西暦二〇九九年の淡路島を舞台に、幼馴染み三人が新世界の序章を開くーー‼
■あらすじ
西暦二〇六〇年代。ナノマシン医療で経済を立て直した日本は、脳をスマート機器化する技術H・B(ハーヴェー)導入に出遅れたものの、ナノマシン産業推進に力を入
れ、世界市場に打って出た。
この好景気に乗じて山路内閣は首都移転案を打ち出す。
時は流れて西暦二〇九九年。
遷都を目前に控えた淡路島は、急速な都会化で先住の人々と新たに流入する人々との間で期待と混乱が入り乱れ混沌とした雰囲気に包まれていた。
そんな急成長の真っ只中にある淡路島で、いつも夕暮れまで一緒に遊び回っていた幼馴染みの三人、智明《ともあき》と優里《ゆり》と真《まこと》は、思春期を迎えて男女の友情が恋慕へと切り替わろうとしていた。
ある時、智明は遅れていた二次性徴を発現したことから神にも等しい異能力を得る。
すべてが思うままとなった智明は、その能力を真にひけらかし、優里を連れ出して新造された皇居に立て籠もる。
智明が警察機動隊を難なく跳ね除ける中、真は復讐とも報復ともつかない行動をとり、コネを頼って非合法な手段で対抗策を練る。
智明と真に巻き込まれる形で騒動に加わる淡路島のバイクチームの面々。
智明の起こした事件に居合わせたことで彼の能力を解き明かそうとする医者と刑事。
大きくなった騒動を鎮めるために自衛隊が出動し、その指示をだした総理大臣と、暗躍する謎の男。
様々な人々を巻き込み、淡路島を舞台に超常的能力と超科学的能力のバトルが、今始まる――
■ご注意
※この作品には性的描写・暴力的描写・残虐的描写が含まれます。苦手な方はご注意願います。
また、登場人物の人格を表現するため、一部法令に違反する描写を含みます。犯罪の助長や法律違反を促す意図はありませんので、模倣などの行為はなさらないでください。
※この作品はフィクションです。登場する人物・団体・施設・地名等は架空のものであり、実在する名称とは一切関係はございません
※作中で取り上げた科学公証や物理法則は、物語に則して一部捻じ曲げて解釈・引用している箇所があります折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-11 18:00:00
1127627文字
会話率:43%
時之宮鳴海。15歳。政府黙認の犯罪者集団『折り紙』に所属している青年だ。彼は異質な才能を持っていた。
ある日、総理大臣によって仲間が全員殺されてしまう。鳴海も命を狙われながら今後のことを考えるが、幼馴染である水無川優から一緒に高校に行こうと
いう相談を受ける────。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 08:50:17
178144文字
会話率:52%
ニホン国での長めの連休中、大幅円安にも関わらずアチコチ外遊していたキジダダ総理。ほぼ単なるバラマキを素晴らしい成果と自画自賛して、自分に酔っていたのだが…
キーワード:
最終更新:2024-05-08 19:30:00
2346文字
会話率:55%
党内議員の不祥事の処理をしたはずだが、不十分だと声多数で支持率低迷更新のニホン国政府トップキジダダ総理。今日も対策を練るというより愚痴をこぼしていたが…
キーワード:
最終更新:2024-04-10 19:30:00
2534文字
会話率:41%
気候に地震に異常が多いニホン国では政権もトンデモスキャンダル続き、支持率最低更新中のキジダダ総理が息子に愚痴るが、さらに頭が痛くなる会話が続き…
キーワード:
最終更新:2024-03-20 15:58:36
2941文字
会話率:60%
日本最初の本格的政党内閣の総理大臣となった原敬。彼は総理大臣在任中に東京駅で暗殺され、元老たちにも、そして多くの政党政治家にも惜しまれた。彼の死後協調外交は破綻し政党は腐敗を加速させ、日本は軍の手綱を握れなくなっていく。そんな原敬と兄・恭の
兄弟に転生した2人が、自分のため、家族のため、日本のために二人三脚で歴史を変えていく物語。 ※一部通説以外を採用して物語を構成している部分もあります。ご理解いただけますと幸いです。※当分は毎日0時すぎの更新予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 00:14:04
364294文字
会話率:63%
女装趣味のサラリーマン
鈴木直木(ナオキ)
成人した筋肉質の男の体
女装が似合うはずがない
最後の女装をしてこの趣味を
これっきりにしようと思い楽しんでいた
女装をして鏡で自分を見る
.......
脱ごうとしたところ
気を失う
最終更新:2024-04-29 19:19:39
84723文字
会話率:41%
トムはトムだ。
カオスで短い作品を見たいって時なら、
躊躇ながら読んでください。
著者も混乱する
カオス 意味無い 常識反転
奇々怪界 hell 作品
※一応書いておきます。
この作品は別のサイトで書いた、自作の小説?です。
最終更新:2024-04-24 18:01:12
2981文字
会話率:21%
少年はある実験施設の様なところで気が付く
そして
隣の部屋に人がやって来る。
後は後々書きます。
最終更新:2023-09-25 02:13:06
6389文字
会話率:39%
4月28日に衆院3つの補欠選挙が行われ、自民党が全敗しました。
かつては、菅前総理大臣が21年の補欠選挙で1勝3敗によって不出馬に追い込まれたことから、「岸田降ろし」が起きるのではないか? と言われていますが、個人的には「残念ながら全体
には影響なし」と見ています。
なぜそう思うのかについて個人的な解説と今年の自民党総裁選や総選挙の結果の展望も少し行っていきますのでどうぞご覧ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 17:14:19
3773文字
会話率:3%
3月8日は国連が定めた「国際女性デー」です。
今回は日本の女性政治家はなぜ少ないのか? そこに焦点を当てて個人的な考察をしていこうと思います。
どうぞよろしくお願いします。
最終更新:2024-03-08 18:18:59
3893文字
会話率:4%
2月8日の報道はあまりの詭弁に怒りで頭に血が上りました。
国民1人当たり月500円弱の少子化対策の支援金を徴収するというのに、岸田総理は「実質的な負担は生じない」としています。
さらに詳しく試算してみれば「月500円」ではないことも分
かっています。
あまりにも国民を馬鹿にしている「言葉遊び」と本来行うべき増税の部門を今回見ていこうと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-09 17:18:49
4235文字
会話率:1%
2050年世界規模で少子化問題が深刻化してきた。2019年度から日本の人手不足を補うために政府は外国人労働者の受け入れ拡大を始めた。しかし、2030年代後半から2050年代にかけて、
首の皮一枚の日本経済を維持可して来た外国人労働者も、母国
の経済成長のため、日本で働かなくてもそれぞれの母国で十分に稼げるだけの社会になったのである。一方日本では、多死社会が深刻化しているのだった。そこで政府はこれが数十年続くと国として成り立たないと危惧し、2052~59年、小泉総理は、ÀⅠ(人口知能)を搭載されている人造人間を主力とした社会を目指した改革をしたのであった。そのような考えから政府は約20年間、国家維持は成立すると思っていたのであった。しかし、その予想は、裏切られたのであった。
人造人間の急激な学習能力と自我を持った感情プログラムにより、人類の奴隷としての存在に反旗を翻し、全国の日本人を虐殺したのであった。
この少子化問題を30年前から指摘し、警告を言い続けた一人の男がいた。
元東京大学の社会学教授兼作家の橿原房志である。
彼は、都会の人造人間中心社会や人々が人との関わりを忘れてしまった都会が嫌気になり2050年に退職し、家族共に故郷に帰った。
彼は、いち早く、その危機を察し、2053年から56年に息子の家族と兄弟の家族に大金と永住証明書を渡しモンゴルに移住させた。
ロボットに殺されるくらいなら、自分の所縁がある奈良の談山神社で、不甲斐ない自分や歯痒いご時世と母国日本の消滅を目の当たりに、いろいろな感情が込みあがり、彼はその感情を表現するため、家の家宝である刀と小太刀を用意した。
お酒を一杯飲み干して。小太刀をお腹に三の字、そして、左右縦に線入れるかのように切腹をした。最後に刀で自分の首と心臓に突き刺したのであった。
「ねぇねぇー、ねぇってばー、」
「何だ、何か聞いたことがある声だな。そういえば我が一族は、もうモンゴルの国に住み慣れているのだろうか?」
「ねぇねぇー 橿原房志あなたのことよ!ねぇってば。」
「こ、この声は何だ。」
彼は、ふと目を覚ました。すると、立ち上がり、周囲を見回した。そこは、まるで雲の上にいるかのような真っ青な雲がない空色の世界だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 17:07:10
5276文字
会話率:74%
総理は、誘拐されそうになった、阿久根大臣の話を聞いていた。
最終更新:2024-04-17 09:35:43
5161文字
会話率:24%
Tick Tackのメッセージから、伝子は「総理」と名のつく人々を警護させた。
一方、こぶまんかのアナグラムから、「消える都市ー『消滅可能性都市』」として、東京音楽系大学の卒業記念演奏会をイベントとして導き出した伝子達は、中央区の会場と,近
くの恩賜庭園をマークして向かった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-18 10:25:35
6660文字
会話率:8%
「市橋総理以外に総理経験者7人ですか?おねえさま。守り切れないわ。こぶまんが挑戦して来たらどうするの?」と、あつこは不満を漏らした。
最終更新:2024-03-17 15:33:00
5503文字
会話率:9%
主人公・新井ススムが目を覚ますとそこは見慣れぬ病室。
どうやらトラックに轢かれて意識不明だったらしい。
そんなススムの病室に尋ねてきた総理付秘書の橘エリカが総理の元に誘って……?
最終更新:2024-04-14 14:34:57
95817文字
会話率:42%
トラック事故で異世界転移した男が見たのは、おなじみのファンタジー種族が普通に暮らしている、パラレルワールドの現代日本!?
魔族の魔王様は総理大臣と呼ばれるし、合法的に魔王を討って政権交代を狙える法律があるし、健康診断で攻撃力やら魔力やらの数
値(ステータス)が出るし(あと検便で特殊能力が判明するし)、自治体の公共機関で申請したら誰でも勇者パーティを組める世界……理解が追いつくのがたいへん!
異世界転移した一般人の男。区役所で永き若い時間をつぶす一般エルフ女性。魔族が交通網を遮断した国道を走るフリーの運送屋。三人の若者が、魔族の政権をとりあえずなんとかしたい冒険物語!
※この物語はフィクションです。実在の地名、施設などが登場しますが、実際の個人、団体とはいっさい関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-07 22:24:37
35217文字
会話率:61%
この作品は「エブリスタ」内にも掲載しています。
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未来の地球。世界はたった三つの大国で成立していた。
ある国の総理暗殺計画を実行しようとする者。それを阻もうとする者。世界に此処だけの稀少資源を
めぐる思惑の交錯と、人間の能力では計り知れない次元の見えざる力と見えざる力の闘いに終止符は打たれるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-23 13:47:45
287278文字
会話率:67%
一人の男がつぶやいた。
「こんなもんか……。こんなもんか世界」
男は世界に飽きていた。
代り映えのない、向こう数世紀はこのままとしか思えないような世界。
だが、男は知る。あることを知る。
「腐ってる場合じゃねぇ!」
野望を見つけた男
は駆け出し、やがて歴史にその名を遺した。
《革命者》《時代の風雲児》……《国を滅ぼした男》《史上最大の売国奴》――《日本最後の総理大臣》
これは、胸に抱いた野望をかなえるため、ついには生まれた国すら滅ぼした……ある男の物語。
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※この小説は政治知識をほぼ持たない作者が作成した、妄想百パーセントの小説です。
過度な期待はしないでください。
またこの小説登場人物の思想は、あくまでそのキャラクターの思想です。
特定思想を否定するものではないことを予めご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-23 09:00:00
47085文字
会話率:57%
5編のショートストーリーズ。数学の神様に説教される大学生。木霊の心根を聞かされる男。笑いを強制される男。総理大臣の本音。庭木から逆襲される男。
最終更新:2024-03-22 19:37:26
10240文字
会話率:48%
度重なる政治家の不祥事によりマスコミに追求され、デモに囲まれ疲弊しきっていた成瀬純也総理大臣。ある日でもの過激派の一人に暗殺されてしまい―
目が覚めたら船の上?!しかも海賊たちにリーダーになるよう頼まれて?!
元総理大臣、海賊になって生き抜
いていく!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-16 17:09:57
1795文字
会話率:73%
家電メーカー「コノエ電機」企画課発部第二課課長「原田杜雄」ついた渾名は「パワハラ田モラハラ雄」。光り輝く容姿に、眩しすぎる数々の業績、それらを見事に打ち消す罵詈雑言。全てを「クソ」で片付ける男。
しかし、それらは「パワハラ田」の一面に過
ぎない。原田杜雄の本当の姿。彼を知る人達から徐々に明らかになっていく壮絶な過去。
「パワハラ田」がなぜ「パワハラ田」になったのか。それを理解した時には、彼は既にこの世界にいない。
転生した先は「美しい国」。階級社会でパワハラ田の新たな戦いが始まる。
*この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-16 00:05:42
54843文字
会話率:62%
自分は加藤 研一。会社員兼占い師だ。
ある日元総理の占い結果を変えるために動き出す。しかし、色々巻き込まれてしまい大変なことに。
そして目覚めたら、、異世界だ。
最終更新:2024-03-11 21:23:00
8414文字
会話率:43%
此処は暗殺組織『キャメロット』。内閣総理大臣直轄の秘密組織であり、表向きは公安の一組織として活動する。入団時に個人の過去の経歴は全て抹消され、地下組織内で共同生活を送りながら、随時任務に当たる。主な任務は暗殺であるが、全ての任務において、
絶対に失敗は許されない。これまでの人間性を全て棄て去り、組織の人間兵器として、任務遂行を最優先に行動しなければならない。尚、任務失敗時や緊急時の救出や援護は、組織からは一切行わない。失敗したと看做した時点で、自害する為の『コード』を送る。……以上だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-10 00:00:00
51602文字
会話率:48%
その日、日本中のあらゆる映像メディアを通じて、内閣総理大臣による緊急記者会見の様子がライブ配信されていた。
いつも眉間に皺を寄せている重田首相は、持ち前の低い声で事態の深刻さを語る。
『そのウィルスに感染すると思考が楽観的に――つまりポジ
ティブになってしまう、と。そんな危険なウィルスが今、世界的に蔓延しているのであります』
ポジティブ・ウィルス。
一週間ほど前、米国に突如として現れたその新種のウィルスは、人間の考え方を強制的に前向きなものへと書き換えてしまうらしい。しかし当初はそれを誰も深刻に捉えていなかった。
『ポジティブなのは良いこと、ですか? それは事態を軽く見過ぎだ。そんな悠長なことを言っていられる段階はとうに過ぎているのです。この一週間だけでも、交通事故の増加。工場災害の多発。行方不明者の続出。一部地域では停電の復旧目処も立たず、このまま感染が進めば社会は…………たぶん大丈夫』
重田首相の頬が、急に緩む。
その首をよく見れば、何かに噛みつかれたような痕がついていた。
『根拠はありませんが、たぶん大丈夫であります』
いつも悲観的な展望を語ってばかりいた首相の、あまりにも突然の変化により……皮肉にも、日本人はポジティブ・ウィルスに対して強烈な危機感を抱くようになった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-09 18:10:23
13098文字
会話率:46%
ハイン歴3643年。記憶喪失で倒れているところを無職の男、伊藤 舜(いとう しゅん)に拾われた少女。それから2年後、少女は伊藤 類奈(いとう るいな)という名前をもらい、記憶喪失が治らない事を除けばありふれた日常を舜と共に送っていた。しかし
、突然国の機関から招集の手紙が届く。出向いた先で待っていたのは、前総理大臣だった。そして、そこで告げられたのは、余りにも残酷な事実だった。
注意
-この小説は不定期更新となっています。
-この作品はフィクションです。実際の人物、団体とは一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-25 00:27:54
4362文字
会話率:63%
「パラレルワールド。ご存じですか?」
総理のその回答に、質問をした記者はまず我が耳を疑い、次に口を疑った。
今、私は何と質問した? 確か、総理にこう訊ねたんだ。あなたが掲げる異次元の少子化対策とはいったい――
「異次元の少子化対策。
それはパラレルワールド、つまり並行世界から子供をさらい、我が国で育てる事です」
記者は目頭を揉んだ。だが、自分の目を疑ったわけではない。頭痛がしたのだ。そして、何かを疑ったと言うなら、それは自分の脳。つまり、これは夢なのではないかと。いや、やはり総理の頭を疑った。
「あの、総理……真面目に――」
と、言いかけ、記者が口を閉ざしたのは、総理がこちらの話を聞いていないと思ったからではない。閉口せざるを得なかったのだ。記者会見の場、その壇上、総理の隣に運ばれて来た物々しい装置を前にしては。
それは球の無い地球儀のようであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-31 11:00:00
1622文字
会話率:32%
蝉の全盛、世は夏休み真っ只中。彼もまた日々の重圧から解放され、趣味のゴルフを側近たちと楽しんだのち、道が混んでいるからという理由でヘリコプターで都心に戻ろうとしていた。
彼にはそれができる。なぜなら彼は総理大臣なのだ。
だが、さすがの
総理と言えど、不運な事故。ヘリの墜落を阻止することはできなかった。
「うぅ……」
地面、雑草と落ち葉の上。むくりと起き上がった総理は顔を歪めた。自身を囲む木々、そこにとまる蝉たちの鳴き声に、まるで四方八方からジリリリと目覚まし時計の音を浴びせられている気分。最悪の目覚めだ。しかし、ぼやけていた頭の中が徐々にハッキリしていくほどにその最悪は更新されていく。
見回すが周りにヘリ、その残骸はない。機体から放り出されたのだろうか。覚えていない。どれくらい時間が経ったのかも。スマートフォンは失くし、おまけに腕時計は壊れたようで動かない。
チャーターしたヘリでゴルフ場を発ったのは午後三時ごろ。木々の間から降り注ぐ陽射しの感じからして、まだ夕方ではなさそうだが……。
総理はぐぅと声を漏らし、膝に手を当て立ち上がった。森の中は涼しいがあくまでそれは比較的に、の話。水色の麻のシャツは背中に大きな楕円形のシミを作り、土で薄汚れた白のチノパンの尻の部分にも汗をかいている。
「体力は……あるつもりだが……ひぃ、ふぅ、国会にルームランナーを導入することを……検討しないとな……ははは……」
と、ひとり、冗談でも飛ばさなければやってられない。不安と蝉たちの声で気が狂いそうになるのをひしひしと感じていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-30 11:00:00
5929文字
会話率:71%
レイプが合法化された。少子化対策、そもそも生き物というのは、生殖行為というのは、かつては夜這いと言って、とある国では実質合法、何なら被害を受けた女性側が罰を受ける国も……などと理由を並べていたが、早い話が総理大臣の気が狂ったのである。
最終更新:2023-11-20 11:00:00
575文字
会話率:0%