凍りつけ。その一瞬をたたえたままに。
最終更新:2024-02-07 20:00:00
3222文字
会話率:2%
正常者と特殊な力を持つ異能者が共存する現代社会。そのどちらからも忌み嫌われる孤独な高校生吸血鬼、赤月時雨。
そんな彼と関わりを持つようになった転校生の碧井涼氷は時の異能者という特別な存在でありながら、赤月と同じように孤独を知る少女でもあっ
た。
自らの身体を傷付けて武器を生成する戦闘スタイルを持つ赤月の正体。それは一度も血を吸ったことがない吸血鬼でもある。
血に塗れた者たちの様々な思惑が錯綜するなか、どんなに血を流そうとも屈しない赤月時雨。彼の目から流れる赤い涙から、すべての物語はひとつになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-19 23:04:25
277215文字
会話率:47%
街一つが氷に閉ざされた。
妖魔退治を専門とする陰陽師『葛木家』に属する葛木修吾は、怪異の調査中に何者かの罠によって凍った湖底へと落とされてしまう。すると、そこで氷中で眠る美しい少女を発見。
恐ろしい被害をもたらす大雪を魔物に例えて『白
魔』と呼ぶ。
それほどの氷雪を操る雪女の少女が犯人だと思ったが、彼女は否定し、修吾にこう告げる。
「私と、恋人になってほしい」
葛木修吾を主役とした三年前の出来事を描く天井裏のウロボロス外伝!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-20 22:00:26
37642文字
会話率:49%
史上最強のサイバー・ウェポンと、天下無敵の人妻女子高生は、聖麗高校を舞台としていつ果てることのない、天地を揺るがすバトル・ロイヤルを続ける……ハズ、だった。ところがここに、単純で純情だが、思い込みの激しい、変態オタク的科学部長が絡んで来た。
人工の生命を持つ少女と、純真に科学を愛する青年との、許されぬ恋の行方。それは単なる変態なのか、はたまた純愛なのか?何が何だか良くわからないままに、生命と、純粋な魂とを弄ぶ者達に対して、彩の姫巫、彩香の怒りが爆発する……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-01-27 01:38:52
55935文字
会話率:41%
恒星間宇宙船は、加速を続けていた。このままでは、太陽系を飛び出してしまうことに、間違いはなかった。「くそッ、ここまで来て!」マサルは、目の前の制御盤に拳を叩き付けた。恒星間旅行者の帰還を待って、冷凍睡眠装置の中で横たわる人々は、いつしかコス
モ・マドンナ、宇宙の聖母達と呼ばれるようになった。実際には、乗組員の家族には男性も女性も、大人も子供も含まれていたのだから、マドンナというのは正しくはない。その人達を目の前にして……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-07-26 01:52:25
18618文字
会話率:6%
フランス南西部を流れる、ロアール川の流域には、いくつかもの古城が点在する。そこは、この国に無数に存在する観光ルートの一つだった。しかし、フランス政府の財政事情も手伝って、そのどれもが見学可能という訳ではなかった。外観は立派でも、中は廃虚同然
であったり、土台と外壁以外は、すべて崩れ落ちてしまったようなものも多かった。観光ビザで入国した秋津隆也は、そんな薄暗い廃虚のような城の一つの中で、大きく口を開けた石畳の床下を覗いていた。その穴の中で、炭坑夫のように穴を掘っていたのは、ピエールという名の金髪の美青年だった。日本で、建築家としての夢に敗れた隆也は、この国の古い城を巡る旅を続けていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-07-17 15:38:11
33592文字
会話率:41%