普通の人には見えない、アヤカシや怪異が見える高校一年生・此内叶向。
家にいても、外に出ても、おぞましい姿をしたアヤカシや怪異に追われて逃げ続ける日々。
そのせいで、彼女にとってはどんな場所も恐怖の対象でしかなかった。
「普通になりたい」
「怪異が見えなくなりたい」
しかし、何度願っても、どれだけ涙を流しても、生まれつきあるその体質は叶向を解放してはくれなかった。
そんな日々と付き合って数十年。今日は高校の入学式。
新学期に心を躍らせてくぐった高校の校門。その先に見えたのは、きれいな校舎に棲みつく異質な形をする数多の怪異達。
希望が絶望に塗り替えられていく叶向に手を差し伸べたのは、一人の少女——叶向の恐怖の対象である「怪異」だった。
手を差し伸べた怪異・永遠は、叶向を助け続ける代わりに、ある対価を要求する。
この日を境に叶向の日常は一変。
学園の怪異達と関わり、繋がり、そして広がっていく叶向自身の世界。
叶向が触れられない世界は、もう、すぐそこに——
表紙イラスト/桜創様(@Azisai_711415)
NG:転載、複製、複写、配布、インターネット上への掲載や出品、表紙や挿絵の保存、内容のパクリ
注意喚起:この小説には一部恐怖描写や、血や死などを連想するものが多く含まれます。
その他:アカウントは違いますが、pixivに二次創作に落としたもの、またオリジナルのものも上げています。
X:@Suna_story_
月2更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-13 08:56:46
17178文字
会話率:47%
かつて魔王を倒した勇者のアルサルは、戦技指南役として王国に使え、平穏な日々を暮らしていたが――
「貴様、反逆を企てておるな?」「は?」
身に覚えのない罪を着せられた挙げ句「この役立たずめ! 貴様を処断する! 死をもって罪をあがなうといい!」
と死刑にされそうになりました。
もちろん嫌なので普通に武力で反抗します。
仲間も含めて【たった四人】で【何百万もの魔王軍】を蹴散らした勇者に、ただの人間がどれだけ束になっても勝てるわけないでしょ? と赤子の手をひねるよりも簡単に勝利。
とはいえ、十年間も仕えていたのに理不尽なことを言われて腹が立ったので、退職します。
え? 国外追放? や、別にいいですけど。
あ、じゃあ企業都合の解雇ということで、退職金は4倍にしてもらいますね。
え? 嫌? はははは、ふざけんなブッ殺すぞ?(威圧オーラ)
というわけで退職金をたんまり、ついでに宝物庫の金品をたくさんいただいて国を出ることにしました。
さて、暇になったことだし、昔一緒に世界を救った仲間達の顔でも見に行こうかな?
というわけで、スローライフの旅、始めます。
それにしても俺を追い出したバカ王子のやつ、
「……許さん、許さんぞ反逆者アルサル! この恩知らずめ! 貴様など国外追放だ! 周辺諸国にも根回ししてやるぞ! もはや貴様はどこの国にも安住できない! どこぞで野垂れ死ぬがいい!」
とか言っていたけど、他国では俺が『最終兵器』扱いで、【俺がにらみを利かせてるから攻めてこなかった】ってことわかってんのかな?
いや、わかってないんだろうなぁ、馬鹿だなぁ。
まぁ、俺がいなくなった後に周辺諸国からよってたかって攻められて、王国が滅んでも知ったことじゃないしな。
後になって「戻ってきてくれ」とか言われても、もう知らんし。
さぁ、のんびり行こうか。
(と、そんな風に思っていた時期がありました)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-13 08:00:00
871724文字
会話率:30%
物語の中ではよく最後のボスとして語られることが多い魔王。そしてその魔王を倒すべく立ち上がるのは勇者とその仲間達。
さて、問題だ。もし、勇者の親友的立ち位置の奴が、本当は勇者のことをなんとも思っておらず、むしろ魔王と親友同士であったなら
……?
これはそんなお話。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
原点回帰。今の作風になるきっかけとなった作品へのリスペクトを胸に、例えどれだけ内容が稚拙だろうと、無理矢理だろうと、毎日更新を完結まで絶やさない。そんな目的の為に復活した作品です。
もし時間に余裕が有るようで有れば読んで行ってくださると嬉しいです。
話題の頭に▼とあるページは読まなくても大丈夫です。話題の頭に▲とあるページは読んでも読まなくても良いけど読んだ方が良いページです。これ等を踏まえて読んでいただければそれだけこの作品を深く楽しめると思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-12 21:00:00
683886文字
会話率:28%
人も、魔物も、動物や植物だろうと死んでも蘇る。命は決して一つじゃない。だから死が安い。
『魔眼の騎士』ロディ・ストラウドは、そんな世界に転移してしまう。元居た世界にいる主を救うため、ロディは強さと帰還する方法を探し求める。
価値観
のズレた世界、そこに生きる変わった人々、集った仲間とその願い、様々なものに触れるうちに、彼は冒険の楽しさを知っていく。
どれだけ行っても上には上がいる。けれど、最強じゃなくても世界は救える。相手より弱いことは勝てない理由にはならない。そんなお話です。
カクヨムにも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-12 06:48:05
178603文字
会話率:39%
人類の故郷、地球、「マザーエルサレム」その誕生から長い年月が過ぎ人類はどれだけの時間がたったのか誰も知る者はいなかった。
人の人生は100年が基本と言われるようになり80歳が還暦となっていた。そして還暦を過ぎたものは脳に電脳世界につなげ
仮想世界にダイブすることで、新たな人生を始めるものも多かった。しかし、ダイブすれば脳は焼き切れ二度と現実には戻っては来れない。50歳を過ぎた阿久津理人(あくつりひと)は肺にガンを患い、余命3か月を言い渡されていた。
終末医療プログラムとして脳に電脳世界につなげ、仮想世界にダイブする行為として認められていたため彼はそのプログラムを受ける事で新しい人生を始めようとしていた。
世界は人の数ほど存在する。
人が選択すれば世界の可能性は広まる。
それは可能性という名の並行世界。
そして彼は出会った...
この荒廃が進む世界で君と出会った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-12 00:00:00
211992文字
会話率:43%
勇者パーティーの落ちこぼれである、雑用係・キラトは、
ある日突然、「お前をパーティーから追放することにした。」と、
勇者であり、パーティーのリーダーである、アイラにそう言われた。
俺は突然のことで混乱し、必死になってこのパーティーでどれだけ
活躍
したか説明したが、魔法使いである少女・ソフィアが、
俺がしていたすべてのことができると言い、必死になった俺を、
パーティーのみんなは冷たい目で見る。
そして改めて、俺をパーティーから追放することを告げられた。
―こうなったら俺は、なんとしてでもこいつらに、ぎゃふんといわせて見せるんだ.....!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-11 18:09:37
5057文字
会話率:35%
ハルとアルルとアリアはそれぞれ各団体から集められた寄せ集めのグループに所属している。そんな彼女たちに起こる不幸。1人の存在がどれだけ大事だったのか。
最終更新:2024-12-11 17:02:08
1836文字
会話率:23%
人間が人生を終える時、色んな後悔や心配事があるでしょう。
それでも、人は生まれたからにはいつかは死んでいくものです。
後悔も心配事もないまま死んでいく人なんてほとんどいませんが、皆様は死んだあとに人間がどんなことになっていくのかご興味は
ありませんか?
宗教、無宗教結構です。そういった概念をお持ちでもどこにでも存在する人の人生の終わりを漠然と考えて、楽になろうなんて思ってしまっている方々にお伝えしたい物語です。
あたなは今その人生どれだけ冒険できていますか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-10 18:36:39
86665文字
会話率:17%
東京都千代田区神田神保町。
ここには世界一とも言われる古書街がある。
その一角に十年前に突然現れたその建物。
それは一見するとごくありふれた建物であるが、実はある目的のためだけに特別に設えたものである。
その目的。
それは本の収納。
そして
、この建物の主が天野川夜見子。
天野川夜見子。
彼女が暮らすこの建物を埋め尽くしている本が二千万冊とも三千万冊とも言われる彼女の蔵書のほんのわずかであるという有名なビブリオフィリアである。
彼女が使う膨大な本の購入資金は古今東西あらゆる言語を読み解ける彼女の異才に目をつけスポンサーとなった日本はおろか世界をも闇から支配する橘花グループのオーナー立花家から得ているものである。
だが、たとえどれだけ潤沢な資金があろうとも、それだけでは他人の本棚にある貴重な本が手に入るわけではない。
しかし、彼女にはその手段があった。
天野川夜見子の望むものを手に入れるために粘り強くそれをおこなう優秀な交渉人。
一方でどのような好条件を提示しても首を縦に振らない蔵書家はためらいなく殺して目的の本を強奪するという裏の顔を持つ人間。
それが彼女が持つ手段。
蒐書官なのである。
「……私には世界中から本を集め、それを読むという崇高な使命があるのです。そして、そのために日夜命がけで働いている者たち。それが蒐書官なのです」(天野川夜見子)
これは世界屈指の蒐書家「古書街の魔女」こと天野川夜見子と、日本人の、それもそのほんのわずかな者にしか顕現しない特別な能力を駆使する彼女の使い魔たる蒐書官たちがあらゆる手段を使い世界各地に眠る幻の書を手に入れていく物語。
※長文を多用しているので横書きでも読みやすいように一文ずつ間隔をあけています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-10 04:37:39
788109文字
会話率:56%
どれだけ想っていても、大切にすればするほど、いつかは離れていく。奪われ、壊れていく。
自分にとって大きな存在だったものたちを次々と失ったベラ。絶望的にも思える人生の中に唯一残ったのは、音楽だった。
ディックと一緒にブラック・スターをオ
ープンさせることを、その場所でシンガーとしてうたうことを決めた彼女は今夜、ステージに立つ。
高校生になったベラは、距離をおくべきものと守るべきものの狭間で揺れ動いていた。
彼女は唯一残ったものを、手放すことなく守りきることができるのか──。
*多忙につき、間隔をかなりあけつつのスロー更新になっておりますことを
ご了承、おつきあいください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-10 00:00:00
879646文字
会話率:67%
顔面一千万点、性格二十点。
伯爵令嬢、レティシア・フォンディアは自分が『かわいい』ことに至上の価値を見出していた。
彼女はいつだって完璧な人だった。
周りの目が全てであり、自分のかわいらしさが何よりも大切だった。
見た目が可愛らしいだけ
ではダメ、性格も、仕草も全て。
どれだけ同性に嫌われても、悪役令嬢として噂されても構わない。
自身が『かわいい』ことこそが最も重要であり、他には何もいらない。
そう、レティシアはルックスは抜群だが性格は最悪の悪役令嬢だったのだ。
そんなある日、顔見知りの令嬢から
「よくも私の婚約者を奪ったわねっ!」と
全くもって身に覚えのない話をされてしまう。
みんなの理想の『かわいい』私でいるために淑女を演じて、令嬢を落ち着かせたが。
聞く耳も持たずに、何度もしつこく責め立てる令嬢。
どうしてこんなにも、責められなければならないのだろう。
どいつもこいつも、私が何をしたっていうの?
レティシアは限界だった。
その時、彼女の本性がむき出しになった。
今までの演技を捨て、本音を吐き出した。
だが、ふと冷静さを取り戻したその瞬間、視線の先にアナスタシス公爵令息が立っていることに気が付く。
彼がどうしてここにいるのか。
(あぁ、ついに本性バレちゃったのね。)
私の『かわいい』ところが好きなんでしょ?これでもう婚約は解消ね。
はいはい!さよなら、さよなら。
そう思っていたのに。
…どうして彼は私の手を離してくれないの?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-09 11:48:25
40909文字
会話率:34%
顔面一千万点、性格二十点。
伯爵令嬢、レティシア・フォンディアは自分が『かわいい』ことに至上の価値を見出していた。
レティシアはいつだって完璧だった。
周りの目が全てであり、自分の価値はかわいらしさが何よりも大切だった。
どれだけ嫌われ
ても、悪役令嬢として噂されても構わない。
自身が『かわいい』ことこそが最も重要であり、他には何もいらないのだ。
しかし、その日、事態は思わぬ方向へ進んだ。
顔見知りの令嬢が、突然レティシアに突っかかってきたのだ。
「よくも私の婚約者を奪ったわねっ!」
その言葉に、レティシアは一瞬、言葉を失った。
「そんなこと私はしていないわ、誤解よ。」
そう、穏やかな声で言う。
だが、令嬢は納得せずさらに言葉を強めてきた。
その顔に浮かぶ嫉妬と憎しみ。レティシアは心底うんざりしていた。
こんな小さなことで、どうしてこんなに責められなければならないのだろう。どいつもこいつも、私が何をしたっていうの?
もう、我慢できない。
突然、レティシアは抑えていたものを全てさらけ出した。言葉が荒れ、彼女の本性がむき出しになった。
令嬢は驚き、目を見開いた。レティシアがこんなにも激昂する姿は、誰も予想していなかっただろう。
しかし、レティシアは止まらなかった。今までの演技を捨て、本音を吐き出した。
だが、ふと冷静さを取り戻したその瞬間、視線の先にアナスタシス公爵令息が立っていることに気が付く。
彼がどうしてここにいるのか。
(あぁ、ついに本性バレちゃったのね。)
私の『かわいい』ところが好きなんでしょ?これでもう婚約は解消ね。
はいはい!さよなら、さよなら。
そう思っていたのに。
…どうして彼は私の手を離してくれないの?
・・・
以前短編で作成したものに加筆して、連載版にしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-09 05:31:15
40812文字
会話率:34%
舞台になるのは『極夜の館(きょくやのやかた)』。主人公は青年。名前は思い出せない。
青年の記憶は、極夜の館を取り巻く茨の森に辿り着いた所から始まっていた。館で暮らしているのは、吸血鬼、ゾンビ嬢、人魚。怪物だらけの館で暮らすことに嫌気が
差しがちな青年は、度々ここを抜け出そうとするが、どれだけ出口に向かって進もうとも、不思議と茨の森から出ることはできず、結局は館に帰ってくるのだった。
青年と怪物たちとの日常を描きながら、青年が無事に森を抜け、極夜の館を後にするまでを追う物語。なぜ、彼らは館に集められたのか、どうして茨の森から出ることができないのか。青年の正体は、吸血鬼の過去は……。彼らと、館に纏わる謎を、館に残された天井画、図書室の本などを手がかりに解き明かす。
※ちゃんとあらすじを書き直しました。ちゃんとね。
※アルファポリスさんにも投稿しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-08 17:04:22
395128文字
会話率:53%
かつてのバドミントン最強ペア、凛とこのみ。二人が率いる超新星の神谷高校と現役無敗である日比谷高校とついに全国大会準決勝へ。接戦の末なんとか勝利するも、凛は右腕を後遺症が残るほど怪我をしてしまう。手指は不動だにせず、ラケットを握ることもままな
らず。これを機に凛とこのみは喧嘩して決別し、凛はバドミントン業界からひっそりと手を引くことに。その後は寝て食っては起きての怠惰な日常をする凛だったが、ある出来事をきっかけに車に跳ねられてしまう。そうして目が覚めると、顔も知らない少女になっておりーー!?どれだけ動かしても痛まない右腕。やれるんじゃないか、この身体ならもう一度。肩を並べたい、あいつとどうしてもバドミントンがしたい!このみに追いつくために、再び立ち上がる男の子の物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-07 19:52:07
3545文字
会話率:29%
<毎日12:00、18:00更新予定 48話から毎月第一、第三金曜日の18:00更新になります>
気が付くと、私(わたくし)、イレイラ・ヴィルムガルドはまたあのパーティー会場にいた。私とこの国の王子の、婚約破棄が発表される、悪役令嬢の
私を断罪するイベントだ。
でも、本当にいい加減にしてもらいたい。このパーティー会場、来場客、BGM、料理! 見るのも聞くのも、これで百八回目ですのよっ!
煩悩の数だけループを繰り返しても、全部全部、ぜーんぶ、破滅エンド!
どれだけ悔い改めても、どんな行動をしても、どんな選択をしたとしても、破滅エンドしか迎えれないのであれば、私はイライラを、ストレスを貯めこまずに、キチゲ解放することを選びますの!
そうですわね。手始めに、自分より巨乳の聖女候補を選んで、しかも既に孕ませている糞王子へ、断罪イベント中にキチゲ解放して、ブレインバスターかましますのよっ!
自分の断罪イベントで王子にブレインバスターをかました結果、イレイラは百八回繰り返してきたかつてのループとは、全く違う道を歩むことになる。
キチゲ解放した結果、意図せず侍女を救ったり、チンピラに身を落としていた元騎士を更正させたはいいものの、ある国の人間による魔物排斥の動きを後押ししてしまう結果となってしまい、マッチポンプかもしれないけれども、人間と魔物共存の為に選挙を行う事になったのだが、この魔物たちも一枚岩ではないし、魔物排斥の動きを進める領主は過去に魔物に対して苦い思い出を抱えているようで……?
これは悪役令嬢が、初回の断罪イベントから百八回ものループを迎えても、破滅エンド以外の結末に至れないことから、ストレスを溜めないために生き、ストレスが溜まったらキチゲ解放を解放すると決めた物語。
そして、キチゲ解放という、かつてのループで行ったことがない行動(当たり前だ)をした結果、自分の知らないルートに入ってしまい、右往左往する事になる物語である。
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ノベルアップ様にも掲載させて頂いております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-06 18:00:00
190846文字
会話率:32%
ある山の奥に賊によって家族を失ってしまった男がいる。男は復讐をするためにとずっと授業をしていた。
そんなある日、男はクマに襲われそうになっていた女性を助けたのだが、それが男の人生を変える出会いになったのだ。
依頼を受けながら旅をして探しもの
をする女性。その女性は男が強くなるために修行をするだけで、復讐相手を探さないということが引っかかった。
だから誘うことにしたのだ。自分についてこないかと、ちょうど人手が欲しかったのだと。そして男はそれについていくことにした。
その旅で男は知ることになる。自分の持っていた、父に託された印神というものが、どんなに大切なものだったのか。どれだけの力が宿っているものなのかを。
願いを叶えるために必要なもの、誓いを守るために必要なもの。
いつしかそれのためにも旅をしていくようになる男。
どのような形で旅を終えるのかはこの旅が終わるまでは分からないことである——折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 23:57:41
28982文字
会話率:33%
2024年4月~
自分の競馬予想がどれだけ当たっているか、馬券の回収率は何パーセントか一度まとめてみたく始めました。
レース前に自分なりの予想のポイントに基づいた5頭前後を挙げて、レース後に実際に買った馬券とその収支をまとめていきます。
最終更新:2024-12-04 22:00:00
43971文字
会話率:0%
ただの大学生である上野 優希はある日、幸せの青い鳥とエンカウントし、神の庭園を訪れた。
どうやら、神様によると世界はできた順番にNo.1、No.2、No.3があり俺の世界はNo.1なのだそうだ。
今、No.3の世界にNo.2の精鋭が送り込
まれて危機が訪れているらしい。
詳しいことはまだ分からないが、俺には勇者の資格があるようだ。
勇者特典の武器を手にして世界を救うため、俺はNo.3の世界へ転移する。
そこで出会ったのは、可愛い村娘っぽい女の子。
この世界に来て良かった。
No.3に攻め込んできた魔王が勇者に倒されたものの、未だ魔王軍の残党が暴れているこの世界で、俺にどれだけのことができるのか。
まぁなんとかなるだろう。
俺は相棒の板フォンと愛剣、そして愛鳥?とともに魔王軍と戦うのだ!
パーティメンバーは、まぁいずれ見つかるだろう。
強くなくてもいいから、優しい人がいい。
果たして、優希は無事にこの世界を救って自分の世界に帰れるのか。
パーティメンバーに振り回される彼の冒険譚が、
今始まるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-04 07:00:00
3951文字
会話率:29%
コミュ強オタクの中学3年生、空地さほろ。
今まで、誰かとどれだけ仲良くなっても“一生の友達”はできなかった。
しかし、そんな日は終わりを告げ…
「…いや、何でだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
さほろの生活を変えたのは
、関係が浅かったはずの個性的すぎる友達。
イケメン女子、無自覚天才、ツッコミ上手、学校のアイドル…。
くだらなくて、でも面白くて、一生の思い出になるような時間が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-02 21:15:58
25286文字
会話率:63%
ポン ポン ポン……
ああそうか、俺はもう独りなわけか。
静かな部屋に響く木魚の音は、恋人の|橘《たちばな》|緋奈《ひな》がもういないという事実を、ただ海斗の心に強く、残酷に刻みつけていた。啜り泣く声が微かに響く中、海斗は涙に袖を濡らす
ことはなかった。なぜなら。
——俺もすぐそっちに行くからさ…だから安心しろよ、緋奈。
心の中でそう唱えて少し口角を上げる。葬式中に笑っているなんて周りに気づかれたら、きっと気味悪がられる。でも。
そんなこともう、どうだっていい。
緋奈のいない世界に、自分に、何の価値があるというのか。この先生き続けたとして、何の希望があるのか。暗闇が待つ世界に身を委ねるくらいなら、いっそ。そう思ってしまうのも無理はなかった。
1週間前に緋奈が突然の心筋梗塞で亡くなったその時から、緋奈の魂を弔ったあとに自分も着いていく決心はついていた。どうして突然。どうして自分ではなく緋奈が。無力な自分の不甲斐なさに身を焦がすが、どれだけ願っても結末は変わらない。
「これにて葬式を終えさせていただきます。」
さっきまで念仏を唱えていたお坊さんの声が耳に入る。どうやら、くだらないことを考えている間に葬式が終わったらしい。司会者の案内があり、続々と参列者が退出していく。結局悔やんでばかりでろくに弔えてもいなかった自分に気づき、最後までどうしようもないなと|嗤《わら》いながら海斗も葬式部屋を後にした。
最期にちょうど一年前のこの日に告白した公園に行こう、そう思った。今日3月25日は海斗と緋奈が結ばれてから丁度1年目。
「好きだ、緋奈。だから俺と………」
「あーーーもういいよっ!!」
少し堅いベンチに腰をかけ、咲きかけの桜に見舞われながら言った1年前。最後までセリフが出ずにカッコつけきれず、フォローすらされてしまった、ちょっぴり苦くて甘い記憶を同じベンチで思い返す。隣にはもう、誰もいないが。
独り家に帰り|そ《・》|の《・》|時《・》のための身支度をしていると去年のカレンダーを見つけた。ぱらぱらとめくっていると、3月25日の欄に何やら書いた覚えのない文字が書かれてあることに気づく。
私 を 救 っ て
「あーーもういいよっ!!」
「……は?」
「あれ海斗、どうしたの??もしかして〜嬉しすぎて固まっちゃった〜?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-02 18:04:58
914文字
会話率:36%
精霊と人間の混血、この世界では、それは穢れとして扱われてしまう。
そんな精霊と人間の間に生まれた守護者、アリナは、十七歳のある日、母に守護者に選定された事を告げられる。
母は消えてしまった、そして現れた、竜神王ディン。
魔王に対する
カウンターである勇者として、そして、魔物に対するカウンターである、守護者として。
忌み嫌われている存在だと知っていた、しかし、世界を守りたいと願った。
アリナは願う、それは世界の平和ではない、世界を愛するという事。
どれだけ忌み嫌われようと、穢れと言われようと、世界を愛する、それを母から教わった、そうアリナは笑って見せた。
この作品は、聖獣達の鎮魂歌~Requiem~(https://ncode.syosetu.com/n3704gq/)の外伝作品となっております。
そちらを合わせて読んでいただけたら、幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-02 16:00:43
59217文字
会話率:47%