国を上げた救世の聖女探しが始まった。
王宮で薬師をしているアニエスは、懸命に聖女を探している教会の者たちをげんなりと眺めた。
「聖女様も大変だね」
一緒にいた花の精が困惑顔で言った。
「アニエスが聖女なんだけど」
「へ?」
まさか、自分が聖
女だなんて。
迫りくる聖職者の聖女探しの群れ。聖女の報酬は大金にドレスに宝石、更には王子との結婚!?そんなのいらない!私は私らしく生きたいんだから。
――この国の聖女は、大聖堂から出られない。そんなの、絶対に嫌だ。
崖っぷちのアニエスは腐れ縁の幼馴染みに泣きついた。
「じゃあ俺が貰ってやるよ。結婚するぞ、今」
婚約をすっ飛ばし、突然始まった偽装結婚。嘘で固められた新婚生活。
騎士団でも凄腕の幼馴染みとの結婚は、とても羨ましがられたのだけど。
近くなった距離も、少し甘い笑顔も、全部ウソ。
……そのはずだった。
これは鈍感聖女アニエスと、そんなアニエスを愛してやまない口の悪い幼馴染みの、偽装結婚から始まる愛の物語。
「さては私に惚れた?」
「っはぁ!?ふざけんな!」
二人のすれ違いは続く。
完結まで全36話執筆済み!完結まで毎日連投予定です!
ぜひ最後まで安心してご覧ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-04 08:27:28
158955文字
会話率:53%
『救世の聖女』と呼ばれるワンダ・ポギーネ様。
僕は彼女に下僕として仕えており、陰ながら彼女に恋心を抱いている。
聖女様は決して政略結婚をせず、真に愛せる人間だけと結婚したいと言い張っていた。けれども一向にその相手が見つからないので、彼女の父
親が僕に「婚約者を見つけよ」と言ってくる。
悩んだ末に相談屋の老女に事情を話した僕は、ラブコールをしてみろと助言され、それをやってみることになるのだが……。
聖女様が鈍感すぎてちっとも気づいてくれないよぉ!
※この作品は秋月忍様主催、『男女主従祭』参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-04 15:47:59
9964文字
会話率:32%
せっかく魔王を倒したのに呪いで苦労する聖女の話。
最終更新:2021-11-24 20:49:53
2192文字
会話率:46%