近未来、日本。
全国各地でツキノワグマやヒグマといった熊の生息個体数が爆発的に増加し、一方でその駆除にあたるハンターの人数は減少及び高齢化の一途を辿っていた。
一昔前の行き過ぎた保護政策と、狩猟免許取得に関する手続きが煩雑を極めたことが原
因だった。
やがて人や人間社会の文明を恐れない熊が市街地に出没するようになり、札幌や仙台で住宅内にいた住民が襲われる獣害事故が発生。
ついには北海道旭川市で、就寝中の一家五人がヒグマに襲われて全滅するという最悪の事案が発生するに至った。
事態を重く見た政府は、熊の駆除に関する判断の全権を持てる国家資格「熊狩士」「熊撃士」の創設を決定。
その専用狩猟用具の開発を大手企業「輪島秦重工」と、岐阜県関市の刀剣・製造販売「美濃関鍛冶工房」に依頼、防衛省の技術陣と環境省の狩猟部門が監修することで、熊を狩れる専門技術を持ったハンターの養成に乗り出した。
凄腕の熊狩士として全国に名を知られた前野高陽は、警察官だった五年前、恋人だった同僚の裕子をヒグマに惨殺され、そのヒグマへの復讐のために警察を辞職した過去があった。
手がかりは、裕子に撃たれて潰れた赤い右目のヒグマだということ━━━━赤隻眼(アカカタメ)と呼ばれるようになった仇のヒグマを執拗に追う前野は、相棒の若き熊撃士・村井健介と共に北海道中を股にかけ、いつ果てるとも知れない追跡の旅を続ける。
果たして恋人の復仇を遂げる日は来るのか。
ヒグマへの復讐のために身につけた、無法新神流居合術の妙技と熊斬り太刀「雷神」を武器に、前野の剣技は今日も人熊問わず冴え渡る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-11 20:59:44
20455文字
会話率:21%
謎の寄生虫、『リボソーム変異体』に寄生された不死川アカリは、不老不死の肉体を手に入れていた。
研究所から逃げ出し、やっとの思いで生まれ故郷である旭川市にたどり着いたが、彼女は家族に迷惑をかけまいと、ある「友人」の元へと訪ねようとしていた
。
友人とは中学時代の元カレであり、“初体験”の相手。
藤堂ツバサ。
訳あって高校時代に別れたきり、彼とは連絡を取っていなかった。
ある組織に追われる身となった彼女は、組織の実態を探ろうとしていた「国際刑事警察委員会(ICPC)」の日本支部の場所を突き止め、その身を預けようとするが…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-15 18:20:44
25110文字
会話率:18%
四十代の私まりは統合失調症で、精神科への二回目の入院をへて、旭川市から兄一家のいる札幌市に引っ越して母と札幌市で暮らしはじめる。最初の何年かは何事もなかったが、母が病気になる。
最終更新:2022-07-31 05:23:16
23584文字
会話率:3%
昭和45年……1970年、北海道―札幌。
冬季オリンピック開催を2年後に控え、道都は好景気と来るべき豊かな未来を信じ、熱気にあふれていた。
日米安全相互条約締結を頂点とする、国内での学生運動は、東大安田講堂の陥落が決定的となり、市民からは醒
めた目で見られ始めていた。北海道大学の学生・椙原守意は「東京の意思」により支配されつつある北大学生自治会にあり、ひそかな決意を秘めている。樺太出身の彼は思っていた。
――北海道を日本から独立させる。北海道民の目を覚まさせ、独立独歩の道を「否応なく」歩ませるのだ。
上川攻は、軍、警察に次ぐ第三の「暴力装置」である国家公安機構の職員であり、目下、北海道へ飛び火しかけている新左翼・民族派ゲリラの活動を監視していた。北海道旭川市出身――札幌が目の前で姿を変えていく。
定山渓鉄道は東急に買収され、「札幌急行鉄道」として生まれ変わり、オリンピック招致を機に地下鉄南北線の建設が急ピッチで進んでいた。人が流れ込み、金も動く。よからぬ考えを抱く輩も増える。彼は北海道の治安を維持し、上層部の命により、「何としてでも」札幌冬季オリンピックを無事開催することを至上命令とされていた。
大東亜戦争を経験していない日本。
南樺太・千島が日本領であり、アメリカとは微妙な力関係を維持し、欧州では史上最大の戦争と言われた独ソ戦を経て、ドイツ・ソ連の対峙が続く、「もう一つの世界」。
物語は、「街が生まれ変わっていく」札幌を舞台に、進む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-25 23:00:47
36888文字
会話率:75%
はるか昔、この地球に栄えていた超古代文明。
北海道・摩周岳の麓で、その遺跡が謎の巨大な竜の化石と共に発見される。
同じ頃、旭川市に住む少女・栗原未玖は、道端で小さな赤い竜の子供を拾って家に連れ帰り育てることにした。
やがて夕張に出現する、お
ぞましい怪物のような姿をした正体不明の飛翔体。
未玖の危機を察知したかの如く、彼女に育てられた真紅のドラゴンは眠りから覚めて再び姿を現わす。
現代に蘇った二大怪獣の死闘が、北海道の大地を舞台に火蓋を切った!
特撮怪獣映画のような迫力満点の巨大モンスターバトル小説、どうぞご堪能下さい。
◆この作品は今後投稿予定の長編ファンタジー小説『レオサーガ』の外伝・スピンオフ作品になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-31 15:17:51
67434文字
会話率:52%
ここは北の大地、第二の都市こと北海道旭川市。とある私立高校に通いながら平穏な日々を過ごしていたどこにでもいるごく普通の少年こと神代悠久は、新学期早々ぼっちを決めながら今日も空虚な日常を満喫していた。しかしある日突然、庭に不審な影が訪れ――。
望まぬ出会いによって平穏を追い出されてしまった悠久は、それでも新しい日常の在り方を求めて奔走するのだった――。ごく普通の少年少女でありたかった劣等生たちの物語が、今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-11 23:23:47
65384文字
会話率:25%
北海道旭川市で起こった謎の猟奇殺人事件、別名スノウデビル事件。
北海道警察の新米刑事、山岡は今回の事件の聞き込み調査を行っているときに1人の女性と出会う。彼女の名前は朝山。
スノウデビル事件の6人目の被害者の姉である。
そして、彼女は山岡に
捜査に協力させてほしいと頼むが・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-02 15:07:58
3737文字
会話率:38%
現代の平穏の時代を仲睦まじく暮らしてきた山岡夫婦。
西暦2016年9月26日、旅先の北海道上川町「層雲峡」の温泉宿で、とんでもない事件に遭遇します。
宿泊客たちも寝静まった深夜。
廊下から聞こえてくる不気味な唸り声。乱暴な足音。
異変を告げる非常ベルの音。そして室内の電話が鳴り、見知らぬ男からの救援要請。
夫婦は意を決して部屋を出て、五階の浴場へと向かうのですが……。
世界は何かが大きく変わっていた。
ゾンビ化していく人間たちの謎。
隠された秘密。
妻を守りながらひたすら危機を脱していく先に辿り着いた真実。
人類が迎えた存亡の節目。
様々な登場人物を通して、あらゆる角度から見た、この脅威の出来事を記録しました。
完全版「誰も知らない効果的なゾンビの対処法」を、Amazon Kindleにて発売中!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-16 16:58:01
328603文字
会話率:19%