突如発生した謎の暗黒物質の出現により、黒に免疫のない人類は全身が黒く凝固し人を襲う骸(むくろ)へと転化した。それは、無数の霧を生み出し、一切の時間概念を停止させた。やがてこの事態は数多の犠牲者を出し、世界人口の九割以上が失われる事となる。
第二都市「レイブン」。そこは、標高4000mを越える現世最大の都市「ロイス」に立つ大橋の先にあった。彼らは霧の届かない山脈に逃れ、都市を作り栄えていたのだった。生き残った人々は、死に切れなかった人々の弔いを目的とした団体を結成。骸を殺し、中に捉えられた死者を埋葬する。それが彼ら【送り人】が担う責務である。
これは、世界滅亡後のアフターストーリーを描く、出会いと別れの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-25 16:19:55
13065文字
会話率:27%
俺の故郷、魔界は滅びた。俺の日常は、ある日突然、完膚なきまでに壊されたのだ。不可侵協定を破った人界の七聖勇者、ならびに一万の魔法騎士の軍勢によって……。
七聖勇者の一人、【創造】の勇者アテムが作り出した『一秒が百年の時間概念』に閉じ込
める『時の牢獄』と、『太陽で炙られ続ける』、『太陽地獄』を掛け合わせた結界の中に封印された俺は、終わらぬ痛みの中で、ただ一人、幼馴染の生存を願った。
太陽に焼かれ続けても吸血鬼の能力で『再生』する俺は、死にもの狂いで『太陽』を【吸血】し続ける。何千、何万、何億年かかったとしても、ただひたすらに、彼女に会いたいと願っていた。
太陽を【吸血】し終えた俺は太陽を克服し、その炎をもって結界を破壊した。けれど、目覚めたときにはすでに二年が過ぎており、幼馴染はもう死んでいて――――。
大切な人を失った俺は、復讐を……いや、単なる復讐なんかじゃない。この理不尽な世界をぶち壊すための、『革命』を起こすことに決めた。
これは、一人の魔王と、その仲間たちが世界を塗り替える『革命譚』。
絶対的な力に抗う、反逆の物語。
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※この作品は、カクヨムでも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-21 00:03:07
101360文字
会話率:18%
時間論 時間概念の研究 試論
最終更新:2018-03-07 10:11:49
1635文字
会話率:2%
――例えば。
例えば時間を止めることが出来る能力があったとして、時間が止まった世界とはどんな世界を想像するだろうか。
そんな突拍子もない質問をされたことがある。
しかしその質問に答えることはできなかった。なぜなら時間が止まっている世界など想
像することが出来なかったからだ。いや想像したときに時間が止まっている世界を認識できている自分を想像できなかったと言った方が正しいだろう。
この世に存在しているという結果に至る世界に存在する以上、時間という概念の上で生きてきた。時間が止まった世界を想像または認識できるのは時間の概念を持たない存在だけなのではないだろうか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-10 00:08:04
11914文字
会話率:14%
地方の軍港の高校生である「僕」は律子と言う美女を追っていくうち、偶然UFOの到来を目撃した。「僕」の精神はその頃から狂いはじめる。自分の時間概念がどんどん壊乱していく中で律子を追い求め、精神分析科医伊藤泰海氏と自衛隊の陰謀に巻き込まれながら
、「僕」はなんとか過去の律子を救うためにもがきはじめた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-11-14 00:01:05
31540文字
会話率:43%