福島勝千代は京に来ていた。
荒廃した街並み、戦火の匂い途絶えぬ時代。
無法地帯と化した京でも、人々は逞しく生きている。
しばらくは平穏な日々を過ごしていた勝千代だが、再び目まぐるしく物騒な時代の荒波に揉まれることになる。
前作「冬嵐記」と
同じ主人公、視点固定です。
四年後からの再スタートです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-20 15:06:05
950747文字
会話率:23%
※10/8.21時 最終回投稿予定
ある一人の女が行方不明になった。
彼女は手近な者に少し休憩してくると言って事務所を出ていったっきり、二度と戻ってこなかった。
勝手に帰宅したのではないかと上司は言ったが、勤怠管理システムを確認しても彼女
は未だ“就労中”であったし、守衛はその日彼女を見ていないと証言、事実、エントランスホールの防犯カメラに彼女は映っていなかった。
念の為、担当者が彼女の自宅に向かったが、しばらく帰ってもいない様子だったという。彼はもちろん、地下から屋上まで会社のすべての場所を探したし、彼女を知る社員全てから証言を取り、自宅やその近辺も捜索したのだが、何の成果も挙げられなかった。つまり、彼女は何の痕跡も残すことなく、まるっきり消息を絶ってしまったのだった。
果たして警察に捜索願を出そうという段階になり、担当者が彼女の家族に連絡を取ろうとしたところ、緊急連絡先になっている祖父母は既に亡くなっていて、その他の家族は不明であった。
担当者はお手上げ状態で警察へ行き、事情を説明するときにも諦めながら投げやりに話すものだから、逆に何らかの関与を疑われ余計に手間がかかってしまった。
それでも事務所を出ていったのが彼女の意志であること、目立ったトラブルも精神疾患等もなく、何より監視カメラに映ることなく社外に出る方法もあることから、事件や事故に巻き込まれた可能性は低いというのが警察の判断であった。
行方不明者届は受理されたものの、意欲的な捜索ができる段階では無いそうで、また会社にはこれ以上の義務も無いことから、解雇という形での幕引きになった。
いなくなった女の名前は月白マキナ。
株式会社ファイブレンジャーシステムズ情報管理部の主任であった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-08 21:05:57
67456文字
会話率:5%
//特定世界空間位置及び空間時間:Vipha682-5682-3469203468-149576 : 4306934
//視点固定…………完了
//説明開始∇
魔法素と原子が集合したスライム状の怪物、『塊』。塊は突如この世界に出現し、あ
るとあらゆる有機物を喰らっていった。これにより、この世界に繁栄していた全ての生物はその生活圏を激減させる。そしてヒトは、残された土地を守り奪い返すため、日々戦っていた。
そんな世界でその名が知れ渡る腕利きの傭兵組織「エルロム傭兵団」。そこに所属する狙撃の名手ティラーハ・ウェイクとアレン・フルオリソン。塊が蠢くこの世界で、彼らは何を目にしていくのか。
//説明終了Δ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-12 00:30:42
5485文字
会話率:49%
どうせ初恋は叶わない。その言葉に込められた意味、そして願い
最終更新:2014-12-08 12:51:46
1551文字
会話率:11%
バイクで走っていたはずなのに、気づけば見知らぬ草原に投げ出されていた。困惑する彼女の前に現れた魔女は言う、手違いで呼び寄せてしまったが帰す方法は知らない、と。そうして唐突に幕を開けた異世界ライフ。魔法を覚えたり、商売を始めたり、ヒモになっ
たり、探偵ごっこをしたり、恋愛だけは「俺は男の趣味はねえからな!」なんて言われる容姿じゃあしょうがない。それでも友情と青春の日々は案外充実していたりしてーーー。世界を救う勇者にはならないけれど、等身大で頑張る新野田恵里(にいのだ えり)の異世界版・人情道中記!
※第三章〜異世界の旅人〜連載中。
※2014.2.21タイトル変更。(旧題『トラブル・トラベル』)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-02 17:02:11
181433文字
会話率:61%