おとぎ話は壊れてしまった。魔法は解けて、残ったのは惨めなドレス。そこに現れた美しい男は王子様どころか、わたしの目の前で冬の池に飛び込もうとした。
あなたは特別よ。そう言われ続けて育ってきたのに、絶対の自信があったオーディションで、独りよが
りを思い知ったユキ。失望して舞台を去ったのち、歌姫『ネージュ』として持て囃される傍ら、秘密の稽古場で惨敗した演目「人魚姫」を繰り返し演じていた。
ところが冬の初め、その大事な稽古場で美貌の青年の入水自殺に居合わせてしまう。彼はユキが密かに才能を妬んでいた、今をときめくトップモデルの『フロル』その人だった。
信じていたものが砕け散って、自分に自信も持てない。夢を諦めることもできずにもがいていた日々の苦しみ。けれどフロルであることをやめた青年とままごとみたいな「人魚姫」を演じるうち、ユキは女優としての自分に、これまでと違う姿を見出してゆく。一方で青年もまた、自分の価値がわからずに苦しんでいた。
女神の愛する街、美しいフロル・ネージュ。でも美しいだけじゃ到底足りない。
夢を現実のものとするために、必要なのは何なのか。打ち砕かれ、ばらばらになった自分を拾い集めて、もう一度舞台を目指すユキの勇気が導く未来は――。
「カクヨム」「アルファポリス」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-16 00:00:42
143917文字
会話率:41%
【完結まで毎日投稿!】人里離れた奥地にある〝塔〟にワケあって幽閉された少女・カグヤは、夢を見ていた。
『いつか、白馬に乗った王子様が、あたしをここから連れ出してくれるハズ……!』
予言めいた満月の夜。遂にその時はやってくる。
ひとりぼっ
ちのカグヤのもとにやってきたのは――白馬ではない様々な生物に乗った〝顔だけはつよつよイケメン!〟〝だけど中身は『……』〟の残念王子たちだった!
カグヤは初対面で火を噴かれるわ、空から落とされるわ、溺れるわと散々な目に逢うが――そんなひどい目に逢わせた3人の残念王子たちと、塔で同棲生活を送ることに!
『こんなの、あたしの思ってた王子様じゃない!』
一筋縄ではいかない王子たちとの同棲生活はめまぐるしく、毎日がてんやわんや。ストレスも極限に達しようとしたその時――新たな残念王子たちがカグヤのもとへとやってきた!
『もう、こんなの無理――!』
助けを求めるカグヤの魂の叫びは天に届く……わけもなく。
起きるトラブル。加速するストレス。増殖する残念なプリンス。
はたしてカグヤは、非常識な残念王子どもに振り回されるドタバタ生活の中でも〝自分を塔の外へと連れ出してくれる〟真の王子様を見つけることができるのか――?
それともうひとつ……カグヤには、とある〝記憶〟に関するヒミツがあって――?
暴走するお姫様希望の幽閉令嬢(=カグヤ)と、どこまでも残念なイケメン王子たちが繰り広げる、ワンシチュエーション×破茶滅茶ラブコメディです!
『お願い神様――どうか〝まともな王子様〟を連れてきて――!』
【見どころ】
・個性豊かなお姫様と残念王子たちによる、コメディ&ギャグな掛け合い(ときどきロマンス♡)
・おふざけ満載だけど……最後はちょっぴり感動!? などんでん返し展開
――などなど、楽しんでいただけると嬉しいです。
よろしくお願いします!
【さいごに】
※作中の登場人物は特殊な訓練に加え、どんな怪我でもすぐ元通りになる超回復魔法を受けています。これを読んでいる世界の皆さまは、決して作中の行動を真似しないでください。
他サイトにも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-31 14:11:40
329933文字
会話率:36%
物心つくころから、憧れていた。ハイスペックな王子に見初められて、幸せな王女になることを。ところが、ある日、気がついた。そもそも、私、王女だ!
アスティア皇国 第3王女ララ。夢見がちな彼女は、理想の王子のような、生徒会長オリバーとお近づきにな
るために、生徒会役員に。ところが、なぜか姉 ベルの婚約者、レニアスとの距離感がおかしい。待って!全然、私の理想の王子様じゃないのに、なんでキラキラして見えるの?
果たして、ララは、物語の主人公たちのように、ハッピーエンドを手に入れられるのか。
※「王子は夜毎貝になる」のシリーズ作品ですが、単体でお読みいただけます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-16 10:40:33
28451文字
会話率:38%
この国で生まれた貴族の娘は、十八歳になると運命の相手を見つける儀式を受ける。大聖堂に集まり、透明な水晶に映し出される人物こそ、その人が生涯を共にする相手。
一度見てしまえば運命には抗えない。強制的に一緒にいることを義務付けられる。
「せめ
て普通の人でありますように……」
レイネシアも十八歳になり儀式を受けることになった。そして浮かび上がった人物を見て、周囲の人々はクスクスと笑う。
「あなたの相手は、アレクト殿下です」
「え……」
なんと運命の相手に選ばれたのは王子様だった。
でも、ただの王子様じゃない。
人間に一切興味がなく、動物しか愛せない変わり者――世間を騒がす『変態王子』。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-15 12:00:00
7657文字
会話率:39%
あるところに超絶可愛らしい男の子がいました。男の子は、あまりにも可愛すぎるため、彼の可愛らしさに嫉妬した女の子達にいつもいじめられていました。ある日、いじめられて泣いていた可愛い男の子をカッコイイ男の子が助けてくれました。王子様のようにカ
ッコイイ男の子に可愛い男の子は心を奪取されて(恋)してしまいました。
十数年後、16歳になっても可愛い男の子は高校で王子様らしき男の子と出会いますが…。彼は、あの王子様ではなかったのです…。
「みちるが僕の王子様じゃないなら、僕がみちるの王子様になるよ…!」
「はぁっ!?」
☆星の王子君シリーズのスピンオフ作品です☆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-28 17:03:10
169008文字
会話率:66%
舞踏会で再会した王子が、小さい頃と、まるで別人であることに幻滅するバーバラ王家の第二王女、ブリジット。
同じく舞踏会で、王女が幼き日の思い出を打ち砕く成長を遂げたことにショックを受けるフランシス王家の第一王子、フレデリック。
これは、時の流
れの残酷さを目の当たりにした二人を中心とした、一篇のラブコメディーである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-20 15:00:00
10926文字
会話率:62%
顔よし‼︎
運動神経よし‼︎
頭よし‼︎
そんな完璧なあいつ
あいつは矢沢財閥の御曹司
矢沢郁弥(やざわいくみ)
こんな人と婚約者で同棲してるなんてみんな羨ましがる
たしかに私もこんな王子様みたいな人と結婚するのは小さい頃から憧れてた
けどあいつは王子様じゃないあんなやつ王子様なわけがない‼︎ 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-24 23:33:28
2375文字
会話率:65%