スズメバチ vs バッタ
最終更新:2025-07-07 19:00:00
8277文字
会話率:26%
ロゼ=ローラン、二十四歳。十六歳の頃に最初の婚約が破棄されて以来、数えるのも馬鹿馬鹿しいくらいの婚約破棄を経験している。
幸い両親であるローラン伯爵夫妻はありあまる愛情でロゼを受け入れてくれているし、お酒はおいしいけれど、このままではかわ
いい義弟のエドガーの婚姻に支障が出てしまうかもしれない。彼はもう二十を過ぎているのに、いまだ縁談のひとつも来ていないのだ。
焦ったロゼはどこでもいいから嫁ごうとするものの、行く先々にエドガーが現れる。
※この話はカクヨム様、アルファポリス様にも掲載されています。
このままでは義弟が姉離れできないと強い危機感を覚えるロゼに、男として迫るエドガー。
「俺があなたのことを姉と呼んだことがありましたか?」
そういえば……ないかも。
でも……血がつながっていなくても、姉と弟では結婚できないんじゃない?
「法改正は合法だよ」
そうね。お酒がおいしいわ。
ロゼが突然の求愛に動揺しているさ中、エドガーはありとあらゆるギリギリ世間の許容範囲(の外)の方法で外堀を埋めていく。
「パーティーのパートナーは俺だけだよ。俺以外の男の手を取るなんて許さない」
「お茶会に行くんだったら、ロゼはこのドレスを着てね。古いのは全部処分しておいたから」
「アクセサリー選びは任せて。俺の瞳の色だけで綺麗に飾ってあげるし、もちろん俺のネクタイもロゼの瞳の色だよ」
ちょっと抜けてる真面目酒カス令嬢が、シスコン義弟に溺愛される話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-27 18:23:03
18193文字
会話率:43%
エリーは首狩閣下と字される文武(まほうとけん)に長けたる若き女公爵であった。未だ幼い弟が長ずるまで公爵位を守り、公爵位を弟に譲ったのちには以前からの婚約者である王太子ロンデールの元へと嫁いで王妃となり、私人としての己を捨て身命を賭して国を
支える覚悟であった。
ところがどっこい王太子を含む現王室は──苦労性の宰相が強い危機感を持って首狩閣下なんてヤバイ字がついちゃう血筋だけは文句なしにやんごとない豪腕&辣腕女子(ばくだん)を王室にぶちこむ苦渋の決断をする程の──頭ふわふわのアホウの集りだったのである。
これは色々かったるくなって開き直ったエリー(王位継承権2位)が超高速で力こそパワーな王位簒奪をキメてついでに初恋をモノにするまでの国民的にも割とハッピーエンドなお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-12 19:50:31
10791文字
会話率:57%
ときは一九九三年、モガディシュに二機のUH六〇ブラックホーク中型多目的軍用ヘリコプターが墜落し、合衆国《ステイツ》の上層部は強い危機感を抱いていた。
米国は今後も必要に応じて世界中で展開し続けたい。だが、兵士たちの遺体が裸にされ、引きず
り回されるという映像が全世界に向けて放送されるのはごめんだ。
そこで生み出されたのが、遺伝子情報を戦闘に特化した形に変更を加えた特殊部隊員《オペレータ》。“人喰らい《マンイーター》”と呼ばれる存在だ。
“人喰らい”のウィリアムは仲間たちとともに、自身を裏切ってオアシスのなかの研究所跡に立てこもる主任設計者《チーフデザイナー》の身柄を確保するために、戦地へ赴く。
そこで待ち受けているのは過酷な戦場だった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-16 00:00:00
10365文字
会話率:28%
「姫野 春日(ひめの かすが)」は、生まれたときから心臓に重い疾患を抱えていた。完治の方法は心臓移植のみ。しかし、特殊な血液型を持つ彼女に臓器提供者(ドナー)が見つかる可能性はほぼ皆無。
いつ爆発するかわからない爆弾を身体に抱え、春日は
独り嘆き苦しんでいた。
「姫野 冬夜(ひめの とうや)」は、春日の兄で十歳年上。幼い頃から「天才」と呼ばれた彼は、春日が生まれたとき、ある誓いを立てる。それは、自分の力で春日の命を救うこと。
勉学に没頭し十五歳で医学部へ入学した冬夜は独りアメリカへと渡った。
二十一世紀初頭、精神疾患に起因する、自殺や殺人の件数が急激に増大し、特に若い世代の伸びが目立つようになる。
高齢化社会の到来に際し、労働力人口の減少による国力低下に強い危機感を抱いた日本政府は、非常事態宣言を発令し、事態の収束を図るべく「バランサー・プロジェクト」に着手する。
人と人との繋がりが希薄化し、人が人を傷つけるのが日常化した、殺伐とした世界。
様々な思いが交錯する中、命というパズルを完成させるため、希望というピースを探し求める冬夜――果たして、彼は春日の命を救うことができるのか? そして、バランサー・プロジェクトとは?
SF&ミステリーのエッセンスを散りばめたヒューマンドラマ。よろしければお付き合いください。
※この物語はフィクションです。国名、人名、団体名ほか各種設定はすべて架空の物であり、実在のものとは一切関係がありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-06 13:33:34
171218文字
会話率:32%
あらすじ
日本に押し寄せる西洋ファンタジーの潮流!
次世代を担う日本の妖かしたちは、危機感をもっていた!
ここは日本の何処かにある妖かしたちが通う学校。
将来を憂う若い妖かしたちが、日本の怪異の地位向上を目指し、活発な議論を繰り広げ
る。
登場人物
大嶽 刹子(おおたけ せつこ)
鬼族の女子 日本妖かしの現状に強い危機感を持っている。
鞍馬 次郎坊 (くらま じろうぼう)
烏天狗族の女子 刹子とは幼馴染 ボーイッシュなツッコミ役だが胸は大きい。
通称ジロウ
九頭竜アメ
竜族の女子。見た目は幼女だが、凄まじい神通力を持つ神童。
エルフ
日本妖かしの最大の敵(刹子談)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-20 23:05:45
44550文字
会話率:64%