ここは棒人間の世界。棒人間は体の色によって種族が別れており、それぞれが国家を建設して異色の棒人間と貿易や戦争を繰り返してきた。
現存する棒人間には、「強靭の黒棒」、「繁殖の白棒」、「魔法の赤棒」、「技術の灰棒」、そして「信仰の青棒」が存在す
る。
本編で注目するのは、魔法が栄える国、赤国。
赤国は王権国家であり、王族、貴族、平民の3階級に分かれておりほとんどの国民は平民階級に位置している。
しかし近年、度重なる不況と重税により、平民の不満が爆発した。一部は暴徒と化して貴族屋敷を襲い、一部は革命軍を結成して王族討伐の動きを見せている。国内は荒れに荒れを重ね、貴族にとっても平民にとっても安息できない日が続いていた。
フローレンは、サンミューズ家という貴族の家に仕えるしがない従者。
彼女は小さいころに親に捨てられ、町の隅で衰弱しきっていたところをサンミューズ家に拾われたのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-19 18:00:00
94709文字
会話率:50%
ベアトリーチェは基本的に令嬢が嫌いだ。ドレスなんて着ているから動きは遅いし、話題はお菓子か花か、人形遊びだ。ベアトリーチェはどれも好きではないから、公爵夫妻と共に訪れた貴族屋敷で、子供同士遊んできなさいなどと言われるのが何よりも嫌いだった。
まだ令息がいれば一緒に走り回って遊べるが、令嬢がいたら最悪だ。妙にキラキラとした部屋に入れられ、茶菓子を食べながら、どうでもいい話を聞かなければならないのだから。
そんな彼女が皇太子の婚約者選びに城に来た時、出逢った令嬢がいる。
美しく妖精のような彼女に、ベアトリーチェは恋をしてしまった。
彼女に会うためには、皇太子の婚約者にならなければならない。
しかし婚約者のままでは、彼女と共にいられない。
迷いに迷って、結論を先延ばしにしていた彼女だが、とうとう意を決して告白をすることにした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-04 00:00:00
38253文字
会話率:41%
長閑な村に住むベルティーナは、専門は天文学の学者だが、村人からは理系全般の便利屋のようにお呼びがかかり「理系屋さん」と呼ばれている。井戸の滑車の不具合から病人食の相談まで…(理系人あるある)。
毎度の如く、学生時代からの友人で騎士のエルンス
トが仕事の依頼を持って街からやって来た。
今回の仕事は……?
引きこもり理系女子とオカン系騎士のほのぼの事件簿(?)。
雰囲気は1章はほのぼの、2章はシリアス寄り。事件は凶悪犯罪なしです。死者や重い傷病者なし、ラブは全年齢、隙さえあればモフモフをねじこんでいます。ほのぼのいいですよね。
1章は全7話、2章は全12話で執筆済です。
毎日昼12時に投稿します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-09 12:00:00
58119文字
会話率:32%
この剣と魔法の世界で、俺の記憶にある最初の光景は、中世ヨーロッパの貴族屋敷にでもありそうな豪勢なベッドから見た、年季の入った豪奢な造りの天井だった。
三年前に、俺が記憶(の一部)を失って倒れているのを発見されたのが、辺境伯の屋敷に程近い
場所であり、偶然にも俺の外見が現在の辺境伯を務めるプリムローズ家の著名な外観的特徴と一致していた、といった背景やご縁もあって、俺は、辺境伯のお屋敷でお世話になる事となった。
お世話になるからには、と俺に出来ることは前向きに行動して中途半端ながらも思い出せた知識や経験も提供し、この辺境の開拓村の発展にあれやこれやと取り組んでいる内に、何故か、辺境伯の後継者と目されるようになっていた、らしい。
俺が、周囲と自分の認識に大きなギャップがあると気付いた時には既に、辺境伯として爵位を継承するしかない状況に陥っていた、のだった。
アルフレッド・プリムローズ、十五歳。中身は...だが、中途半端に知識と経験が交錯した現代日本での記憶と、幸運にも何故だか継承されていた某ゲーム世界での冒険者スキルを活かして、辺境伯のお仕事を頑張りたいと思います。
* * * * *
執筆速度は残念ながら速くはありませんので、気長にお付き合い頂けると幸いです。
ちなみに、連続更新しているP.1~53は【改訂版】となります。旧版から文章は色々と加筆修正しましたが、お話の展開などに大きな違いはありません。たぶん。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-07 08:00:00
296508文字
会話率:44%
勇者パーティーは魔王を討伐したが、魔王軍の追撃に遭い全滅寸前まで追い込まれる。
そこでパーティーの一員であるLv999の【暗殺者】リーシャは勇者たちを逃がすために囮となって一人で残った。
孤軍奮闘したリーシャは最後に自爆するのだが、目を覚ま
すと貴族の屋敷にいた。
どうやら倒れていたリーシャは貴族の三男に救われたらしく、紆余曲折を経て正体を隠し、メイド兼用心棒として雇われることに。
こうしてLv999の最強メイドとなったリーシャは、適度に仕事をしながら貴族屋敷でスローライフを満喫していくことになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-02 22:59:47
9567文字
会話率:37%