1935年末、日本海兵隊は、戦車の独自開発に乗り出そうとしていた。土方歳一中佐は、その事実上の責任者として奔走する羽目になろうとしていた。
同じ頃、米内光政海兵本部長は、海兵隊の現役を引退しての転職の誘いを、海兵隊の先輩でもある斎藤實首
相から受けていた。
そして、世界大恐慌からくる世情の不安は、各国を軍拡に奔らせつつあった。
日米のロンドン海軍軍縮条約から脱退通告は、その始まりを告げ、日米英は戦艦や空母といった主力艦の建造を決めた。
現役から引退していた土方勇志提督にも、自らは知らない内に、西へ表向きは義勇兵として戦場へと赴く時が迫っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-19 05:39:05
179262文字
会話率:21%
1920年早春、4月1日からの日本空軍創設に伴い、日本の陸海軍は大人事異動を発令していた。
長かった世界大戦が終わり、当分の間、平穏な日々が続くことを日本を含む世界の人々は願っており、世界大戦の欧州派兵で大きな傷を負った日本国内では、平
和の果実を味わいたいという声が高まってもいた。
大正デモクラシー、軍縮の嵐が吹きすさぶ中、日本海兵隊、サムライも刀を置こうとし、大規模な軍縮を計画していた。
だが、中国やインド等、アジアの民族運動の高まりが、サムライに刀を置くことを許そうとしなかった。
そして、国内も世界大戦後の不況、関東大震災、金融恐慌から世界大恐慌と不安定な時代を迎えようとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-24 20:08:18
179518文字
会話率:22%
《現在、更新を休止しております/まれに既に投稿している部分の加筆・訂正を行っています》
1919年、今さらやって来た新大陸の軍勢がパリでジャズを奏でている間に塹壕で大量の出血を強いられてきた日英仏を始めとする連合軍はドイツとの休戦を迎えて
いた。ワシントン海軍軍縮条約を決裂させ、比類なき無条約時代に突入した世界は大恐慌によるアメリカ経済の失墜と共産主義の躍進を経てベルサイユ条約締結から10年と経たず再び戦争の時代へと回帰を果たしていた。
そんな世界の東の果て。大日本帝國海軍に若き提督の姿があった。赫々たる功績と中性的な容姿から『東洋のバルキリー』と呼ばれることになる彼は帝國水上打撃艦隊と共に特筆すべき存在として海軍史に刻まれることになる。
これは最前線で硝煙に塗れつつ戦い続けた若き提督を中心に史実と異なる道を辿った第二次世界大戦を記した記録である――。
水上戦闘艦艇を愛してやまない大艦巨砲主義者のための小説です。ところどころにネタ表現または少し腐った表現(性的表現はなし)が登場する癖が強いお話になっています。また残酷な表現は予定していませんが、戦争の闇が垣間見えることがあります。ご注意ください。加えて、初心者投稿&超きまぐれ連載(と書いているものの毎月20日を目処に更新)です。ご了承ください。
※なお、「プロローグ1 西暦2576年」のみ時系列が飛躍していますが、本作は第二次世界大戦期を中心にしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-01 00:17:59
124590文字
会話率:37%
主人公である谷は今宵、宴を催していた。親からの相続した財産での利殖生活。だが、それも恐慌の世相では立ち行かなくなった。その宴に招いていたのが別れた妻の連れ子頼子だった。そして、無給にもかかわらず奉公する執事中崎。この三人が交叉する物語である
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-16 07:00:00
10758文字
会話率:61%
先日、錬金術師の少女がお財布事情に四苦八苦する小説を拝読させていただきました。
商売とお金の関係について、具体的な数字を用いてシンプルに書かれており、それでいて物語としても読みやすく、興味深い作品だと感じました。
その中で、「売上税
10%」という記述があり、ふと頭に?マークがよぎりました。
「消費税ならともかく、売上税で10%って無理じゃね?」と。
しかし、「なんとなく」では説明になってない。
そこで、どれくらいの影響があるのか考察してみることにしました。
目次
本論
1 はじめに
2 結論
3 消費税と売上税の違い
4 売上税の問題点
5 物価モデル
6 そして何が起こるのか
7 まとめ
補論
1 物価モデルの計算詳細
2 「良いインフレ」と「悪いインフレ」
3 現代の売上税
4 所得(利益)に課税するのは、近代以降
5 世界大恐慌
参考文献折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-09 01:36:41
5970文字
会話率:2%
ちょっと未来の日本。
回りの国が自滅したり政権が変わったりしながらも、未だ健在である最古の国家。
少し前、大恐慌を自身の技術力のvrと食物生産技術で堂々と乗り越え。世界から称賛と、友好国からは信託統治を懇願され相変わらずのお人好しさを発揮し
ていた。
八島四郎は、ある日本の片田舎の八島家四男。男ばかりで姉なし、妹一人の五人の兄弟に囲まれ生活。
高校卒業後兄の一郎、は家業の農業を次郎は東京へ仕事を得て働き始め、三郎に至っては、村外れの硝子職人へ弟子入りしたのである。
高校最後の夏。四郎は兄達が行かなかった東京の大学へと父、善治郎と母、和枝の薦めで進むことになる。
東京ではしゃぎながら勉強とゲームに明け暮れる四郎に訪れた、落とし穴とは?
ノクターンで、同名の小説を投稿中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-26 04:15:56
22955文字
会話率:45%
魔王討伐に成功したラウルたちは、新しい秩序が生まれた世界で恩賞と年金によって何不自由ない生活を送っていた。しかし、魔王討伐から3年後、ラウルたちの生活は急変する。なんと世界は大恐慌に陥り、魔王討伐によって得た恩賞も年金も取り上げられてしまう
のだった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2015-10-20 22:41:58
524文字
会話率:67%