幟を掲げ、鶯色の法被に白鉢巻を巻いた、さながら物産展の呼び込みのような格好の屈強な男たちが日夜、市中を駆け抜ける。彼らは葦原京観光協会青年部。
ワールドスポーツフェスティバル開催が目前に迫った古都、葦原京では、彼らによる夢南瓜の取り締
まりが厳格化されていた。
夢南瓜。摂取することで、至高の快楽を得られる天然の農作物。
協会は南瓜を乱売する東の山の村人を捕らえ、生殖機能を奪う。
それでも那智の春道ら南瓜の村人は、敢えて危険を侵し、人々に作物を供給する。全ては己の欲望の為。高天の宮に住まう美しい宮女の寵愛を求めて営業成績を競い合う。
今や観光協会において人気実力を兼ね備える犬若は、抱える闇を振り払うべく、日々、活動に従事する。己の人生を変えたあの事件から生きる理由を見失った男は、南瓜の村人のを襲撃し、幼馴染の那智の春道や碧小夜との心の溝を深めてゆく。そう、かつて犬若は南瓜の村人であった。
観光協会では有沢獅子が謹慎から復帰。幸村派と有沢派で内部分裂が起こる中、葦原教今昔祭の舞台で犬若と碧小夜が遭遇する。傍観する春道をおいて、有沢と葦原京屈指の変人、大山大和が入り乱れる。
夢南瓜を収入資源として独占しようと目論む議会の思惑も絡まり合い、其々が己の欲望を剥き出しにした争いが泥沼にハマったまま、葦原ワースポが開催。世界中の人々が歴史ある古都になだれ込んでくる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-18 20:00:00
269445文字
会話率:45%
とある探偵事務所で働く主人公と世界中の話題となっている魔女と出会うまでの些細な小話。
プロローグのような形で書いていますが連載予定はありません。
「空色チャレンジ」という企画で書いた作品となります。
お題:コンパクトサイズ・アマゾン・不
安・道標・言葉遊び・魔女・師匠・泥沼
ルール
・すべてのお題ワードを使う
追加お題:これはじゃがいもの皮です折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2021-09-23 21:42:25
1601文字
会話率:54%
魔王が君臨し、竜が空を舞う魔境…そこで唯一の人間の村(※魔王城に隣接)で生きる村娘の私。そんな私の家には、人類の希望(笑)勇者様が魔王討伐を目的に居候しています。しかし明らかな力量差により、勇者様はずっと修行に明け暮れていました。
そんな
ある日、勇者様が一度実家に帰ることに。でも凄まじい女難の星の元に生まれた勇者様を放っておいたら、人生か現実かの墓場に埋まっちゃいそう…心配と興味本位と好奇心で、同行します。
私と、私の従兄のまぁちゃん(魔王)と、その妹せっちゃんが!
勇者様は頭を抱えてますけどね(笑)!
こちら、シリーズの6作目となります。いきなりの展開でわけわからん!という方は前作までを参照することをお勧めします。一応、登場人物紹介等である程度は補完できます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-02 06:35:41
882567文字
会話率:26%
深い眠りについていた主人公、伊藤 星羅はひどく悲しくて苦しくて、そして激しい憎しみと愛にあふれた、そんな夢で目覚める。
そして目覚めた部屋にいたのは一羽の赤い目をしたカラスだった。
星羅はカラスに導かれてとある神社にやってくる。
よもやそ
の選択が未来の分岐点とは何も知るはずもなく。
これは激しい恋と恨みに満ちた二神の女神の血を継ぐ少女の神解きと恋の神話。
星羅は果たして、二神の女神と同じ運命をたどるのか、それとも想いをとげるのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-17 19:48:15
578文字
会話率:29%
未来の旦那様との運命的な出会いを信じて、わくわくしながら社交界デビューしたリディア。上っ面だけの貴族社会に辟易して、偽りの仮面を被り続けるエルモド。見事に対照的な二人が出会った時、その未来は思わぬ方向へ転がりだした――。
“運命の愛”に憧
れる少女と愛を信じない青年の恋物語。男女二人の視点で進むので、話の一部に内容の重複があります。
※作者多忙で返信が難しいため、一時的に感想欄閉鎖しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-03-13 15:36:44
13782文字
会話率:37%