お盆の初日、大学の友人との飲み会の帰り道、律子は終電ギリギリの電車に乗り込んだ。酔っ払った頭で各停電車に揺られていると、普段は気にも留めない小さな駅の『野三谷駅』が、『飲み屋駅』に変わっていた。「なにこれウケる」と思わずホームに降りた律子は
、駅の端が赤ちょうちんが並ぶ飲み屋街になっていることに気づく。ふらふらと吸い寄せられるように屋台が並ぶ方へ足を進めると、そこにいたのは律子が小さい頃に亡くなったおじいちゃんだった。おじいちゃんはお盆の初日だというのに、なんでこんなところで酔っ払ってるんだ。自身も酔っ払いのテンションで、律子はおじいちゃんを家まで引っ張っていった。
生前は酔うと手がつけられなくなっていたおじいちゃんは、いまだに律子の家に大きな爪痕を残している。夫婦とは。家族とは。完璧ではない、愛の形とは。お盆の期間限定のちょっとした非日常。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-18 23:50:00
25800文字
会話率:35%
大学生の知花が、バイト先の資料館で出会った桜柄の振り袖。
その振り袖を見てから夢に女性が出るようになった。
何やら元の持ち主であるこの女性には心残りがあるようだった。
最終更新:2022-04-17 11:49:31
10522文字
会話率:43%
主人公は嘘が分かる体質のせいで人間不信だった。
人を避けながら、学校に通っていたある日ひょんなことから
近くの心霊スポットに行くことに。
そしてそこにはなんと、武士の姿をした女が。
女は錯乱した様子で話しかけてくる。
「シュガー、カスタ
ード、プリン…今、西暦何年ですか!?」
これはそんな出会いから、少しずつ、人と関わっていく少年の話。
ーーー
この作品はハーメルン、カクヨムにも投稿しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-10 19:00:00
16482文字
会話率:29%
怖くない幽霊譚です。心暖まる真冬のホラーをお楽しみ下さい。
最終更新:2021-10-17 20:02:51
4654文字
会話率:0%
これは以前別エッセイに載せた話を、あらためて抜き出した
怖くない幽霊を視た体験談★です。
(そのエッセイは削除済みです)
よくあるホラー話を期待する方は、多分つまらないと思います。
初めて幽霊を視た体験談と聞いた話です。
(『カクヨム』様に
も掲載してます)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-13 17:32:47
3925文字
会話率:4%
舞台は夏の片田舎
私はかつて親友であったマーちゃんと二年ぶりに再会した。そう―――――幽霊となったマーちゃんに
失われた二年間を埋めるように、マーちゃんと遊ぶ私であったが、どうにもいつもと村の様子が違う……?
それでも今はどうでもいい。とに
かく、いついなくなるかもわからないマーちゃんと思い出を作るんだ。
ほっこりとした夏の少し優しいようで怖いようで優しい二人の少女の物語です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-16 17:34:34
14347文字
会話率:42%
――ここに一軒の家がある。
一見してなんの変哲もない、二階建ての純和風の日本家屋。その堂々とした佇まいと広い庭からは、いまどき珍しいほどの大木がそびえたつのが見える。家の入り口、そこにはなんとも場違いなものがあった。立て札だ。うす汚れ
た立て札が一つ、所在なさげに立っている。『入居者募集』――古めかしい表札がかかったままのその家は、住人のいない買い手がつかないことで有名な、曰くつきの中古物件。近所でも言わずと知れた事故物件との噂があった。
ある日突然、家に新しい買い手がついた。相場の倍の価格をポンとキャッシュで一括払い。なんとも剛毅な買い方をしたのは、一人の若く美しい女だった。
不動産屋は、傷み荒れた家に触らせようともしない奇妙な客に戸惑いはしたが、それでも喜んで家を売った。家はもともと曰く付き、かの噂は間違いではなかったのだ。
一方、女が家を買ったことを苦々しく見ている者がいた。
それは彼女の両親や元カレ――などではない。彼女は知るはずもないことだったが、その家には先住民がいた。無断で住み着く元ホームレスの男が。
男はすぐに、この新たな住居人の女も逃げ出すと思っていた。何故なら、今まで入居者を追い出していた張本人が彼だからだ。幽霊に見せかけ、超常の存在を感じさせる。大抵の者は恐れをなし三日ともたずに逃げていく。
しかし、今回は様子が変だ。なにやら痕跡を残せば残すほど女は喜んでいく。
男は戦慄した。この女はなんなんだと。男は知らなかったのだ。
まさか、この女がこの家と『結婚』していた、という事実を――。
そして闘いの日々が始まる。結婚相手を家と定めた女、家に密かに住み着いていたホームレスの男、そして前の持ち主である幽霊とその関係者。彼らが繰り広げる仁義なきバトルロワイアル――もとい、家を巡る争奪戦、複雑怪奇な四角関係。
奇妙で不思議な『家(ホーム)・LOVE・コメディ』 ここに開幕!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-23 12:15:28
55588文字
会話率:37%
相賀ヶ丘高校は数十年前に廃校となりました。
相賀ヶ丘高校には沢山の噂話があります。トイレの花子さん、モーツァルトの肖像画の泣き声、目から血の涙をながすモナリザ……そして、一番有名なのは「尾花」という幽霊です。
そんな事実を確かめるべく私、
桜木 愛はクラスの友達と一緒に肝試しをしました。
怖がりな私は、怖くて動けなくなり一人校舎に取り残されてしまいました。
そこで出会ったのは、とても綺麗で素晴らしい歌声を持つ尾花ちゃんでした。
そして、尾花ちゃんにはやりたいことがありました。それは――アイドル!?
それから私と尾花ちゃん、そして沢山の愉快な幽霊達でアイドルグループを結成して、人気アイドルグループとして成り上がるまでの物語です
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-09 09:07:10
5572文字
会話率:45%
ボロアパートの押入れの中には、アイツが棲んでいる。気まぐれで、我儘で、寂しがり屋のアイツが――
最終更新:2015-08-19 14:13:10
8409文字
会話率:44%