き合いできないことは早々に分かってしまう。だから別の人を探して、実際にアプローチをかけていくことになる。
僕は西口さんという魅力的な女性にまた声を掛けて仲良くなっていく。でも僕はそれを彼女に見透かされていたのか、上手くいかない。
僕が本当にお付き合いしたかった佐藤さんは、また僕よりも魅力的な人と付き合っていくことになる。僕の本当にお付き合いしたい人は、高嶺の花で、僕には届かないから。
高嶺の花はいつだって僕の手の届かないところに咲いて、僕以外の誰かに摘まれていくのだから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-12 11:22:37
11997文字
会話率:34%
ヤンバルクイナが八宝菜を作るという、よくある話です。鳥類的にかなりテンプレですが、味噌とか加えてみて良い具合に特徴を出していけたらと思います。全8話を予定しています。
最終更新:2021-06-12 10:28:03
12000文字
会話率:33%
猫が消えた。ただそれだけのこと。
最終更新:2021-06-12 08:01:59
1462文字
会話率:0%
それなら、わたしの命は何のために捧げられたのかしら?
最終更新:2021-06-11 19:09:14
2542文字
会話率:0%
普通科と音楽の専門コースがある高校の入学式で、颯水 奏のピアノの演奏を聞いた、瀬川 柚葉。
柚葉は彼の演奏に感動し、恋にも似た憧れの感情を抱くようになる。
ピアノが弾けない柚葉は、少しでも彼と接点を持ちたいが為、音楽コースだらけの合唱部に入
部をした。
そこで待っていたのは自分に冷たい音楽コースの生徒達だった。
それでもひたむきに歌を練習し続け、秋のコンクールの練習に励む柚葉。
そんな柚葉に、ある日突然、颯水が一緒に練習しようと声をかけてくるのであった――
※カクヨムにも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-11 15:52:52
10947文字
会話率:32%
作文さんと落書きさん。総集編です。落書きさんの夢トークを追加しました。
最終更新:2021-06-11 12:34:59
11578文字
会話率:0%
珠倉初芽(すずくらはじめ)、高校二年。
全身の痛みで目を覚ます。
黒を黒で重ねた空間はこの世の全てを否定する。
獄底界(ごくていかい)の四天王の1人ヴィカは言う。
罪は受け継がれ、血の契約は祓えないと。
そして、もし契約違反があ
った場合には、自身の消滅につながると。
彼の使命は魂のバランスを保つこと。
本来、魂を守る天師(てんし)達がとある事件をきっかけに、命の不平等さを肯定し、世の中の事故、事件、天災などを操り、裏の顔を持つ様になった。
初芽は不義な堕天師(だてんし)を、自身の持つ珠獄により獄底界へ引き摺り込み、己の力へと変えてゆく。
その為に彼は、ヴィカとの『血の指切り』にて憑依を受け入れ、魔の手を手に入れる。
初芽は仲間達と共に、魂の平和を護れるのか!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-11 02:37:09
5337文字
会話率:30%
そして、発砲音が鳴り響いた。
空気そのものが破裂したかのような、重く、とても乾いた音が、山の林に響き渡る。しかしそれもすぐに飲み込まれ、やがてまた静寂が横たわる。
銃口の先で、灰色の軍服の男が一人、頽れた。
*
初めまして。萩
原稀有です。
一万字強の短編(?)になります。(書いた時系列的には)初の短編です。もし一話目を読んで面白いと感じましたら、ブックマークして下さると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-10 10:00:00
10919文字
会話率:37%
普通の人間と見える日常の世界が違う考太の日常
最終更新:2021-06-09 21:19:33
5880文字
会話率:26%
鐘の塔に住む妖精の話
最終更新:2021-06-09 20:48:42
3349文字
会話率:16%
あいつの「大嫌い」が、いつまでたっても忘れられない。
最終更新:2021-06-09 20:00:00
3075文字
会話率:29%
君の「大好き」が、聞きたくて。
最終更新:2021-06-08 20:00:00
1256文字
会話率:36%
疲れたろ?いいぜ!家で休めよ、無理する必要は無いぜ?。
この作品は塩分過多になる可能性があります御注意下さい。
最終更新:2021-06-09 02:14:12
333文字
会話率:0%
治癒術を駆使し、聖女と呼ばれた女性がいました。
その女性は生涯を掛け、勇者に仕えました。
そんな女性の独白をご覧ください。
最終更新:2021-06-09 00:00:00
3391文字
会話率:16%
シンは、何気なく口から発した言葉に翻弄されてしまった。
この作品は、以前ブログ(https://ameblo.jp/kurasakimachiha)に載せた作品を少し書き直したものです。
最終更新:2021-06-08 17:00:00
1656文字
会話率:50%
とある町に住む,三毛猫のミケの一日を描きました。これと言った内容はありません。本当にミケの一日を切り取っただけです。
ミケの前日の夜から,朝の日課,午前の日課,午後の散歩,猫の集会,夕暮れの日課,帰宅という構成になっています。
最終更新:2021-06-08 05:00:00
5568文字
会話率:37%
曇のち雨。
居残りで帰りが遅くなった私は、エントランスで空を見上げる先輩に恋をする。
※同作品を『カクヨム』にも投稿しています。
最終更新:2021-06-08 03:05:17
992文字
会話率:16%
部活からの帰り道、キスをしてもいいですかとわざと聞き、彼を動揺させる。彼は同じ部活の主将であり、幼馴染だ。誰にでも優しく、面倒見のよい彼は部内外からも絶大な人気があった。私はただ幼馴染で家が近いというだけのポジションでしかない。そんな状況
を打開し、私を女の子の一人として自覚してもらうために、たくさんの作戦を考え、実行してみる。少しでも、彼との距離が縮まることを祈って。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-07 23:38:58
1841文字
会話率:57%