高校受験に受かった長谷川穂那実は死んだことにされている祖父に会わせてもらえることになり、信州の山間の病院に訪ねていく。
そこで祖父に巣食う怪物に捕まってしまい、無意識に異界に渡ってしまうのだが、そこは自分が良く知る異界の竹林で、そこで異
界に魂を飛ばされたままになっていた祖父の魂を取り戻す。
無事に入学し中学時代からの友達と一緒に高校生活を始めた穂那実は、霊に憑かれ易い友人の弥生が暗い顔をしているが、始まったばかりの高校生活と家の事情もあって本人も「大丈夫」というし放っておいた。
母の妹の秋葉は美貌の怪奇小説作家で、売れる前からサポートしてた呪物蒐集家の代わりにゴールデンウィークも近いある日、栃木の温泉街にある旧家に呪物を引き取りに行くのだが、そこでその家の開かない箪笥に仕舞われていた埴輪に憑かれてしまう。
それに逸早く気付いた穂那実の弟の悠斗は、穂那実と父と金髪灰色の瞳の日本育ちの陰陽師佐藤大地と共に秋葉を迎えに行く。しかし憑かれた秋葉は隙をみて車で寝ていた父だけを載せ、穂那実達を置き去りにして、土蜘蛛退治の執念を抱えて逃げてしまった。
大人に任せるように穂那実は諫めるが悠斗は聞かずに、身内の大人達(母の従姉妹蔡怡君、祖父の良平と佐藤大地)、と共に秋葉を追って行ってしまった。
ゴールデンウィークに入った登校日には高校の遠足があって、それは「奥多摩むかし道」を歩くものだったが、怨霊に憑りつかれかけた弥生はコースにある耳神様という石に触れて、怨霊の声を聞き何度も自殺を図ろうとする。
何とか止めて手下の雑霊を祓った穂那実と友人達はその夜弥生に話を聞こうと集まるが、穂那実の介入に怒った怨霊に攫われてしまう。
秋葉に憑りついた古墳時代の巫女の霊は土蜘蛛を求めてさ迷い、後を追う悠斗達を翻弄する。秋葉と父の修吾の努力により、何とか巫女を成仏させた。
その頃、怨霊に付けられた怪我をおして穂那実は、陰陽道を教えてもらう先生だから姉弟が師匠と呼ぶ、母の従弟の恒平と共に相模湖を訪れる。
穂那実は祖母に約束させられたから除霊は出来ない。代わりに師匠が弥生を取り戻す為に産土神の力を借りて除霊を行うのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-30 17:00:00
116470文字
会話率:56%
注意:この手記を読んだことによる、精神疾患等の発病については著者は一切の責任を保証いたしません。すでに心臓疾患・精神疾患のある方は絶対に読まないで下さい。
この手記はN県J市にある農村集落の養鶏所で起こった怪奇である。
怪奇録として残
しておく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-03 19:00:00
205文字
会話率:0%
八年前に両親を事故で亡くして以来、警察官をしている美貌の兄・リーランドと、執事のジェンセンとともに暮らす十八歳の少年エリア・フォスターは、売れない怪奇小説作家である。
担当編集者から「次回作は『恋愛』重視の作品を書いてほしい」と言われ、
頭を悩ませていた。
そんな折、邸を訪れた美しい少女・アディリーンと出会う。一月前に、アディの友人だったアリスが惨殺され、その数日後、アディも街中で何者かに腕を切りつけられた。そのときに介抱してくれたのがリーランドで、なにかあれば相談するようにと自分の連絡先を教えたという。
アディはその犯人が、一年前にロンドン中を恐怖におとしいれた殺人鬼「切り裂きジャック」ではないかと疑っていた。
エリアはアディとの交流を通して恋愛について学ぼうと考える。そして探偵をしていると嘘をつき、犯人について調べることを約束した――。
第9回C★NOVELS大賞・最終選考通過作品
※「なろう」掲載にあたって、投稿時のものに一部加筆・修正する予定です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-10 00:00:00
47334文字
会話率:43%